ahamoで使っていた電話番号を変えずに他社に乗り換えたいなら、ahamoにてMNP予約番号を取得する必要があります。

ahamoでは基本的に全ての手続きをオンラインで行う必要があり、どのようにMNP予約番号を取得したらよいか困っている人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ahamoでのMNP予約番号の取得方法や注意点、MNP転入・転出のおすすめタイミングなどを解説します。

ahamoでMNP予約番号が取得できない場合の対処法や、ahamoからの乗り換え先としておすすめのキャリア・格安SIMも紹介。本記事を読めば、スムーズにahamoから他社へ乗り換えられるでしょう。

ahamoのMNP予約番号に関する基本情報

ahamoでMNP予約番号を取得する際に把握しておきたい基本情報は、3つあります。

1．MNP予約番号発行手数料は無料

自分でahamoのMNP予約番号を取得する場合、手数料は無料です。

解約手数料もかからないので、ahamoから他社へ乗り換える場合、ahamo側で支払いが必要な手数料はありません。

ただし、ドコモショップでスタッフのサポートを受けながらMNP予約番号を取得したい場合、3,300円（税込）の手数料がかかります。

MNP予約番号の取得は複雑な操作がないため、スマホ操作が苦手な人もスムーズにできる手続きです。自分で手続きすれば手数料は無料なので、後述の「ahamoのMNP予約番号発行方法」を参考に、まずは自分での取得を試してみましょう。

2．即日発行が可能

ahamoでは、オンライン上でその日のうちにMNP予約番号を取得できます。

メンテナンス時間を除く24時間いつでも受付しており、好きなタイミングでMNP予約番号の取得が可能です。毎週火曜日の22時から翌朝8時30分までは定期メンテナンスのため、手続きができない可能性があるので注意してください。

定期メンテナンスを含むメンテナンス情報は、ahamo公式サイトにある「メンテナンス情報」で確認できます。

3．有効期限は15日間

ahamoで取得したMNP予約番号の有効期限は、発行日を含む15日間です。期限を過ぎた場合には再発行をする必要があります。

MNP予約番号は即日発行できるので、他社への乗り換え手続きをする前日や当日に取得すると、有効期限切れ時の手間を省けるでしょう。

ahamoのMNP予約番号発行方法

出典:ahamo

ahamoのMNP予約番号は、次の3つの方法で発行できます。自分にとって手続きしやすい方法で、MNP予約番号を取得しましょう

1．Webからの手続き方法

ahamoのMNP予約番号は「ahamoお手続きページ」から取得できます。

dアカウントのIDでログインし、画面の案内に従って手続きを進めましょう。

完了画面に表示されるMNP予約番号と有効期限は、スクリーンショットで保存するか、紙にメモを残すなどの方法で、情報を残しておいてください。

なお、スマートフォンから手続きする場合には「ネットワーク暗証番号」を入力する必要があります。ネットワーク暗証番号は、契約時に設定した4桁の数字です。忘れた場合やロックがかかった場合は、次の方法で対処しましょう。

2．専用アプリからの手続き方法

ahamoのMNP予約番号は、ahamoアプリからも手続きできます。

手順は多いように感じますが、ほぼ選択項目なので複雑な操作はありません。

手順5にて「MNP予約番号発行（即時解約）のお手続きに進む」を選ぶと、他社への乗り換え手続きが完了する前に回線が使用できなくなります。

回線が一時的に使用できなくなると困る場合には、推奨されている「MNP予約番号発行のお手続きに進む」を選びましょう。

また「受付確認メールの送信先」にて「送信しない」を選ぶと、MNP予約番号や有効期限がわからなくなった時に不便です。受信できるメールアドレスを指定しておきましょう。

「受付確認メールの送信先」を指定した場合でも、迷惑メール設定で正常に受付確認メールを受信できない場合があります。

念のため、手続き後に表示されるMNP予約番号と有効期限は、スクリーンショットか紙に書き写すなどして残しておきましょう。

3．店頭からの手続き方法

「オンラインでの手続きは苦手」という場合には、ドコモショップにてMNP予約番号の発行手続きが可能です。

スタッフはスマホ操作を補助するだけで、実際に操作を代行してくれるわけではありませんが、自分一人でスマホ操作をするのは不安な人に向いています。

ただし「ahamo WEBお手続きサポート」での対応となるので、手数料として3,300円（税込）がかかる点に注意が必要です。

ドコモショップに行く前には、来店予約をしておくと待ち時間を短縮できます。来店予約は、次の手順で簡単に予約可能です。

ahamoのMNP予約番号を取得する際の注意点

ahamoでMNP予約番号を取得する際には、次の5点に注意しましょう。

注意点1．電話ではMNP予約番号の発行ができない

ahamoでは、電話でのMNP予約番号の発行はできません。

基本的にはオンラインで手続きする必要があります。不明点はahamoチャットで質問できるので、もし操作に迷ったら専用チャットを利用しましょう。

自分での手続きに不安がある場合には、3,300円（税込）の「ahamo WEBお手続きサポート」を利用すればドコモショップでの手続きが可能です。スマホの操作は自分で行う必要がありますが、不明点はスタッフにその場で質問できるので、安心して手続きできるでしょう。

