ドコモからpovoに乗り換える手順|メリット・注意点まで解説
ドコモからpovoへの乗り換えを検討している人に向け、本記事では乗り換え前のチェックポイントや乗り換え方法・手順を紹介します。ドコモとpovoの比較や、乗り換えのメリット・デメリットも解説。サブ回線としての利用法も、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
「ドコモからpovoに乗り換えると安くなる?」「回線品質は?」と、povoが気になるドコモユーザーも多いことでしょう。
povoは低価格でありながら通信速度も安定しているため、乗り換えを検討している人も少なくありません。
しかし、ドコモは充実したサービスと手厚いサポートが強みのキャリア。格安なpovoへ乗り換えて後悔しないか、心配になりますよね。
そこで今回は、ドコモからpovoへ乗り換える手順や確認ポイント、povoのメリット・デメリットを紹介します。
povoがおすすめな人・おすすめできない人の特徴もまとめているので、povoへの乗り換えを迷っているならぜひ参考にしてください。
記事のかんたんまとめ
- povoでは端末を販売していないので、乗り換え前にpovo対応の端末を用意する必要がある
- ドコモとpovoは「MNPワンストップ方式」対応のため、乗り換え前にドコモ側でMNP予約番号の取得は不要
- povoには、ドコモにあるような自宅回線とのセット割や家族割はない
- povoの支払い方法はクレジットカードのみで、口座振替での支払いはできない
- povoは、ドコモと同等の通信速度の回線を格安で利用できる
- 乗り換えのベストタイミングは、二重支払いの日数を減らせる月末日
- ただし、SIMカードの到着日数を加味して月末日の1週間前がおすすめ
- povoは月額0円での運用が可能
- ドコモを主回線・povoをサブ回線で使うのもおすすめ
ドコモからpovoへの乗り換え検討時に確認すべきポイント
ドコモからpovoへの乗り換える前に確認してくべきポイントは、主に3つあります。
確認ポイント
- 端末がpovoで使えるか
- 使いたいエリアに対応しているか
- 自分に適したトッピングがあるか
1.端末がpovoで使えるか
povoでは端末の購入ができないため、povoに乗り換える際には自分で端末を用意する必要があります。
povoでは多くのスマホが使えますが、一部で使用できない機種もあるので、契約前に所有している端末がpovoで使えるか確認しましょう。
povoで使える端末は「対応機種・端末」から確認できます。
また、povoへの乗り換えと同時に機種変更をしたい場合も、povoで問題なく使えるよう「対応機種・端末」をチェックしてから購入しましょう。
2.使いたいエリアに対応しているか
ドコモからpovoに乗り換える場合、回線がドコモからKDDIに変更となるため、エリアによって使えなくなる場合がある点に注意しましょう。
ドコモ・KDDIともに、回線は人口シェア率が99%を超えているため、実際に使えなくなるエリアは非常に少ないと考えられます。しかし、地方や登山道など、ドコモでは届いていた電波が届かなくなる可能性は否定できません。
もし対応エリアについて不安がある場合には、auの公式サイトにある「サービスエリアマップ」を確認しておくとよいでしょう。
3.自分に適したトッピングがあるか
ドコモとpovoでは、料金プランやサービス内容が異なります。乗り換える前に自分の使用状況を確認し、povoでも問題なく利用できるかを確認しておきましょう。
例えば、毎月データ無制限で使用したい場合、povoには1ヶ月を通してデータ無制限のトッピングがないため、使いにくさを感じる可能性があります。
一方で、月のデータ使用量が3GB未満なら、ドコモからpovoへの乗り換えで大幅に月額料金の節約が可能です。
povoへ乗り換える前に、自分の使用状況に適したトッピングがあるかをチェックしましょう。
ドコモからpovoに乗り換える手順
ドコモからpovoに乗り換える場合の手順は、次の4ステップです。
ドコモからpovoに乗り換える手順
- 動作確認済み端末を確認する
- povo対応の端末を準備する
- povoに申し込む
- 開通手続き・初期設定をする
1.動作確認済み端末を確認する
まず、使いたい端末がpovoに対応しているか、povo公式サイトにある「対応機種・端末」で確認しましょう。
もし使いたい端末が対応機種・端末に含まれていない場合には、povoで使える機種を用意する必要があります。
「povoに乗り換えたら、正常に使えなくなった」と困らないよう、必ずpovoの動作確認済み端末を使うようにしましょう。
2.povo対応の端末を準備する
