即日MNPで開通できる格安SIM6選を比較|即日MNPの手順と契約方法
格安SIMへのMNP転入は、電話やネットの不通期間が原則生じない「即日MNP開通」が可能なサービスを選ぶべきです。この記事では即日MNP開通が可能なおすすめ格安SIMと、申し込みから開通までの流れ、即日MNP開通の注意点をまとめました。
この記事の目次
格安SIMから別の格安SIMへの乗り換え、あるいはキャリアから格安SIMへの乗り換えは、手続きが済んだらなるべく早く、できれば即日新しい格安SIMでスマホが使えるようになるのが望ましいでしょう。
不通期間があって、スマホが使えないと困るからです。
かつてはMNPで格安SIMに乗り換えると、新しいSIMカードが届くまで数日間は通話やネットが使えないことが珍しくありませんでした。しかし最近は即日乗り換えが完了する格安SIMが増えています。
そこでこの記事では、即日開通可能な格安SIMについて、SIMの受け取りから開通させるまでの方法や即日開通可能な格安SIM、格安SIMを即日開通する際の注意点などをまとめました。
格安SIMで即日MNP、受け取り~開通する方法
「即日MNP」とは、「MNP転入に伴う回線切り替え時に、不通期間がなく回線が切り替わるMNP(手続き)のこと」を指します。
以前はネットでの手続きの場合、数日間の不通期間があるのが普通でした。
これはネットでMNP手続きをすると、手続き直後に回線が不通になってしまったことが原因です。
その後MNP転入先の格安SIMからSIMカードが送られてきて、回線切り替え手続きを完了させるとその電話番号は再び開通しましたが、その間数日は電話もネットも一切使えない状態だったのです。
これが現在、ネットでも「即日MNP開通可能」な格安SIMでは、MNP転入手続きをしてもその時点で回線が不通にならなくなりました。
新しいSIMカードが届くまで元の回線は使え、SIMカードが届いてから回線切り替え手続きをすると、その後に転入先の格安SIMの回線が使えるようになるのです。
実際には回線が切り替わるまで多少の不通期間が生じる可能性がありますが、今までのように数日間不通だった頃に比べれば、ずいぶんと便利になりました。
また、現在では物理的なSIMカードが必要なく、スマホ内部にSIMカード情報を書き込む「eSIM」の登場が登場しています。
eSIMはSIMカードが届くのすら待つ必要がなく、オンラインでの切り替え手続きが完了すれば、すぐに回線が使用可能です。
この記事では、主に物理SIMの即日MNPについての情報を紹介します。
まずは即日MNP開通可能な格安SIMで、SIMを受け取ってから開通するまでの方法・流れの説明からです。
ここでは一般的な流れを紹介しますが、即日MNP開通可能な格安SIMであれば、どこも似たような流れとなります。
店舗とネット申し込みどちらでも可能
格安SIMは、ネットでの申し込み受け付けが主流です。
しかし中には、店舗網を積極的に展開している格安SIMもあり、そのような格安SIMは店舗でスタッフの接客を受けながら申し込みをすることもできます。
MNP手続きは回線の切り替え作業が伴うため、新規契約に比べると手続きがやや煩雑です。
そのため、ネットでの手続きに不安がある人は、店舗を設けている格安SIMへMNPするのをおすすめします。
ただし基本的には、来店予約も待ち時間も必要なく、24時間いつでもパソコンからもスマホからも手続きができるネットの方が便利です。
そして、多くの格安SIMでは、店舗でのMNP手続きは即日MNP開通が可能です(一部例外あり)。
ネットでの手続きは、即日MNP開通可能な格安SIMと、そうでない格安SIMとがあります。
即日開通できる格安SIM
現時点で、主要な格安SIMの中でネットでも即日MNP開通可能な格安SIMは、以下の通りです。
ネットでも即日MNP開通可能な主要格安SIM
- LINEMO
- OCNモバイルONE
- BIGLOBEモバイル
- mineo
- DMMモバイル
- y.u mobile
- DTI SIM
- UQモバイル
- ワイモバイル
不通期間なしの即日MNP開通で格安SIMに乗り換えたい人は、これらの格安SIMの中から選んで乗り換えるとよいでしょう。
格安SIMの即日開通に必要なもの
格安SIMの即日MNP開通に必要なものを、UQモバイルを例に紹介します。
UQモバイルの即日MNP開通に必要なもの
