スマホを有線LANでつなぐ!メリット・接続・設定方法をAndroid・iPhoneで解説
スマートフォンも有線LANでつなぐことができます。スマートフォンを有線接続することで安定して安全な高速通信を行えます。有線LANでつなぐメリット、デメリットの他、有線LANでつなぐために必要なものと接続方法を紹介します。また有線テザリングの方法も紹介します。
この記事の目次
有線LANでの接続と聞くとデスクトップのパソコンが思い浮かぶ人が多いと思われますが、実はスマホも有線接続でインターネットを利用できます。
無線接続に比べて有線接続にはメリットがたくさんあります。
この記事では有線LAN接続のメリット、接続に必要なもの、実際の接続方法について1つずつ詳しく紹介します。
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スマホは有線LANでも接続できる
パソコンのようにケーブルから直接接続はできませんが、アダプターを利用すればスマホでも有線接続が可能です。
インターネットの普及により、現在では多くの宿泊施設でインターネットを利用できる環境が整っています。
そのため、出張などでビジネスホテルを予約する際も、わざわざネット環境の有無を気にして予約する必要はなくなってきました。
しかしながら、ホテルのフロントやロビー周辺にWi-Fi環境があり、部屋でのインターネットの利用は有線のみといったことも多々あります。このような場合には、スマホの有線接続がおすすめです。
また、LTEやWi-Fiがつながりにくいといった場合は、自宅でも有線LANでスマホを使うことで通信状況が安定します。
▼契約中のWiFiの通信速度が遅いことで悩んでいる方は、先に以下記事でご紹介している通信速度を改善する方法を試してみるのが良いかもしれません。
スマホを有線LAN接続するメリット・デメリット
スマホを有線LANに接続するとどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
安定した速度が保てる
有線LANでスマホを接続すると、スマホとWi-Fiにネット回線を直接つなげて通信を行うので、通常LTE回線やWi-Fiが繋がりにくいところでも確実にネットがつながります。
さらにLTE回線やWi-Fiよりも通信速度が速くなり、大容量通信が可能になるため、よりスムーズなインターネットの利用できます。
そのため、有線接続は対戦型ゲームを行う際にとても向いています。対戦型ゲームの大会では多くの人が1つのサーバーに集中するため、通信が混みあい通信環境が通常より悪くなってしまいます。
その点、有線LANは大容量通信によりスムーズに多くのデータのやり取りができるため、ネット環境によってプレイを妨げられることなくゲームを進められるのでおすすめです。
Wi-Fiと比べてセキュリティが保てる
Wi-Fiなどの無線LANを使用する際には、アクセスのためのパスワードを設定する必要があります。
しかし、パスワードを設定していても、知らないうちに他人に使用されていたり、さらにはWi-Fi上から個人情報を奪われたりしてしまう危険性があります。
その点、有線LANならネット回線とスマホを直接接続するので、外部から侵入され使用される心配はありません。安全性から見ても有線LANの利用はおすすめです。
▼WiFiのセキュリティについては以下記事をご一読ください。
使用範囲が限定される
有線LANのデメリットとしては、LANケーブルでスマホをつなぐため、LANケーブルの届く範囲でしか使用できないことです。
利用するLANケーブルが短い場合には、LANケーブルのすぐ近くでしかスマホが利用できません。より快適にスマホを使うためには、LANケーブルを延長するとよいでしょう。
有線LANを延長するためには、新しく長いものに買い替えるか、現状のものに延長コネクタつきLANケーブルを接続する方法があります。
スマホを有線LANで接続するために必要なもの
有線LANにつなぐにあたって、スマホに有線ケーブルをそのままつなぐことはできません。
Android、iPhoneそれぞれの接続において必要となるものを紹介します。
Androidを有線LAN接続する場合
Android端末を有線LANに接続するにあたり、基本的にはOS 5.0以上が必要です。
XperiaやGalaxy、AQUOSなどのスマホであれば基本的にはこのOS 5.0以上という条件を満たしているため、有線LANにつなぐことができます。
Android端末を実際に有線LANにつなぐためには、LAN変換アダプターが必要です。
AndroidのUSBポートは「microUSB」や「USB Type-C」の2種類があります。
一般的に、パソコン向けに発売されている「USB Type A」のものが変換アダプターとして多く流通しています。このタイプはそのまま端末に接続は不可能であり、別途Android対応のUSBポートへの変換アダプターが必要です。
しかし、パソコン向けに発売されているものでもUSBポートが一致している製品もあり、その際はAndroid端末に接続が可能です。
LAN変換アダプターを購入する際には、まず自分の利用している端末に対応しているかチェックしておきましょう。
iPhoneを有線LAN接続する場合
iPhoneの有線LAN接続は、iPhone 5以降のモデルであれば対応可能です。
有線LANへの接続方法は、iPhoneにLightning-USB3カメラアダプターをつなげ、さらにUSB-Ethernetアダプターと有線LANケーブルをつなげます。