povoでは端末の購入ができないため、povoで使える端末を自分で用意する必要があります。ここでは端末の準備方法別に、必要な手順を紹介します。
もし端末をこれから購入する場合には、次の3パターンを参考にしてください。
端末の準備方法
- povo対応の所有端末を使う
- ドコモで端末のみを購入(機種変更)する
- 任意のショップで端末のみを購入する
1.povo対応の所有端末を使う
所有している端末を使い続けたい場合、一部の端末ではSIMロック解除が必要です。
SIMロックとは、特定の通信会社でしか端末を使用できないように制限する、端末にかけられたロックのこと。
特に2021年8月26日以前にドコモで購入した端末を利用している場合には、SIMロックがかかっている可能性が高いので注意しましょう。
SIMロック解除にかかる手数料は無料で、Webや電話、ドコモの実店舗にて手続きが可能です。
SIMロック解除の方法に関しては、ドコモ公式サイトの「SIMロック解除」に詳細が掲載されています。
なお「持っている端末にSIMロックがかかっているかわからない」という場合には、下表の方法でSIMロック状態の確認が可能です。
SIMロックの確認方法 | |
---|---|
iPhone端末の場合 ※iOS 14以降に要アップデート | ①「設定」アプリをタップ ②一般をタップ ③情報をタップ ④少しスクロールして「SIMロック」欄が[SIMロックなし]になっていたら解除不要 |
Android端末の場合 ※機種により異なる | ①「設定」アプリをタップ ②端末(デバイス)情報をタップ ③SIMカードステータスをタップ ④「許可」と表示されれば解除不要 |
2.ドコモで端末のみを購入(機種変更)する場合
povoで使える端末を確認したら、ドコモの実店舗やドコモオンラインショップで任意の端末を機種変更で購入しましょう。
手元に新端末が届いたら、旧端末から新端末へのデータ移行を済ませておくと、比較的スムーズに申し込み手続きが完了します。
iPhone同士であれば「クイックスタート」で簡単にデータ移行できますが、通常は旧端末データのバックアップが必要です。
Android端末からiPhone端末への機種変更した場合には「iOSに移行アプリ」を利用すると、簡単にデータ移行ができます。
Android端末からAndroid端末へ機種変更した場合は「Googleアカウント」へデータをバックアップ後、新端末で復元する方法がおすすめです。
Android端末のデータ移行方法については、次の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
3.任意のショップで端末のみを購入する場合
povo公式サイトの「対応機種・端末」を確認したら、任意のショップで端末のみを購入しましょう。
ショップによっては、回線とセット契約で端末が安く購入できるキャンペーンを開催していることがあります。セット契約後に改めてpovoへ申し込めばよいのですが、セット契約時に手数料がかかる場合もあり、手間もかかるためおすすめできません。
なるべく、回線契約はせずに「端末のみ」を購入するようにしましょう。端末を購入したら、先述の「2.ドコモで端末のみを購入(機種変更)する」を参考に、データ移行も済ませておきましょう。
なお、中古スマホの購入を検討している場合には、次の点に注意をしてください。
中古スマホ購入時の注意点
- 通信制限がかけられている赤ロム端末でないか
- iPhoneの場合、アクティベーションロックがかかっていないか
- バッテリーの劣化が激しくないか
- 初期動作保証があるか
赤ロム端末とは、前の持ち主による料金の未払いや盗難や犯罪などのトラブルが原因で、通信会社が通信制限をかけている端末のこと。赤ロム端末は、自分がお金を支払って購入したとしても、かけられた通信制限は解除されず、使えるようにはなりません。
また、iPhone端末は「iPhoneを探す」機能によって、他人がiPhoneを使えないようにする「アクティベーションロック」がかかっている場合があります。アクティベーションロックは、元の所有者のApple ID・パスワードがあれば解除が可能です。
しかし、元の所有者のApple ID・パスワードが分からなければ、購入したiPhoneは使えませんので注意しましょう。
中古スマホは、バッテリーの劣化や水濡れによる故障端末でないかも確認する必要があります。フリマアプリやネットオークションなどでは端末の状態を把握しにくく、保証もありません。
中古スマホを購入するなら、初期動作保証付きの中古スマホ販売店を利用しましょう。
3.povoに申し込む
所有している端末がpovoの対応機種であることを確認したら、申し込み手続きに必要な次の情報・書類を用意しましょう。
