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eSIMとは?差し替え不要の「次世代SIM」を解説!

更新日:2017.03.24

NTTドコモ(docomo)が2017年から提供するeSIMの技術について紹介します。このeSIMを使うことで今後SIMカードの入れ替えがなくなる可能性があります。大注目です!

リモートで通信事業者を選べる「eSIM」をNTTドコモ(docomo)が提供予定です。今後は無線通信によるSIMカードへの情報の書き換えができるようになります。今回は、今後普及が見込まれるeSIMについて詳細に見ていきましょう!


eSIMとは

「eSIM(Embedded Subscriber Identity Module)」とは、リモート操作で通信事業者の切り替えができる組み込み用SIMのことです。

スマートフォンなどの通信端末では、SIMカードを利用し契約者情報を特定しています。今までは、通信事業者の切り替えには手動のSIMカード交換が必要でしたが、eSIMによりリモート操作で切り替えることができます。

eSIMを利用する2つのメリット

eSIMの利用で得られる消費者のメリットは、2つ考えることができます。それぞれ見ていきましょう!

リモート操作で通信事業者の切り替えが可能
1つ目は、リモート操作で通信事業者を切り替えられる点にあります。今まではSIMカード自体を直接SIMカードリーダーと呼ばれる機械に差し込み、情報を書き込む必要がありました。ところがeSIMがあれば、通信端末に差し込んだまま事業者との契約情報をダウンロードし、書き換えることが可能になります。
海外旅行に対応可能
2つ目は、海外旅行に簡単に対応できる点にあります。UQ mobileIIjmioに代表される格安SIMは、大きく「データSIM」と「音声SIM」に分けられます。音声SIMは、海外での発着信やデータ通信ができる「ローミング」に対応していますが、データSIMは対応しておらず渡航前や渡航後にプリペイドSIMを購入しなければなりません。eSIMがあれば、渡航後に端末から通信事業者の変更が可能です。

eSIMが一般向けに普及!?NTTドコモ(docomo)の発表の経緯

実はこの度特集を組んだのは、NTTドコモ(docomo)がコンシューマー向けのeSIM開発をアナウンスしたためです。4年ほど前から法人向けのプラットフォームを提供してきたドコモは今回、eSIM対応端末を2017年中に販売することを発表しており、一般向けの普及が加速するように見えます。

4年前に遡り、今回の経緯を見てみましょう。

「docomo M2Mプラットフォーム」の提供

第1弾は、2012年12月6日に提供開始された「docomo M2Mプラットフォーム」です。車両、建設機械、情報機器等に組み込んだ通信モジュールのドコモ回線と海外通信事業者回線の一元管理が可能となりました。主に企業向けで、統一されたWEB上の管理画面から200以上の国・地域の回線監視や通信トラブル診断の一元化を目的としていました。


出典:NTTドコモ(Docomo)

M2M機器向けeSIMの提供

第2弾は、2014年6月30日に提供開始された「M2M向けのeSIM」です。通信機器を搭載する車両や建設機械等のM2M機器に搭載するeSIMを法人向けに提供しました。一般にはあまり認知されていませんが、実は3年ほど前から存在していたものなのですね。

M2M機器を製造する企業が海外通信事業者の回線を利用する場合、製造時に各国のSIMを製品に組み込む必要がありました。あらかじめeSIMを組み込んでおけば、海外通信事業者の電話番号を都度書き込むことができ、製造コストを下げることができます。


出典:NTTドコモ(Docomo)

コンシューマ機器向け「eSIMプラットフォーム」の開発

そして2017年2月23日に「eSIMプラットフォーム」開発のアナウンスがありました。法人向けのM2M機器に対するプラットフォームやeSIMの提供が従来の発表でしたが、今回はコンシューマー(消費者)向けでeSIM普及の予感を加速させます。

もしも、ドコモだけでなくドコモ回線の格安SIMでもeSIMの利用が可能になれば、SIMカードの発行が必要なくなり、SIMカードを差し替えずに格安SIMの契約情報だけを無線通信で変更できるようになります。


出典:NTTドコモ(Docomo)

SIM差し替え不要が今後の主流?

