【HTC U12+レビュー】iPhone使いの筆者が使ってみた|価格・スペックを解説
HTC U12+を数日間実際に使ってみてレビューしました!HTC U12+防水・防じん・おサイフケータイ搭載の日本向け仕様で発売された高機能スマホ。スペックが高い分機種代金も高額なHTC U12+は買いなのか。普段使っているiPhoneと比べた使用感をぜひ確認してみてください。
この記事の目次
Androidスマートフォン、HTC U12+(プラス)の使用感をレビューします。
普段筆者はiPhone 5sやiPadを使っている完全なApple製品寄りの人間のためAndroidのスマホへの興味は薄かったのですが、今回HTC U12+のトランスルーセントブルーを借りられたため今のAndroidスマホの使い勝手はどのような感じなのかテストしてみました。
HTC U12+とは?価格やスペックを紹介
さてHTC U12+ですが、どんなスマホなのか知らない方もいるかもしれませんので、まずは基本的な情報を紹介していきます。
10万超え…HTC U12+は高価格スマホ
Androidスマホというと安く買えるスマホというイメージを筆者は持っていました。もちろん機種によってピンキリですが、基本的にはiPhoneに比べて安いという感覚があります。
しかし、このHTC U12+の公式オンラインショップやビックカメラなどの家電量販店の価格は2018年10月の時点で9万5,000円と高価格帯です。
「え……!Androidなのに……」という驚きが筆者の一番の感想でした。ほとんどiPhoneと変わらない価格帯ということで、Androidスマホのイメージががらりと変わりました。
HTC U12+が買える格安SIM一覧
MVNO名 | 一括払い | 分割払い | 販売 |
---|---|---|---|
LinksMate(リンクスメイト) | 8万9,800円 | - | 公式を確認 |
HTC U12+でAndroidスマホのイメージが変わった
記事後半で詳細な使い心地をレビューしますが、HTC U12+を使って筆者のAndroidへのイメージが変わった点がもう1つあります。
筆者の周りではAndroidスマホを使っている人もいますが、やはりiPhone派が多くいます。もちろん筆者もiPhoneです。ずいぶん昔にiPhoneから浮気をしてAndroidスマホを使ったことがあります。しかし、当時のAndroidスマホの未完成さに苦しみiPhoneに戻りました。
その頃に使用したAndroidスマホは、アプリを使えばアプリが強制終了し、電話をかければ再起動が始まり、とても日常生活を預けられるものではなかった覚えがあります。
iPhoneに比べて動きも悪く、数テンポ遅れての動作にイライラすることもあり、Androidはとてもではないが使えないという考えがずっと頭にありました。
しかし、今回HTC U12+を借りることでその考えも変わりました。動きがよく指についてくるので液晶を触っているというよりも中のコンテンツを直接触って操作しているような感覚になります。アプリも確実な動作を見せます。
「価格が高い=能力が高い」という実例を見た瞬間でした。Android OSを搭載したスマホは、昔のような“とりあえず動く”という製品として危うい時期はとうの昔に乗り越えて立派な商品に進歩しているのを感じました。
HTC U12+のカタログスペック
HTCが公表しているカタログ上のスペックは以下のとおりです。
端末名 | HTC U12+ |
---|---|
メーカー | HTC |
ディスプレイ | 約6インチ Super LCD6 クアッドHD(2880*1440ピクセル) |
CPU | Snapdragon845 オクタコア 2.8 Ghz |
OS | Android 8.0 Oreo with HTC Sence (Android Pにアップデート予定) |
RAM | 6GB |
ROM(内蔵) | 128GB |
外部メモリ | micro SDHC / SDXC(最大256GB) |
カメラ(メイン/背面) | デュアルレンズ:1200万画素(広角)/ 1600万画素(望遠) |
カメラ(イン/前面) | デュアルレンズ:各レンズ800万画素(広角) |
バッテリー容量 | 3,500mAh(高速充電:Quick Chaege 4.0 / USB Power Delivery 3.0対応) |
WiFi | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
入出力端子 | USB Type C(USB3.1) |
NFC | ○ |