- (ネットのみ)インターネット接続環境
- メールアドレス
- 転出元から発行されたMNP予約番号
- 本人確認書類
- クレジットカードもしくは口座振替に使う銀行口座情報
UQモバイルは店舗・ネットの両方でMNP転入手続きができます。
ネットでの手続きには、当然ネット環境と、UQモバイルからのメールを受け取るメールアドレスが必要です。
その他に必要なものは店舗でもネットでも変わりませんが、ネットでの契約では料金の支払い方法にクレジットカードしか指定できません。
そして「MNP予約番号」は、MNP制度を利用した乗り換え手続きには必要です。転出元のキャリア・格安SIMから発行されたMNP予約番号を持って、転入先の格安SIM(この場合はUQモバイル)で手続きをすることになります。
注意が必要なのは、MNP予約番号には「発行日を含めて15日間」という有効期限がある点です。
そして、この有効期限とは別に、転入先の格安SIMそれぞれで「有効な『有効期間の残日数』」を設定しています。UQモバイルの場合、MNP予約番号取得日から5日以内に申し込む必要があります。
MNP制度上の有効期限は15日ですが、UQモバイルの場合は5日間です。この日数は各社ごとに多少異なるので注意してください。
その他必要なものは、本人確認書類と支払いに必要はクレジットカード・銀行口座の情報です。
UQモバイルで本人確認書類として使えるものは、以下の通りです。
UQモバイルで使える本人確認書類
- 運転免許証
- 日本国パスポート
- マイナンバーカード
- 住民基本台帳カード(写真付のみ)
- 身体障がい者手帳または療育手帳 または精神障がい者保健福祉手帳
- 特別永住者証明書
- 在留カード + 外国発行パスポート
- 健康保険証
- 運転経歴証明書
どんなものを本人確認書類として使えるかは、格安SIM各社によって多少異なります。
上記はあくまでもUQモバイルの例なので、注意してください。場合によっては本人確認書類に加えて補助書類が必要なものも異なります。
準備~開通当日までの流れ
続いて、格安SIMの即日MNP開通までの流れを、UQモバイルを例に「ネットで申し込む場合」と「店舗で申し込む場合」とに分けて紹介します。
なお、下記で紹介する流れはUQモバイルの例ですので、他社の場合は多少異なる場合があります。
ネットで申し込む場合
【ネット】UQモバイルの即日MNP開通までの流れ
- 転出元のキャリア・格安SIMでMNP予約番号を取得
- MNP予約番号の有効期限切れの前に、手続きに必要な書類を手元に置いてUQモバイルオンラインショップで手続きを行う
- 手続き終了後に「新規お申し込み手続き完了のご案内」というタイトルでメールが届くので、「受付番号」を控えておく
- 手続きから数日後にSIMカードと回線切り替え手順を案内する書類が届くので、開封する
- 「my UQ」にアクセスし、「my UQ mobile ID」に前述の受付番号を、「パスワード」には申し込み手続き時に設定した4桁の暗証番号を入力
- ログイン後に「新規ID登録」で「暗証番号」「新規my UQ mobile ID」「新規パスワード」を設定し、約款・利用規約に同意して「次へ」→「登録を完了する」→「引き続きmy UQ mobileを利用する」をタップ
- 管理画面から「お申し込み状況一覧」をタップ
- MNP転入を予約した電話番号と受付番号が表示されている右に「回線切替」のボタンがあるので、これをタップ
- 「実行する」をタップ
以上がMNP予約番号の取得から、回線切替までの一連の流れです。
店舗で申し込む場合
店舗で申し込む際は、MNP予約番号と本人確認書類、そしてクレジットカードか銀行口座の情報を持って店舗へ行き、「UQモバイルにMNP転入したいです」と伝えるだけです。
あとは店舗のスタッフの指示に従えばOKです。
その後すぐにSIMカードが発行され、回線切り替え手続きまで完了できます。所要時間は約30分程度です。
なお、UQモバイルの店舗でのMNP手続きは全国のUQスポット、そしてUQモバイルの親会社であるauのauショップ、au Style、家電量販店などのUQモバイル取り扱い店で行えます。
この内、UQスポット・auショップ・au Styleは、原則として事前の来店予約が必要です。UQモバイルの公式サイトから各店舗のページへ行き、来店予約をするようにしてください。
こちらの記事では、UQモバイルのMNP転入方法を詳しく紹介していますので、あわせて参考にしてください。
