SIMカードとは?初心者向けかんたん解説!種類や乗り換え・入れ替え方法も紹介

この記事では、SIMカードの基本知識について解説しています。また、実際にSIMカードを入れ替えるまでの手順も説明しているのでぜひ参考にしてください。
この記事の目次
スマートフォンを使う際に欠かせない「SIMカード」。名前は知っていても、具体的な役割を知らない方も多いのではないでしょうか。
最近では、携帯料金を節約するために、大手キャリアではなく格安SIM会社が提供しているSIMカードを使う人も増えています。コストを抑えながらスマホを使えるのが魅力です。
この記事では、SIMカードとはという点はもちろん、格安SIMカードへの乗り換え・取り付け方法についても分かりやすく解説します。初めての方も安心して参考にしてください。
この記事でわかること
SIMカードとは?
そもそも「SIMカード」とは何か?から解説していきたいと思います。
SIMカードとは?
SIMカードは「Subscriber Identity Module Card」の略で、加入者情報を記録したICカードを指します。このカードをスマートフォンやタブレットに差し込むことで、通話・通信機能を持つ個人専用の端末として利用可能になります。
SIMカードの主な役割
- 契約者情報と電話番号の記録
- スマートフォンを個人専用の端末として機能させる
- 通話やデータ通信を可能にする
また、近年、携帯料金を抑えるために「格安SIM」と呼ばれるサービスが注目されています。例えば、ワイモバイル、ahamo、UQモバイルなどが挙げられます。
格安SIMは、MVNOとも呼ばれ、大手携帯キャリアから通信回線を借りてSIMカードを提供しています。その結果、インターネットや音声通話を大手キャリアよりも低料金で利用できることが特徴です。
▼SIMチェンジ編集部では、MVNOとは?についても詳しく解説しています。ぜひこちらも参考にしてください。
SIMカードの機能
SIMカードは、機能によって次の3つの種類に分けられます。用途に応じて最適なSIMカードを選ぶことが大切です。
音声SIM
音声通話、データ通信、SMSが利用できるSIMカードです。音声SIMの場合、データSIMとは異なり電話番号が付与されます。
また、MNP(モバイルナンバーポータビリティ)を利用することで、これまで使用していた携帯電話番号をそのまま引き継ぐこともできます。
データSIM/SMS付きのデータSIM
データSIMは、インターネット通信のみ利用できるSIMカードです。SMSや音声通話ができるSIMカードに比べて安いプランが多いです。
通話機能はありませんが、LINEやSkypeなどを利用した電話サービスは利用できます。
データ通信のほかにSMS(ショートメッセージサービス)が利用できるSIMカードも存在します。
一部サービスでは、新しくアカウントを作成した際にSMSを利用した認証を求められることがあります。SMSが付いたデータSIMを選べば認証が可能です。ただし、このSIMカードを契約した時に与えられる電話番号では音声通話はできないため注意してください。
▼SIMチェンジ編集部では20社超を比較し、おすすめの格安SIMを紹介しています。データSIM対応の格安SIMも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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SIMカードのサイズ
SIMカードは、以下の3種類のサイズに分かれます。現在の主流は「nanoSIMカード」です。
SIMカードの名称 | 特徴 |
---|---|
nanoSIMカード | ・サイズが1番小さいSIMカード ・現在の主流 |
microSIMカード | ・標準SIMカードの次世代規格として登場したSIMカード ・2010年頃から発売されたスマホで使われている |
標準SIMカード | ・サイズが1番大きいSIMカード ・現在ではほとんど使用されていない |
SIMカードのサイズを間違えると、スマートフォンやタブレットに挿入できず利用できません。機種変更や乗り換えの際は、端末が対応するSIMカードのサイズを事前に確認しましょう。
一方で、最近は物理的なSIMカードを使わず、端末に内蔵されたeSIM(デジタルSIM)を利用する方法も普及しています。eSIMなら、差し替え不要で、契約から回線の開通まで最短即日で完了できます。
SIMカードの乗り換え・入れ替え方法
