ahamoの名義変更は、利用者登録されている人が成人した場合のみおこなえます。つまり、成人した子ども以外の第三者への名義変更は、基本的におこなえないので注意が必要です。

本記事では、ahamoで名義変更をする方法について解説しています。また、結婚や名の変更許可などによる氏名の変更や、契約者が亡くなられた際に家族が名義を引き継げるのかなどについてもまとめています。

ぜひ、本記事でahamoで可能な名義変更のパターンを理解し、スムーズに手続きがおこなえるようにしましょう。

ahamoの名義変更に関する基本情報

ahamoの名義変更は、親名義の契約で利用者として登録されている未成年が成人し、その子どもに名義を譲渡する場合のみおこなえます。

出典:ahamo「契約者を変更することはできますか？」

つまり、成人した子どものahamoの契約内容を利用者から契約者に変更する手続きのことを指します。

ahamoの名義変更の対象が成人した子どものみに限定されているのは、契約者と利用者が同一でなければ回線契約を締結できない、そして例外として未成年の家族のみ利用者として登録できるという事項が基本としてあるためです。

そのため、たとえ配偶者や子ども（すでに成人している）だとしても、利用者としての登録または名義変更の対象にはなりません。

それでは、ahamoの名義変更のパターンや手続きにかかる手数料や時間、また引き継がれるものなどについてくわしくみていきましょう。

1．ahamoの名義変更の仕方は3パターン

ahamoの名義変更ができるのは、先述したように「親から成人した子どもへの名義変更」をするパターンです。ただし、その他に例外として「氏名の変更による改称」や「契約者が亡くなられた際の家族への継承」をする2つのパターンがあります。

「親から成人した子どもへの名義変更」をするパターンでは、名義変更の対象は、利用者として登録されている契約者の子どもになります。

「氏名の変更による改称」をするパターンでは、名義を変更する対象は、結婚や名の変更許可などにより名字または名前が変わる人になります。この「改称」手続きはドコモオンライン手続きによって可能です。

「契約者が亡くなられた際の家族への継承」をするパターンでは、名義を変更する対象は、亡くなられた契約者の相続対象者となります。

厳密には、相続にともなう手続きのため名義変更ではなく「継承」となり、継続利用期間のみ相続人が引き継ぐことになります。

以上のとおり、ahamoの名義変更には「親から成人した子どもへの名義変更」をする基本パターンと、「氏名の変更による改称」や「契約者が亡くなられた際の家族への継承」をする例外的な2つのパターンがあることをおさえておきましょう。

出典:ahamo「結婚などによる名字の変更があった場合、どうすればいいですか？」、「契約者が死亡し家族が引き続き利用したい場合、どうすればいいですか？」

2．ahamoの名義変更にかかる手数料・時間

ahamoの名義変更は手数料がかかりません。

ただし、名義変更時の必要書類の取得にかかる費用が発生する点に注意しましょう。

そして、名義変更にかかる時間はそれぞれのパターンにより異なります。

名義変更の手続き方法は郵送受付とオンライン受付があり、必要書類もそれぞれのパターンで異なるので、本記事で紹介するパターンごとの名義変更の方法と必要書類についての解説を確認してみてください。

3．ahamoの名義変更で引き継がれるもの・引き継がれないもの

ahamoの名義変更で引き継がれるものは、上記のように「契約」と「端末」によるものがあります。

「契約」により引き継がれるものは「dアカウント・dポイント（名義変更と改称のみ）」と「割賦販売契約（審査承認の場合）」です。

名義変更と改称の場合は、dアカウントおよびdポイントをそのまま引き継ぎできます。

ただし、dアカウントおよびdポイントを引き継ぐためには、名義変更の場合は会員情報の変更、改称の場合は申込書を送付して手続きしなければいけません。

会員情報の変更と申込書の発送依頼の手順は以下の通りです。

契約者が亡くなられた際の家族への継承の場合は、dアカウントおよびdポイントは引き継ぎできないので注意しましょう。

そして、譲渡人が端末を購入するために分割払いをしている場合は、譲受人が新たに審査をして承認を得たときのみ割賦販売契約が引き継がれ、否決の際は残債務の一括返済をもとめられるので注意が必要です。

