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5Gいつから?スマホやPCの買い替えが必要?iPhone 12は対応?

更新日:2020.01.21

次世代通信規格である5Gについて「いつから始まるのか」「どんな技術なのか」「これまでと何が変わるのか」といった情報を詳しく解説しています。スマホを買い替えしないといけないかと悩んでいる人もいるでしょう。2020年9月発売予定のiPhone 12の5G対応についての情報も検証しました。

2020年から、いよいよ次世代通信規格である「5G」のサービスがスタートします。

5Gは現在の4Gに比べて高速大容量通信が可能になるのが大きな特徴ですが、5Gのスタートによって私たちが今使っているスマホやパソコンはそのまま使えるのか、買い替えなくてはいけないのか、などはとても気になるところでしょう。

今回は、5Gとはどんなサービスで、具体的にいつから始まるのか、何ができるようになるのか、LTEや4Gとの違いといった基本知識を始めとして、スマホやパソコンといった端末買い替えの必要性、Wi-Fiとの違い、5Gをいち早く体験できるプレサービスなどについて紹介します。

また、2020年9月に発売されると思われるiPhone 12の5G対応についての情報も検証しました。

5Gとは

5Gは「ファイブジー」と読みますが、これは携帯電話やスマホの通信に用いられる次世代通信規格のことです。「G」はgeneration、「世代」の頭文字で、5Gは「第5世代」を指します。

2019年現在、日本では3Gと3.9G(LTEやWiMAX)、そして4G(LTE-AdvanceやWiMAX2+)が使われていますが、ドコモauソフトバンクの携帯電話各社は今後順次5Gの商用サービスを開始していく予定です。

なお、3Gはドコモが2026年3月末で、auが2022年3月末、ソフトバンクは2024年1月下旬でサービスの提供を終了することが発表されています。

5Gで何ができるようになるのか?

通信規格を乗り物に例えると、3Gは自転車、4Gは車、5Gは飛行機のようなものです。5Gが導入されることによって、携帯電話やスマホは今までよりもたくさんの荷物を、より高速に運べるようになります。

5Gの特徴は「高速大容量」「低遅延」「多接続」という3つのキーワードで表現できます。

高速大容量

通信規格を通信速度で比較してみましょう。

通信速度

  • 3G:約14Mbps
  • 3.9G:~100Mbps
  • 4G:100Mbps~
  • 5G:10Gbps

4Gの100Mbpsに比べると、5Gの10Gbpsは約100倍の通信速度です。ただ、2019年末現在で4Gの中では最も通信速度の速いドコモのPREMIUM 4Gは受信時最大約1.5Gbpsという速度が出ますので、これに比べると約10倍程度という計算になります。

通信速度が速くなるので、今までと同じデータ量であればより速く届けることができますし、データが通り抜ける速度が速いので、今までよりも大容量のデータを送ることができます

わかりやすく言えば、今まで1本の映画をダウンロードするのに1分かかっていたものが、5Gになると1秒もかからずダウンロードできるようになるのです。

低遅延

「遠くのものを電波で送信して近くで見られるようにする」という通信技術は、向こう側とこちら側でのタイムラグという問題が避けられませんでした

わかりやすいのが、ニュースなどで見る海外との衛星中継です。スタジオのアナウンサーの問い掛けに対し、現地のレポーターが反応するまで数秒の間が空くのを見たことがあると思いますが、あれが通信に伴う遅延です。

5Gは今までよりも高速大容量の通信が可能になるので、この遅延が劇的に解消されます。これによって、遠隔操作のような技術が今よりももっと普及することになるでしょう。

遅延がほぼなくなるので、遠く離れた場所での操作がリアルタイムで反映されるからです。電車や車の遠隔操作による自動運転化は、少なくとも技術的なレベルでは実現にかなり近づくと思います。

また、医師が遠隔地にいる患者の手術を手術用ロボットを使ってリアルタイムで行うことも夢ではなく、過疎地や災害発生時の医療活動が大きく変わるといわれています。

もっと身近なところでは、オンラインでの格闘ゲームやシューティングゲームのような、リアルタイム性が求められるゲームが今よりも快適にプレイできるようになるでしょう。

多接続

最近の家電製品は、家のWi-Fi経由でインターネットに接続して様々な情報をやり取りすることができるものが増えてきました。

最新家電で外出先からできること

  • 冷蔵庫:カメラを通して冷蔵庫の中を確認でき食材を買って帰れる
  • 洗濯機:予約、運転、洗剤の投入まで行える
  • エアコン:スイッチのオン・オフができ、帰宅前に部屋を適温に

このように様々なものがインターネットに接続されることをIoT(Internet of Thing=モノのインターネット)と呼びますが、5GはIoTによるインターネットへの多数同時接続を想定して開発されています。

そのため今後は、1つ1つの家電製品のみならず、家中のあらゆるものがインターネットに接続され、それぞれが連携をして動くような「スマートホーム」がより普及することになるでしょう。

朝は日の出を自動的に感知して雨戸やカーテンが開き、エアコンが室内を適切な室温にし、時間になればコーヒーやお茶が自動的に沸かされる、外出中は洗濯乾燥機が自動的に動き洗濯物の洗濯から乾燥までを自動的に行い、掃除機も家中を掃除してくれる、雨が振ってくれば雨戸は自動的に閉まり、帰宅する頃にはお風呂にお湯が張られている…というような暮らしが当たり前になるのは、もう目前です。

LTEやWi-Fiとの違いは?