申し込み手続きに必要な情報・書類
- 本人確認書類
→運転免許証・マイナンバーカード・在留カード - クレジットカード情報
→クレジットカードがない場合、povo経由で「Nudgeカード」「ペイディカード」の作成が可能
必要な情報が揃ったら、povoの公式サイトから申し込み手続きに進んでください。
povoの申し込み手続きには、無料のpovoアプリが必要です。次の手順でアプリをダウンロードしましょう。
povoアプリのダウンロード手順
- povoの公式サイトにアクセス
- 「お申し込みはこちら」ボタンをタップ
- 「他社/UQ mobileからpovo 2.0へお乗り換え」をタップ
- 「他社/UQ mobileからお乗り換えに申し込む」をタップ
- アプリダウンロードページが表示されたら「入手」をタップ
povoアプリをダウンロードできたら、次の手順でアプリを操作してください。
povoアプリでの申し込み手順
- メールアドレス登録
- 画面の指示に従って、必要事項を入力
- eKYC(電子本人認証)の画面にて、お客さま情報を入力
- 登録メールアドレスに届くメールを確認
- 「本人確認を行う」ボタンをタップ
- 画面の指示に従って、必要事項を入力
- 「MNP予約番号をお持ちでないお客さま」を選択
- 「NTTドコモ」を選択し「次へ」をタップ
- ドコモのMNP予約手続きページに遷移
- MNP予約手続きを進める
- povo申し込みページに遷移後、手続きを進める
ドコモとpovoは「MNPワンストップ方式対応」のため、povoへの申し込み前にドコモでMNP予約番号を取得する必要がありません。povoへの申し込み手続き中に、MNP予約番号の取得が可能です。
MNP予約番号の取得を含む申し込み手続きは、画面に必要な指示が表示されるので、スマホ操作に不慣れな人も操作しやすいでしょう。
4.開通手続き・初期設定をする
申し込み手続きが完了したら、povoアプリにて開通手続き・初期設定を行いましょう
操作方法は、契約したSIMタイプによって異なります。SIMカードで申し込みをした場合の手順は、次の通りです。
SIMカードの開通手続き・初期設定
- 郵送で届くSIMカードを待つ
- アプリで「SIMカードの有効化」(回線切り替え)をする
- 届いたSIMカードを端末に差し込む
- 通信利用設定(APN設定・iOSのアップデートなど)をする
- 発信テスト(111/通話料無料)をして利用できるか確認する
SIMカードで申し込みをした場合、まず手元にSIMカードが届くのを待ちましょう。SIMカードが届いたら、povoアプリにて回線切り替え後、所有端末のSIMカードを届いたものに差し替えます。
SIMカードの差し替えが完了したら、端末でpovo回線が使えるよう通信利用設定をする必要があります。
設定方法はiPhone端末かAndroid端末かによって異なるので、povo公式サイトの「SIMカード開通手続き」を参考にするとよいでしょう。
eSIMで申し込みをした場合、次の手順で操作をしましょう。
eSIMの開通手続き・初期設定
- アプリで「eSIMの有効化」(発行)をする
- eSIMの設定をする
- 通信利用設定(APN設定・iOSのアップデートなど)をする
- 発信テスト(111/通話料無料)をして利用できるか確認する
eSIMで申し込みをした場合、SIMカードの到着を待つ必要がないため、正常に申し込みが完了すればすぐに開通手続きが可能です。
アプリでeSIMの発行をしたら「eSIMの設定」をタップして、コード(SM-DPアドレス)をコピーしましょう。端末の設定アプリを起動し、モバイルデータ通信の設定にてコピーしたコードを指定の場所に入力すれば、eSIMの設定は完了です。
eSIMの設定が完了したら、モバイルネットワークの設定にて「povo」を指定し、APN設定も済ませる必要があります。
コードの入力場所やAPNの設定方法は端末によって異なるので、povo公式サイトの「eSIM開通手続き」を参考にするとよいでしょう。
なお、SIMカード・eSIMの有効化はアプリにて24時間いつでもできますが、次の時間帯に手続きすると完了までに時間がかかるので注意しましょう。
注意が必要な時間帯
- 20:00~翌朝9:30
→9時30分以降に順次有効化が完了される(すぐに有効化できない)
ドコモからpovoに乗り換えるデメリット・注意点
ドコモからpovoに乗り換えると、月額料金が安くなる点が大きなメリットですが、次の5点には注意が必要です。デメリットも把握して、povoに乗り換えるべきか検討しましょう。
デメリット・注意点
- 割引が使えなくなる
- キャリアメールが使えなくなる