即日契約、開通できるおすすめ格安SIM
それではここからは、ネットでの即日MNP開通ができる格安SIMの中から、とくにおすすめな7つを紹介します。
LINEMO
LINEMOは、3GBの「ミニプラン」と、20GBの「スマホプラン」の2つから料金プランを選べるソフトバンクの格安ブランドです。
LINEMOには、以下のような特徴があります。
LINEMOの特徴
- ソフトバンクの良質な回線を格安SIM並の安い料金で使える
- 料金プランが2種類のみでシンプル
- LINEアプリはギガを消費しない
- 各種手数料が無料
LINEMOの特徴といえば、何といってもソフトバンクの良質な回線を低価格で使えることです。
2種類ある料金プランのうち、3GBのミニプランは特に月額990円(税込)と低価格なので、データ使用量が少ない人にはおすすめです。事務手数料や解約金、SIM発行手数料など契約にかかる手数料などはすべて無料なので、費用をあまりかけたくない人に向いているでしょう。
また、LINEMOの特徴として、LINEアプリの利用でギガを消費しない点も挙げられます。LINEのトークや音声・ビデオ通話などでギガを消費せず、通信制限下でもLINEアプリは高速通信での利用が可能です。
特に「通信制限されてもLINEだけは使えないと困る」という人は、LINEMOの利用がおすすめです。
LINEMOの料金プランは、以下の通りです。
(税込) | LINEMO ベストプラン | LINEMO ベストプランV | ||
---|---|---|---|---|
データ容量 | 3GB | 10GB | 20GB | 30GB |
月額料金 | 990円 | 2,090円 | 2,970円 | 3,960円 |
制限時速度 | 10GB超~15GB→300kbps 15GB超→128kbps | 30GB超~45GB→1Mbps 45GB超→128kbps |
LINEMOでは3GBで990円(税込)、20GBで2,728円(税込)の2種類で、超過した場合は上記の制限速度となります。
通話料は30秒22円の(税込)ですが、5分かけ放題の「通話準定額(月額税込550円)」が最初の1年間は無料でついてきます。基本料金990円(税込)で、5分かけ放題も1年間ついてくるのはかなりコスパ抜群といえるでしょう。
こちらの記事では、LINEMOの即日開通できるeSIMの申し込み方法などを紹介していますので、あわせて参考にしてください。
ワイモバイル
ワイモバイルは、ソフトバンクのサブブランドで、ソフトバンクと同じくソフトバンク株式会社が運営しています。
ワイモバイルには、以下のような特徴があります。
ワイモバイルの特徴
- 他の格安SIMに比べて、通信速度が速いという口コミが多い
- 「ソフトバンク光」とセットで利用すると、月額料金がずっと割引になる
- 家族割引サービスが充実している
- 全国のワイモバイルショップでサポートを受けられる
ワイモバイルの特徴といえば、何といっても「通信速度の速さ」です。
これは各種調査の結果を見れば明らかですが、ワイモバイルとこの後紹介するUQモバイルの回線速度は、他の格安SIMの回線速度に比べて速い傾向があります。
この理由として、ワイモバイルやUQモバイルがキャリアのサブブランドだからといわれがちですが、ソフトバンクもau(UQモバイルの親会社)も、サブブランドの優遇は否定しています。
しかし、事実として通信速度が速い傾向にあるのは明らかなので、利用者としてこれは大きなメリットとして認識しておけばよいでしょう。
ソフトバンク光とのセット割引は「おうち割 光セット(A)」といいます。
これは、自宅の固定回線にソフトバンク光を利用している家の家族がスマホの回線をワイモバイルにすると、ワイモバイルの月額料金が1回線あたり毎月1,188円(税込)ずっと割引になる、というものです。
これは家族全員に適用されるので、もし家族4人全員がワイモバイルを利用していれば、月々1,188円 × 4人 = 4,752円が割引され、年間だとなんと57,024円(税込)もの割引となります。
家族割引サービスは、自分以外の家族のワイモバイル回線の月額料金が、1回線あたり毎月1,188円ずっと割引になる、というものです。
おうち割 光セット(A)との違いは、主回線に設定する1回線目のみ割引が適用されない点です。