LTEという言葉をよく聞くと思いますが、LTEは5Gと比べると1世代少し前の通信技術です。世代的には3Gと4Gの中間に位置し、5GはLTEの延長線上にあるともいえます。

LTEは「Long Term Evolution」の頭文字を取ったもので、「長期間の発展を目指す技術」という意味です。つまり3Gから4Gにいたるまでの過渡的な技術、という位置づけでした。そのため、「4G・LTE」のように4Gとセットで扱われることが多く、国際的にも「LTEは4Gと同じ扱い」ということになっています。

一方のWi-Fiは無線LANの通信規格を指します(厳密には無線LAN=Wi-Fiではない)。Wi-Fiも通信技術の1つではありますが、LTEや5Gとは概念が異なります。

Wi-Fiはインターネットに接続された親機(Wi-Fiルーター)を介してパソコンやスマホ、携帯ゲーム機などのWi-Fiに対応した子機をインターネットに接続できます。子機自体がインターネットに接続する機能を持たなくても、Wi-Fiにさえ対応してればインターネットに接続された親機を経由してインターネットに接続できる、というわけです。

5Gはいつから使えるようになるのか?

5Gは海外では既に実用化されており、初めて商用利用されたのが2018年のカタールで同年韓国も商用利用を開始しました。一般ユーザー向けとしては2019年4月にアメリカと韓国が提供を始めています。

2019年末現在、日本ではまだ一般ユーザー向けの提供はされていませんが、ドコモは「2020年春」に、auは「2020年3月」ソフトバンクは「2020年3月頃」、これから第4のキャリアとしての道を歩む楽天モバイルは「2020年6月頃」にそれぞれサービスの開始を予定しています。

なお、総務省が2019年6月に発表した「第5世代移動通信システム(5G)の今と将来展望」によると、各社の5G基盤展開率は、ドコモが97%、auが93.2%、ソフトバンクが64%、楽天モバイルが56.1%となっており、ドコモとauが圧倒しています。このことから、ドコモとauは5Gのサービスを開始以降、早期に全国で広く使えるようになるものと思われます

ソフトバンクと楽天モバイルは5G基盤展開率が60%程度にとどまっていること、設備投資額がそれぞれ約2,000億円程度とドコモの4分の1程度であることなどから、ドコモやauに比べると全国展開が遅れる可能性が考えられます。

5Gのプレ体験をしたいなら

1日も早く5Gを体験したい人のために、ドコモでは2019年9月20日からまずは東京、名古屋、大阪の一部のドコモショップで5Gを体験できる常設展示を行っていますが、今後は順次全国に拡大していくようです。

恐らく2020年の冬が終わる頃には、各地のドコモショップで5Gを体験できるようになるでしょう。また、ドコモは東京スカイツリーにある「東京ソラマチ」で、「PLAY5G 明日をあそべ」という未来体験空間の展示も行っています。

こちらではVR技術を使ったゲームや乗馬、スポーツ観戦など、エンターテイメントを通じた5Gの体験を始め、大型の建設機械を遠隔操作で制御するという、5Gの特徴の1つである低遅延性の体験までできるようになっています。

2019年末の時点で5Gの常設展示を行っているのは以上の2つです。その他、auやソフトバンクも各地のイベントとコラボするなどして、5Gを体験できるイベントを期間限定で行っています。

5G導入でスマホやPCの買い替えは必要?

5Gの導入でスマホやパソコンを買い替える必要があるのかどうかについて見ていきましょう。

5Gを使いたいならスマホの買い替えは必要

5Gが導入されても、当面は3Gや4Gのサービスは提供されます。そのため、今使っているスマホがすぐに使えなくなる、ということはありません

ただしこれまでに販売されたスマホや2019年末現在で国内販売されているスマホは、5Gに対応していません。今後5Gのサービスが開始されて、「5Gを使ってみたい」と思うのであれば5G対応のスマホへの買い替えは必要です。

LTEや4Gがそうであったように、5Gもいずれ遠くない将来、あっという間に「使って当たり前」の技術になるはずです。そうなると世の中のあらゆるサービスが「5Gを使っている前提」で提供されるようになるはずなので、5G対応のスマホを持っていないと何かと不便、という時がいずれくるでしょう。

従って、長い目でみると5G対応のスマホへの買い替えは必須になります。

iPhone 12は5Gに対応する?

iPhoneは例年9月に新機種が発売されますので、2020年9月には現行のiPhone 11に続くiPhone 12が登場するものと思われます。そのiPhone 12が5Gに対応するかどうかですが、海外の著名なアナリストなどの意見を総合すると「対応する」という説が有力です。

iPhone 11のようにiPhone 12もいくつかのバージョンが発売されると思われますが、そのすべてが5G対応なのか、一部のみなのかは意見が分かれています。しかし、iPhone 12シリーズのいずれかが5Gに対応するのは間違いない、というのが大勢の見方です。