「端末」により引き継がれるものは「譲渡前に削除されていない端末データ等」「端末暗証番号やPIN1・PIN2コード」「発信者番号通知の設定」などがあります。

譲渡人が譲渡前に削除していない端末データはそのまま引き継がれ、譲受人が確認することが可能です。

また、端末暗証番号やPIN1・PIN2コードもそのまま引き継がれるので、譲受人はセキュリティ面を考慮して早めに変更することをおすすめします。

それから、端末を譲り受けた際に発信者番号通知が非通知になっていたという事例もあるので、譲受人は設定の確認をおこないましょう。

出典:ahamo「名義変更で引継がれるもの・引継がれないもの」、「ドコモからahamoに契約変更後に、発信者番号通知が｢非通知｣になってしまいました。｢通知｣に設定するにはどうすればよいですか？」

ahamoで親から子どもへ名義変更する場合

ahamoで親から子どもへ名義変更する場合の必要書類と方法について解説していきます。

それぞれくわしくみていきましょう。

出典:ahamo「契約者名義を成人された利用者に変更するお手続きについて」

1．必要書類

ahamoで親から子どもへ名義変更する場合の必要書類は以下のとおりです。

2．名義変更の方法

まずは、契約者名義を成人された利用者に変更する申込書と預金口座振替依頼書をダウンロードしましょう。

「契約者名義を成人された利用者に変更する申込書」に、現在および新しい契約者情報やクレジットカード情報（月々の支払いをクレジットカードにする場合）、割賦販売契約についての同意事項への署名（割賦販売契約を引き継ぐ場合）について記入をします。

そして「預金口座振替依頼書」に金融機関情報の記入と届け印の捺印をします。（月々の支払いを口座振替にする場合）

つぎに、必要な確認書類を以下の中から選択して、各官公署で取得しましょう。それから「契約者名義を成人された利用者に変更する申込書」と「預金口座振替依頼書」と一緒に指定の送付先へ送ります。

ahamoで結婚や離婚の際に名字変更する場合

ahamoで結婚や離婚の際に名字変更する場合の必要書類と方法について解説していきます。

それぞれくわしくみていきましょう。

出典:ahamo「結婚などによる名字の変更があった場合、どうすればいいですか？」

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1．必要書類

ahamoで結婚や離婚の際に名字変更する場合の必要書類は以下のとおりです。

2．名義変更の方法

ahamoで結婚や離婚の際に名字変更する場合の改称の名義変更は、ドコモオンライン手続きでおこなえます。

そして、必要書類を以下より選択し提出をしましょう。

また、支払い方法の変更をする場合は、改称の名義変更完了メール到着後でなければ手続きできないので注意が必要です。

出典:ahamo「ドコモオンライン手続き」

ahamoで契約者様が亡くなられた際に継承する場合

ahamoで契約者様が亡くなられた際に継承する場合の必要書類と方法について解説していきます。

それぞれくわしくみていきましょう。

出典:ahamo「契約者亡くなられたことにより契約者名義を変更するお手続きについて」

1．必要書類

ahamoで契約者様が亡くなられた際に継承する場合の必要書類は以下のとおりです。

2．名義変更の方法

まずは、契約者が亡くなられたことにより契約者名義を変更する申込書と預金口座振替依頼書をダウンロードしましょう。

「契約者名義を成人された利用者に変更する申込書」に、現在および新しい契約者情報やクレジットカード情報（月々の支払いをクレジットカードにする場合）、割賦販売契約についての同意事項への署名（割賦販売契約を引き継ぐ場合）について記入をします。

