切断型MNPとは?更新月に間に合わなそうなときに使える裏ワザ的MNP

切断型MNPが気になっている方向けに、切断型MNPの概要と利用するメリットを解説。さらに、切断型MNPを利用する際の注意点と申し込み方法も紹介します。裏技的な方法ではありますが、ひとつの手段として覚えておきましょう。
この記事の目次
スマホを乗り換える際に利用するMNPには、実は2つの種類があります。
ひとつは、通常使われるMNPで、維持型と呼ばれることもあります。もうひとつが、切断型のMNPです。
この記事では、切断型MNPとは何か、どのようなメリットがあるのかを解説。さらに、注意点や申し込み方法、対応しているブランドについても紹介します。
頻繁に使うような制度ではありませんが、覚えておくと何かの時に役に立つかもしれません。
記事の簡単まとめ
- 切断型MNPとは予約番号発行と同時に解約を行う方法のこと
- 新しい回線の開通手続きが月をまたぎそうな時に便利
- 切断型MNPの有効期限が切れてしまうと電話番号が使えなくなる
- 切断型MNPの申し込みは店舗のみで受け付けているブランドも多い
- 切断型MNPに対応していないブランドもある
- できるだけ切断型ではなく通常のMNPを利用するのがおすすめ
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切断型MNPとは?通常のMNPと切断型MNPの違い
切断型MNPとは、通常のMNPとは異なる特殊なスタイルのMNPです。どのような違いがあるのか、次の2つの項目に沿って解説します。
通常手続きのMNPとは?
通常のMNPの場合、MNP予約番号を取得しただけではそれまで使っていた回線は解約されません。
取得したMNP予約番号を利用し、新しい回線を契約後に開通手続きをした時点で前の回線が解約されます。
有効期限内に新しい回線を契約しなかった場合には、そのまま以前の回線を利用可能です。
切断型のMNPとは?
切断型のMNPとは、それまで使っていた回線を解約すると同時にMNP予約番号を発行してもらう方法のことです。
例えば、月末にMNP予約番号を発行して乗り換えをする場合、通常のMNPでは開通手続きが月初になってしまうと、前の回線の利用料金が1ヶ月分発生するケースもあります。
しかし、切断型MNPであれば、月末時点で解約しているため、新しい回線の開通手続きが月初になってしまっても前の回線の利用料金は発生しません。
さらに、MNPであるため、これまで利用していた電話番号も引き続き利用できます。
ただし注意しなければならないのが、新しい回線の契約や開通手続きをしないままMNP予約番号の期限が切れてしまうと、電話番号を引き続き利用することはできなくなる点です。
切断型MNPのメリット
切断型MNPのメリットは、次の2つです。
- 次の回線の開通手続きが遅くなっても次月分の料金がかからない
- 回線の枠を開けられる
それぞれ、詳しく解説します。
1.次の回線の開通手続きが遅くなっても次月分の料金がかからない
多くの通信会社では、月初に解約した場合でも料金の日割りが行われず、1ヶ月分の料金がかかります。
通常のMNPを利用した場合、月をまたいで開通手続きが月初になってしまうと、前の回線はほとんど使っていないにも関わらず1ヶ月分の料金を支払わなければなりません。
切断型MNPの場合には、発行時点で前の番号が解約されるため、次の回線の開通手続きが遅くなったとしても、次月分の料金はかからないメリットがあります。
2.回線の枠を開けられる
多くの通信会社では、1人が契約できる回線の数を制限しています。多くの回線を契約している人の場合、枠の上限に達してしまうこともあるでしょう。
例えば、通信会社Aと通信会社Bでどちらも枠の上限まで回線を契約している場合を考えてみましょう。
何らかの理由で通信会社Aで使っている電話番号と通信会社Bで使っている電話番号を入れ替えたいと考えた場合、通常のMNPでは上限にひっかかってしまいます。
しかし、先に通信会社Aで切断型MNPを申し込めば、解約扱いとなるため通信会社Aの枠を1枠空けられます。
