審査なしで使える格安SIMはある?審査がゆるいのはどこ?
スマホ契約の審査に通らず困っている人向けに、審査なしの格安SIMを紹介。さらに、格安SIMの審査基準や審査なしの格安SIMを契約する場合の注意点も解説します。審査のない、審査のゆるい格安SIMを選びたい人は、ぜひご覧ください。
この記事の目次
一般的に、格安SIMを契約する際には審査を通過しなければなりません。審査に落ちてしまうと契約できませんが、現在のスマホが必須ともいえる社会状況では、困っている人もいるでしょう。
実は、一部のブランドでは審査なしでスマホを契約できます。この記事では、審査なしで契約できる格安SIMのブランドを紹介。さらに、審査なしの格安SIMを利用する場合の注意点も解説します。
この記事を読めば、自分に合った審査なしの格安SIMがわかりますよ。スマホが契約できず困っている人は、ぜひご覧ください。
記事の簡単まとめ
- 審査なしでも契約できる格安SIMがある
- 審査なしで使える格安SIMは3種類
- 格安SIMを契約する場合の審査は3種類
- 審査なしの格安SIMは料金が割高な傾向がある
- 審査なしの格安SIMの中には端末が購入できないブランドもある
- 審査なしの格安SIMでは料金が前払いの場合もある
【結論】審査なしで契約できる格安SIMはある!
格安SIMというと、必ず審査が必要なイメージを持っている人も多いでしょう。しかし、審査なしで契約できる格安SIMもあります。
審査に通らない人はもちろん、クレジットカードを使えない人でも契約できるため、スマホを使えず困っている人はぜひチェックしてみてください。
審査なしの格安SIM・格安スマホ
審査なしで使える格安SIM・格安スマホは、次の3つです。
- だれでもモバイル(旧「ポケットモバイル)
- プリペイドSIM
- 誰でもスマホ
各ブランドの特徴や料金を紹介します。
1.だれでもモバイル(旧「ポケットモバイル)
出典:だれでもモバイル
だれでもモバイルは、その名の通り、誰でも契約できる格安SIMです。携帯キャリアブラックの人や、クレジットカードを持っていない人でも問題ありません。
ドコモの回線を利用しているため、ドコモの電波が届く場所であればどこでも利用可能です。ドコモの人口カバー率は99%以上であるため、日本国内であればほぼどこでも使えると考えてよいでしょう。
すべてのプランに電話かけ放題プランがついているため、特別な料金体系の有料電話を除けば、音声通話を追加料金なしで利用できるのも魅力です。
だれでもモバイルの利用料金は、次の通りです。
電話かけ放題料金プラン | 月額料金(税込) |
---|---|
1GBプラン | 3,300円 |
3GBプラン | 5,500円 |
5GBプラン | 6,160円 |
10GBプラン | 7,810円 |
20GBプラン | 11,110円 |
20GBプランまで用意されているため、自分の使用量にあったプランを選びやすいでしょう。
2.プリペイドSIM
プリペイドSIMとは、あらかじめデータ容量と有効期限が決められたSIMのことです。料金が前払いであるため審査はなく、面倒な手続きもなしで利用できます。
ほとんどのプリペイドSIMはデータ通信のみ利用可能で、音声通話はできません。一部音声通話が可能なプリペイドSIMもありますが、高額な傾向があるため契約前に金額や利用条件などをきちんと確認してください。また、音声が利用可能なプリペイドSIMは、本人確認が必要な点にも注意が必要です。
プリペイドSIMの購入方法は、次の記事で紹介していますのであわせてご覧ください。
3.誰でもスマホ
出典:誰でもスマホ
誰でもスマホは、24時間かけ放題付きが魅力の格安SIMです。コンビニでの料金支払いが可能なため、クレジットカードも必要ありません。
ドコモの回線を利用しているため、日本全国ほとんどの場所で使える点もメリットです。行政からも、自立支援用のスマホとして紹介されているブランドでもあるため、安心して利用できるでしょう。
誰でもスマホの料金プランは、次の通りです。
データ通信量 | 月額基本料(税込) |
---|---|
1GB | 3,278円 |
3GB | 3,938円 |
5GB | 4,598円 |
7GB | 5,258円 |
10GB | 6,248円 |
15GB | 7,898円 |
20GB | 9,548円 |
25GB | 11,198円 |
また、誰でもスマホは、申し込みと同時に端末の購入も可能です。iPhoneやAndroidの端末はもちろん、Wi-Fiルーターの購入もできます。端末を購入したい人は、誰でもスマホを選ぶのがおすすめです。
格安SIMの審査は3種類