- 支払い方法がクレジットカードのみに限定される
- トッピングを都度購入する必要がある
- 実店舗でのサポートが受けられない
デメリット1.割引が使えなくなる
povoには、ドコモにあるような家族割や自宅のネット回線とのセット割がありません。家族でドコモを使っていて「みんなドコモ割」が適用されている場合には、特に注意しましょう。
「みんなドコモ割」は、ファミリー割引のグループに含まれている家族の人数に応じて割引額が異なる仕組みです。自分がドコモからpovoに乗り換えることで、ドコモを使っている家族の割引額が安くなり、家族の月額料金が高くなる可能性があります。
また、ドコモのファミリー割引は、グループのメンバー同士なら国内通話料が無料になるため、家族間でよく通話をする場合も要注意です。
povoよりも家族でドコモを使用していたほうが安くなる場合があるので、割引や通話料を考慮してpovoへの乗り換えを検討しましょう。
デメリット2.キャリアメールが使えなくなる
ドコモからpovoに乗り換える場合、キャリアメールが使えなくなる点も把握しておく必要があるでしょう。povoに限らず、ドコモから他社へ乗り換えると「@docomo.ne.jp」のメールアドレスは消失します。
一度消失すると、基本的にメールアドレスや送受信したメールのデータは復元できません。povoでもドコモのキャリアメールを使い続けたい場合には、有料の「ドコモメール持ち運び」サービスへ加入しましょう。
また、povoにはキャリアメールがないため、キャリアメールしか使えないサービスを利用している場合も、ドコモメール持ち運びへの加入が必要です。ただし、現在ではGmailやYahoo!メールのようなフリーメールで登録できるサービスが大半を占めています。
ドコモからpovoへの乗り換えを機に、フリーメールへの移行を検討してみてはいかがでしょうか。
デメリット3.支払い方法がクレジットカードのみに限定される
出典:povo
povoの支払い方法は、基本的に「クレジットカード」のみです。ドコモで口座振替を利用していた場合、不便さを感じる可能性があります。
特にクレジットカードを所有していない人は、povoに申し込む前にクレジットカードを作成しましょう。
povoでは、決済金額によってデータボーナスが付与される「Nudgeカード」、最短5分で発行できる「ペイディカード」をおすすめしています。
これからpovo用にクレジットカードの作成を検討しているなら、ぜひ「Nudgeカード」「ペイディカード」の作成を検討してみてください。
デメリット4.トッピングを都度購入する必要がある
povoは、基本料金がなく、必要な時に必要なデータ容量を追加する「トッピング」という仕組みを採用しています。購入したデータ容量のトッピングには期間が設けられており、期間を過ぎても自動更新されません。
購入したトッピングの有効期限が過ぎたら、都度購入する必要があります。また、購入したデータ容量を有効期限前に使い切った場合も、自動でチャージされないので注意が必要です。
ただし、3GBのトッピングのみ、オートチャージに対応しています。自動でチャージされる条件は、有効期限を過ぎた場合と3GBのデータ容量を使い切った場合です。
毎月のデータ使用量が3GB以下なら、3GBのトッピングでオートチャージ設定をしておくと手間を省けるでしょう。
なお、毎月20GB以上使うなら、まとめ買いがお得です。容量と価格、有効期限は下表を参考にしてください。
トッピング容量 | 価格(税込) | 有効期限 |
---|---|---|
無制限 | 330円 | 24時間 |
1GB | 390円 | 7日間 |
3GB ※オートチャージあり | 990円 | 30日間 |
20GB | 2,700円 | 30日間 |
60GB | 6,490円 20GB×3回の購入より 1,610円安い | 90日間 |
150GB | 12,980円 20GB×6回の購入より 30GB多く、3,220円安い | 180日間 |
デメリット5.実店舗でのサポートが受けられない
povoは、オンライン限定で申し込みできるサービスです。サポートもオンラインのみのため、実店舗でスタッフのサポートを受けたい人には向いていません。
オペレーターと直接やりとりする方法は「有人チャット」に限られます。スマホやPCで文字入力をするのが苦手な人は、問い合わせしづらいと感じるでしょう。
ただし、有人チャットは次の受付時間内であれば、自宅ですぐに問い合わせができるというメリットがあります。
有人チャット受付時間
- 通常:9:00〜21:00
- SIMカードの紛失・盗難:24時間
