ワイモバイルからLINEMOに乗り換えると、スマホの利用料金が安くなる人は多くいます。しかし、ワイモバイルからLINEMOに乗り換えて本当に損をしないのか、何か困ったことは発生しないかなど悩んでいる人も多いでしょう。

そこでこの記事では、ワイモバイルからLINEMOへの乗り換え検討時に確認すべきポイントについて解説します。さらに、ワイモバイルからLINEMOに乗り換えるメリット・デメリットや活用できるお得なキャンペーンも紹介します。

ワイモバイルからLINEMOへ乗り換えるか悩んでいる方は、ぜひご覧ください。

ワイモバイルからLINEMOへの乗り換え検討時に確認すべきポイント

ワイモバイルからLINEMOへの乗り換えを検討する際には、次のポイントを確認しましょう。

それぞれ、詳しく解説します。

1．データ通信量の利用状況

ワイモバイルとLINEMOでは、料金プランが異なります。

ワイモバイルは4GB・20GB・30GBのプラン、LINEMOは3GB・10GB・30GBのプランです。

一方で、ワイモバイルでは余ったデータを翌月に繰り越せますが、LINEMOでは繰り越しができません。

普段3〜4GB程度のデータ通信を利用している人や、データの繰り越しをよく利用している人は、LINEMOに乗り換えると損をしてしまう可能性があります。

2．音声通話の利用状況

ワイモバイルとLINEMOでは、音声通話の利用料金にも差があります。通常の料金は、30秒あたり22円で差はありません。

しかし、かけ放題の月額料金はワイモバイルが1,980円(税込)、LINEMOが1,650円(税込)のため、かけ放題を利用している人ならワイモバイルからLINEMOに乗り換えると得をする可能性があります。

短時間のかけ放題を利用している場合には注意が必要です。ワイモバイルは、1回10分以内のかけ放題プランを月額880円(税込)で利用できます。LINEMOの場合は、1回5分以内のかけ放題プランを月額550円(税込)で利用できます。

5分以内の通話が多い人なら、LINEMOに乗り換えるとお得です。しかし、5〜10分程度の通話が多い人の場合、LINEMOに乗り換えると損をしてしまう可能性があります。

ただし、LINEMOはLINEをギガフリーで利用できます。音声通話をLINE通話に切り替えられるのであれば、5〜10分程度の通話が多い場合であってもLINEMOに乗り換えた方がお得になるでしょう。

3．LINEの利用状況

LINEMOでは、LINEをギガフリーで利用できます。メッセージだけでなく、音声通話やビデオ通話も無料です。

LINEのデータ通信使用量が多く、大容量のプランを契約している人の場合、LINEMOに乗り換えればデータ容量の小さいプランでも問題なく利用できる可能性があります。設定アプリから、各アプリごとの通信量が確認できるため、一度チェックしてみてください。

4．割引プランの利用状況

ワイモバイルでは、家族割やおうち割光セットといった割引プランを提供しています。しかし、LINEMOではそれらの割引を利用できません。

割引プランの利用状況や、乗り換え後に契約するプランによっては、乗り換えると損をしてしまう可能性があります。家族でワイモバイルを利用している人や、おうち割光セットを利用している人は、乗り換え前によく料金を確認しておきましょう。

5．店舗の利用状況

ワイモバイルには店舗があるため、店舗にて契約や問い合わせが可能です。しかし、LINEMOには店舗がありません。契約手続きの方法はオンラインのみで、問い合わせ対応は電話またはチャットで実施しています。

店舗をよく利用している人の場合、LINEMOに乗り換えると不便に感じる可能性があるため注意しましょう。

6．Yahoo!プレミアムの利用状況

出典:ワイモバイル

ワイモバイルでは、Yahoo!プレミアムのサービスを無料で利用できます。しかし、LINEMOに乗り換えた後にYahoo!プレミアムのサービスを利用したい場合には、有料で契約しなければなりません。

Yahoo!プレミアムの利用状況によっては、損をしてしまう可能性があります。頻繁にYahoo!プレミアムのサービスを利用している人は、乗り換え前に利用状況を確認しておきましょう。

ワイモバイルからLINEMOに乗り換える方法

ワイモバイルからLINEMOに乗り換える手順は、次の通りです。

それぞれ、詳しく解説します。

手順1．LINEMOで利用する端末を用意する

LINEMOでは、端末を販売していません。そのため、LINEMOを利用する際には端末を事前に用意しましょう。対応端末は、LINEMOの公式サイトで確認できます。

対応端末であれば、ワイモバイルで利用していた端末をそのまま利用することも可能です。

手順2．SIMカードとeSIMどちらで申し込むか決める

次に、SIMカードとeSIMどちらで申し込むか決めましょう。eSIMの場合、端末の状況によってはSIMロック解除が必要です。SIMロック解除の手続きは、My Y!mobileまたはワイモバイルの店舗でできます。

