SIMフリーのハイエンドスマホを徹底比較!|スペック・価格を紹介
SIMフリースマホは価格が安く性能は低いものばかり……と思っている人もいるかもしれません。ですがSIMフリースマホにはハイエンドモデルと呼ばれるスペックが高く優れたものも用意されているのです。今回はハイエンドモデルのSIMフリースマホをご紹介していきます。
この記事の目次
SIMフリースマホは格安スマホという呼び名から価格の安いイメージが先行していますが、実は「ハイエンド」と呼ばれる高性能な機種も多数発売されています。今回は2018年におすすめのハイエンドモデルのSIMフリースマホをご紹介していきます。
SIMフリースマホのハイエンドモデルの基準になるものは?
SIMフリースマホのハイエンドモデルとは何をもってハイエンドと呼ばれているのでしょうか。そこには明確な基準はありませんが、発売時点での高性能CPUを積んでいる、快適に動作するためのメモリを多く積んでいるといったことが挙げられます。
またハイエンドモデルでは基本的なスペックが高いだけでなく、ゲームに特化していたりカメラに特化していたりとその機種のアピールポイントとなる特長を持っていることもあります。まずは、基本となるハイエンドの基準について紹介します。
ハイエンドの基準1:CPU
ハイエンドモデルと呼ばれるスマホの多くは、発売時点で最新の高性能CPUを積んでいます。スマホの紹介で一般的にCPUと呼ばれているものは、正確にはSoC(System on a Chip)というものです。これは、CPUやGPUなどを含むプロセッサのことを指します。これが高性能なほど、さまざまな処理をスピーディに行うことができます。
iPhoneのCPU
2018年時点で、最新のiPhoneに搭載されているのがA11 Bionic(通称:A11)というCPU。これはiPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone Xに搭載されています。さらに、2018年9月の新iPhoneには、次世代プロセッサのA12が搭載されると噂されています。
一世代前のA10Xは、iPad Pro(第5世代)にのみ搭載、同シリーズのA10はiPhone 7、iPhone 7 Plus、iPad(第6世代)に搭載されており、このあたりまでは2018年時点でも十分に高い性能を持っていると言えそうです。
AndroidのCPU
Androidスマホの場合、QualcomのSnapdragonを搭載しているケースが多いですが、HUAWEIの端末は、Kirinという独自のCPU(SoC)を搭載させています。Snapdragonの場合は、「835」「845」などの800番台がハイエンドのライン。一方のKirinは、「960」「970」などの900番台がハイエンドのラインになっています。これらのCPUを搭載しているスマホは、高負荷のゲームも問題なくこなすことができるでしょう。
ハイエンドの基準2:RAM
RAMは一般的にはメモリとも呼ばれます。RAMは作業スペースのようなもので、RAMが大きいほど、多くの処理をスムーズにこなすことができます。同時にアプリを起動する場合などは、高性能なCPUを積んでいてもRAMが少ないと動作が重くなったり、フリーズしてしまったりすることもあります。
2018年現在では、ハイエンド機と呼ばれるスマホには4~6GBのRAMが搭載されています。動画を見たり、ゲームをしたり、さまざまなアプリを立ち上げたりと、さまざまな用途で快適に使いたい場合はRAMが4GB以上のものを選ぶとよいでしょう。
SIMフリースマホのハイエンドモデルのおすすめ
ハイエンドなSIMフリースマホを選ぶ基準はさまざまありますが、特に気にしたいのは動作の処理速度に関るプロセッサ(CPU)の性能と、RAM(メモリ)の大きさ、さらにROM(ストレージ)容量の大きさです。また総合的な指標としてカメラ機能やバッテリー容量や電池持ち、OSのアップデート対応状況なども考慮。これらを総合的に見たうえで、おすすめの機種を以下に紹介していきます。
ZenFone 5Z
ZenFone 5Zは2018年6月15日に発売されたSIMフリースマホです。ZenFone 5よりも割高になりますが、搭載しているCPUがZenFone 5より高スペックなためさらに優れた性能を発揮します。
ZenFone 5Zのスペック
端末名 | ZenFone 5Z(ZS620KL) |
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発売 | 2018年6月 |
メーカー | ASUS |
画面サイズ・液晶 | 約6.2インチ Super IPS+液晶 Full HD+2,246×1,080ピクセル |
CPU | Qualcomm Snapdragon 845 (オクタコア) 2.8GHz |
OS | Android 8.0 Oreo new ASUS ZenUI 5 |
RAM | 6GB |
ROM | 128GB |