その意味ではおうち割 光セット(A)の方がお得ですが、家族割引サービスは「家族」の範囲がとても広く、血縁関係にあることが証明できれば遠くの親戚でも適用されます。
なお、おうち割 光セット(A)と家族割引サービスの併用はできません。
そしてワイモバイルは、全国各地にワイモバイルショップを設置しています。これは他の格安SIMとはケタ違いの数で、店舗での直接サポートを重視したい人には大きなメリットです。
ワイモバイルの料金プランは、以下の通りです。
プラン | データ容量 | 月額料金(税込) |
---|---|---|
シンプルS | 3GB | 2,178円 |
シンプルM | 15GB | 3,278円 |
シンプルL | 25GB | 4,158円 |
こちらの記事では、ワイモバイルの乗り換え手順を紹介していますので、あわせて参考にしてください。
UQモバイル
UQモバイルも、ワイモバイル同様にキャリアのサブブランドです。
UQモバイルは、auを運営している株式会社KDDIの子会社、UQコミュニケーションズ株式会社が手掛けています。
ワイモバイルのようにキャリアが直接、ではなく、子会社が手掛けている点では、同じサブブランドでもやや形が異なります。
UQモバイルの特徴は、以下のようなものです。
UQモバイルの特徴
- 他の格安SIMに比べて、通信速度が速いという口コミが多い
- 対象のインターネットサービスに加入で、月額料金がずっと割引になる
- 60歳以上は国内通話がかけ放題がおトク
- 料金の支払い方法に銀行口座振替が使える
ワイモバイルのところでも触れましたが、UQモバイルも「通信速度が速い」という口コミが多いです。
そのため、通信品質重視の人は、ワイモバイルかUQモバイルのいずれかをまず候補として検討するとよいでしょう。
また、自宅の固定回線とのセット割引は、ワイモバイル同様UQモバイルにもあります。
UQモバイルの「自宅セット割」は、組み合わせて使える自宅の固定回線のインターネットサービスが多岐に渡る点が、ワイモバイルのおうち割 光セット(A)と異なります。
対象となるインターネットサービスには「auひかり」「コミュファ光」「eo光」「ビッグローブ光」「So-net光」「@TCOMヒカリ」「@nifty光」など非常に多いので、詳細はUQモバイルの公式サイトで確認してください。
なお「auスマートポート」「au ホームルーター 5G」は、どちらも自宅に固定回線として置くホームルーターのことで、これらとセットでUQモバイルを使う場合も自宅セット割の対象です。
そしてUQモバイルは、60歳以上の人は国内通話かけ放題がおトクです。
UQモバイルでは、国内通話が24時間かけ放題は月々1,980円(税込)、国内通話1回10分以内のかけ放題は月々880円(税込)、最大60分/月の国内通話を定額にするには月々660円(税込)をそれぞれオプション料金として支払う必要があります。
しかし60歳以上であれば、国内通話が24時間かけ放題の場合、月々1,100円(税込)割引きとなり、さらにキャリアメール(uqmobile.jp)のオプション料金、月額220円(税込)が無料になります。特に通話をする機会の多い60歳以上の人には心強い特典です。
また、UQモバイルは料金支払い方法として銀行口座振替が使える点も、地味ながら見逃せません。
格安SIM各社の料金支払い方法は、クレジットカードのみを設定しているところが多いです。そのため、なんらかの事情でクレジットカードを持たない人にとって、格安SIMへの乗り換えは料金支払い方法がネックになりがち、という事情があります。
この点、UQモバイルは敷居が低いといえます。
UQモバイルの料金プランは、以下の通りです。
UQモバイルの料金プラン
プラン名 | 容量 | 料金(税込) |
---|---|---|
トクトクプラン | 1GB | 990円(※) |
15GB | 2,178円(※) | |
コミコミプラン | 20GB+10分以内の通話 | 3,278円 |
ミニミニプラン | 4GB | 1,078円(※) |
IIJmio
IIJmioは、日本のインターネットサービスプロバイダとしては老舗の「IIJ」を運営する株式会社インターネットイニシアティブが手掛けています。
ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルといった大手企業が手掛けるキャリアに比べると、格安SIMはあまり聞いたことのない企業がやっているので不安、という人もいると思います。