Lightning – USB 3カメラアダプターはUSB 3.0とLightningポート搭載のアダプターで、様々な商品が発売されています。
しかし、純正品以外の商品ではうまく動作しない場合があるため、Apple純正品である「Lightning – USB 3カメラアダプター」の使用をおすすめします。
また、USB Ethernet アダプターは、USBとLANケーブルをつなぐためのアダプターで、こちらもApple純正である「Apple USB Ethernet アダプター」の使用をおすすめします。
有線LANに接続をする際、普段充電で使用するiPhone側のLightning端子を使用してしまっているので電源供給ができません。そのため補助電源用にLightningケーブル・ACアダプターがあると安心です。
LightningケーブルとACアダプターに関しては、iPhoneを購入した際に、充電機器として付属でついてきたものを使用できます。
Androidを有線LANで接続する方法
実際にAndroidを有線LANに接続する方法を紹介します。
LANケーブルを接続する
- 機内モードをオンにする
- Androidのスマホに変換アダプター―を接続する
- LANケーブルをつなげる
- ステータスバーに「<->」のアイコンが表示されれば完了
機内モードにすることでモバイルデータ通信やWi-Fiをオフにでき、有線LANからのネット通信だけでネット接続ができます。
自動的に繋がらない場合はUSB接続を選択
機内モードにして有線LANを接続しても、LANアダプターが認識しない、また自動的にインターネットに接続されない場合は、AndroidのUSB接続を確認していきます。
- 「設定」から「システム」をタップ
- 「開発者向けオプション」を選択、「USB設定の選択」をタップ
- 「RNDIS(USBイーサネット)」にチェックを入れて完了
「開発者向けオプション」が表示されていない場合は、「設定」から「システム」を選択し、「端末情報」を選択して「ソフトウェア情報を」タップします。
「ビルド番号」を複数回タップすると開発者モードに変更された通知が表示されます。
iPhoneを有線LANで接続する方法
AndroidとiPhoneでは有線LANの接続方法も変わります。ここではiPhoneを有線LANに接続する方法を紹介します。
LANケーブルを接続して補助電源を確保
長時間使用する際に気を付けたいのはバッテリー切れです。
ただし、充電を行うLightningが有線LAN接続で使われているため、以下の方法で補助充電用として充電器を接続します。
- iPhoneにLightning USB 3カメラアダプターを接続
- Lightning USB 3カメラアダプターとUSB Ethernet アダプターを接続
- USB Ethernet アダプターにLANケーブルを接続
- Lightning USB 3カメラアダプターのLightningポートに、Lightning – USBケーブルを繋ぎ、ACアダプターで補助電源を接続
補助電源を接続させて通電させるのは、変換アダプターなどを接続し終わった最後に行ってください。
Ethernetを設定
iPhoneが有線LANで接続されたことを確認するためにも、iPhoneの「設定」をタップし、設定内に「Ethernet」が追加されていることをチェックします。
「Ethernet」が追加されていたら、そこで有線LANに接続された際のIPアドレスなども確認できます。
有線LANに接続されていることが確認できたら、Wi-Fiの設定をオフにして完了です。
有線接続はスマホのテザリングでも活用できる
テザリングとはiPhoneやAndroidのスマホをWi-Fiルーターのように利用する機能のことを指します。スマホの通信回線を使ってパソコンなどをインターネットに接続できます。
そのテザリング機能も有線接続ができます。有線でテザリングを行うにはUSBケーブルを使ってスマホとパソコンをつなぎます。
スマホの有線テザリングなら同時に充電も可能
USBケーブルを使ったテザリングはBluetoothなどのテザリングの接続方法よりも、通信速度が安定しているうえに、スマホの充電を行いながらテザリングができます。
スマホからのテザリングで少し時間のかかる作業をパソコンで行ったとしても、充電が同時にできるので安心です。
Androidの有線テザリング方法
パソコンを有線テザリングで使用したいときは、Androidのスマホとパソコンを、変換アダプターを使用して接続します。
- Androidの「設定」から「無線とネットワーク」をタップ
- 「テザリングとポータブルアクセス」を選択し、「USBテザリング」をONにすると接続可能
iPhoneの有線テザリング方法
パソコンを有線テザリングで使用したいときは、iPhoneとパソコンをiPhone購入時に付属しているUSBケーブルで接続します。
- iPhoneの「設定」から「インターネット共有」を選択
- 「インターネット共有」をONにすると接続可能
「設定」に「インターネット共有」が表示されない場合は、「設定」から「モバイルデータ通信」を選択して、「インターネット共有」をONにしてください。
スマホは有線LANでも快適で安全に使える
パソコンを有線LANで接続したことがあっても、スマホを有線LANで接続したことのある人は少ないのではないでしょうか。
しかし、スマホを有線LANで繋ぐことで、Wi-FiやLTEに比べネット環境が安定し、通信速度も速く、また安全性も高いという大きなメリットがあります。
安定した環境で安心してスマホを使用したい人は、ぜひ有線LANの活用をしてみてください。