不明点や困りごとをチャットで問い合わせる際は、事前に質問内容を整理しておくとスムーズに質問できます。オペレーターからの回答を、コピーやスクリーンショットで保存しておけば、後日読み返すことも可能です。
スタッフと対面して同じスマホ画面を見ながらの操作サポートは受けられませんが、チャットでも十分なサポートを期待できるでしょう。
ドコモからpovoに乗り換えるメリット
ドコモからpovoに乗り換えるメリットは、主に次の5つです。
メリット
- 月額0円運用ができる
- 安定した通信品質を格安で利用できる
- 必要なデータ容量を好きなタイミングで追加できる
- オンラインのみで手続きが完了する
- お得な期間限定トッピングがある
メリット1.月額0円運用ができる
povoの大きなメリットは、基本料金が0円のため、トッピングを購入しなければ月額0円での運用が可能な点です。
日頃あまりスマホで通信しない人や、ほぼWiFiしか使わないという人なら、月額料金を大幅に節約できるでしょう。
ただし、180日間以上、有料トッピングの購入がないと、利用停止・契約解除などの対象となるので注意が必要です。「サブ回線だから、なるべくお金をかけたくない」という場合は、6ヶ月に1回、330円(税込)のデータ使い放題トッピングを購入しましょう。
年間660円程度で回線契約できるのは、povoならではの魅力です。
メリット2.安定した通信品質を格安で利用できる
povoは、高品質なKDDIの回線を格安で使用できるサービスです。auと同等の品質のため、安定した速度でストレスなく回線を使えるでしょう。
対応エリアについても、人口カバー率は99.9%と非常に高く、登山道やキャンプ場などでも繋がりやすい取り組みを行っています。
「ドコモからpovoに乗り換えたら、通信品質が悪くなった」と感じるリスクは非常に低いと言ってよいでしょう。
メリット3.必要なデータ容量を好きなタイミングで追加できる
povoは、必要なデータ容量を好きなタイミングで追加できるサービスです。毎月のデータ使用量に波がある人も、無駄なく回線を使えます。
例えば、1月はトッピングを追加しない、2月は3GBを2回追加、3月は24時間データ使い放題を1回追加、という使い方も可能です。
使用状況に応じて適切なトッピングを必要なだけ追加できるのは、povo独自のサービスといえるでしょう。
メリット4.オンラインのみで手続きが完了する
povoは、申し込みやサポートをオンライン限定にすることで、安く回線を提供しているサービスです。ほぼ全ての手続きが、オンラインで完結できます。
忙しくて実店舗に行く余裕がない人や、自宅付近に実店舗がない人にとって、オンラインで手続きできるのは大きなメリットでしょう。
問い合わせする際は、有人チャットが利用できます。通常は9:00〜21:00が受付時間ですが、SIMカードの紛失・盗難は24時間対応可能です。万が一の紛失・盗難時も、安心して問い合わせられるでしょう。
メリット5.お得な期間限定トッピングがある
出典:povo
povoでは、期間限定でよりお得にトッピングを購入できるキャンペーンを開催しています。
例えば、2023年12月1日時点の期間限定キャンペーンでは、次のようなトッピングが購入可能です。
トッピング容量 | 価格(税込) | 有効期限 |
---|---|---|
25GB | 3,180円 | 30日間 |
50GB | 4,000円 | 30日間 |
200GB | 14,800円 | 180日間 |
600GB | 28,800円 | 180日間 |
180GB | 22,800円 | 365日間 |
【エントリーセット】 データ追加0.5GB 通話ボーナス | 220円 | 0.5GB:3日間 通話ボーナス:3日間 |
期間限定キャンペーンでは、普段は購入できないデータ容量のトッピングが多く用意される傾向にあります。活用すれば、より自分に適したトッピングを追加できるでしょう。
ドコモとpovoの比較
ドコモ(eximo)とpovoの主な違いを、下表にまとめました。
価格はすべて税込 | ドコモ eximo | povo ※30日間 | |
---|---|---|---|
月額料金 | 1GB | 2,178円 割引前:4,565円 | 990円 |
3GB | 3,278円 割引前:5,665円 | ||
20GB | 4,928円 割引前:7,315円 | 2,700円 | |
無制限 | 24時間:330円/回 | ||
通信速度 | 下り:117.08Mbps 上り:14.04Mbps | 下り:104.74Mbps 上り:17.19Mbps | |
通話オプション | かけ放題オプション:1,980円 5分通話無料オプション:880円 | 通話かけ放題:1,650円 5分以内通話かけ放題:550円 | |