空いた枠を利用して通信会社Bから通信会社AにMNPを利用して乗り換えてから、先に切断型MNPを利用して解約した通信会社Aの番号で通信会社Bに乗り換えれば、電話番号を入れ替えられるのです。
非常に限定的な用途ではありますが、契約している回線数が多い場合には、覚えておくと役に立つことがあるかもしれません。
切断型MNPの注意点
切断型MNPには、次のような注意点もあります。
- 電話番号を使えない期間が発生する
- MNP予約番号の期限が切れると電話番号が使えなくなる
- ショップで手続きをしなければならない場合が多い
それぞれ、詳しく解説します。
注意点1.電話番号を使えない期間が発生する
通常のMNPを利用する場合、新しい回線の開通手続きと同時に以前の回線が解約されます。そのため、回線が使えない期間は発生しません。
しかし、切断型MNPの場合には、MNP予約番号の発行と解約が同時に行われます。
そのため、次の回線を契約し開通手続きをするまでは電話番号が使えなくなってしまうのです。
特に、端末をキャリアで購入して郵送を待つ場合には、開通手続きができるまでの期間が長くなる場合もあります。
重要な電話がかかってくる可能性がある場合には注意した方がよいでしょう。
注意点2.MNP予約番号の期限が切れると電話番号が使えなくなる
MNP予約番号には有効期限があります。通常のMNPの場合、期限が切れてしまっても、新しい回線を契約していなければ今までの通信会社でそのまま電話番号を継続して利用できます。
しかし、切断型MNPの場合、MNP予約番号の申し込み時点で前の回線を解約してしまっているため、MNP予約番号の有効期限が切れると電話番号が使えなくなってしまいます。
切断型MNPを利用する場合には、必ず有効期限内に手続きをするよう注意してください。
注意点3.ショップで手続きをしなければならない場合が多い
通常のMNP予約番号は、通信会社によって申し込み方法に違いはあるものの、多くの場合電話やWebサイト、契約者向けのアプリなどから取得できます。
しかし、切断型MNPの場合には、店舗で申し込みをしなければならない場合も少なくありません。
これは、切断型MNPが通常のMNPと比べて特殊なものであり、取り扱いにも注意が必要なことから、店舗でのみ対応しているケースが多いと考えられます。
切断型MNPを利用する場合には、店舗に足を運ぶ必要が出てくる可能性があることを頭に入れておきましょう。
切断型MNPの申し込み方法
切断型MNPは、店舗での申し込みが基本です。現在使っている通信会社の店舗に行き、切断型MNPを申し込みましょう。
乗り換え先の通信会社での手続きは、通常のMNPの場合と同じです。MNP予約番号の有効期限が切れる前に、新しい通信会社で開通手続きをしてください。
通信会社によっては、例えば「有効期限が10日以上残っているMNP予約番号でなければ申し込みができない」などの制限を設けている場合もあります。
利用したい通信会社の申し込み条件を確認するとともに、忘れたり何らのトラブルで申し込みができなくなったりしないよう、早めに手続きをしておくのがおすすめです。
切断型MNPの利用シーン
切断型MNPの利用シーンは、主に次の2つです。
- 月末までに開通手続きが難しそうな場合
- 契約している回線数が多い場合
月末までに開通手続きが難しそうな場合、通常のMNPでは前に利用していた通信会社も1ヶ月分の利用料金がかかってしまうことがあります。
切断型MNPを利用すれば、MNP予約番号の申し込み時点で解約されるため、翌月分の料金は発生しません。
また、契約している回線が多く、通信会社が設定する申し込み回線数の上限にひっかかってしまっている場合にも、切断型MNPが便利な場合があります。
1回線分の枠を空けなければいけない状況が生まれた時には、解約と同時にMNP予約番号を取得できる切断型MNPの利用を検討してみてください。
各キャリア・格安SIMは切断型MNPに対応している?
各キャリアや格安SIMは切断型MNPに対応しているのか、以下のブランドについてそれぞれ解説します。
- ドコモ・ahamo
- au・UQモバイル
- ソフトバンク・ワイモバイル
- 楽天モバイル
- mineo
1.ドコモ・ahamo

