楽天モバイルは自社で携帯電話通信網を設置し、運用している通信事業者です。

価格を抑えた料金プランとデータ無制限で使えるメリットがあり、シェアがどんどん拡大しています。

ただ、既存の大手キャリア3社に比べると、サービスの提供開始からあまり時間が経っていない事もあり、基地局や対応バンド数などの設備面ではまだ十分とはいえません。

そのため、楽天モバイルは電波が悪いという口コミを目にする方も多いでしょう。

そこで、当記事では楽天モバイルの電波が悪い原因と対処法などについて解説します。

楽天モバイルの電波が悪い・繋がらない・圏外になる原因と対処法

楽天モバイルの電波が悪い、繋がらない原因と対処法について解説します。

原因1.楽天モバイル電波の周波数帯が限定されている

楽天モバイルには、低い周波数の電波である「プラチナバンド」が割り当てられていません。

au、ドコモ、ソフトバンクの場合、700~900MHzの低い周波数の電波を持っています。この周波数は「プラチナバンド」と呼ばれ、建物の中にも電波が届きやすく、回り込む性質を持っています。

しかし、楽天モバイルはプラチナバンドが割り当てられておらず、4G向けの1.7GHz帯や5G向けの3.7GHz帯など高い周波数帯を利用しています。

そのため、建物によって電波が遮断されてしまったり、マンションやショッピングモールの中などで使う際に電波が届きにくい場合があります。

楽天モバイルのエリア内なのに繋がらない場合は、屋内ではなく建物の外、もしくは窓際に移動してみるか、Wi-fiを使うなどして対策をしましょう。

なお、700MHz帯については楽天モバイルが2023年9月までの割り当てを希望していることが発表されています。2023年秋に割り当てられれば、早くて同年末には最初の電波を発射できるとのことです。

楽天モバイルでもプラチナバンドが使えるようになる日はそう遠くないと言えそうです。

原因2.通信障害やシステムメンテナンス

いつも使用できているのに突然電波が繋がらなくなった場合、楽天モバイルがシステムメンテナンスをしていたり、通信障害の対応をしていたりする場合があります。

この場合、何か自分でできることはなく、公式からの復旧情報が出るのを待つしかありません。

楽天モバイルのシステムメンテナンス・通信障害の情報は、公式ブログやTwitter、Facebookで確認できます。

復旧までの間は、自宅や施設などのWiFiが使える場所や、楽天モバイル以外の回線契約をしているスマホで復旧情報をチェックしましょう。

原因3.スマホの不具合

建物の中で通信しているわけでもなく、通信障害やメンテナンスの情報もない場合は、スマホ自体に問題がある可能性があります。

その場合は、スマホを再起動することで不具合が解消されて繋がるようになることがあります。また、それでもよくならなければ、SIMカードの抜き差しもしてみましょう。

原因4.端末が機内モードになっている

機種によっては、端末を上から下にスライドして、飛行機のマークをタップすると機内モードにすることができます。

そのため、誤って操作をしたり、ポケットやバックの中で勝手にその操作が行われたりすると、意識せずに機内モードになってしまうことが稀にあります。

楽天モバイルの通話(Rakuten Link)が繋がらない原因と対処法

楽天モバイルで主に使われる通話アプリ「Rakuten Link」が繋がらない原因と対処法について解説します。

原因1.アプリやスマホの不具合

スマホに不具合がある場合は、本体を再起動することで対処できることがあります。

また、アプリに不具合がある場合は、以下の方法で再起動をするようにしましょう。

原因2.マイクの設定

スマホに何かアプリを入れる場合、さまざまな機能をアプリが使用する権限を許可する必要があります。

Rakuten Linkをインストールする際に、マイクの権限を許可していないと、自分の声が相手に届かなくなってしまいます。

もし、電話がつながっているにもかかわらず自分の声が届かない場合は、アプリの設定でマイクの権限が許可されているか確認してみましょう。

設定方法がわからない場合は、Rakuten Linkアプリを1度インストールし直して、初期設定をやり直すことをおすすめします。

原因3.アプリが最新版でない

アプリをダウンロードする際は、そのときの最新版のものがダウンロードされます。ですが、ダウンロードの際に自動更新する設定がされていない場合は、アップデートがあったとき自動的に更新されません。