この点、IIJmioは安心です。
IIJmioには、以下のような特徴があります。
IIJmioの特徴
- iPhoneも含めたさまざまな端末がセット販売されている
- データ通信専用eSIMなら2GB440円(税込)から使える
- ドコモ回線とau回線の両方が使える
格安SIM各社は、回線契約とセットで購入できるスマホを用意しているところが多いです。
セット販売しているスマホのラインナップはさまざまですが、IIJmioはその数がとても豊富で、国内外の各メーカー・ブランドのスマホの中から選べます。
中にはiPhone 12シリーズやiPhone SE(第2世代)といった新しい機種や人気機種もありますし、MNP転入の際は限定特価で販売されるキャンペーンも頻繁に行われていますので、格安SIMへの乗り換えを機会にスマホも買い替えたい人は、IIJmioは積極的に検討すべき格安SIMです。
そしてIIJmioは、データ通信専用のeSIMなら、2GBで月々440円(税込)という低料金から使えます。4GBなら660円(税込)、8GBなら1,100円(税込)です。
データ通信しかしないサブスマホや、iPadなどのタブレットに使う回線を探している人にはぴったりといえます。
また、IIJmioはドコモ回線とau回線の2つを用意していますので、ドコモのみならずauからの乗り換えでも、キャリアで使っていたスマホをそのまま使えます。
IIJmioの料金プランは、以下の通りです。
プラン | 音声通話SIM | データ専用SIM(SMS) | データ専用SIM | eSIM |
---|---|---|---|---|
2ギガプラン | 858円(税込) | 825円(税込) | 748円(税込) | 440円(税込) |
4ギガプラン | 1,078円(税込) | 1,045円(税込) | 968円(税込) | 660円(税込) |
8ギガプラン | 1,518円(税込) | 1,485円(税込) | 1,408円(税込) | 1,100円(税込) |
15ギガプラン | 1,848円(税込) | 1,815円(税込) | 1,738円(税込) | 1,430円(税込) |
20ギガプラン | 2,068円(税込) | 2,035円(税込) | 1,958円(税込) | 1,650円(税込) |
こちらの記事では、IIJmioのMNPの転入手続き方法を紹介していますので、あわせて参考にしてください。
mineo
mineoは、関西電力100%出資子会社である株式会社オプテージが運営しています。
あまり耳馴染みがないかもしれませんが、mineo自体は格安SIM黎明期からサービスを提供している、格安SIM界の老舗ブランドです。
mineoには、以下のような特徴があります。
mineoの特徴
- 利用者間でデータ容量を分け合う仕組みが用意されている
- 公式コミュニティサイト「マイネ王」で困ったことはほぼ解消できる
- ドコモ回線とau回線に加え、ソフトバンク回線の3つが使える
mineoには、利用者間でデータ容量を分け合える仕組みが複数用意されています。
そのうちの1つが「フリータンク」という機能です。
これは余ったデータ容量や繰り越し期限が切れそうなデータ容量を、フリータンクと呼ばれるmineo利用者共有の大きなタンクのようなものに入れて提供したり、逆にデータ容量が足りなくなりそうな場合はフリータンクから引き出して使ったりできます。
他にも「パケットギフト」という機能もあり、余りそうなデータ容量を、相手を指定してギフトとして贈ることが可能です。
そしてmineoを使っていく上で生じた疑問や困りごとは、公式のコミュニティサイト「マイネ王」を検索したり、投稿したりすれば大抵解決します。
マイネ王は、mineoのサポートスタッフはもちろんのこと、大勢のmineo利用者が活発に書き込みをしていますので、格安SIMのサポートツールとしてはダントツ便利さです。
このように、mineoは全体を通して利用者間が互いに助け合えるのが大きな特徴です。こういったコミュニケーションを楽しめる人にとっては、mineoは楽しく使えると思います。
また、mineoはドコモ・au・ソフトバンクと3回線を提供しています。そのため、楽天モバイルを含めて国内キャリアが販売したスマホは、すべてSIMロック解除なしでそのまま使えます(楽天モバイル販売スマホは元々SIMロックなし)。