サポート | 電話 チャット 実店舗 | チャット | |
割引 | みんなドコモ割:最大-1,100円 ドコモ光セット割:-1,100円 dカードお支払割:-187円 | なし | |
支払い方法 | クレジットカード 口座振替 請求書(新規申込不可) | クレジットカード |
※通信速度は、2023年11月26日時点の「みんそく」データを引用
ドコモ(eximo)からpovoへ乗り換えると、大幅に月額料金を節約できることがわかります。通信速度についても、ドコモとpovoで大きな差は見られません。povoに乗り換えたとしても、通信速度で困る可能性は低いといえるでしょう。
ただし、povoは実店舗でのサポートが受けられず、割引特典がありません。支払い方法はクレジットカードに限られるため、ドコモで口座振替を利用している人は不便さを感じる可能性があります。
通話オプションについては、無制限の通話し放題・5分以内の通話無料オプションともにpovoのほうが低価格です。通話をする機会が多い人も、povoのほうが通話料を節約しやすいでしょう。
ドコモからpovoに乗り換えるのはおすすめ?
ドコモからpovoへの乗り換えは、多くの人におすすめといえますが、場合によってはドコモのほうがよいケースがあります。
おすすめな人・おすすめしない人の特徴をまとめたので、ドコモからpovoへ乗り換えるべきか迷ったらぜひ参考にしてください。
1.おすすめな人
次の特徴に当てはまるなら、ドコモよりもpovoのほうが適しているでしょう。
povoがおすすめな人
- 月額0円で運用したい人
- 安くサブ回線を使いたい人
- 24時間データ無制限で使いたい人
povoは基本料金0円のため、トッピングを追加しない限り料金が発生しません。「データ通信をしない月は月額0円で運用したい」という人におすすめできます。
サブ回線を安く契約したいという人も、povoが向いています。完全に無料では利用できませんが、年間660円程度でサブ回線を持てるのは、大きなメリットといえるでしょう。
また、povoには24時間データ使い放題のトッピングが用意されています。旅行や出張などで特定の日だけ多くのデータ通信を行うという場合も、対応しやすいでしょう。
2.おすすめしない人
次の特徴に当てはまるなら、povoへ乗り換えず、ドコモを使い続けることも検討しましょう。
povoをおすすめしない人
- 自宅回線とセット割をしている人
- 家族でドコモを利用している人
- 口座振替で支払いたい人
povoでは割引特典がありません。ドコモで自宅回線とのセット割を利用している場合、povoよりもirumoへのプラン変更がお得なケースがあります。
下表は、povoとirumoのデータ容量と月額料金を比較したものです。
ドコモ irumo | povo ※30日間 | ||
---|---|---|---|
月額料金(税込) | 0.5GB | 550円 | 990円 |
3GB | 880円 割引前:2,167円 | ||
6GB | 1,540円 割引前:2,827円 | 2,700円 (20GB) | |
9GB | 2,090円 割引前:3,377円 | ||
割引(税込) | ドコモ光セット割:-1,100円 dカードお支払割:-187円 | なし |
データ使用量が9GBを超えないなら、povoよりも割引適用後のirumoのほうが安く利用可能です。
また、家族でドコモを利用している場合も、povoに乗り換えるよりもドコモを利用していたほうがよい可能性があります。ドコモには「みんなドコモ割」という家族割の利用が可能です。
同じファミリー割引のグループなら、対象プランのユーザー同士の通話料が無料になり、月額料金が最大で1,100円(税込)割引になります。家族間でよく通話をする人は、ドコモを使い続けたほうが通話料を安くできるでしょう。
また、月額料金の割引額は、ファミリー割引グループの人数に応じて変動するので、自分がpovoへ乗り換えると家族の月額料金が高くなる場合もあるので要注意です。
支払い方法についても、povoではクレジットカードしか使えないため、口座振替を利用したい人はpovoよりもドコモのほうが向いているでしょう。
ドコモからpovoに乗り換えるベストタイミング
ドコモからpovoに乗り換えるおすすめのタイミングは、月末より7日前が目安です。
ドコモでは、解約月の月額料金は日割り計算されず、満額請求されます。一方、povoの課金開始日は、トッピングの購入日です。乗り換えと同時にpovo回線を通常速度で使いたいなら、なるべく月末にドコモを解約したほうが、二重支払いの日数を減らせます。
なお、ドコモが解約になるのはpovoへの申込日ではなく、povoでSIMカード・eSIMを有効化し、回線切り替えをした日です。