おサイフケータイ | ○ |
その他外部デバイス | HTCコネクト(Chromecaset、DLNA、Miracast コンパチブルデバイスへのストリーミング出力) |
防水/防じん | 防水(IPX8)、防じん(IP6X) |
本体カラー | セラミックブラック/フレームレッド/トランスルーセントブルー |
サイズ | 156.6mm(H)*73.9mm(W)*8.7mm(D) |
重量 | 188g |
HTC U12+の外観レビュー
HTC U12+のデザインや外観について見ていきましょう。
HTC U12+は大型ですね。 iQOSのヒートスティックと比べてもこのとおり。
外観は非常に綺麗で液晶画面の解像度もiPhoneと比べて遜色ないように見えます。太陽光や電灯による反射率も抑えられているので視認性もiPhoneと変わらなく感じます。
音量ボタン、電源ボタンはこのとおり。
反対側にはSIMスロットがあります。
充電はUSB Type-Cになっています。
裏側は半透明のクリアなデザインでグラデーションが綺麗です。他のカラーでは背面は半透明にはなっていないようです。
カメラはデュアルです。どこかで見たことある感じだなーとよく考えてみたら、天空の城 ラピュタのロボット兵の目の部分に似ていますね。
持つとずっしりとした重量を感じます。iPhone 5sを使っている筆者からすると、重いと感じました。カタログ値では188gですが、実際に測ってみると186g。わずかですが違いがありました。
レビュー:HTC U12+を数日利用してみた
ここからは実際に筆者がHTC U12+を使った感想を紹介していきます。普段は4年以上もの長い期間の相棒であるiPhone 5sとiPad Air 2を使っているので、比較しながら紹介します。
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iPhone、iPadをHTC U12+に置き換えて生活してみた
iPhone、iPadをHTC U12+に置き換える前にまずは少し触ってみて、置き換えに耐えうるものかどうかをテストしてみようと考えました。そこでiPhoneにインストールして普段使っているアプリをHTC U12+にもインストールしてみました。
前章でも触れましたが、筆者が昔使ったAndroidはズタボロの時代の製品でした。アプリをたくさんインストールするとスマホの動きが悪くなるということもありました。
しかし、このHTC U12+では動きに一切の変化はなく、快適に動きます。もう化石になろうとしているiPhone 5sと比べるとアプリの起動速度がとても速くて快適です。
ほかの方はみんなこんな快適なスマホライフを送っているのかと思うととても羨ましく感じました。
HTC U12+は指と動作のシンクロ率も100%で、固まったり動きが遅れるようなことはありませんでした。現在使っているiPhoneよりも動作が良いので、HTC U12+に置き換えても何ひとつ支障はないと思い、iPhone 5sに少しの間引退をしてもらうことになりました。
HTC U12+特有のエッジセンスに苦戦
HTC U12+にはエッジセンスというスマホを握ったり、側面をダブルタップすることで操作できる機能があります。前機種から搭載されていた機能ですが、エッジセンス2にバージョンアップされたHTC U12+で初めてその機能に触れてみました。
筆者はなかなかこのエッジセンスに慣れることができませんでした。長く使えばこのエッジセンスに慣れるのでしょうが、馴染むのには時間がかかりそうです。
握ってスリープ解除をしたり、カメラを起動したりするのですが、意図した動作にならずに苦戦することもしばしばありました。
エッジセンスはスマホをギュッと握ったり、側面に触って使う機能ですが、対応していないハードケースに入れたらこの機能は使えなくなるのではないかと思います。シリコンやTPUのケース、またはエッジセンスを使えるようにしたハードケースや手帳型ケースが必要そうです。
もしかしたらHTCはケースに入れてHTC U12+を使うことを推奨せず裸持ちを考えているのでしょうか。
エッジセンスは握るとコクッと握り締めて筐体を縮めた感覚になるような振動を手に返します。いろんな強さで握りましたが、しっかり握らないとこの感触は返ってきません。持っただけなのか、握ったのかをきちんと判別するようになっていました。
HTC U12+の本体が熱くなることがちょこちょこある