格安SIMが流行し、SIMカードの差し替えが当たり前になってきました。しかし、このSIMカードの差し替えは、サイズの違いやキャリアの違いにより使えないこともあって、SIMカードを変える場合、SIMロックや、使える電波、SIMカードのサイズを調べないといけないのがデメリットでした。

しかし、eSIMが一般的になるとこれらの煩わしさから解放されます。スマホ等の使える電波はスマホメーカーがグローバル化しないといけませんが、少なくともSIMカードのサイズ合わせ等は必要なくなると思います。

しかし、デメリットも発生するかもしれません。eSIMが採用されるとSIMカード自体、取り出す必要がなくなる可能性もあり、スマホの内臓パーツの一部となることもあるかもしれません。そうなると0SIMのような無料のSIMカードをとりあえず持っておきたい場合、スマホかタブレットも必要になってしまうということも考えられます。

この辺はドコモがどのあたりまでの柔軟性を考えてシステムを構築するのかによるものと思います。

「ROM書き」の過去

今のようなSIMカードに情報を書き込み差し替える以前はROM書きという呼ばれる方法が主流でした。携帯電話自体に情報を保存する機能があり、パソコンから直接USBで携帯電話へ情報を書き込んでいました。

今ではほとんど見なくなりましたが、一部のモバイルルーターではこの方式を採用しているものもあります。

OTAとの違い

今ではSIMカードに直接情報を書き込みする方法に変わりましたが、その場合OTA(Over The Air)と呼ばれる方法が取られるようになりました。

携帯センターで携帯電話の製造番号とSIMカードの番号を登録すると通信によって遠隔でSIMカードに情報が書き込まれます。eSIMと同じような機能なのですが、今までのOTAの場合は一度書き込んだ情報を消すことができません。書き込んだ情報を消す場合は特別なカードリーダーにSIMカードを入れる必要があります。

eSIMの場合は遠隔操作でSIMカード内の情報を書き込み、消去することも可能ですから、自由度は高くなっています。

eSIMに対応した3つのスマート機器

日本ではドコモ(Docomo)が先陣を切った形ですが、すでにeSIMに対応した端末も出てきています。日本では未発売のものも含めて3つほど紹介します。

NUU X5


出典:NUU mobile

NUU mobileの「NUU X5」は、eSIMを内蔵した最新のスマートフォンです。「CES 2017」で発表されたこの端末は、Android7.0、3GBのRAM、1.5 GHz オクタコアを搭載し申し分ない性能を誇ります。アメリカでは今春発売予定です。

Gear S2 Classic 3G with GSMA


出典:Samsung

Samsungの「Gear S2 Classic 3G with GSMA」は、eSIMに対応したスマートウォッチです。残念ながら日本では未発売。

Apple SIM

すでにeSIMのような技術はAppleが取り入れており、Apple SIMを発売しています。Apple SIMは世界中のどの通信事業者でも契約できるSIMカードで、1枚SIMカードをタブレットに入れておけば、自由にどの回線でも契約できるようになります。

ただ、Apple SIMが使えるのは特定のiPadだけとなっていて、音声通話契約まではできません。また日本ではauだけプリペイドタイプのプランが契約できるようになっています。

AppleのiPadは世界中の電波を利用できるように作られているため、どの回線でも通信できるのでApple SIMのようなことが可能なのですが、アンドロイド系のデバイスの場合、地域に特化した電波しか使えない場合もあるため、Apple SIMのような技術を取り入れても実際は使えない地域もあります。

eSIMの今後の動きに注目!

eSIMは次世代SIMカードで、SIMカードへの情報書き込みや上書きが簡単にできるようになる技術です。格安SIMで利用できた場合、例えばDMM mobileからネット手続きだけですぐにLINEモバイルに切り替えできるようになるかもしれません。ドコモのeSIMに注目です。

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