注意点2．解約月の月額料金は満額請求される

ahamoでは、解約月の月額料金は日割り計算されません。どのような場合でも1ヶ月分請求されるので、注意しましょう。

たとえば、MNP予約番号を取得後、他社への乗り換え手続きが完了し、ahamoが解約された日が5/1であった場合、5月分の月額料金が満額請求されます。

注意が必要なのは、ahamoの解約日は必ずしもMNP予約番号の取得日ではない点です。

MNP予約番号取得時に「即時解約」を選んでいない場合には、ahamoの解約日は他社へ乗り換え後に回線切替が完了した日となります。特にSIMカードで他社へ乗り換える場合には数日のタイムラグがあるので要注意です。

回線切替完了日が月をまたいでしまうと、ahamoと乗り換え先の他社から1ヶ月分の月額料金が二重で請求されるので、タイミングには注意しましょう。

ahamoからMNP転出するおすすめのタイミングについては、後述の「ahamoのMNP転入・転出におすすめのタイミング」を参考にしてください。

注意点3．MNP予約番号は有効期限がある

ahamoに限らず、MNP予約番号には15日間の有効期限があります。有効期限が過ぎると、再発行手続きが必要になるので注意しましょう。

なお、他社にてオンライン申し込みをする際、使用できるMNP予約番号として「有効期限が◯日残っているもの」という条件があるケースがあります。

下表は、キャリア・格安SIMのオンライン申し込み時に使用できるMNP予約番号の有効期限残日数をまとめたものです。

上表のように、オンライン申し込みでは有効期限内でもMNP予約番号が利用できない場合があります。再取得が必要になるので、MNP予約番号を取得したら、なるべく早めに他社への申し込み手続きを済ませましょう。

なお、ショップに足を運んで申し込む場合には、有効期限内であれば申し込みできるケースがほとんどです。

注意点4．端末の一括精算はドコモショップでしかできない

端末をahamoで購入し、分割払いで毎月端末代金を支払っている場合、ahamoを解約しても残債分の支払いは続きます。

端末の残債分を一括で支払いたい場合には、電話やオンラインでは手続きできません。ドコモショップに行き、一括精算の手続きをする必要があるので注意しましょう。

注意点5．グループ代表回線のMNP予約番号は発行できない

MNP予約番号を取得しようとして「30826」「45077」のエラーコードが表示された場合、回線が一括請求やファミリー割引などの代表回線になっています。

グループの代表回線はMNP予約番号の取得ができないので、ドコモオンラインにて代表回線を変更するか、グループの廃止手続きが必要です。

一括請求グループ内にドコモ光のペア回線が存在したり、代表回線がドコモ光のペア回線であったりする場合には、郵送手続きとなります。

「各種お申込書などのダウンロード」の「一括請求申込書」をダウンロードし、書面の内容に沿って手続きをしましょう。

ahamoのMNP予約番号の確認方法

ahamoで発行したMNP予約番号は、次の2つの方法で確認できます。発行後に表示されたMNP予約番号や有効期限をメモし忘れた場合には、次の方法でMNP予約番号を確認しましょう。

1．ahamoサイトにログイン

ahamoサイトの「ログイン」ボタンから、dアカウントのIDでログインすると、ahamoで発行したMNP予約番号と有効期限を確認できます。

ログイン後、手続き履歴にてMNP予約番号を発行した手続きを確認しましょう。

また、Web上では「ドコモオンライン手続き」のトップページにある「ご契約内容確認」からも確認可能です。

2．受付確認メールで確認

MNP予約番号の取得手続きをすると、手続き時に指定した「受付確認メールの送信先」に「受付確認メール」が届きます。

受付確認メールが正常に届いていれば、メールからMNP予約番号や有効期限の確認が可能です。

他社への乗り換え手続きが完了するまで、受付確認メールは消さずに残しておきましょう。

ahamoのMNP予約番号を発行できない時の対処法

ahamoでMNP予約番号を発行できない場合、主に「グループの代表回線になっている」か「正しいdアカウントでログインしていない」という原因が考えられます。

それぞれで対処法が異なるので、MNP予約番号を発行できずに困っているなら、次の2つの対処法を試してみてください。

対処法1．エラーコード「30826」「45077」はドコモオンライン手続きをする

ahamoでMNP予約番号を取得しようとして「現在のご契約内容では、お手続きをすることができません」という内容のメッセージが表示される場合があります。

同じ画面にエラーコードとして「30826」か「45077」の番号が表示されていたら、そのままではMNP予約番号の取得はできません。

エラーコードが表示されるのは、MNP予約番号を取得しようとしている回線がグループの代表番号に設定されていることが原因です。具体的には、次のようなケースが該当します。