ドコモやahamoは、切断型MNPに対応しています。ショップに足を運ばなくてもWeb上で手続きができるのも特徴です。
ただし、オンライン上で手続きをする場合には、スマートフォンを利用するのであればパスキー認証、パソコンを利用するのであれば「設定端末で認証」が必要です。
また、ドコモの回線を使って解約手続きをした場合、手続き完了画面が表示されません。
心配な場合には、WiFiを使って手続きをするとよいでしょう。
2.au・UQモバイル

auやUQモバイルでは、切断型のMNPについて公式には紹介していません。しかし、店舗で相談すれば切断型MNPの利用ができたとの声がありました。
マイナーな手続きのため、店舗のスタッフでも切断型MNPについて知らない可能性もあります。
心配な場合には、事前に店舗に電話をし、切断型MNPを利用できるか確認しておくと安心です。
3.ソフトバンク・ワイモバイル

ソフトバンクやワイモバイルも、auと同様に公式で切断型MNPの案内はしていません。しかし、店舗であれば切断型MNPの手続きができるとの声があります。
こちらも、事前に店舗に確認してから訪問すると、むだな手間を発生させずに済むでしょう。
4.楽天モバイル

楽天モバイルの公式では、切断型MNPの案内をしていません。また、調べてみても楽天は切断型のMNPに対応していないとの声が多数上がっています。
新たにサービスをはじめる可能性もあるため、利用したい場合には念のため確認してもよいかもしれませんが、あまり期待しない方がよいでしょう。
5.mineo

mineoは、切断型のMNPに対応していません。新しくサービスを始める可能性もありますが、あまり期待しない方がよいでしょう。
ただし、mineoは解約時の日割り計算に対応しています。そのため、開通手続きまでに月をまたいでしまっても、1ヶ月分まるごと料金が発生することはありません。
切断型MNPに関するQ&A
切断型MNPに関する、よくある質問を集めました。気になる項目があれば、ぜひチェックしてみてください。
Q.切断型MNPはキャンセルができる?
切断型MNPは、MNP予約番号を取得した時点で前の通信会社での契約が解除されてしまいます。そのため、キャンセルはできません。
MNP予約番号を使わないままにしておくことはできますが、その場合、それまで使用していた電話番号は使えなくなってしまいます。
Q.MNPの切断型と維持型って何が違うの?
MNPの切断型と維持型の違いは、解約のタイミングです。
切断型の場合には、MNP予約番号の取得と同時に使っていた回線が解約されます。有効期限内に新しい回線を契約しない場合、それまで使っていた電話番号は使えなくなります。
維持型の場合には、新しい回線の開通手続きを行ったタイミングでそれまで使っていた回線が解約されます。
有効期限内に新しい回線を契約しなかった場合には、それまで使っていた回線や電話番号を引き続き利用できます。
Q.切断型MNPの有効期限はいつまで?
切断型MNPの有効期限は、維持型と同じく予約日を含む15日間です。
比較的長めの期間だと感じられるかもしれませんが、ある程度MNP予約番号の有効期限が残っていないと申し込み手続きの受付をしない通信会社も多くあります。
そのため、MNP予約番号を発行したらできるだけ早めに新しい回線を契約しましょう。
切断型MNPは裏ワザ的扱いで、できるだけ通常のMNPをしよう
この記事のまとめ
- 切断型MNPとは、発行と同時に解約手続きを行うMNPのこと
- 切断型MNPはキャンセルできない
- 開通手続きまでに月をまたいでしまいそうな場合には便利
- できるだけ切断型ではなく通常のMNPを利用するのがおすすめ
切断型MNPとは、MNP予約番号の発行手続きと同時に解約を行う方法のことです。
予約番号の発行時点で解約してしまうためキャンセルはできません。
また、MNP予約番号の有効期限内に新しい回線の開通手続きをしなければ電話番号は使えなくなってしまいます。
さらに、取り扱っているブランドが少ないほか、次の回線を契約するまで電話番号が不通になってしまうなど、デメリットが多い方法です。
開通手続きまでに月をまたいでしまいそうな場合には便利ですが、あくまでも裏ワザ的な方法だと考え、できるだけ通常のMNPを利用しましょう。
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