実際に格安SIMカードに乗り換える際の手順を解説していきます。順を追って確認していきましょう。
- 事前に用意するもの
- 契約先の格安SIM会社を選ぶ
- 端末を継続使用するか新規購入するか選ぶ
- SIMロックを解除する
- SIMカードを挿入する
- APN設定をする
事前に用意するもの
格安SIMカードに乗り換える前に、準備しておくことがあります。
- キャリアメール以外のメールアドレス
- データのバックアップ
- MNP予約番号
- LINEの引き継ぎ
キャリアメール以外のメールアドレス
現在、キャリアメールを使っている方が他社に乗り換え、キャリアメールを使用する場合は、キャリアメール持ち運びサービスで月額330円(税込)かかります。
そのため、キャリアのメールアドレスを保持しなくてもよいという方は、Googleなどでメールアドレスを取得しておきましょう。
データのバックアップ
以前使っていた端末のSIMカードを変えるだけならば、データのバックアップは必要ありません。
しかし、端末も変えるのであればデータのバックアップを取る必要があります。
iPhoneとAndroidでは、バックアップの方法が異なるため、以下を参考にしてください。
【iPhone】iCloudのバックアップ手順
- WiFiに接続する
- 「設定」を開き「[ユーザ名]」を選択する
- 「iCloud」→「iCloud バックアップ」をタップする
- 「今すぐバックアップを作成」をタップする
【Android】Googleアカウントのバックアップ手順
- デバイスの「設定」アプリを開く
- 「 Google アカウント」をタップする
- 「バックアップ」をタップする
- 「今すぐバックアップ」をタップする
MNP予約番号
利用中の携帯電話会社で、MNP予約番号を取得するための申込みをしましょう。MNP予約番号を取得しないと電話番号を引き継げないので忘れないようにしてください。
また、予約番号には有効期限があることにも注意しましょう。
ただし、現在利用している携帯電話会社がMNPワンストップに対応している場合は、MNP予約番号なしで現在の電話番号のまま乗り換えできます。
例えば、docomoからワイモバイルに乗り換える場合、どちらもMNPワンストップに対応しているため、MNP予約番号なしで乗り換え可能です。
MNPワンストップ対象の携帯電話会社
- NTTドコモ
- au
- ソフトバンク
- 楽天モバイル
- ahamo
- UQ mobile
- povo
- ワイモバイル
- LINEMO
- LINEモバイル
- ジャパネットたかた通信サービス
- 日本通信SIM
- b-mobile
- mineo
- センターモバイル
- LPモバイル
- IIJmio
- NUROモバイル
- イオンモバイル
- BIGLOBEモバイル
- J:COM MOBILE
- HISモバイル
- KABU&モバイル
LINEの引き継ぎ
iPhoneとAndroidでは引き継ぎの仕方が異なります。
SIMチェンジ編集部では、SIMカード入れ替え時のLINEデータ引継ぎ方法についても詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。
契約先の格安SIM会社を選ぶ
SIMチェンジ編集部では、おすすめの格安SIMについても詳しく紹介しています。
また、すでに使いたい回線が決まっている方は回線別のおすすめ格安SIMも解説しているのでぜひこちらも参考にしてください。
〇回線別おすすめ格安SIM | ||
---|---|---|
ソフトバンク回線の格安SIM | au回線の格安SIM | ドコモ回線の格安SIM |
端末を継続使用するか新規購入するか選ぶ
乗り換えと同時に端末を買い換えたい場合は、乗り換え先で端末をセット購入するか、大手キャリアや中古ショップで本体のみ購入する方法があります。
SIMチェンジ編集部では、スマホの本体のみを購入する方法についても解説しているので参考にしてください。
また、今まで使っていた端末をそのまま継続使用する場合は、契約する格安SIMカードがその機種に対応しているかどうかを確認してください。
SIMロックを解除する
現在、SIMロック解除が必要な端末は使っていて、回線を変更する場合、別のSIMカードを差しても通信回線が使えません。そのため、SIMロック解除の手続きが必要になります。
SIMロック解除の手続きは、店頭でもオンラインでも無料で行えます。
ちなみに2021年10月以降に販売されたスマホに関しては原則SIMロックはかかっていないため、SIMロックの解除の手続きは必要ありません。