一括請求グループの全廃止や代表回線の変更は「ドコモオンライン手続き」の「一括請求サービス」から手続きが可能です。

場合によっては書面での手続きが必要になるので「各種お申込書などのダウンロード」から該当の申込書を印刷し、郵送手続きをしましょう。

対処法2．チャットで問い合わせる

グループの代表になった記憶がないのにエラーコード「30826」「45077」が表示される場合は、ahamoチャットで問い合わせましょう。

「MNP予約番号を取得しようとしたらエラーコード『30826（もしくは45077）』が表示されて手続きできなかった」と伝えればスムーズです。

チャットで問い合わせると専用窓口の電話番号を教えてくれるので、専用窓口に改めて問い合わせればMNP予約番号を取得できるようになります。

対処法3．電話番号に紐づいたdアカウント情報を確認する

エラーコード「30826」「45077」以外でMNP予約番号を取得できない場合、dアカウントへのログインが正常に行われていない可能性が考えられます。

ahamoお手続きページにアクセスし、ahamo回線に紐づいたdアカウントでログイン後、再度手続きを試してみましょう。

ahamoお手続きページにアクセスする際は、次の2点に注意してください。

ahamoのMNP転入・転出におすすめのタイミング

MNPを利用して他社からahamoに乗り換えるおすすめタイミングと、ahamoから他社に乗り換えるおすすめタイミングを紹介します。

1．MNP転入

ahamoでは、MNP転入月の月額料金は日割り計算されるので、自分にとって都合のよい日にMNP転入するのがおすすめです。

転入前の通信会社で解約月の月額料金が満額請求されるなら、締日前に乗り換えが完了するように調整すると、二重請求される期間を短縮できます。

たとえば、締日が月末日なら毎月24日ごろ、締日が15日なら毎月9日ごろを目安にahamoへの申し込みを済ませると、締日直前に他社の解約が可能です。

二重支払い期間をなるべく短くしたいなら、ahamo契約前の通信会社にて締日を確認しておきましょう。

2．MNP転出

ahamoにMNP転出するタイミングは、月末より6〜8日前がおすすめです。

ahamoの締日である月末日に転出すると、他社への乗り換え手続きによっては完了日が月をまたいでしまい、ahamoの解約日が翌月になる可能性があります。

ahamoでは、解約月の月額料金が日割り計算されません。解約日が5/1でも5/31でも、月額料金は同じく1ヶ月分が満額請求されます。

ahamoの解約日は、他社へ乗り換え後、回線切替が完了したタイミングです。他社への申し込みを済ませただけでは、ahamoは自動解約されません。

eSIMで他社に乗り換えた場合には、時間帯によってはその日のうちに回線切替が可能です。しかし、SIMカードで契約する場合にはSIMカードが手元に届くまでに時間がかかるため、申し込み後数日は回線切替ができないので注意しましょう。

ただし、MNP予約番号取得時に「MNP予約番号発行（即時解約）のお手続きに進む」を選ぶと、MNP予約番号を発行したタイミングでahamoは解約されます。

「一時的に回線が使えなくなっても絶対に二重支払いは避けたい」という場合には「即時解約」で手続きを進めましょう。

ahamoからの乗り換えにおすすめのキャリア・格安SIM

ahamoからの乗り換え先として、次の5社がおすすめです。それぞれのキャリア・格安SIMに特徴があるので、違いを把握してより自分に適した回線へ乗り換えましょう。

1．楽天モバイル

楽天モバイルは、データ使用量に応じて毎月の月額料金が変動する無駄のない料金プランが魅力のキャリアです。

ahamoでは、月20GBで2,970円（税込）の基本プランしかありません。低容量プランがないため、毎月20GBも使わないという人は楽天モバイルへの乗り換えが向いているでしょう。

