LINEモバイルのかけ放題プランとは?他の格安SIMのかけ放題と比較しながら解説
最近は格安SIMを利用する人が増えています。SIMカードだけを購入して手持ちのスマホに入れるだけで使うこともできるので、料金もより安く抑えられます。ここでは、なかでもお得なLINEの通話アプリのほか、他の格安のSIMでのかけ放題プランも紹介します。
この記事の目次
スマホは便利な通信機器ですが、通信料金や端末本体代金など利用料が高いことが難点でした。
しかし、格安SIMは新しく端末を購入する必要はなく、今までの端末にSIMだけを購入して利用できます。
データ容量を増やしたり通話も今まで通りにできるなど、自分なりに使いやすくすることも可能です。
なかでもLINEモバイルはLINEのサービスなので、馴染みやすく使いやすいでしょう。
ここでは、LINEモバイルの特徴やお得な「かけ放題」プランとオプションについて解説します。
LINEモバイルのかけ放題サービス・プランの概要
LINEモバイルには「いつでも電話」と「10分電話かけ放題」という2つのサービスがあります。
サービス名 | 料金 | 特徴 | 申し込み |
---|---|---|---|
いつでも電話 | 無料 | 専用アプリを使用して電話をかけると通話料が半額になる | 不要 |
10分電話かけ放題 | 880円 | LINEモバイルの通話オプション 専用アプリを使用して電話をかけると10分以内の通話が無料になる | 必要 |
「いつでも電話」について
音声通話SIMを申し込んで、事前にインストールした「いつでも電話」を利用して通話すると通話料金が半額になるサービスです。
通常、端末での通話料金は20円/30秒ですが、「いつでも電話」を利用すると10円/30秒になります。
使用した分だけを支払うので、利用料などの料金はかかりません。
また、事前の加入申し込みなども必要ありませんが、音声通話SIMを購入し、「いつでも電話」アプリをインストールしておく必要があります。
なお「いつでも電話」をインストールしても、「いつでも電話」から電話をかけなければ半額にはなりません。
あらかじめスマホについている通話アプリや他の通話アプリを使用しても半額にはなりません。
また、通話アプリを使わずに電話をかけても、なんら警告やアラームなどで教えてくれません。電話をかける際は気を付けましょう。
「10分電話かけ放題」オプションについて
「10分電話かけ放題」はLINEモバイルの通話オプションです。
月額料金880円で、通話アプリ「いつでも電話」から電話をした場合、1回の通話時間が10分以内であれば何回かけても無料になるサービスです。
ただし、10分を超えた場合は超えた分だけ10円/30秒の料金が別途かかります。
アプリを使用しない方法もある
「いつでも電話」と「10分電話かけ放題」は、いずれもApp StoreやGoogle Playからインストールして利用します。
ただし、アプリを入れるとバッテリーの消耗が速くなったり、スマホ自体の動作が遅くなることがあり、できるだけアプリはインストールしたくないと考える人も多いようです。
このようにアプリを入れたくない場合でも、「いつでも電話」や「10分電話かけ放題」と同様のサービスを受けられます。
通話先が携帯電話の場合は、相手の電話番号の頭に「0063」を付けて、固定電話の場合には「006751」をつけて電話をすると、10円/30秒で電話をかけられます。
それほど通話をしない人や、短時間の通話しかしない人におすすめです。
普段あまり通話をしない人は、電話をかける際に「0063」や「006751」をつけ忘れてしまうことも多いようです。
うっかり忘れて損をしないために「いつでも電話」や「10分電話かけ放題」をあらかじめインストールしておくとよいでしょう。
10分電話かけ放題オプションがおすすめの人とは
- 通話でスマホを使うことが多い
- 頻繁に電話をする
- 通話料金を気にせずに利用したい
- 1ヶ月に44分以上通話をする
- 仕事など大事な場で利用することの多い
「10分電話かけ放題」は、月額880円で10分以内の通話を回数無制限でかけられるオプション・サービスです。
「いつでも電話」に加入していると10円/30秒と通常の半額でかけられますが、「10分電話かけ放題」は、月々880円を支払えば1回あたり10分以内の通話であれば無制限でかけられます。
月額880円は「いつでも電話」の44分の料金なので、1ヶ月に44分以上通話をする人は「10分電話かけ放題」の加入をおすすめします。
頻繁にスマホで電話をする人にはお得なオプションです。
10分電話かけ放題オプションの利用方法
LINEモバイルの電話かけ放題のオプションは次のような手順で利用します。
10分電話かけ放題オプションの申し込み方法
オプションの申し込み方法には新規契約の場合とすでにLINEモバイルに加入済みの場合があります。
【新規契約の場合】
- LINEの音声通話SIMを契約する
- LINEモバイルのサイトにある「マイページ」から「10分電話かけ放題オプション」に加入する
- App StoreかGoogle Playから「いつでも電話」をインストールする(無料)
