UQモバイルの端末保証は必要?保証内容・対象端末・料金を他社比較した結論
UQモバイルの「端末補償サービス」と「つながる端末保証」について、それぞれの保証内容や対象端末を紹介しています。UQモバイルへの乗り換えを検討している人は参考にしてください。また、保険会社が販売しているスマホ向けの少額短期保険も併せて紹介しています。
この記事の目次
スマホを使っていると、ある日突然「電源が入らなくなった」「充電ができなくなった」「ホームボタンが反応しなくなった」「タッチパネルの反応がおかしくなった」といったトラブルに見舞われることがあります。
こうしたトラブルを解消するためにはメーカーに修理に出したり、最悪新しい端末への買い替えを強いられることになりますが、いずれにしても手痛い出費を被ることになるため、できれば避けたいものです。
そんな時に頼りになるのが「端末保証」です。キャリアや格安SIMによっては、オプションとして月額いくらかを支払うことによってスマホのトラブル時に費用をカバーしてくれます。
この記事ではUQモバイルが用意している「端末補償サービス」と「つながる端末保証」の2つを紹介します。これからUQモバイルへの乗り換えを考えている人は必読です。
UQモバイル「端末補償サービスオプション」とは
UQモバイルの端末補償サービスは、UQモバイルで購入したAndroid端末を対象とするものです。
補償範囲・補償上限
UQモバイルの端末補償サービスの補償範囲と補償上限は以下の通りです。
提供内容 | 費用負担 | |||
---|---|---|---|---|
月額料 | 380円 | |||
端末故障の際の補償 | 端末交換サービス | 自然故障 | 1年目(メーカー保証) | 無償 |
2年目以降 | 1回目:5,000円、2回目:8,000円(年2回まで) | |||
部分破損 | ||||
水濡れ・全損 | ||||
預かり修理 | 自然故障 | 1年目(メーカー保証) | 無償 | |
2年目以降 | 上限5,000円 | |||
部分破損 | ||||
水濡れ・全損 | ||||
端末の盗難・紛失の際の補償 | 盗難・紛失 | UQモバイル端末購入代金から10,000円補填 |
端末補償サービスは、故障だけではなく盗難や紛失も補償してくれます。
故障は自然故障だけでなく、落下等に起因する部分破損や水濡れ、全損の場合も補償されます。無償になるか有償になるかは、購入してから経過した年数、端末補償サービスを利用した回数によって変わります。
「交換」か「修理」かは自分で選択できます。
交換の場合、1年目は無償ですが、2年目以降は1回目が5,000円、2回目は8,000円がかかり、年2回までしか利用できません。一方の修理は1年目が無償、2年目以降は修理費用の上限が5,000円となります。
2年目以降に初めて端末補償サービスを利用する場合、5,000円までの負担を受け入れられるのであれば交換のほうがお得だといえます。
2回目は修理であれば最悪でも5,000円の負担ですが、交換だと8,000円がかかります。故障状況を踏まえた上で、どちらを選択するかよく考えましょう。
月額料金・対象端末
端末補償サービスの月額料金は380円です。
対象端末はUQモバイルで購入したAndroid端末のみです。
端末交換方法
端末補償サービスは「端末交換」と「預かり修理」のどちらかを自分で選択できます。
自己負担金がそれぞれ微妙に異なるので、自分にとってより有利な条件の方を選ぶとよいでしょう。
端末交換を利用する場合、交換用のリフレッシュ品と交換をしてもらうことができます。
一般的にリフレッシュ品とは、メーカーに戻された故障した端末の故障箇所を修理した上で外装を新しく交換したものです。新品ではありませんが、メーカーの手によってきちんと整備された「ほぼ新品」と考えてよいでしょう。
端末交換の流れは、「UQ mobile端末補償サービス受付センター」に電話で連絡すると、翌日か翌々日に新しい端末が自宅へ送られてきます。
有償交換の場合、受け取りの際に宅配業者に端末交換サービス利用料金を支払うことになります。
新しい端末と一緒に返送用の宅配伝票が同梱されていますので、これを使って故障端末はUQモバイルに返送します。
返送用段ボールは、新しい端末が送られてきたものをそのまま使うので、壊したり捨てたりしないように注意してください。
UQモバイル「つながる端末保証」とは
つながる端末保証は、UQモバイル以外で購入したAndroid端末が対象です。
補償範囲・補償上限
UQモバイルのつながる端末保証の補償範囲と補償上限は以下の通りです。
故障・交換の種別 | トラブル内容 | 修理回数 | 修理費用 | 免責 |
---|---|---|---|---|
端末故障の補償 | 水濡れ・水没 | 2回まで | 上限5万円 | 0円 |
故障 | ||||
落下・破損 | ||||
端末交換の補償 | 修理不能の場合は交換機を提供 1回目:4,000円、2回目:8,000円 |
つながる端末保証は、端末補償サービスとは異なり、端末の盗難・紛失は対象にならない点に注意してください。
また、つながる端末保証は「交換」と「修理」を自分では選べません。原則として、修理ができない場合は交換になります。
月額料金・対象端末
つながる端末保証の月額料金は500円で、対象端末はUQモバイル以外で購入したAndroid端末のみです。
なお、端末の保証を利用するには、事前に専用サイトでUQモバイルの契約IDと使用する端末のIMEI(端末番号)が登録してある必要があります。
この登録方法は、つながる端末保証を申し込む際に送られてくるメール内に記載されています。忘れないように、必ず申し込みと同時に登録を行うようにしてください。
また、つながる端末保証の加入前・加入後に関わらず、正規修理以外の修理(非正規修理)を行ったことのある端末は「改造品」という扱いになり、つながる端末保証の保証対象外となります。
中古で購入した端末は、自分が購入する前に非正規修理が行われている可能性があるので、購入前に販売店で確認をするようにしてください。日本で正規販売のない海外発売モデルも保証対象外です。
端末交換方法
つながる端末保証は原則として修理扱いとなりますが、万が一修理ができない場合に限りUQモバイル指定の交換端末が提供されます。交換端末も同じものが提供されるとは限りません。
つながる端末保証を利用する際は、故障した日から7日以内に「UQ mobileつながる端末保証修理受付センター」に電話をした上で、故障端末を指定の場所へ送ります。
その後、UQモバイル側で端末の状態・症状を調査した上で無償修理・有償修理・有償交換のいずれかについて連絡があります。
故障端末の発送の際の送料は自己負担で、交換端末を受け取る際も送料は着払い(=自己負担)です。
UQモバイルのiPhoneにおすすめの保証は?