カメラ画質(背面) | 1,200万画素 + 800万画素広角(ダブルレンズ) LEDフラッシュ |
カメラ画質(内面) | 800万画素 |
micro SD スロット | 〇(2TBまで) SIM2と同時利用不可 |
SIMカード | nanoSIM×2 |
通信(LTE) | FDD LTE: B1/2/3/5/7/8/18/19/28 WCDMA: B1/2/3/5/6/8/19 GSM: 850/900/1800/1900MHz |
WiFi | 802.11 a/b/g/n/ac 準拠((2.4GHz/5GHz) |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
バッテリー | 3,300mAh |
入出力端子 | USB Type C(USB2.0) |
サイズ | 幅:約75.6mm 縦:約153mm 厚さ:7.7mm |
本体カラー | シャイニーブラック/スペースシルバー |
重量 | 約165g |
ZenFone 5Zのおすすめポイント
ZenFone 5Zのおすすめポイントをご紹介していきます。
高性能CPUを搭載
ZenFone 5Zに搭載されているCPUはSnapdragon 845、オクタコア2.8GHzx4+1.8GHzx4です。先ほどご紹介したZenFone 5よりも高性能なハイエンドCPUとなっており、高負荷なゲームをはじめ、さまざまな用途で快適に使うことのできるSIMフリースマホです。
RAMもROMも大容量
ZenFone 5ZはRAM6GB、ROM128GBとなっています。RAMは大きいほど一度にたくさんのアプリを快適に稼動できます。SNSやWEB閲覧などの使い方がメインであれば3GB程度でも問題ありませんが、アプリをたくさん使う場合は4GB以上は欲しいところ。その点で言うと、6GBはかなり頼もしい数字と言えます。
また、ROMはデータを保存する場所のことで、アプリや写真、音楽、動画などを保存します。5Zは128GBのROMを搭載手しているのでアプリをたくさんインストールできるのはもちろん、動画や音楽の保存でも困ることはほとんどないでしょう。
HUAWEI P20
HUAWEI P20は2018年6月15日に発売されたSIMフリースマホです。Leica(ライカ)のダブルレンズカメラ、写真撮影時のAIアシスト、AI機能を持つCPUなどが特徴です。
HUAWEI P20のスペック
端末名 | HUAWEI P20 |
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発売 | 2018年6月 |
メーカー | HUAWEI |
画面サイズ・液晶 | 約5.8インチ FHD+(2244 x 1080ドット)/TFT |
CPU | HUAWEI Kirin 970 オクタコアCPU (4 x 2.36GHz A73 +4 x1.8GHz A53)+i7 コプロセッサ |
OS | Android 8.1 Emotion UI 8.1 |
RAM | 4GB |
ROM | 128GB |
カメラ画質(背面) | 1,200万画素RGB(カラー)センサー(開口部 F1.8)+2,000万画素モノクロセンサー(開口部 F1.6) |
カメラ画質(内面) | 2,400万画素 |
micro SD スロット | × |
SIMカード | nanoSIM×2 |
通信(LTE) | FDD LTE: B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 12 / 17 / 18 / 19 / 20 / 26 / 28 / 32 TDD LTE: B34 / 38 / 39 / 40 / 41 WCDMA: B1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19 TD-SCDMA: B34 / 39 GSM: 850 / 900 / 1800 / 1900 MHz |
WiFi | 802.11a/b/g/n/ac 準拠 (2.4/5.0 GHz) |
Bluetooth | Bluetooth 4.2 with BLE (aptX/aptX HD/LDAC/HWA対応) |
バッテリー | 3,400mAh |
入出力端子 | USB 3.1 Gen Type-C |
サイズ | 幅:約70.8mm 縦149.1mm 厚さ:7.65mm |
本体カラー | ミッドナイトブルー/ブラック/ピンクゴールド |
重量 | 約165g |
HUAWEI P20のおすすめポイント
HUAWEI P20のおすすめポイントをご紹介していきます。
抜群のカメラ性能
HUAWEI P20はカメラ性能が抜群によいハイエンドモデルのSIMフリースマホです。HUAWEI P20の製品ページを見に行くとほとんどがカメラ性能についての説明になっているほどカメラにこだわって作られています。カメラの撮影時にはAIの自動認識機能が働き、被写体を認識し最適な設定を自動で行ってくれます。カメラ初心者でもキレイな写真が撮影できますし、自分でこだわって写真を撮影する人でも満足できる作りになっています。