HTC U12+を使ってどんどんとwebサイトを見たりニュースを見たりしていると本体が熱を持つことがありました。持てない熱さではありませんが、持つと結構手が熱いと感じるレベルにはなります。裏蓋が空いて電池室が見られたりするタイプのスマホではないので、冷やすときはとにかく使わず空冷するしかありません。熱を持つのは仕方ありませんが、電池の消耗にも繋がるのでアプリを終了したり、何が一番電力を消費しているのか調べないといけません。
アプ落ちは0ではないけれど、優秀なスマホ
アプリの強制終了、通称「アプ落ち」という現象は見られない状態が続きましたが、まったくの0というわけではありませんでした。
アプリのインストール中にGoogle Playが落ちることがありました。また、筆者はよくAmazonを利用しますが、Amazonアプリも落ちることがありました。
基本的には快適なのですが、やはりこういうエラーはどうしても発生してしまうのでしょう。
ただ、これはiPhoneやiPadでも起こります。特に初期時にたくさんアプリを入れて使う準備をしているときに起こります。また、急にブラウザアプリの反応がなくなることもあります。どのスマホを使っていても起こることなのです。ただ、その回数が多いか少ないかというのが重要です。その点HTC U12+はこの2回しかアプ落ちを見ていませんので、優秀なスマホだと思います。
HTC U12+の文字入力はかなり快適だった
普段筆者はATOKを使っています。iPhoneはiOS標準のテキスト入力パレットなのですが、iPadのテキストパレットは使いにくいため、ATOKを使うようにしています。以前のAndroidスマホを使っていたときも文字入力に不満があり、ATOKを導入していました。
HTC U12+はというと、しっかり日本語をサポートしていて、携帯電話型キーボードパレットも英語キーボードパレットも搭載しています。片手で指がスマホ全体に届かない方のために右寄り、左寄りの携帯電話型キーボードパレットも用意されています。
おかげでATOKを使わずにも快適入力ができます。ATOKは1,500円もする高いアプリですから買いたくないのが本音です。その点をカバーしてくれているのはとても良いと感じました。
HTC U12+でイライラすることはなかった
普段使っているiPhoneではアプリの起動が遅くなり、iPhoneが古いせいもあるのですが、LINEアプリの立ち上げにも10秒ほどかかるようになっていてイライラすることもあります。
しかし、HTC U12+ではサクッとアプリが起動し待たされることなく使えます。アプリのクラッシュやフリーズもなくしっかり使えました。エッジセンスだけは慣れが必要ですが、HTC U12+は使えるスマホです。
レビュー:HTC U12+の機能をテスト
普段使いではまったく問題のないHTC U12+ですが、いろいろと豊富な機能があります。そこでカメラや認証機能などをテストしてみることにしました。
HTC U12+の顔認証をテスト
HTC U12+は顔認証機能があります。今では顔認証は当たり前になってきていますね。そこでHTC U12+の顔認証はどのくらいの精度で使えるのかテストしてみました。
まずはメガネです。メガネをはずして登録し、メガネをかけても認証可能なのかテストしました、これは問題なくクリア。また、髪型を変えてみたりしましたが、これもクリアです。
次に目を閉じての認証テストをしました。目を閉じていたままでも認証されてしまうとセキュリティが甘くなってしまいます。テストの結果はこれも問題なし。目を閉じている場合はロック解除しないようになっています。
では写真や動画で顔認証は可能かテストしました。大きいモニタに写真、動画を映して顔認証を試みましたが、認証されませんでしたのでクリアです。
次はマスク。冬場になるとマスクをつけることが増えます。マスクをつけた状態でも顔認証はできるのかテストしましたが、これはうまく認証できません。マスクの大きさにも関係するのかもしれませんが顔を隠しているような場合は認証できないようです。
また、人の顔以外で顔登録しようと思い、飼い猫で顔登録をテストしましたが、登録できませんでした。
HTC U12+の指紋認証をテスト
今度は指紋認証です。指紋認証はもうどのスマホでもおなじみの機能になっています。筆者のiPhone 5sは精度が低いせいか1日経つと指紋を認識してくれなくなることが多く、ストレスになるので使わないようになりました。
HTC U12+はというと一度登録するともちろんずっと認識してくれます。
指紋は夏場や冬場で肌の乾燥状態が変わると指のシワにも影響が出て、指紋認証にも影響が出るのではないかと思っていますが、数日間のテストでは認証が通らないということは起こりませんでした。
HTC U12+のカメラをテスト
次にカメラのテストです。ボケ感や解像感はどうなのかを見ていきましょう。