もし、手動で更新する場合は、自分でアプリの更新を行いましょう。

もしこの時点で更新のボタンが表示されていなければ、アプリは最新版になっているので別の可能性が考えられます。

こちらも、利用可能なアップデートの欄にRakuten Linkが表示されていない場合は最新版になっているので。別の原因が考えられます。

原因4.スマホの通話音量が0になっている

問題なく通話できているのに何も聞こえない場合は、スマホの通話音量が小さくなっていることも考えられます。その場合は、スマホ本体の音量を大きくすることで解決できます。

iPhoneの場合は、本体左側の音量ボタン(上)もしくは「＋」ボタンを押すことで音量を大きくできます。

Androidの場合も本体側面の音量ボタンで通話音量を調節できます。また音量ボタンを押すと画面に表示される音量スライダーを使って、タッチ操作で調節も可能です。

原因5.電波の調子が悪い

標準の通話アプリとRakuten Linkの違いとして、通信方法があります。標準の電話アプリは電話回線を使っているのに対して、Rakuten Linkはインターネットと同じ通信の回線を使っています。

そのため、電波の状況やWiFiの環境によって、通話品質に影響が出てしまいます。

もし、通話中に声が聞こえなくなったり途切れたりする場合は、電波のいいところに移動するか、WiFiの接続状況を確認してみましょう。

楽天モバイルの電波が改善されない時は？

これまで解説してきた対処法を試しても電波が改善されない時はどうすればいいのでしょうか。

楽天モバイルに問い合わせる

電波がつながらないときは、楽天モバイルに問い合わせしましょう。

楽天モバイルに問い合わせる窓口は複数あります。

チャットサポート

オンラインでのチャットサポートには、「AIチャット」と「対人チャット」の2種類があります。

また、AIチャットの場合は対応できることに制限があります。しっかりとした対応をしてほしい場合は、対人チャットをおすすめします。ただし、混雑状況によって待ち時間が発生するので、時間に余裕がある時に問い合わせるようにしましょう。

電話で問い合わせる

実際に話しながら対応してほしい場合は、電話で問い合わせてみましょう。

実店舗に問い合わせる

チャットや電話での問い合わせに不安がある人は、実店舗で対面で相談することもできます。

最寄りの店舗は、楽天モバイルの公式サイトから確認しましょう。

端末の買い替えを検討する

電波が繋がらない原因の1つとして、端末の劣化も考えられます。

また、端末が古い場合、電波を受信していたとしても動きが遅かったり、本体に不具合が起こったりする可能性が高くなります。そのため、電波に問題がなくてもストレスを感じることもあるでしょう。

その場合、端末を新しいものに交換すれば、状況が改善する場合があります。楽天モバイルの公式サイトから購入する、もしくは中古品や家電量販店で買うのもいいでしょう。

SIMカードの交換、再発行手続きを行う

SIMカードは非常にデリケートな部品で、静電気の影響を受けて不具合を起こしたり、傷がつくことで読み取りがうまくいかなかったりすることがあります。

そのため、心当たりがある場合は、SIMカードの交換手続きを行いましょう。

SIMカードの交換、再発行は、my楽天モバイルから行えます。

なお、SIMの交換・再発行に伴う手数料は無料です。

他社への乗り換えを検討する

問い合わせでも解決せず、本体やSIMカードにも問題がない場合は、他社への乗り換えを検討しましょう

楽天モバイルは、割り振られている電波の周波数帯が他の大手キャリアに比べて少ないので、まだまだ地域によってはつながりにくい場所が存在します。

そのため、自分の住んでいる地域のつながりが悪ければ、他の回線にしたほうがいい場合もあります。

楽天モバイルが電波が悪い？評判・口コミまとめ

今日は山の日！ということで5年ぶりくらいに池田山の展望台へ
標高高いだけあって暑くはなかったし、トンボまで飛んでてびっくりでした。

昔と比べると道もよくなっている部分が多くてありがたい。
ただ、楽天モバイルが圏外なのは仕方ないか・・まだまだ電波が弱い pic.twitter.com/FRH6rRw3DE

— 皿 (@dish_2525) August 11, 2022

評判をみてみると、やはり山や施設の中、電波の弱い地域などでは、楽天モバイルが繋がらないという声が目立ちました。

山の中は3Gの電波が届きやすいとされていますが、楽天モバイルは3Gのバンドを持っていないので、他社よりは繋がりにくいといえます。

また、イベントなどの人が多く集まる場所では電波が混み合うため、周波数帯が少ない楽天モバイルの電波が特に弱くなりやすいでしょう。

楽天モバイルの電波に関するQ&A

楽天モバイルの電波に関するよくある質問をまとめました。サービスを利用する前に、気になる点は確認しておきましょう。

楽天モバイルの電波悪い原因を特定して対処しよう

楽天モバイルの電波が悪い原因と対処法について解説しました。

電波が悪い原因としては、周波数帯による影響やメンテナンス、自身の端末の不具合など多岐にわたります。

もし、つながりが悪いと感じたときは、まず原因を特定して、しかるべき対処法を取るようにしましょう。

また、もし原因が不明な場合や公式の対応が必要な場合は楽天モバイルに問い合わせしてください。

電波が悪い原因を特定し、楽天モバイルを快適に使いましょう！