mineoの料金プランは、以下の通りです。
データ容量 | デュアルタイプ (音声通話SIM) | シングルタイプ (データ専用SIM) |
---|---|---|
1GB | 1,298円(税込) | 880円(税込) |
5GB | 1,518円(税込) | 1,265円(税込) |
10GB | 1,958円(税込) | 1,705円(税込) |
20GB | 2,178円(税込) | 1,925円(税込) |
こちらの記事では、mineoに乗り換える時の違約金やMNPの方法について紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
BIGLOBEモバイル
BIGLOBEモバイルは、IIJと並んで日本のインターネットサービスプロバイダとして老舗の「ビッグローブ」を運営しているビッグローブ株式会社が運営しています。
そしてビッグローブ株式会社は元々NECの子会社でしたが、NECからの独立を経て、現在はKDDIの子会社となっています。
安心・安定という意味では、キャリアやサブブランド並み、といってよいでしょう。
そんなBIGLOBEモバイルには、以下のような特徴があります。
BIGLOBEモバイルの特徴
- 「エンタメフリーオプション」でYouTubeなど対象20サービスの通信量がノーカウントになる
- 「BIGLOBEでんわ」を使った豊富で選べる通話オプションがある
- ドコモ回線とau回線の両方が使える
格安SIMの多くは「月〇GB」と月々使えるデータ容量が設定されており、それを超過すると通信速度が大幅に低下してしまいます。そのため多くの利用者が、定められたデータ容量を超えないように注意して使っているでしょう。
YouTubeなどのエンタメコンテンツを頻繁に利用する人にとって、これは中々神経を使う作業ですが、BIGLOBEモバイルでは「エンタメフリーオプション」(音声通話SIM:308円(税込)、データ通信専用SIM:1,078円(税込))が用意されています。
これは指定の20のエンタメサービスのデータ通信量が、月々のデータ使用量としてカウントされない、というものになります。
たとえばYouTubeはエンタメフリーオプションの指定サービスですが、エンタメフリーオプションを付加していれば、YouTubeは事実上使い放題です。
指定されているエンタメサービスは、以下の20サービスです。
BIGLOBEモバイルのエンタメフリーオプションの指定サービス
- YouTube
- ABEMA
- U-NEXT
- YouTube Kids
- YouTube Music
- Apple Music
- Spotify
- AWA
- Amazon Music
- LINE MUSIC
- radiko
- らじる★らじる
- dヒッツ
- 楽天ミュージック
- dマガジン
- dブック
- 楽天マガジン
- 楽天Kobo
- Facebook Messenger
- au PAY マーケット
これらのエンタメサービスをたくさん利用する人にとって、BIGLOBEモバイルは要注目です。
そしてBIGLOBEモバイルには、通話アプリ「BIGLOBEでんわ」を利用した音声通話が一定の範囲でかけ放題になる通話オプションが複数用意されています。
BIGLOBEモバイルの「BIGLOBEでんわ」を使った選べる通話オプション
- 1回3分までの国内通話がかけ放題になる「3分かけ放題」(660円(税込))
- 1回10分までの国内通話がかけ放題になる「10分かけ放題」(913円(税込))
- 1,188円分(税込・最大60分)の国内通話が利用できる「通話パック60」(660円(税込))
- 1,782円分(税込・最大90分)の国内通話が利用できる「通話パック90」(913円(税込))
時間の短い通話を何度もかける人には、3分かけ放題か10分かけ放題がおすすめです。逆に通話をする機会はそれほど多くなくても、かけた時には長くなりがちな人は通話パック60か通話パック90の方がお得になります。
自分の通話スタイルに合ったオプションを選ぶことで、お得に通話オプションを付加できるのはBIGLOBEモバイルのメリットの1つといえます。
OCNモバイルONE