SIMカードで申し込み手続きをする場合、手元にSIMカードが手元に届くまで数日かかります。月末日にpovoへ申し込むと、SIMカードが届くのは翌月になるため、当月中に回線切り替えができません。
解約日が月をまたいでしまうと、翌月分の月額料金がドコモから満額請求されるので注意しましょう。
ドコモからpovoへの乗り換えで使えるキャンペーン
出典:povo
povoでは、ドコモからの乗り換えで利用できる期間限定のキャンペーンを開催中です。期間限定のため、キャンペーン終了前にpovoへ申し込みましょう。
なお、2023年12月に開催中のキャンペーンのうち、他社からの乗り換えで適用できるものは、次のキャンペーンです。
キャンペーン名 | povo2.0お試しトッピング 実質無料キャンペーン |
---|---|
特典内容 | 新規契約(MNPも含む)後「【エントリーセット】データ追加0.5GB(3日間)+通話特典(3日間)」トッピングを購入すると 「au PAYギフトカード220円相当(不課税)」プレゼント |
提供条件 | 以下のすべての条件を満たすこと ①期間内にpovo2.0へ新規加入(MNP含む)し、SIM有効化を完了させる ②期間内に「【エントリーセット】データ追加0.5GB(3日間)+通話特典(3日間)」トッピングを購入する ③【infoc@emails.povo.jp】および【databonus@bonus.povo.jp】からのメールを受信する |
キャンペーン期間 | 2023年12月1日~2023年12月31日 |
「povo2.0お試しトッピング実質無料キャンペーン」は、次のエントリーセットを購入すると適用されるキャンペーンです。
エントリーセット(期間限定)
- サービス内容:データ0.5GB+5分以内通話かけ放題特典
- 有効期限:購入日を含む3日間
- トッピング料金:220円(税込)/回
トッピング料金の220円(税込)分が、後日au PAYギフトカードとして全額戻ってくるので、実質無料でエントリーセットの利用が可能です。
乗り換え後、最初の3日間は実質無料で、データ0.5GBと5分以内の通話かけ放題オプションが使えます。ドコモからの乗り換え後に「まずはpovoを気軽に試してみたい」という人に向いているでしょう。
ドコモとpovoのデュアルSIM併用もおすすめ
出典:povo
povoは基本料金が0円なので、デュアルSIMでドコモのサブ回線として利用するのもおすすめです。
デュアルSIMとは、1つの端末で2つの回線を使い分けられる機能のこと。SIMカードを2枚挿せるタイプと、SIMカードとeSIMが1つずつ利用できるタイプが一般的です。
1つの端末で2つの回線を使いたい場合には、端末がデュアルSIM対応である必要があります。
デュアルSIMのメリットは、一方の回線が通信障害で使えなくなった時に、2つ目の回線で通信できるという点です。また、プライベートと仕事用に分けたい場合も、スマホを2台購入する必要がなく、端末代を節約できるのもメリットといえるでしょう。
今回は、povoをドコモのサブ回線として新規契約する際の方法を紹介します。
povoのサブ回線の利用方法
povoをサブ回線として利用する際の利用手順は、次の3ステップです。
povoのサブ回線の利用方法
- 本人確認書類・クレジットカード・メールアドレスを用意する
- povoアプリから申し込む
- 開通手続きを行う
まず、回線の新規契約に必要な本人確認書類とクレジットカードを用意しましょう。povoの申し込みで使用できる本人確認書類は、次の3つです。
使える本人確認書類
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 在留カード
必要な書類・情報がそろったら、公式サイトからpovoアプリをダウンロードし、画面の案内にしたがって申し込み手続きを済ませましょう。
申し込み手続きが完了したら、SIM開通手続きをしてください。SIMカードで申し込みをした場合には、SIMカードが届くのを待つ必要がありますが、eSIMの場合は最短当日に開通できます。
SIMカードの開通手続きは「SIMカード開通手続き」、eSIMの場合は「eSIM開通手続き」を参考にするとよいでしょう。
povoで2回線目の契約をする際の詳細は、次の記事で紹介しています。ぜひあわせて参考にしてください。
ドコモからpovoへの乗り換えに関するQ&A
ドコモからpovoへの乗り換えを検討している人が疑問を抱きやすいポイントを、3つピックアップしました。「povoに乗り換えて後悔した」とならないよう、契約前に不明点は解消しておきましょう。
Q.ドコモからpovoに乗り換えると、新しい電話番号になる?