【すでにLINEモバイルに加入している場合】
- LINEモバイルのサイトにある「マイページ」から「10分電話かけ放題オプション」に加入する
- 通話アプリ「いつでも電話」を利用していない場合は、App StoreかGoogle Playからインストールする(無料)
マイページはLINEモバイルのSIMを契約した人が利用できます。
通話の際はインストールした「いつでも電話」を利用しましょう。端末にはじめから入っている通話アプリを利用しても割引の対象にはなりません。
10分電話かけ放題オプションの解約・変更方法
通常のケータイやスマホのように最低契約期間、いわゆる「2年しばり」といったようなものはありません。簡単に解約・変更ができます。
解約の方法は簡単で、マイページからプラン・オプションページで「10分電話かけ放題」を解除するだけです。違約金や解約手数料などもかかりません。
解除すると、登録中のメールアドレスに「解約受付のお知らせ」が届きます。
すでに支払った料金は、日割り計算で返金や割引にはならないので、解約する時期にも気を付けましょう。
なお、解約後も月額料金を支払った月の末日まで使用できます。
他の格安SIMのかけ放題プランと比較
かけ放題プランはLINEだけではなく、他の格安SIM事業者のものも多くあります。
かけ放題の通話方式は3種類ある
格安SIM事業者で販売しているかけ放題には次の3つの方式でわかれています。
通話方式 | 特徴 |
---|---|
通常電話回線 | 大手キャリアの電話回線を利用して通話する方式 |
プレフィックス(中継電話) | SIM独自の中継点を経由して通話する方式 |
IP電話 | データ回線を利用して通話する方式 |
通常電話回線
格安SIMは、通話に利用する電話回線を大手キャリアの電話回線を使用しています。そのため、通話の音質は大手キャリアの音質と全く同じです。
ただし、電話回線を利用している格安SIMは少なく、「ワイモバイル」と「UQモバイル」だけです。
プレフィックス(中継電話)
プレフィックスは、格安SIMがSIM独自の番号(プレフィックス番号)を使ったり、専用の通話アプリを利用して独自の電話回線を用いて発信する方式です。
発信の際は専用のプレフィックス番号を使用しますが、相手にプレフィックス番号は表示されずに使用できます。
多くの格安SIMがこの方式を用いており、LINEモバイルの通話アプリ「いつでも電話」もこの方式です。
安い利用料で、大手キャリアの回線を使って通話ができるという点で、メリットが多いタイプといえます。
ただし、誤って専用アプリを使わず発信しても警告などはないので、利用する際には必ず確認しましょう。
IP電話
IP電話はデータ通信の回線を使っているため、電話回線を利用している他の方式と比較すると音声の途切れや遅れがあり、通話品質は劣ります。
また、110番や119番など緊急番号をかけられないなどの制約もあります。そのため、2台目の予備の端末として利用するのに向いているでしょう。
しかし、LINEアプリで利用できる無料通話機能などはデータSIMでも利用できるので、ちょっとした通話に使うなら十分です。
かけ放題プランの利用料金・通話方式を比較
各格安SIMを取り扱っている通信会社の電話かけ放題を紹介します。
格安SIM名 | 月額料金 | かけ放題条件 | 通話方式 | 備考 |
---|---|---|---|---|
ワイモバイル | 1,980円 | コミコミプラン、1回10分以内 | 通常電話回線 | – |
1,000円 | 完全かけ放題 | – | ||
UQモバイル | 700円 | 1回10分まで | 通常電話回線 | – |
500円 | 1ヶ月60分まで | – | ||
BIGLOBEモバイル | 830円 | 1回10分または1ヶ月90分 | プレフィックス | – |
600円 | 1回3分または1ヶ月60分 | – | ||
楽天モバイル | 2,980円 | かけ放題・データ使い込み | プレフィックス | – |
J:COMモバイル | 850円 | 1回5分まで | プレフィックス | 5分超過分、20円/30秒 |
LINEモバイル | 880円 | 1回10分まで | プレフィックス | – |
IIJmio | 830円 | 1回10分 | プレフィックス | 家族は1回30分まで |
600円 | 1回3分まで | 家族は1回10分まで |
事業者によって料金や条件など様々です。自分の目的や使用頻度、予算にあったプランを選ぶとよいでしょう。
LINEモバイルのかけ放題プランのおすすめポイント
格安SIMでは様々な電話かけ放題プランを揃えています。
ここでは、LINEアプリの無料通話機能、LINEモバイルのかけ放題プランの特徴やおすすめポイントについて説明します。
LINEの無料通話より質が良い
LINEアプリの無料通話はデータ回線を利用しているため、音質に難があり、音の途切れや遅れなどがあります。
一方、LINEモバイルのプレフィックス方式の通話は、ドコモやソフトバンクなど契約するキャリアの電話回線を利用しています。