急速充電に対応している
HUAWEI P20のバッテリー容量は3,400mAhと大容量なので電池持ちも良くなっています。また急速充電にも対応しているので時間がないときでもすぐに充電が完了します。
HTC U12+
HTC U12+は高性能CPUのSnapdragon 845を搭載したハイエンドのSIMフリースマホです。各性能のバランスがとてもよいのはもちろん、エッジセンスという独自機能や中身が透けて見えるボディなど、持つ喜びを感じたい人にもおすすめです。
HTC U12+のスペック
端末名 | HTC U12+ |
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メーカー | HTC |
ディスプレイ | 約6インチ Super LCD6 クアッドHD(2880*1440ピクセル) |
CPU | Snapdragon845 オクタコア 2.8 Ghz |
OS | Android 8.0 Oreo with HTC Sence (Android Pにアップデート予定) |
RAM | 6GB |
ROM(内蔵) | 128GB |
外部メモリ | micro SDHC / SDXC(最大256GB) |
カメラ(メイン/背面) | デュアルレンズ:1200万画素(広角)/ 1600万画素(望遠) |
カメラ(イン/前面) | デュアルレンズ:各レンズ800万画素(広角) |
バッテリー容量 | 3,500mAh(高速充電:Quick Chaege 4.0 / USB Power Delivery 3.0対応) |
WiFi | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
入出力端子 | USB Type C(USB3.1) |
NFC | ○ |
おサイフケータイ | ○ |
その他外部デバイス | HTCコネクト(Chromecaset、DLNA、Miracast コンパチブルデバイスへのストリーミング出力) |
防水/防じん | 防水(IPX8)、防じん(IP6X) |
本体カラー | セラミックブラック/フレームレッド/トランスルーセントブルー |
サイズ | 156.6mm(H)*73.9mm(W)*8.7mm(D) |
重量 | 188g |
HTC U12+のおすすめポイント
HTC U12+のおすすめポイントをご紹介していきます。
防水・防塵機能
HTC U12+はIPX8の防水機能と防塵性能を備えています。日常生活のさまざまなシーンで使えるほか、アウトドアなど少々ハードなシーンでも大活躍してくれるでしょう。
おサイフケータイに対応
HTC U12+はおサイフケータイにも対応しています。SIMフリースマホはミドルレンジモデルではおサイフケータイに対応しているものがありましたが、ハイエンドモデルでおサイフケータイに対応しているものはあまりありませんでした。おサイフケータイに対応したハイエンドモデルが欲しかった人にはぴったりの機種と言えそうです。
HUAWEI Mate 10 Pro
HUAWEI Mate 10 Proは2017年12月1日に発売されたハイエンドモデルのSIMフリースマホです。HUAWEI Mate 10 Proは画面比が18:9の6インチディスプレイを搭載。大画面ながらスリムな形になっています。
HUAWEI Mate 10 Proのスペック
端末名 | HUAWEI Mate 10 Pro |
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発売 | 2017年12月 |
メーカー | HUAWEI |
画面サイズ・液晶 | 約6.0インチ HUAWEI FullView Display |
18:9 OLED/ 2,160×1,080ドット /402ppi/1,670万色/色域(NTSC):112%/コントラスト: 70,000:1 | |
CPU | HUAWEI Kirin 970 オクタコアCPU (4 x 2.36GHz A73 +4 x 1.8GHz A53) +i7 コプロセッサ /Mali-G72 12コア GPU/NPU: Neural Network Processing Unit |
OS | Android. 8.0 Oreo/ EMUI 8.0 |
RAM | 6GB |
ROM | 128GB |
カメラ画質(背面) | 1,200万画素カラーセンサー+2,000万画素モノクロセンサー 開口部 F1.6 / 光学手振れ補正 / デュアルLEDフラッシュ 2倍ハイブリッドズーム / 像面位相差 + コントラスト + レーザー + デプス AF / 4K動画撮影 |
カメラ画質(内面) | 800万画素 (開口部 F2.0, FF) |
micro SD スロット | × |
SIMカード | nanoSIM×2 |