OCNモバイルONEは、IIJmioやBIGLOBEと同じく、老舗インターネットサービスプロバイダのOCNを運営するNTTコミュニケーションズ(エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社)が手掛けています。
社名を見てわかるように、あのNTTの子会社ですので、OCNモバイルONEはNTT系の格安SIMとなります。
安心感という意味では、これ以上のものはないかもしれません。
OCNモバイルONEの特徴は、以下の通りです。
OCNモバイルONEの特徴
- ドコモショップでの取り扱いがある
- 「dポイント」が貯まる
- 「MUSICカウントフリー」でSpotifyなど対象7サービスの通信量がノーカウントになる
- 「OCNでんわ」を使った豊富で選べる通話オプションがある
- セット販売されるスマホの種類が豊富な上、キャンペーンで安くなることが多い
OCNモバイルONEは、2021年10月21日から「ドコモのエコノミーMVNO」と称してドコモショップでの取り扱いが始まっています。
これによって、ドコモショップでOCNモバイルONEの各種手続きができるようになりました。もちろんドコモショップでOCNモバイルONEの即日MNP開通を行うことも可能です。
ドコモを使っている人にとって、最寄りのドコモショップは馴染み深い場所だと思います。
ドコモからOCNモバイルONEへの乗り換えなら、同じドコモショップでそのまま手続きやサポートを受けられるようになります。
また、ドコモとの提携によって、OCNモバイルONEを含めたOCNのサービスにおけるdポイントの取り扱いも始まりました。
dポイントはいうまでもなくドコモのポイントサービスですが、最近はスーパーやコンビニといった街中のお店でも使えるところが増えてきています。
とても使い勝手がいいポイントサービスですが、OCNモバイルONEならこのdポイントを貯めることも、使うことも可能です。
そして、OCNモバイルONEには、BIGLOBEモバイルのエンタメフリーオプションに似た「MUSICカウントフリー」というオプションがあります。
これは音楽系のエンタメサービスのデータ量がカウントフリーになるもので、対象となるサービスは以下の7つです。
OCNモバイルONEのMUSICカウントフリーの指定サービス
- Amazon Music
- Aniuta
- AWA
- dヒッツ
- LINE MUSIC
- Spotify
- ひかりTVミュージック
「音楽サービスのみで動画サービスがない」「対象サービスが7つしかない」といったデメリットが目につくと思いますが、このMUSICカウントフリー、実はオプション料金が必要ありません。申し込みをするだけで、これらのデータ量がカウントフリーになるのです。
これは音楽サービスをよく使う人も、そうでない人も、申し込まない手はありません。
そして通話オプションも、BIGLOBEモバイルのBIGLOBEでんわに似た「OCNでんわ」という通話アプリを使った通話に関するものが3つ用意されています。
OCNモバイルONEの「OCNでんわ」を使った選べる通話オプション
- 1回につき10分までの通話がかけ放題になる「OCNでんわ 10分かけ放題」(935円(税込))
- よく話した通話3つの番号への通話が0円になる「OCNでんわ トップ3かけ放題」(935円(税込))
- 国内通話が無制限でかけ放題になる「OCNでんわ 完全かけ放題」(1,430円(税込))
「10分かけ放題」と「完全かけ放題」は他社にもある通話オプションですが、おもしろいのは「トップ3かけ放題」になります。
これはその次ごとに、通話料上位3番号への通話料が自動的に0円になる、というものです。あらかじめ番号を指定しておくのではない点が特徴になります。
3件以内の特定の番号への通話がとくに多い人は、完全かけ放題に比べてオプション料金が安い分こちらの方がお得です。
また、OCNモバイルONEはスマホのセット販売も行っていますが、取り扱い端末がとても豊富な上、年に数回激安で販売されるセールが実施されます。
販売は提携先の「goo Simseller」で実施されますが、goo Simsellerのセール情報を目にしたら、それはOCNモバイルONEのSIMとのセット販売なので、格安SIMへの乗り換えを考えている人はすぐにチェックすることをおすすめします。
逆にいえば、スマホとセットでの格安SIMへの乗り換えを考えている人は、goo Simsellerのセールを待つべき、ともいえます。そのくらい、goo Simsellerのスマホと回線のセット販売は安いです。