また、ahamoで大容量のデータを利用する場合、大盛りオプションに加入しても月100GBで4,950円（税込）のプランしかありません。しかし楽天モバイルなら、楽天回線を使用している限り、データ無制限で月額3,278円（税込）で利用できます。

ahamoのメリットである5分以内の国内通話無料も、楽天モバイルなら専用アプリ「Rakuten Link」を使えば無制限で通話料無料です。

毎月のデータ使用量が少ない人やデータ無制限で使いたい人なら、ahamoより楽天モバイルのほうがリーズナブルに回線を使用できるでしょう。

2．ワイモバイル

ワイモバイルは、家族割引サービスが利用できるソフトバンクのサブブランドです。

最大9回線まで、2回線目以降は毎月1,100円（税込）割引で利用できます。家族割引適用で、2回線目はデータ容量4GBのシンプル2 Sプランが1,265円（税込）と格安です。

ahamoには家族割がないため、ワイモバイルは特に家族全員で乗り換えたいと考えている家庭におすすめです。

さらに、ワイモバイルでは光回線とセットで契約すると最大1,650円(税込)の割引になる「おうち割」もあります。家族割とは併用できませんが、単身者でも割引を受けられるのでぜひ利用してみてください。おうち割とPayPayカード割を使用すれば、4GBのシンプル2 Sプランが1,078円（税込）となりかなりお得です。

ワイモバイルはahamoでは手薄の実店舗サポートが受けられるので、スマホ操作に不安がある人にも向いているでしょう。

3．mineo

mineoは、他社にはない独自サービスが豊富な格安SIMです。特にデータ容量を分け合えるサービスが多く、余った容量を有効活用できたり、足りなくなった場合に分けてもらえたりするので、無駄がありません。

回線を、ドコモ・au・ソフトバンクから選べるのもmineoの魅力。料金プランはデータ容量に応じた「マイピタ」と、通信速度が制限される代わりにデータ無制限で利用できる「マイそく」の2タイプから選べます。

自分のライフスタイルに合わせてプランやオプションを選びたい人は、mineoへの乗り換えがおすすめです。

※月~金の12時台は最大32kbps。混雑回避のための速度制限（3日間で10GB以上利用時）および通信最適化が適用される。

4．LINEMO

LINEMOは、データ容量3GBのミニプランと、20GBのスマホプランから選べるソフトバンクの格安ブランドです。ahamoにはない3GBの低容量プランがあるので、20GBは多すぎると感じている人に向いているでしょう。

また、開催期間によって内容は異なりますが、LINEMOでは他社からの乗り換えで利用できる魅力的なキャンペーンが多く開催されています。

ミニプランの基本料金が最大半年間実質無料になったり、スマホプランに乗り換えると10,000円相当のPayPayポイントが受け取れたりと、特典が豪華です。

LINEMOユーザーは、LINEアプリのデータ消費がゼロになる「LINEギガフリー」が適用されます。通信速度制限がかかっても、LINEアプリのトークや音声通話・ビデオ通話は影響を受けません。

連絡手段としてLINEアプリをメインで使っているなら、LINEMOへの乗り換えは非常におすすめです。

5．UQモバイル

UQモバイルは、UQコミュニケーションズが提供する格安SIMでauのサブブランドです。

月額料金はプランごとに異なり、安いもので1GBを990円(税込)で使用することができます。容量が多めのプランを選んだ場合も、翌月への繰り越しが可能なので、料金プラン選びに迷った際には、少し容量が多めのプランを選んでおけば安心してスマホを利用できるでしょう。

また通話料金のオプションが豊富なので、通話をよく使用する方におすすめです。

回線はauと同じものを使用しているため、通信品質も安定しています。eSIMなら最短45分で乗り換えられるので、スムーズに手続きを終えたい人にもおすすめです。

ahamoのMNP予約番号に関するQ&A

ahamoのMNP予約番号に関して多くの人が疑問に思うポイントを、5つピックアップしました。

スムーズにMNP予約番号を取得して他社へ乗り換えるためにも、疑問点や不明点は解決しておきましょう。

ahamoのMNP予約番号まとめ

今回は、ahamoのMNP予約番号について、発行方法や注意点、発行できなかった場合の対処法などを紹介しました。

ahamoでは、MNP予約番号をオンラインで発行できます。自分で手続きするのが難しいと感じているなら、手数料3,300円（税込）を支払えばドコモショップでスタッフのサポートを受けられます。

しかし、オンライン手続きに複雑な操作はなく5分程度で発行できるので、本記事の「ahamoのMNP予約番号発行方法」を参考に、まずは自分で試してみてください。

発行したMNP予約番号には15日の有効期限があり、有効期限が切れると再取得が必要です。手間がかかるので、MNP予約番号を取得したらなるべく早めに他社への申し込み手続きを済ませましょう。