格安SIMには、次の3種類の審査があります。それぞれどのような審査なのか、詳しく解説します。
- 契約審査
- 分割審査
- 名義変更審査
1.契約審査
契約審査とは、格安SIMを提供する会社と新しく契約を結ぶ際に行われる審査のことです。契約後、問題なく利用料金などを支払えるか、契約が不正なものでないかを審査します。
審査の材料となるのは、過去の実績です。例えば、過去に不正な契約をしていたり、滞納やトラブルを引き起こしていたりする経験がある場合、審査に通りにくくなる可能性があります。
また、申し込み情報と本人確認書類の情報に相違がある場合には、審査に通らないケースもあるようです。
2.分割審査
分割審査とは、端末を分割払いで購入する場合に行われる審査です。一般的なローンやクレジットカードを申し込む場合と同じように、信用情報を活用した審査が行われます。
例えば、クレジットカードやローンの滞納履歴がある人や、年収に対して多額のローンを組んでいる人は審査に通らない可能性があります。
分割審査が必要なのは、端末を分割払いで購入する場合のみです。一括払いで購入する場合や、SIMのみ契約して端末を購入しない場合は、分割審査は必要ありません。
3.名義変更審査
名義変更をする際にも、審査が行われます。
名義変更審査は、新しく名義人になる人に支払い能力があるか確認するための審査です。審査内容は契約審査と同様で、過去に不正な契約をした経験や、支払いを滞納した経験がないか調べられます。
審査がゆるい格安SIMはある?8社の審査基準
各社の審査基準は公開されていない部分もあります。そのため、どのブランドも審査がゆるいと断言はできませんが、格安SIM8社の審査基準を紹介します。
- 楽天モバイル
- UQモバイル
- ワイモバイル
- LINEMO
- ahamo
- BIGLOBEモバイル
- イオンモバイル
- リンクスメイト
1.楽天モバイル
出典:楽天モバイル楽天モバイルでは、次の項目を審査しているとされています。
- 申し込み者の個人情報と本人確認書類
- MNP予約番号
- スマホ利用料金の支払い状況
- クレジットカードやローンの支払い状況
- 支払い方法
- 楽天モバイル回線の契約数
- 契約の種類
審査の際には、申し込み者の個人情報と本人確認書類を照合します。申し込み時に記入した個人情報に誤りがあったり、本人確認書類に不備がある場合には審査に落ちる可能性があります。
また、MNP予約番号も審査の対象です。残りの有効期限が少ない場合や、MNP予約番号を取得した人と申し込みをした人の名義が異なる場合、審査に通りません。
スマホの利用料金やクレジットカード、ローンの支払いなどの滞納も、審査に落ちる可能性があるため注意してください。金融の面で不安がある人の場合、申込時に支払い方法として口座振替ではなくクレジットカードを選んだ方が、審査に通りやすい傾向があります。
楽天モバイル独自のルールとして設定されているのが、回線の契約数とiPhoneアップグレードプログラムです。楽天モバイルでは、楽天ID1つにつき契約できる楽天モバイルの回線は10回線までです。また、1人で複数の楽天IDを取得するのは規約で禁止されています。
iPhoneアップグレードプログラムでは48回払いを選択できます。ただし、iPhoneアップグレードプログラムを利用できるのは楽天カードで支払いをする場合のみです。そのため、楽天カード以外の支払い方法で48回払いを選択すると、審査に落ちる可能性があります。
2.UQモバイル
出典:UQモバイルUQモバイルでは、下記の項目を審査しているとされています。
- 申し込み者の個人情報と本人確認書類
- MNP予約番号
- スマホ利用料金の支払い状況
- クレジットカードやローンの支払い状況
- クレジットカードの状況
- UQモバイル回線の契約数
- 一定期間内の契約回数
個人情報やMNP予約番号、スマホ料金・クレジットカードの支払いに関する審査があるのは楽天モバイルと同様です。
UQモバイルではその他にも、クレジットカードの状況や回線の契約数による審査が行われます。申込時、クレジットカードの支払い限度額を超えているなどの理由でエラーが出てしまうと、審査に落ちる可能性が高まるため注意しましょう。
オンラインで申し込む場合、支払い方法に口座振替は選択できません。口座振替を希望する場合には、店舗での手続きが必要です。
また、UQモバイルは、1人あたり5回線の契約上限を設けています。UQモバイルだけでなく、auやpovoの回線もあわせて5回線までのため注意してください。この上限を超えた場合だけでなく、短期間に多数の回線で契約・解約を繰り返した場合にも審査に落ちることがあります。