web上では圧縮されるのでややモヤっとした画像になりますが、一番広角側で撮った風景では、樹木の葉や草のディテールがしっかり出ているように感じました。解像感は高めで、精細に描写されています。
ではズームした撮影はどうでしょう。デジタルズームいっぱいまで使うとノイズ感が出て良い写りとは言えない描写になりました。どのカメラでもデジタルズームは撮影した写真を引き伸ばした状態になるので他機種と同じと考えて良いと思います。
次にマクロ撮影をしてみました。花にかなり寄って撮影をしましたが、感想はまぁまぁというところでしょうか。ノイズは乗っていますがボケ感は出ています。
花びらのディテールにフリンジが少し発生しているように感じます。解像感も少し落ちています。スマホのカメラとしては及第点ですね。色合いは見た目と同じか少し濃いめに出してくれるカメラで濃厚な色を出す感じにはなっていません。ナチュラルな感じです。ボケ味もメインをしっかり引き立てるというわけではありませんが、自然感を出してくれます。
HTC U12+の電池持ちをテスト
次は電池持ちをテストします。電池持ちはスマホ選びの大事な要素ですが、使い続けてみないとわからないのが本音です。カタログ値はいいけれど実際はCPUが電力消費屋さんでしたということもあります。
そこで満充電の状態から4G LTE通信で1時間AbemaTVを見続けてみました。
テストの結果は1時間で10%の電力消費を確認しました。満充電から単純計算で10時間AbemaTVを見ることができるわけです。
iPhone 5sだとバッテリーの消耗にもよりますが、数時間で電池切れを起こします。
1日中ネットを見たり、メールを見たりと6時間ほど休みなく利用して見ましたが、40%くらいは電池が残ります。通常の生活では困ることはないでしょう。
HTC U12+の防水をテスト
日本人にはおなじみの防水機能もHTC U12+は対応しています。今はどのスマホにも防水がつきものですね。防水機能には、ただ水が内部に入らないだけのタイプと水場で使っても誤作動が少ないタイプがあります。
例えばお風呂でスマホを使う場合、防水なのはいいけれどフリックもタップも濡れた指では誤作動してしまうことがあります。これだと結局使えるレベルにはなりません。
HTC U12+はというと、しっかり誤作動しにくくなっていました。誤作動0ではありませんが、指の水気を切って使えばきちんと反応してくれますし、HTC U12+本体の方も撥水加工でもあるかのような水の弾き具合です。お風呂でも良好な使い心地でした。さらに防じんにも対応しています。
HTC U12+の緊急速報
ちょうど、テストでHTC U12+を使っている間、大きな被害を出した台風21号や北海道の地震がありました。
筆者の自宅は台風21号のルートにあったのですが、HTC U12+に自治体の警報、避難勧告通知は入ってはきませんでした。
ですが、地震などの緊急地震速報には対応しているようですね。HTCが公式にTwitterで設定方法を紹介しています。
個別でご質問を受けることがありましたので、こちらにてお伝え致します。
HTC U12+は、緊急地震速報など、災害時の速報通知の受信に対応しております。
設定項目はメッセージアプリ内にあります。
他の端末同様に、仕様上、確実な通知が保証されるものではありませんのでご注意ください。#Team_U_橙 pic.twitter.com/cf5eEKFcvO— HTC Japan (HTC公式) (@HTCJapan) 2018年9月4日
HTC U12+は素晴らしい!値段も格安SIMとセットなら安くなる
普段は化石のようなiPhone 5sを使っている筆者がHTC U12+をレビューしたところ素晴らしいスマホだと感じました。これなら買い替えても文句ないだろうと思えます。
動き良し、アプリの起動良し、電池持ち良し、顔認証良し、防水良し、カメラも及第点、しかもおサイフケータイまで対応です。あとは使い慣れればエッジセンスも快適になると感じます。
問題は値段のみですが、格安SIMとセット購入の場合は機種代が10万円を切る価格になっています。OSのアップデートがしっかりサポートされ、3年以上最新OSで利用できるのであれば買って問題ないと思います。スマホは本当に種類が多いので機種変更に迷っている方はぜひ参考にしてください。
HTC U12+が買える格安SIM一覧
MVNO名 | 一括払い | 分割払い | 販売 |
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LinksMate(リンクスメイト) | 8万9,800円 | - | 公式を確認 |