SIMカードは、比較的手続きがシンプルですが、カードが自宅に郵送されてくるまで待つ必要があります。eSIMは申し込み完了後すぐに回線の切り替えができますが、手続きがやや複雑です。また、eSIMを利用したい場合には、端末が対応しているかどうかも必ず確認してください。

LINEMOの公式サイトでは、迷った時にはSIMカードを利用するよう推奨されています。

手順3．「My Y!mobile」の登録情報を最新化する

次に「My Y!mobile」にアクセスし、氏名や住所、支払い方法などの情報を最新化しましょう。登録された情報は、LINEMOに引き継ぎが可能です。

ただし、21時から9時までの間に情報を変更した場合、LINEMOの申し込み手続きができるようになるまで時間がかかることもあるため注意してください。

手順4．LINEMOの公式サイトから申し込み手続きをする

次に、LINEMOの公式サイトから申し込み手続きをしましょう。申し込み手続きにはワイモバイルを契約している端末を利用してください。申し込みの途中で「My Y!mobile」へのログインやSMS認証が必要です。

SIMカードの種類をはじめとした必要事項を入力し、画面の指示通りに申し込み手続きを進めます。

手順5．申し込み完了メールを待つ

手続き後、審査が終わると申し込み完了メールが届きます。また、情報に不備があった場合には「（重要）お申し込み内容のご確認」というタイトルでメールが届くため、必ず確認と情報の修正をしてください。

SIMカードを選んだ場合、審査に通るとSIMカードが発送されます。eSIMの場合には、申し込み完了メールが届いた後すぐに手続きが可能です。

手順6．回線切り替え手続きをする

SIMカードが届いたら、回線の切り替え手続きをしましょう。

切り替え手続きは「商品発送のお知らせ」メールに記載されたURLからできます。受付時間は9:00〜22:30です。また、電話でも手続き可能です。詳細は「商品発送のお知らせ」メールに記載されています。

eSIMの場合には「LINEMOかんたんeSIM開通」のアプリをダウンロードすると、次の初期設定までの手続きがスムーズです。Wi-Fiを利用できる場合には、アプリを利用するとよいでしょう。

アプリを利用しない場合には、申し込み完了後に届いたメールからeSIMプロファイルをダウンロードします。ダウンロードしたページで「回線を切り替える」のボタンをタップしてください。

手順7．初期設定をする

回線を切り替えたら、通信するための初期設定を行います。

設定の方法は端末によって異なります。iPhoneの場合には、ソフトウェアアップデートを実施すると設定ができることが多いです。設定できない場合には、Androidの場合と同様に設定してください。

Androidの場合には、設定アプリからネットワークとインターネットの設定画面を開きます。モバイルネットワークを選択し、アクセスポイント名からAPN設定画面を開いてください。一覧にある「LINEMO」を選択・保存すれば手続きが完了です。

一覧にLINEMOがない場合には、LINEMO公式サイトに従い手動でLINEMOを設定してください。

ワイモバイルからLINEMOに乗り換えるデメリット・注意点

ワイモバイルからLINEMOに乗り換えるデメリットや注意点には、次のようなものがあります。

それぞれ、詳しく解説します。

1．ワイモバイルは解約時に日割り計算されない

ワイモバイルは、解約時に料金の日割り計算が行われません。そのため、月初に解約した場合でも1月分の料金を支払う必要があります。

また、LINEMOは契約時に料金の日割り計算が行われます。月末近くで契約した場合には、残りの日数分のみ料金が請求されます。できるだけ、月末が近いタイミングになってから解約した方がお得です。