3.ワイモバイル
出典:ワイモバイル※詳細はワイモバイルの公式サイト(https://www.ymobile.jp/store/)でご確認ください。
ワイモバイルでは、下記の項目を審査しているとされています。
- 申し込み者の個人情報と本人確認書類
- MNP予約番号
- スマホ利用料金の支払い状況
- クレジットカードやローンの支払い状況
- クレジットカードの状況
- ワイモバイルと契約している回線数
- 複数回線の同時申し込み
基本的には、ワイモバイルの審査項目はこれまでに紹介した格安SIMと大きな違いはありません。
ワイモバイルの審査で特徴的なのは、クレジットカードの使用状況の審査についてです。ワイモバイルの申し込みにはクレジットカードが必要です。クレジットカードの取引でトラブルや滞納を引き起こしたことがある場合には、審査に落ちることがあります。
それだけでなく、今までクレジットカードで取引をしたことがない「スーパーホワイト」と呼ばれる人も審査に落ちることがあるようです。ワイモバイルを利用するためにクレジットカードを作成する予定がある人は、覚えておいた方がよいでしょう。
また、複数の回線を同時に申し込んだ場合にも、審査に落ちるケースがあります。同時に同じ名義で申し込むのは避けた方が無難です。どうしても同時に同じ名義で複数の回線を契約する必要がある場合には、オンラインではなく店舗で申し込みをしましょう。
4.LINEMO
出典:LINEMO※詳細はLINEMOの公式サイト(https://www.linemo.jp/)でご確認ください
LINEMOでは、下記の項目を審査しているとされています。
- 申し込み者の個人情報と本人確認書類
- MNP予約番号
- スマホ利用料金の支払い状況
- クレジットカードやローンの支払い状況
- クレジットカードの状況
- LINEMOと契約している回線数
- 過去に短期解約した経験
LINEMOでは過去に短期間で解約した経験があると、審査に落ちる可能性があります。
また、他の携帯電話会社で料金を滞納している場合にも、審査に落ちることがあるようです。期限がきたにも関わらず支払いが済んでいない契約がある場合には、事前に支払いを済ませておきましょう。
5.ahamo
出典:ahamoahamoでは、下記の項目を審査しているとされています。
- 申し込み者の個人情報と本人確認書類
- MNP予約番号
- スマホ利用料金の支払い状況
- クレジットカードやローンの支払い状況
- クレジットカードの状況
- ahamoと契約している回線数
ahamoでも、上記でこれまでに紹介したブランドと同様の審査が行われています。ahamoの審査で特徴的なのは、分割審査です。ahamoの分割審査では購入する端末の金額によって審査の厳しさに差があるとされています。
10万円未満の端末であれば、それほど審査は厳しくありません。しかし、端末の金額が10万円を超える場合には、金融情報の調査が行われるなど、厳しい審査となります。審査に不安を感じるのであれば、10万円未満の端末を選ぶか、別の店で端末を購入するのがおすすめです。もちろん、一括払いで端末を購入しても問題ありません。
6.BIGLOBEモバイル
出典:BIGLOBEモバイルBIGLOBEモバイルでは、下記の項目を審査しているとされています。
- 申し込み者の個人情報と本人確認書類
- MNP予約番号
- スマホ利用料金の支払い状況
- クレジットカードやローンの支払い状況
- クレジットカードの状況
BIGLOBEモバイルでは、他の格安SIMと比較して特に変わった審査項目はありません。本人確認書類が整っていて、これまでに滞納や未払いなどがなければ、審査を通過できるはずです。
7.イオンモバイル
出典:イオンモバイルイオンモバイルでは、下記の項目を審査しているとされています。
- 申し込み者の個人情報と本人確認書類
- MNP予約番号
- スマホ利用料金の支払い状況
- クレジットカードやローンの支払い状況
- クレジットカードの状況
イオンモバイルも、他の格安SIMと比べて特に変わった審査は行っていません。これまでブラックリスト入りとなるような使い方をしていないのであれば、審査落ちを心配する必要はありません。
8.リンクスメイト
出典:リンクスメイト
リンクスメイトでは、下記の項目を審査しているとされています。
- 申し込み者の個人情報と本人確認書類
- MNP予約番号
- スマホ利用料金の支払い状況
- クレジットカードやローンの支払い状況
- クレジットカードの状況
他の格安SIMと比べて審査項目に大きな違いはありませんが、MNP予約番号には注意が必要です。