そして「預金口座振替依頼書」に金融機関情報の記入と届け印の捺印をします。（月々の支払いを口座振替にする場合）

つぎに、必要な確認書類を以下の中から選択して、各官公署で取得しましょう。それから「契約者が亡くなられたことにより契約者名義を変更する申込書」と「預金口座振替依頼書」と一緒に指定の送付先へ送ります。

ahamoで名義変更する際の注意点

ahamoで名義変更する際の注意点を解説していきます。

それぞれの注意点についてくわしくみていきましょう。

注意点1．成人した子ども以外の第三者への名義変更は不可

成人した子ども以外の第三者への名義変更はできないので注意しましょう。

ahamoの回線契約は契約者と利用者が同一でなければいけません。

ただし、例外として未成年の家族のみahamoの利用者として登録できます。

そのため、利用者として登録されている未成年の家族が成人したときのみ、親からahamoの名義変更ができるということです。

「利用者として登録されている」ということが重要なので、成人済みの子どもや配偶者でもahamoの名義変更の対象とはならないので注意しましょう。（たとえば、旦那名義のahamoを成人済みの子どもや妻の名義に変更できない）

注意点2．割賦払い契約中の名義変更は再審査が必要

割賦払い契約中に名義変更をする場合は、譲受者の審査が必要なので注意しましょう。

割賦払いは信用情報や年収などにより本人の支払い能力を審査し、承認を得ることで契約を締結できます。

そのため、名義変更によりahamoの回線契約と割賦販売契約がある端末を同時に引き継ぐ場合は、別途譲受者の支払い能力を確認する必要があるのです。

そして、譲受者が審査の承認を得た場合は、譲渡者の割賦販売契約を引き継ぐことができます。

しかし、審査が否決の場合は、残債務全額の一括返済を求められるので、信用情報や収入などに不安要素がある人はあらかじめ注意点をおさえておきましょう。

注意点3．登録情報に誤りがあると利用停止等の恐れがある

ahamoの名義変更の際に提出する必要書類の登録情報に誤りがあると、利用停止や契約解除の恐れがあるので注意しましょう。

近年では、各モバイル回線キャリアで携帯電話不正利用防止の取組みを強化しています。

そのため、氏名の変更による改称更のような同一人物がおこなう手続きでも、本人確認書類の情報を発行元（警察機関など）に提供するなど、厳重に調査がおこなわれます。

記載事項に誤りがないかや提出書類の発行期限（「発行日から6か月以内のもの」など）などを十分に確認して、名義変更の手続きをスムーズにおこなえるように準備しましょう。

ahamoで名義変更できないときの対処法

ahamoで名義変更できないときは、以下の対処法を検討してみましょう。

それぞれの対処法についてくわしくみていきましょう。

対処法1．ahamoを契約する前に名義変更をしておく

ahamoを契約する前に名義変更をしておきましょう。

ahamoは、利用者として登録されている未成年の家族が成人したときしか名義変更できません。

しかし、多くのモバイル回線キャリアでは家族間だけでなく第三者への譲渡（名義変更）が可能です。

家族間や第三者への名義変更が可能な主なモバイル回線キャリアを以下にまとめています。

以上のような、モバイル回線キャリアに契約で名義変更を済ませ、ahamoに乗り換えることをおすすめします。

対処法2．一旦解約して再度本人名義で契約しなおす

ahamoを一旦解約して再度本人名義で契約し直しましょう。

原則として、ahamoに届出なくSIMカードを譲渡し契約者以外が使用することは禁止されています。

ですので、名義変更ができないということは、契約者と利用者が同一でなければ回線契約を締結できないというahamoの規約に反することなので、早急に本人名義で再契約しなおすべきです。

出典:ahamo「携帯電話不正利用防止の取組みについて」

対処法3．名義変更ができるモバイル回線キャリアに乗り換える

ahamoから名義変更ができるモバイル回線キャリアに乗り換えましょう。

先述のとおり、ahamoに届出なくSIMカードを譲渡し契約者以外が使用することは禁止されています。

ahamoを利用していて本人に名義変更ができない場合は、契約者以外が届出なく回線を使用していることになるはずです。

規約違反によるトラブルが生じる前に、一旦名義変更ができるモバイル回線キャリアに乗り換えて本人名義に変更した後に、さらにahamoへ再乗り換え（再契約）しましょう。

また、短期間の内にさまざまなモバイル回線キャリアに乗り換えをすることにより携帯審査に悪影響をおよぼす恐れがあるので注意しましょう。

ahamoの名義変更に関するQ&A

ahamoの名義変更に関するQ&Aについて解説していきます。

それぞれのQ&Aをみていきましょう。