「SIM」とは何の略?格安スマホ用語解説
「SIMカード」とは「Subscriber Identity Module Card」の略ですが、一体どういう意味か知っていますか?ドコモやMVNOによっても独自の呼び方、読み方があるので、調べてみました!
この記事の目次
格安スマホによく出てくる用語「SIM」とは、何の略なのでしょうか?調べてみました。NTTドコモなど大手キャリア、またMVNOによっても呼び方が異なる場合があるので、確認してみましょう。
SIMとは何の略か
格安スマホなどに差し込む「SIMカード」、何気に利用している言葉ですが、そもそも「SIM」とは何の略なのでしょうか。
実は「SIM (シム)」とは「Subscriber Identity Module (サブスクライバー・アイデンティティ・モジュール)」の頭文字をとった略語です。それぞれの頭文字であるS、I、Mをとって、シムと読みます。
SIMカードはなんの略?
先ほど確認した用語を合わせてみると、SIMカードは「Subscriber Identity Module Card」の略で、日本語に直すと「加入者識別カード」と言い換えることができます。
それぞれに回線情報が記録された小型ICカード(SIMカード)を携帯電話・スマートフォンに差し込むことで、通信や通話をすることができるようになっています。
(SIMカードにはIMSI(International Mobile Subscriber Identity)という固有の番号や電話番号などが登録されており、これを契約情報と結びつけて通信や通話サービスが使えるようになっています)
新たにスマートフォンを契約するとSIMカードが発行されたり、機種変更をした際にSIMカードを携帯ショップの方が差し替えたりしますが、これもSIMカードを使って、スマートフォンで通信・通話をできるようにするためなのです。
キャリア毎に異なるSIMカードの読み方
通信キャリアによって、SIMカードの略称・呼び方が異なる場合があります。基本的には先ほど紹介したSIMカードと同じなのですが、確認しておきましょう。
- NTTドコモ:FOMAカード/ドコモUIMカード/ドコモminiUIMカード/ドコモnanoUIMカード
- au(KDDI):au ICカード
- ソフトバンク/ワイモバイル:USIMカード
NTTドコモでは「UIMカード」(User Identity Module Card)と呼んでいたりします(FOMAプラン用の「FOMAカード」、タブレット端末用の「ドコモeSIMカード」などもあります)。最近のスマートフォンではmicroSIMサイズもしくはnano SIMサイズのスロットを搭載している機種が多いので、比較的新しいモデルのiPhoneやAndroidスマートフォンを利用しているなら、ドコモminiUIMカード(microSIMサイズ)、もしくはドコモnanoUIMカード(nanoSIMサイズ)で利用している方が多いはずです。
2017年11月28日には、1枚のSIMに通信事業者との接続に必要なプロファイルを複数格納し、ドコモと海外通信事業者の通信サービスができるマルチプロファイルSIMを開発したという発表があり、今後2018年3月末までの実証実験を経て、2018年度内にサービス提供開始を目指しています。
KDDI(au)では「au ICカード」(エーユーアイシーカード)と呼んでいます。他社のSIMと同様にIMSIを記録する他、PINコードと呼ばれるパスワードをかける事が可能で、第三者の無断使用を防ぐとことができます。
au ICカードのサイズは標準、micro、nano SIMサイズが用意されており、サイズや機能に応じて、例えばau Nano IC Card (LTE)など、いくつか種類があります。
出典:au
またSoftbank(ソフトバンク)やワイモバイルでは、SIMカードのことを「USIMカード(Universal Subscriber Identity Module Card)などと呼ぶことがあります。
SIMカードを拡張したもので、個人のクレジット決済や電話帳などの識別情報なども記録することができます。
このようにキャリアによってサイズやタイプで略称・名称は異なれど、基本的には携帯電話ショップで「SIMカード」と伝えれば、「携帯電話・スマートフォンに挿入する通信・通話用のカード」と通じるはずです。
格安スマホ・MVNOではSIMカードをなんと呼ぶ?
格安SIMを提供するMVNOでは、SIMカードという略称をなんと呼んでいるのかも調べてみました。
基本は「SIMカード」も、独自の呼び方をしているMVNOあり
多くのMVNOが単純に「SIMカード」の表記を利用していることから、キャリア特有の名称を覚えることは、ほとんど必要ないはずです。
ただし格安スマホサービスによっては、SIMカードの名称を独自に呼んでいるものもあります。例えばUQモバイルでは、VoLTEプラン用のSIMカードを「マルチSIM(VoLTEプラン用)」としています。
出典:UQWiMAX
「マルチSIM」とは標準・micro・nano SIMカードサイズをくり抜いて選択できるタイプのもので、また名称では「UQ mobile Multi IC Card」などとも表記されていますね。
このように、特定プランやSIMカードのタイプに応じて、独自の略称・名称をつけている格安スマホサービスも存在します。格安SIMはMVNO、またプランによっても多くのことが異なるので、SIMカードのタイプや呼び方も、契約前に確認しておくと安心ですね。
SIMの略と派生ワードはチェックしておこう
- SIMカードとは : Subscriber Identity Module Card (サブスクライバー・アイデンティティ・モジュール・カード)の略称
- SIMカードは、キャリアによって異なる呼び方をしている場合がある
- MVNO・格安スマホのサービスでも、独自の略称を用いている場合がある
基本的にはSIMカードと呼べば通じるはずですが、大手キャリアやMVNOによって独自の名前をSIMカードにつけていることもあります。サービス内容を調べたい場合には、これらの独自名称も知っておくと、スムーズに理解できて契約ができそうですね。