MNPを利用すれば、ドコモで使用していた電話番号を引き続きpovoでも利用できます。
以前は、電話番号の引き継ぎのために、povoへ申し込む前にドコモ側でMNP予約番号を取得する必要がありました。しかし現在は「MNPワンストップ方式」の導入により、MNP予約番号の取得をせずに電話番号の引き継ぎが可能です。
なお、新しい電話番号を取得したい場合には、他社からの乗り換えではなく「新規契約」で手続きをしましょう。
Q.ドコモからpovoに乗り換えると、手数料がかかる?
ドコモからpovoに乗り換える際、事務手数料・契約手数料のような手数料はかかりません。
ただし、次のケースに該当する場合は、3,850円(税込)の手数料がかかります。
契約時に手数料がかかるケース
- 累計6回線目以降の契約
- 過去1年以内に解約済・povoがキャンセルした回線の契約
Q.ドコモからpovoに乗り換えるデメリットは?
ドコモからpovoに乗り換える場合のデメリットとして、次の5つが挙げられます。
ドコモからpovoに乗り換えるデメリット
- 割引が適用されない
- キャリアメールが使えない
- 支払い方法に口座振替が使えない
- トッピングを都度購入する必要がある
- 実店舗でのサポートが受けられない
ただし、povoでは割引が適用されないものの、基本料金が0円でトッピングも安いため、大きなデメリットとはいえません。
キャリアメールが使えない点も、フリーメールでの代用が十分に可能なため、気になるデメリットとはいえないでしょう。
一方で、支払い方法に口座振替が使えない、トッピングは都度購入が必要、実店舗でのサポートが受けられない点については注意が必要です。
特に支払い方法はクレジットカードに限定されるため、クレジットカードを持っていない人にとっては大きなマイナスポイントといえるでしょう。
ドコモからpovoへの乗り換えまとめ
今回は、ドコモからpovoへの乗り換えについて、ケース別の乗り換え手順や乗り換えのメリット・デメリットなどを紹介しました。
この記事でわかったこと
- ドコモからpovoへ乗り換える際には、povo対応の端末を用意する必要がある
- ドコモからpovoへ乗り換える大きなデメリットは、支払い方法がクレジットカードのみであること
- povoは、安定した回線を月額0円で運用ができるため、ドコモのサブ回線としての利用もおすすめ
- 乗り換えのタイミングは月末から7日前を目安にするとよい
povoでは端末の販売をしていないため、ドコモからpovoへ乗り換える際にはpovoで使える端末を用意する必要があります。
乗り換え前には公式サイトの「対応機種・端末」をチェックし、使いたい端末がpovo対応の機種かを確認しましょう。
ドコモでは口座振替での支払いが可能ですが、povoでは支払い方法がクレジットカードに限定される点に注意が必要です。クレジットカードを持っていない場合には、povoに申し込む前に作成しておきましょう。
povoは、必要な容量を追加する「トッピング」の仕組みを採用しているため、トッピングを購入しない限り月額0円での運用が可能です。
180日以上、有料トッピングを購入しないと契約解除になる可能性はありますが、注意すれば年間660円程度で回線契約ができます。
「もしもの時に、ドコモ回線以外のサブ回線を持っておきたい」と考えている人も、サブ回線としてpovoの利用をぜひ検討してみてください。