ただし、手続きに時間がかかって月をまたいでしまうと損をする可能性があります。月末を狙って手続きがギリギリになりすぎないよう注意してください。

2．端末代金の残債があれば引き続きワイモバイルから引き落とされる

ワイモバイルで端末を分割払いで購入した場合、残債が残っていれば解約後も引き続きワイモバイルから引き落としが続きます。

解約したはずなのに引き落としがあっても、慌てないよう事前に確認しておきましょう。

3．LINEMOで端末は販売していない

LINEMOでは、端末の販売を行っていません。

そのため、LINEMOで利用する端末は事前に用意しておく必要があります。対応端末であれば、ワイモバイルで利用していた端末をそのまま利用しても問題ありません。

新しい端末を利用したい場合には、乗り換え手続きをする前にあらかじめ端末を用意しておきましょう。端末は、家電量販店などで購入できます。

4．家族割やおうち割光セットは利用できない

LINEMOでは、家族割やおうち割光セットは利用できません。

割引を考慮してもLINEMOに乗り換えた方が料金が安くなる場合もありますが、乗り換え後も割引を利用するつもりでいると驚いてしまうこともあるでしょう。

現在家族割やおうち割光セットを利用している人は、乗り換え後の料金と比較し、損をしないか確認してから乗り換えてください。

5．LINEMOでは店舗を利用できない

ワイモバイルには店舗がありますが、LINEMOでは店舗を利用できません。手続きはオンラインから、問い合わせはチャットや電話での対応が必要です。

不明点などを、店舗で確認していた人は、店舗が利用できなくても不便がないか事前に確認しておきましょう。

ワイモバイルからLINEMOに乗り換えるメリット

ワイモバイルからLINEMOに乗り換えるメリットは、次の6つです。

それぞれ、詳しく解説します。

1．月額料金が安い

ワイモバイルとLINEMOを比較すると、割引なしの場合にはLINEMOの方が料金が安くなります。ワイモバイルでおうち割光セットや家族割引サービスの対象となっていない場合にはLINEMOの方がお得です。

また、条件によっては割引が適用されていても、LINEMOに乗り換えた方が料金が安くなる場合があります。

2．乗り換え手続きが簡単

ワイモバイルからLINEMOに乗り換える場合、他の格安SIMに乗り換える場合と比べて手続きが簡単です。MNP予約番号を取得する必要もありませんし、登録情報なども多くの場合そのまま引き継げます。

乗り換えの手続きが面倒に感じて格安SIMへの乗り換えを避けていた人は、LINEMOへの乗り換えを検討してみるとよいでしょう。

3．LINEをギガフリーで利用可能

出典:LINEMO

LINEMOでは、LINEをギガフリーで利用可能です。

メッセージだけでなく音声通話やビデオ通話もギガフリーで利用できるため、LINEを頻繁に利用している人なら大幅にデータ通信の使用量を減らせる可能性があります。

また、月のデータ通信容量を使い切ってしまった場合でも、LINEには速度制限がかかりません。通信制限がかかっても、連絡手段だけは普段通りに使いたいという人にも、LINEMOは非常に便利なブランドだといえます。

4．通信環境が良い

一般的な格安SIMはブランドが大手キャリアの回線を借りて運営しているのに対して、LINEMOはソフトバンクが自社回線で運営しているブランドです。そのため、比較的通信環境が良い傾向があります。

通信の品質や速度は他の利用者の利用状況や場所など環境によって差がありますが、格安SIMの通信品質に不安を感じる人でも比較的使いやすいブランドだといえるでしょう。

5．ワイモバイルで利用していた端末をそのまま使える場合が多い

LINEMOは、対応端末の中から利用する端末を選びます。ワイモバイルの対応端末はほとんどがLINEMOの対応端末でもあるので、乗り換えても今までの端末をそのまま使える可能性が高いでしょう。

ブランドを乗り換えても、端末を変更したくない人におすすめの乗り換え方法です。

6．3GBプランを利用できる

ワイモバイルでは、一番少ないデータ通信容量のプランが4GBです。それに対してLINEMOは、3GBのプランが用意されています。

毎月のデータ使用量が3GB以下の場合には、LINEMOに乗り換えるとスマホの利用料金を安く抑えられる可能性があります。

ワイモバイルとLINEMOの比較

ワイモバイルとLINEMOはどのように違うのか、項目ごとにまとめました。ワイモバイルからLINEMOへの乗り換えを考えている人はぜひ参考にしてください。

ワイモバイルとLINEMOのもっとも大きな違いは、料金です。

LINEMOを利用した方が安くなります。

通信速度は、ワイモバイルの方がやや速い傾向があります（2023年11月中旬時点）。とはいえ、大きな差はありません。

また、ワイモバイルではおうち割光セットや家族割などの割引を活用できますが、LINEMOで利用できる割引は通話オプション割引キャンペーンのみです。

上記を参考に、ワイモバイルからLINEMOへの乗り換えを検討しましょう。

ワイモバイルからLINEMOに乗り換えるのはおすすめ？

ワイモバイルからLINEMOへの乗り換えは、おすすめな人とおすすめしない人がいます。それぞれの特徴を、詳しく紹介します。

1．おすすめな人

ワイモバイルからLINEMOへの乗り換えがおすすめなのは、次のような人です。

LINEMOでは、LINEをギガフリーで利用できます。そのため、LINEをよく利用する人であれば、データ通信容量を減らせる可能性があります。

また、LINEMOに乗り換えるとワイモバイルより料金が安くなる可能性が高いです。使い方によって必ず下がるとは言い切れないため確認は必要ですが、毎月のスマホ料金を下げたい人は一度チェックしてみてください。