リンクスメイトでは、10日以上期限が残っているMNP予約番号でなければ使えません。MNP予約番号を取得したら、すぐに申し込みを行うのがおすすめです。
審査なしの格安SIMの注意点
審査なしの格安SIMには、次のような注意点があります。それぞれ、詳しく解説します。
- 審査がある格安SIMよりは割高な傾向がある
- クレジットカードでの支払いができない場合がある
- 端末の購入ができない場合がある
- 前払いで料金を支払わなければならない場合もある
注意点1.審査がある格安SIMよりは割高な傾向がある
審査なしの格安SIMは、審査がある格安SIMより割高な傾向があります。なぜなら、審査なしで誰でも使えるようにすると、どうしても滞納や未払いのリスクが高まってしまうためです。
企業は、それでも事業を続けられるよう、料金を高めに設定する傾向があります。そのため、特別な事情がなければ審査ありの格安SIMを選ぶのがおすすめです。
注意点2.クレジットカードでの支払いができない場合がある
格安SIMは、料金の支払いをクレジットカードで行うのが主流です。クレジットカード以外の支払い方法を用意していない格安SIMブランドも珍しくありません。
しかし、審査なしの格安SIMの中には、クレジットカードでの支払いができないブランドもあります。クレジットカードを作れない人にとっては便利ですが、クレジットカードを使って支払いをしたい人にとっては不便と感じるでしょう。審査なしの格安SIMに申し込む場合には、事前に利用できる支払い方法を確認しておくと安心です。
注意点3.端末の購入ができない場合がある
審査なしの格安SIMブランドでは、端末の販売を行っていないケースもあります。端末の販売を行わないブランドを利用する場合、必要に応じて事前に端末を購入しておかなければなりません。
家電量販店などでも端末の購入はできますが、分割での購入には審査が必要なケースが多いため注意してください。
注意点4.前払いで料金を支払わなければならない場合もある
審査なしの格安SIMブランドの中には、料金が前払いのものもあります。前払いの場合、契約してすぐに初月の料金を支払わなければなりません。また、後払いのスマホから乗り換える場合には、支払いのタイミングが重なってしまうことも考えられます。
審査なしの格安SIMを契約する際には、支払いのタイミングを事前に確認しておきましょう。
審査なしの格安SIMに関するQ&A
審査なしの格安SIMに関する、よくある質問を集めました。気になる項目があれば、確認しておきましょう。
- 携帯ブラックでも契約できる格安SIMはある?
- 審査なしでSIMのみ契約できる格安SIMは?口座振替に対応してる?
- 格安SIMの審査に落ちた理由は何が考えられる?
Q.携帯ブラックでも契約できる格安SIMはある?
携帯ブラックでも、次の格安SIMであれば契約可能です。
- だれでもモバイル
- プリペイドSIM
- 誰でもスマホ
だれでもモバイルや誰でもスマホは、プランを選んで料金を支払うスタイルです。プリペイドSIMは、前払いで期限と利用できるデータ通信量が決まっています。
料金や特徴を比較し、自分に合ったブランドを選んでみてください。
Q.審査なしでsimのみ契約できる格安SIMは?口座振替に対応してる?
審査なしでSIMのみ契約できる格安SIMは次の3つです。
- だれでもモバイル
- プリペイドSIM
- 誰でもスマホ
だれでもモバイルと誰でもスマホは、口座振替に対応しています。
Q.格安SIMの審査に落ちた理由は何が考えられる?
格安SIMの審査に落ちた理由としては、次のようなことが考えられます。
- 契約者情報の入力に誤りがあった
- 本人確認書類に不備があった
- MNP番号の手続きに不備があった
- 他の携帯電話会社で滞納している
- クレジットカードやローンの支払いが遅れたことがある
- 短期間で多くの回線を契約した
上記のような条件に当てはまることがないか、確認してみてください。
審査なしの格安SIMまとめ
この記事のまとめ
- 審査なしで使える格安SIMもある
- 格安SIMには3種類の審査がある
- 審査なしの格安SIMは料金前払いの場合もあるため要注意
この記事では、審査なしの格安SIMについて解説しました。
一般的な格安SIMを契約する際には審査が行われることが多いのですが、一部審査なしで利用できる格安SIMもあります。何らかの理由で審査に通らない場合には、利用を検討してみましょう。
ただし、審査なしの格安SIMは料金が割高な傾向があり、前払いの場合もあります。事前に料金や支払いのタイミングを確認しましょう。
この記事を参考に、審査なしの格安SIMをチェックしてみてください。