Appleは新型iPhoneに関する情報は事前に一切出さないので、5Gに対応するかどうかは発売されてみないとわかりません。今iPhoneへの買い替えを考えていて5Gに興味がある人は、iPhone 12の登場を待ったほうがいいかもしれません。

モバイル通信で5Gを使いたいならPCの買い替えも必要

パソコンを買い替える必要があるかどうかは、パソコンのインターネット接続を光回線やケーブルテレビ回線のような「固定回線」で行っているのか、WiMAXなどのモバイルルーターやスマホのテザリング機能などのような「モバイル回線」で行っているのか、によって分かれます。

固定回線を使っている場合、買い替える必要は特にありません。そもそも5Gは無線通信システムの規格であり、固定回線とは無関係なのでWi-Fi接続を使っていたとしても、インターネット回線自体が固定回線であれば同じです。

モバイル回線を使っている場合、モバイルルーターもパソコンもすぐに買い換える必要はありません。スマホ同様、現在使っている3Gや4Gがまだ使えますが、5Gを使いたいのであれば、5Gに対応したモバイルルーター、パソコンを用意する必要があります。

モバイルルーターもスマホと同じで、今使われているものや販売されているものは5Gに対応していないからです。

意外に盲点になるのがパソコンです。パソコンはインターネット接続に必要な「モデム」という機械が内蔵されていますが、今使われているものや販売されているものは、このモデムが5Gに対応していません。

5G導入でWi-Fiは不要になる?

5Gは高速大容量通信が可能になるのでWi-Fiが不要になるのではないか、という議論があります。

Wi-Fiは自宅や会社などの固定のインターネット回線にルーターを介して接続する場合と、カフェやレストラン、駅などに設置されている公衆無線LAN(フリーWi-Fi)を介して接続する場合とがあります。

5Gが導入されてもルーターを介して接続するタイプのWi-Fiがなくなることはないでしょう。これは、光回線やケーブルテレビ回線のような固定回線は5Gとは関係がないからです。

しかし、公衆無線LANを用いたWi-Fi接続は今後どうなるかわかりません。場合によってはこのようなサービスが不要になることが考えられるからです。

ドコモ、au、ソフトバンクといったキャリアにせよ、格安SIMにせよ、多くの料金プランが何らかの形で月に使える高速データ通信量量に上限があります。そしてそれを超えて使うと通信速度制限がかかってしまいます。

それでは使い勝手が悪いため、多くの人が使える場所ではWi-Fiを使って高速データ通信量の消費を節約するのです。しかし、5Gは高速大容量通信が可能になるので、今あるような高速データ通信量の上限や速度制限という概念がなくなる可能性があります。

5Gが始まってすぐにWi-Fiがなくなるということはないと思います。しかし、今後5Gの提供が始まって全国に普及し、使う人が増えて料金が下がっていけば、低料金での高速データ使い放題が当たり前になるかもしれません。

5GとWi-Fiの通信速度を比較

5Gと現在提供されている各社の4Gサービス、代表的な光回線サービスの通信速度を比較してみましょう。

通信規格・サービス提供会社通信速度
5G10Gbps
PREMIUM 4GNTTドコモ1,576Mbps
UQ WiMAX2+UQコミュニケーションズ1,237Mbps
HYBRID 4Gソフトバンク838Mbps
NURO光ソニーネットワークコミュニケーションズ2Gbps
フレッツ光NTT東日本/NTT西日本1Gbps

これらはあくまでも「下り最大速度の理論値」で、いつでもこの通信速度が出るわけではありません。環境や使用機器によって大きな差が出ます。

5Gは10Gbpsとなる予定です。現在提供されている4Gサービスの中で、最も速いのはドコモのPREMIUM 4Gの1,576Mbps、次いでUQ WiMAXのWiMAX2+で1,237Mbpsです。

これはそれぞれ約1.5Gbps、約1.2Gbpsなので、5Gの約10分の1弱の通信速度ということになります。

固定回線の光回線の中で最も速いのは、ソニーネットワークコミュニケーションズ(So-net)のNURO光です。光回線最大のシェアを誇るNTT東日本/NTT西日本のフレッツ光は1Gbpsです。

Wi-Fiを利用する場合はこれらの回線にルーターを介して接続することになりますが、いずれにしても5Gの通信速度には遠く及ばないことがわかるでしょう。

5G時代はもう目前!

現在の4Gから5Gへの進化は、かつての3Gから4Gの進化を上回るものとなります。3Gから4Gへの進化は、コンテンツが文字中心から動画や画像中心に変わった、という進化でしたが、4Gから5Gへの進化は私たちの生活そのものが一変する可能性があるからです。

サービス開始から本格普及までは少し時間がかかると思いますが、まだ見ぬ未来の生活を思い描くと今からとてもわくわくします。5Gが気になる人は、プレサービスで実際に体験してみるのもおもしろいでしょう。

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