格安SIMを即日契約する注意点
最後に、格安SIMを即日MNP開通する際の注意点を紹介します。
ネットが使えなくなる時間が発生する
店舗での手続き、ネットでの手続き共に、即日MNP開通ができる格安SIMであれば、回線の切り替えはごく短時間です。
しかしこの「短時間」は、格安SIMによっても、切り替え手続きのタイミングによっても違います。
短い場合は10分以内に切り替わることもあれば、タイミングが悪いと2時間くらいかかることもあります。一概にはいえませんが、土日祝日のように多くの人が切り替え手続きを行うであろうタイミングだと、比較的時間がかかるようです。
切り替えが完了しないと、電話やネットを使えません。そのため、切り替え手続きはなるべくスマホが使えなくても支障がないタイミングを狙って行うようにしましょう。
店舗は即日開通できるか確認する
前述のように、店舗をもつ格安SIMの場合、店舗でMNP転入手続きを行えば即日MNP開通させることが可能です。
ただし、「店舗に行けば必ず即日MNP開通できる」わけではなく、ごく一部に例外があります。
たとえばイオンモバイルは全国のイオン内にイオンモバイルショップを展開していますが、その中には「回線契約は『エントリーパッケージ』の販売のみを行っている」という店舗があります。
エントリーパッケージの購入の流れは、以下の通りです。
- イオンモバイル公式サイトへアクセス
- MNP転入手続き時に、エントリーパッケージ記載の16ケタの申し込みコードを入力する
- 数日後にSIMカードが送られてくるので、回線の切り替え手続きを行う
つまりイオンモバイルの店舗でも、回線契約はエントリーパッケージの販売のみを行っている店舗に行ってしまうと、普通にネット経由で契約するのとほぼ同じになってしまうのです。
異なるのは、エントリーパッケージを3,300円(税込)で購入しているので、事務手数料が無料になる点だけです。
中にはこのように、エントリーパッケージのようなものの販売しか行っていない店舗や、店舗でMNP転入の申し込み自体は受けてくれるものの、SIMカードはその場で手渡されす後日郵送される店舗もありこれらの店舗でのMNP転入は即日MNP開通とはなりません。
店舗で手続きをする場合は、その日に必ず即日MNP開通するのかどうかをよく確認するようにしてください。
即日MNP開通可能な格安SIMは多い!
ここまで、格安SIMの即日MNP開通までの流れと、即日MNP開通可能でおすすめの格安SIM、即日MNP開通を考える際の注意点を紹介しました。
この記事の内容をまとめると、以下のようになります。
即日MNP開通の流れと注意点
- 即日MNP開通が可能な格安SIMなら、手続きは店舗でもネットでもOK(一部例外あり)
- 即日MNP開通可能な格安SIMはワイモバイル・UQモバイル・IIJmio・mineo・BIGLOBEモバイル・OCNモバイルONEなど
- 即日MNP開通には「MNP予約番号」「本人確認書類」「クレジットカードもしくは銀行口座情報」が必要
- ネットでの即日MNP開通は、MNP転入手続後にSIMカードを受け取り、回線切り替え手続きをすると即日切り替えが完了する
- 店舗での即日MNP開通は、店舗での手続きが済むと即日切り替えが完了する(SIMカード即日発行の場合のみ)
- 即日MNP開通が可能な場合でも、電話やネットの不通期間は数分~最大2時間程度の間生じる
- 「エントリーパッケージ」などの販売にとどまる店舗は、店舗でのMNP転入手続きはできてもSIMカードがその場で発行されず、即日MNP開通が不可能な場合がある
数年前までなら即日MNP開通ができる格安SIMは珍しかったのですが、最近はずいぶんと増えているので、あまり珍しくはなくなりました。
そのため、即日MNP開通ができることはMNP転入先の格安SIMの最低条件としておき、それ以外の料金やサービスなどを格安SIM選びの決め手にするべきでしょう。
本文中に紹介した6つの格安SIMはどこもおすすめですが、それぞれに特徴が異なるので、自分のニーズに合った格安SIMを選ぶようにしましょう。
また、即日MNP転入可能と謳っていても、例に挙げたイオンモバイルのように、入口の入り方によっては店舗に行ったにもかかわらずその日のうちにMNP転入が完了しないこともあるので十分注意してください。