そのため、通話音質は大手キャリアとほとんど同じで、接続も安定しているため、いつでも安心して使えます。
オプション申し込み後の翌日から利用可能
マイページで申し込むと、翌日に「10分電話かけ放題オプション登録完了のお知らせ」が登録したメールアドレス宛に届きます。メールが届いた時から使用可能となります。
ただし、16時50分以降に申し込むと、手続きの都合上翌々日の9時以降の使用開始になります。
少しでも早く使いたい場合は、昼のうちに手続きを済ますなど、申し込む時間に注意しましょう。
完全かけ放題プランのある格安SIM
LINEモバイルに完全かけ放題プランはありませんが、完全かけ放題プランがある格安SIMもあります。
ここでは、大手キャリアのうち人気の4社を紹介します。
ワイモバイル
出典:ワイモバイル※詳細はワイモバイルの公式サイト(https://www.ymobile.jp/store/)でご確認ください。
ワイモバイルの「スマホベーシックプラン」には3タイプのプランがあります。2020年7月から次のように改訂され、よりお得になります。
プランタイプ | 月額料金 | データ容量 | 契約後割引額※1 | おうち割適用時 |
---|---|---|---|---|
S | 2,680円 | 3G→4G | 1,980円 | 1,480円 |
M | 3,680円 | 9G→12G | 2,980円 | 2,480円 |
R | 4,680円 | 14G→17G | 3,980円 | 3,480円 |
※1、新規割適用で6ヶ月間(契約翌月から6ヶ月間)
「スマホベーシックプラン」を契約すると、1回10分以内の通話が回数無制限で無料になります。
さらに、「スーパーだれとでも定額」というオプションもあります。スマホだけではなく、ケータイ、固定電話への国内通話が時間、回数とも無制限になるオプションです。
オプション料金は月額1,000円で、My Y!mobile、自動音声応答サービスなどから申し込むことができます。
ワイモバイルでは、Yahoo!プレミアムの特典も利用できるなど、プラスアルファのサービスが豊富です。
UQモバイル
出典:UQモバイルUQモバイルには、次のようなスマホプランがあります。
プラン名 | タイプ名 | 月額料金 | データ容量 | UQ家族割適用時 |
---|---|---|---|---|
スマホプラン | S | 1,980円 | 3GB | 1,480円 |
R | 2,980円 | 10GB | 2,480円 | |
L | 3,980円 | 14GB | 3,480円 | |
通話オプション(いずれも国内通話) | かけ放題(24時間いつでも) | 1,700円 | – | – |
かけ放題(10分/回) | 700円 | – | – | |
通話パック(60分/月) | 500円 | – | – |
また、契約解除料および契約期間は設けていないので、自由に解約できます。
なお、月途中に解約しても月末までは使用できます。
楽天モバイル
出典:楽天モバイル楽天モバイルは、Rakuten Linkアプリを使用することで、国内通話がかけ放題です。
また、月額980円で海外66の国と地域への通話がかけ放題になるオプション「国際通話かけ放題」もあります。
プラン名 | 月額料金 | 使用データ容量 |
---|---|---|
Rakuten UN-LIMIT2.0 | 2,980円 | 楽天回線→無制限 国内のパートナー→5GB/月 海外→2GB/月 |
国際通話かけ放題 | 980円 | 海外の指定66の国と地域 |
ただし、事前に専用アプリ「Rakuten Link」をダウンロードし、専用アプリから発信する必要があります。
また、300万名対象に、「Rakuten UN-LIMIT2.0」プランが1年間無料になるキャンペーンを行っています。
イオンモバイル
出典:イオンモバイルイオンモバイルでは、「050」発信によるイオン固有の番号を付与するIP電話サービスを利用しています。
イオンモバイルの通話かけ放題のプランには、通話だけ利用できる「音声SIMプラン」と複数のデバイスを目的別に使い分けたい人用の「シェア音声SIMプラン」があります。
月額料金は、データSIMのGBにより変わります。
プラン名 | 月額料金 |
---|---|
050かけ放題 | 1,500円 |
10分かけ放題 | 850円 |
契約最短期間もなく解約による違約金もありません。
ただし、初回加入時に手数料として1,000円が別途請求されます(月額料金に合算して請求)。
かけ放題プランはよく検討して決めよう
格安SIMの通話プランにはそれぞれに特徴があり、通話だけに特化したプランやデータSIMで通話ができるものなど多くのタイプがあります。
LINEでは「いつでも電話」と、オプション「10分でんわかけ放題」を揃えています。大手キャリア回線を利用したプレフィックス方式なので、高品質でおすすめです。
料金体系もシンプルでわかりやすいので、はじめて格安SIMを利用する人や通話をよくするという人はぜひLINEモバイルのかけ放題を使ってみましょう。