SIMカードを挿入する
契約した格安SIMカードが届いたらスマホの電源を切り、SIMカードを挿入します。挿入方法は以下で紹介している方法を参考にするほか、スマホの取扱説明書を参照してください。
iPhoneのSIMカード挿入方法
- 格安SIMカードと端末を用意する
- 端末の側面の小さな穴にSIMピンを深く差し込む
- SIMカードがケースとともに出てくる
- 新しく届いた格安SIMカードをICチップに触らないようにケースに乗せる
- 端末にケースを戻す
端末を新規購入した場合は、SIMピンも同梱されています。SIMカードはケースの形とぴったり合うようにしましょう。
AndroidのSIMカード挿入方法
- 格安SIMカードと端末を用意する
- 端末の側面に小さな穴にSIMピンを深く差し込む
- SIMカードがケースとともに少し浮いて出てくるので引き出す
- 新しく届いた格安SIMカードをICチップに触らないようにケースに乗せる
- 方向を間違えないように端末にケースを戻す
端末を新規購入した場合は、SIMピンも同梱されています。SIMカードをケースに載せる際はSIMカードの端が切れているところを目安に乗せましょう。
APN設定をする
SIMカードを差し込んだらAPN設定を行いましょう。
APN設定とは、新しいSIMカードをスマホに挿入した際に、インターネット接続を可能にするための初期設定のことです。
契約中の携帯電話会社のガイドや公式サイトを確認し、APN設定を進めましょう。
格安SIM乗り換えQ&A・注意点まとめ
格安SIMカードに乗り換えるにあたっての疑問点を解消するほか、注意する点をまとめて紹介します。
電話番号は引き継ぎができる?
MNPという仕組みを利用すれば、携帯番号を変えずに大手携帯キャリアから格安スマホへと乗り換えが可能です。
ただし、MNPを利用する際に数千円の手数料がかかるのに加え、キャリアのメールアドレスは引き継げない点には注意しましょう。
MNPについてはこちらの記事を参考にしてください。
SMSは利用できる?
格安SIMカードには、大きく分けて「音声通話SIM」「データSIM」の2つがあります。音声通話SIMならSMSも問題なく利用できます。
データSIMの場合は、追加料金を払うことでSMS機能を利用できるプランもあります。
しかし、全てのデータSIMに追加プランがあるとは限らないため、自分が契約しようと思っているMVNOがどのような格安SIMカードを提供しているかしっかり調べましょう。
一度、データSIMで契約すると、SMSを利用したくなった際に手数料を払ってSIMカードを再発行する必要があるかもしれないので気をつけましょう。
テザリングはできる?
契約しているMVNOや回線の種類、機種、SIMロック解除の有無によって、テザリングができるかどうかは異なってきます。
また、テザリングのサービスを提供していても、別で申し込みが必要だったり、追加料金が必要な場合があります。
格安SIMカードを契約してテザリングも利用したいと考えている人は、各MVNOのサービス内容を確認しましょう。
▼テザリングオプションのある格安SIMについては以下記事でご紹介しています。
iPadでも使える?
格安SIMカードをiPadで利用するにはいくつか条件があります。
iPadで格安SIMカードを利用する条件
- iPadが「セルラーモデル」である
- SIMフリーである
- 契約する格安SIMカードが動作保証されているタイプのiPadである
「セルラーモデル」とは、モバイルデータ通信が行えるモデルのことです。
大手キャリアで契約したiPadには、多くの場合SIMロックがかかっています。乗り換え先の格安SIMカードがiPadを契約したときと同じ大手キャリア回線の場合は利用できる可能性が高いですが、確実なのはSIMフリーのiPadを購入することです。
スマホに比べてiPadは動作確認がされていないものが多いため、しっかりと契約するMVNOのサイトを確認しましょう。
SIMカードの入れ替えはとても簡単
本記事では、SIMカードの基本やSIMカードの乗り換え・入れ替え方法について解説しました。必要な準備を整えれば、SIMカードの乗り換え・入れ替えはスムーズに行えます。
また、スマホの利用料金を見直す際には、格安SIMカードの導入を検討するのもおすすめです。自分に合ったプランを選ぶことで、通信費を大幅に節約できるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。