2．おすすめしない人

ワイモバイルからLINEMOへの乗り換えをおすすめしないのは、次のような人です。

LINEMOには店舗がありません。申し込み手続きはオンラインで済ませる必要がありますし、問い合わせは電話やチャットでしか受付ていません。店舗でのサポートを利用したい場合には、乗り換えずにワイモバイルを利用した方が良いでしょう。

ワイモバイルからLINEMOに乗り換えるベストタイミング

ワイモバイルからLINEMOに乗り換えるベストタイミングは、月末です。

LINEMOでは、月の途中で契約した場合には月額料金の日割りが行われます。それに対してワイモバイルは、解約の際に月額料金の日割りは行っていません。つまり、いつ乗り換えてもワイモバイルの月額料金は1ヶ月分支払う必要があります。

そのため、月末に乗り換えれば、ワイモバイルに支払った月額料金を無駄にせず利用可能です。手続き中に月をまたいでしまうことがないよう、ギリギリになる前に申し込みをするのがおすすめです。特に、SIMカードを利用して申し込む場合には注意してください。

ワイモバイルからLINEMOへの乗り換えで使えるキャンペーン

ワイモバイルからLINEMOへの乗り換えで使えるキャンペーンには、次のようなものがあります。

それぞれ、詳しく紹介します。

基本料初月0円特典

出典:LINEMO

基本料初月0円特典は、ソフトバンク・LINEMO・LINEモバイルいずれかの回線からLINEMOへ番号移行で乗り換えた場合、料金プランの月額基本料やオプション料金が初月0円となるキャンペーンです。

対象となるオプションは、データ増量オプション、だれとでも定額、スーパー誰とでも定額などです。

ただし、切り替え前日の時点でワイモバイルの基本料初月0円特典が適用されている場合には対象外となるため注意してください。

通話オプション割引キャンペーン

出典:LINEMO

通話オプション割引キャンペーンは、LINEMOに新しく契約した人向けのキャンペーンです。新規契約はもちろん、他社からの乗り換えやソフトバンク・ワイモバイルからの乗り換えも対象です。

通話オプション割引キャンペーンでは、契約から7ヶ月目まで国内通話が1回5分まで無料になる「準通話定額」を無料、通話し放題の通話定額オプションは月額550円(税込)割引で利用できます。

通話オプションをつけるかどうか迷っているのであれば、試しに利用してみるとよいでしょう。

ワイモバイルからLINEMOへの乗り換えに関するQ&A

ワイモバイルからLINEMOへの乗り換えに関するよくある質問を集めました。気になる項目があれば確認しておきましょう。

Q.ワイモバイルからLINEMOへの即日短期乗り換えは可能？

ワイモバイルからLINEMOへの短期即日乗り換えを断られることはありません。乗り換え自体は可能です。

Q.ワイモバイルからLINEMOへの乗り換え時に短期解約すると、ブラックリスト入りする？

ワイモバイルからLINEMOへの乗り換え時に短期解約すると、ブラックリスト入りする可能性があります。やむをえない事情がない限り、避けた方がよいでしょう。

Q.ワイモバイルからLINEMOに乗り換えると違約金が発生する？

ワイモバイルからLINEMOへの乗り換えで違約金は発生しません。いつでも好きなタイミングで、違約金なしでの乗り換えが可能です。

ワイモバイルからLINEMOへの乗り換えまとめ

ワイモバイルからLINEMOに乗り換えると、料金が安くなります。自分の使い方でどれだけ安くなるのか確認してみましょう。

LINEMOのメリットは、LINEをギガフリーで活用できる点です。連絡手段としてLINEを使っている人は、便利に使える可能性があります。

ただし、LINEMOには店舗がありません。オンラインでの手続きや、電話・チャットでの問い合わせで問題がない人におすすめのブランドです。店舗を利用したい場合には、乗り換えを避けた方が良いでしょう。

この記事を参考に、ワイモバイルからLINEMOへの乗り換えを検討してみてください。