UQモバイルではiPhoneに対する補償(保証)が用意されていません。
ここではUQモバイルでiPhoneを使う場合に利用したい、外部の保証サービスについて紹介します。
スマホ保険
出典:スマホ保険株式会社justinCaseが提供する「スマホ保険」です。
justinCaseはスマホ保険の他、「コロナ助け合い保険」や「一日ケガ保険」などのいわゆる「少額短期保険」を中心に扱う保険会社です。財務省関東財務局に少額短期保険業者として登録されているので、安心して利用できるでしょう。
補償対象となる端末
- Andoroid:Android6.0以降が搭載
- Andoroid:Googleがサポートしてる端末
- iPhone:iPhone 5S以降に発売された端末
ここ数年に発売された端末であればほとんどが対象となります。
補償内容は「スマホの画面割れなどの破損」「スマホ内部の故障」「突発的な水濡れ」「盗難紛失」となっていますので、UQモバイルの端末補償サービスとほぼ同等と考えてよいでしょう。
修理金額の上限と保険料は端末によって多少異なります。例えばiPhone SE(第2世代)の場合は以下のようになります。
保険加入からの期間 | 保険料 | |
---|---|---|
自己負担金あり(3,500円) | 自己負担金なし | |
1~3カ月 | 355円 | 466円 |
4カ月目以降 | 約248円 | 約326円 |
修理費用上限額 | 49,800円 |
「自己負担金」とは修理時に負担する金額ですが、負担する場合は毎月の保険料を安く抑えることができます。自己負担金あり、なしを問わず、いずれも4カ月目以降は保険料が約3割引となります。
ただし、1度保険を利用すると、直後の更新では3カ月割引が使えなくなります。
iPhone SE(第2世代)の修理費用上限額は49,800円で、契約期間内(3カ月単位の自動更新)であれば上限額まで何度でも修理が可能です。全損および盗難紛失の場合、修理費用の上限額の半額が支払われます。
申し込みはアプリをダウンロードして必要事項を入力するだけで簡単に完了しますので、チェックしてみることをおすすめします。
モバイル保険
出典:モバイル保険さくら少額短期保険株式会社が提供する「モバイル保険」の保険料は一律700円です。
さくら少額短期保険も、justinCaseと同じく財務省関東財務局に少額短期保険業者として登録されており、安心の企業といえます。
補償対象は「日本国内で販売されたメーカー純正の無線通信(WiFi、Bluetooth)が可能な端末」かつ「登録時において破損などがなく全機能が正常に動作するもの」で、登録時において「新規取得した日から1年未満」もしくは「新規取得した日から1年以上であってもメーカーまたは通信キャリアが提供する有償の補償サービスに加入しており、かつ当該サービスにより補償が受けられる状態」(当保険責任開始後の加入継続は問わない)のいずれかの条件を満たす必要があります。
justinCaseのスマホ保険と大きく異なる点が2つあります。1つは「スマホ以外のモバイル端末も補償対象になる」という点、もう1つは「1契約で3端末まで補償可能」という点です。
補償対象には、上記の条件を満たせばノートパソコンやタブレット端末、モバイルルーターや携帯ゲーム機なども含まれます。
そして補償は主端末1台、副端末2台の最大3台までカバーします。ただし主端末と副端末では補償内容が異なります。
複数のガジェットを持ち歩くようなアクティブユーザー、ヘビーユーザーには強くおすすめしたい保険といえるでしょう。
補償内容は「不慮の事故による『故障』『外装破損』『損壊』『水濡れ』『盗難』」となっています。これらによって修理費用を負担した時、修理不能となった場合に保険金が支払われます。(紛失が含まれていない点に注意)。
修理金額の上限は、修理可能な場合は主端末が10万円、副端末(2台合計)が3万円、修理不能・盗難の場合は主端末が最大25,000円、副端末(2台合計)が最大7,500円です。
▼モバイル保険のサービス内容・口コミ・評判などについては以下記事で解説しています。
UQモバイルを契約するなら端末保証への加入を積極的に検討しよう!
最近のスマホは高額化の傾向にあり、ミドルレンジの端末でも5万円前後、ハイエンドの端末だと10万円を超えるものも珍しくありません。
これに伴ってスマホが壊れた際の修理代も高額化しつつあります。これは使用している素材や部品が高額になっている上、端末自体の作りが複雑化・精密化しているので修理に手間がかかるようになっているからです。
このような背景があるため、各種の端末保証は「転ばぬ先の杖」として入っておくことは大きな安心感につながるはずです。高額端末を所有している人は、ぜひ積極的に検討するようにしてください。
また、UQモバイルではiPhone向けの補償(保証)は用意されていないので、iPhoneユーザーは他社のスマホ保険・モバイル保険への加入がおすすめです。
逆に2万円前後で購入できるエントリースマホや、格安で購入した中古スマホを所有している人は、「使えなくなったら買い替える」(=端末保証は契約しない)と割り切ってしまうのも1つの考え方といえます。