通信(LTE) | FDD LTE: B1/2/3/4/5/7/8/9/12/17/19/20/26/28/32 TDD LTE: B34/38/39/40/41(2545-2655MHz) 受信時 2CCA/3CCA 対応 WCDMA: B1/2/4/5/6/8/19 TD-SCDMA: B34/39 GSM: 850/900/1800/1900MHz セカンダリーSIM: LTE, WCDMA, GSMの上記周波数 |
WiFi | WiFi 802.11 a/b/g/n/ac 準拠 (2.4/5.0GHz) |
Bluetooth | Bluetooth® 4.2 with BLE (aptX/aptX HD/LDAC 対応) |
バッテリー | 4,000mAh (一体型)/急速充電対応 5V/2A or 5V/4.5A or 4.5V/5A |
入出力端子 | USB 3.1 Type-C (DisplayPort 1.2 対応) |
サイズ | 幅:74.5mm 縦:154.2mm 厚さ:7.9mm |
本体カラー | ミッドナイトブルー/チタニウムグレー |
重量 | 約178g |
HUAWEI Mate 10 Proのおすすめポイント
HUAWEI Mate 10 Proのおすすめポイントをご紹介していきます。
写真がキレイに撮影できる
HUAWEI Mate 10 ProはLeicaのデュアルレンズカメラを搭載。開放値はf/1.6で、深いボケ感のある写真が撮影できます。またAIチップが搭載されており、さまざまなシーンで被写体を認識し自動で色味を調整してくれます。
大容量バッテリーを搭載し急速充電に対応
HUAWEI Mate 10 Proは4,000mAhの大容量バッテリーを搭載し急速充電にも対応しています。大容量バッテリーなので長時間使い続けられますし、急速充電を使うことで短時間で充電が完了します。
honor 9
honor 9は2017年10月12日に発売されたSIMフリースマホです。高性能なSIMフリースマホで画面サイズが約5.15インチとコンパクトなのが特長。手が小さい人やコンパクトなSIMフリースマホを探しているという人におすすめです。
honor 9のスペック
端末名 | honor 9 |
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メーカー | HUAWEI |
画面サイズ | 約 5.15インチ, FHD (1080x1920ドット), IPS |
CPU | HUAWEI Kirin 960 オクタコア (4 x 2.4GHz A73 + 4 x 1.8GHz A53) |
OS | Android™ 7.0 Nougat / Emotion UI 5.1 |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB |
カメラ画質 | 背面:1200万画素 + 2000万画素モノクロセンサー 前面:800万画素 |
micro SD スロット | ○ |
SIMサイズ | nano × 2 |
通信(LTE) | [SIM 1] FDD-LTE : B1/3/5/7/8/19/20 TDD-LTE : B38/40 WCDMA : B1/2/5/6/8/19 GSM:850/900/1800/1900MHz [SIM 2] WCDMA, GSMの上記周波数(音声通話のみ) |
Wi-Fi | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac準拠(2.4/5.0GHz) |
Bluetooth | v4.2 |
バッテリー | 3,200mAh / 急速充電 |
入出力端子 | USB Type C |
サイズ | 147.3mm × 70.9mm × 7.45mm |
重量 | 155g |
本体カラー | サファイアブルー、グレイシアグレー、ミッドナイトブラック(楽天モバイル専用) |
honor 9のおすすめポイント
honor 9のおすすめポイントをご紹介していきます。
高性能なCPUを搭載
honor 9に搭載されたCPUはHUAWEI Kirin 960 オクタコア(4×2.4GHz A73+4×1.8GHz A53)です。現行のKirin 970の一世代前のCPUですが、いまだ高性能と呼べるCPUで、ほとんどのゲームがサクサクと動作します。
ダブルレンズカメラを搭載
honor 9はダブルレンズカメラを搭載しています。ダブルレンズカメラで撮影すると、自然な色で写真が仕上がります。
自分にあったハイエンドモデルのSIMフリースマホを選ぼう
今回はハイエンドモデルのSIMフリースマホのおすすめをご紹介しました。ハイエンドモデルのSIMフリースマホはスペックが優れていることもあり、本体価格はミドルレンジモデルなどと比べると高くなってしまいます。
ですが価格が高い分スペックも高いので、ゲームがサクサクと動作したり、写真がキレイに撮影できたりなどメリットもたくさんあります。自分がハイエンドモデルに求めていることを購入前にはっきりとさせて、購入する端末を選ぶことが大切です。