楽天モバイルのベーシックプランの料金・速度を徹底解説|メリット・デメリットも
楽天モバイルのベーシックプランは業界最安値の料金設定で注目されています。安く通信量も無制限ですが、速度に関してネガティヴな評判もちらほらとあります。はたして実態はどうなのか、料金プランとメリット・デメリット、おすすめの使い方を紹介します。
この記事の目次
楽天モバイルのベーシックプランは、楽天モバイルで設定されている料金プランの1つである「組み合わせプラン」の中で、使い放題の格安SIMです。
SIMは、通話SIM・データSIM(SMSあり)・データSIM(SMSなし)の3種類があり、業界最安値の月額577円(税込)のSIMは、データSIM(SMSなし)のことです。
使える回線はドコモ回線とau回線です。ただし、プランによりドコモ回線しか使えない場合があります。この記事では、2019年版の楽天モバイルのベーシックプランの速度や料金を解説していきます。
※現在は楽天モバイルは新料金プラン「Rakuten最強プラン」の提供を開始しています。こちらの記事は旧料金プランの解説になるのでご注意ください。
楽天モバイルのベーシックプランの特徴
楽天モバイルのベーシックプランの特徴についてみていきましょう。
楽天モバイルのベーシックプランの料金プラン
ベーシックプランを含めた楽天モバイルの「組み合わせプラン」の料金を紹介します。
楽天モバイル | 月額料金データSIM(SMSなし) | 月額料金データSIM(SMSあり) | 月額料金通話SIM | SIM枚数 |
---|---|---|---|---|
ベーシックプラン | 577円(税込) | 709円(税込) | 1,375円(税込) | 1枚 |
3.1GBプラン | 990円(税込) | 1,122円(税込) | 1,760円(税込) | 1枚 |
5GBプラン | 1,595円(税込) | 1,727円(税込) | 2,365円(税込) | 1枚 |
10GBプラン | 2,486円(税込) | 2,618円(税込) | 3,256円(税込) | 1枚 |
20GBプラン | 4,455円(税込) | 4,587円(税込) | 5,225円(税込) | 1枚 |
30GBプラン | 5,995円(税込) | 6,072円(税込) | 6,765円(税込) | 1枚 |
表の通りベーシックプランは、データSIM(SMSなし)の577円(税込)から通話SIMの1,375円(税込)という安さにも関わらず、データ通信料無制限とあって、楽天モバイルの料金プランの中でも人気があります。
こちらの組み合わせプランは、2019年10月1日からの新プランで、9月30日までのプランと料金は変わりませんが、最低利用期間もなく、契約解除料もかからなくなり、さらに始めやすいプランとなりました。
注意点は次の通りです。
200kbpsでどれくらい使用可能
200kbpsと数字だけ言われてもわからないですから、具体的に使用可能レベルを紹介します。
できること | できないこと |
---|---|
|
|
表のように、スマホを連絡手段として使用するなら問題なく使えますが、動画や写真など通信になるとストレスを感じるレベルです。WiFiを繋げればストレスを感じることなく、動画の閲覧も可能です。
楽天モバイルのベーシックプランのメリット
ベーシックプランでもできることを紹介しました。では、実際に契約した場合のメリットを検証しましょう。
他社にはない安さ
ベーシックプランは、データSIM(SMSなし/ドコモ回線のみ)なら月額577円(税込)で、データSIM(SMSあり/ドコモ回線かau回線)月額709円(税込)とリーズナブルな料金設定です。
通話SIM(ドコモ回線かau回線)でも月額1,375円(税込)と料金を抑えることができます。
データ通信量は無制限
低速通信で最大200kbpsですが、どんなに使っても通信容量に制限はありません。
格安SIMで高速通信であっても、通信量は決まっていますから、通信量をチェックしながら使用しなければいけません。見なければいけない手間やストレスがかかります。
通信量が無制限なのは魅力的です。
どのくらいおトクなの?
をもとに算出
プランをみつけよう
通信制限がかからない
元々低速通信ですから、どんなに使っても最大200kbpsは保たれています。さらに遅くなる心配はありません。
格安SIMの場合、キャリア回線をレンタルし、回線のスキマを使わせてもらっている状態です。多くの人が利用する時間、特に昼休憩の時間や夕方などはどうしても通信制限がかかります。
元々快適に使えていたはずなのに、ある時間だけ使えない高速通信よりは、速度が保たれる低速通信を選ぶのも一つでしょう。
データシェアが可能
家族や友達が楽天モバイルでベーシックプラン以外(ドコモ回線)を利用している場合にのみ可能です。シェアをすることで、最大262.5Mbpsの高速通信が可能になります。
ただし、データシェアには月額110円(税込)の利用料が必要です。他社と比較してもリーズナブルな料金です。
データシェアは、前月の繰越分を分け合って利用でき、家族や友達の分を無理やり奪うわけではありませんので、気持ちの面で気をつかわなくてよいでしょう。
楽天モバイルベーシックプランのデメリット
メリットもあれば、ベーシックプランでのデメリットも存在します。
高速通信は使えない
先ほどご紹介したデータシェアをしない限り、基本は低速通信のみです。快適なネット環境とはいいがたいです。
LINEなどのやりとりも少なく、連絡手段として使うようなスマホのライトユーザーであれば問題はありませんが、画像や動画のWEBの閲覧をしたい場合や、写真のやりとりが多い場合には不便を感じることでしょう。
SIM変更はできない
月額577円(税込)のデータSIMから月額1,375円(税込)の通話SIMに変更はできません。
同じSIMで、組み合わせプラン内であれば、ベーシックプランから3GBプランに変更するなどデータ利用量を変更することは可能です。ですから、データのみか通話もしたいのか、自分に必要な機能を考えましょう。
ベーシックプランを利用している人の声
ベーシックプランの使い勝手を知るには口コミを調べるのが一番です。
繋がりやすさに関する口コミ
Instagramの閲覧がやや重め。2分くらいアプリ放っといて全部読み込ませてから閲覧ならいける。
Twitterは問題なし。画像アップロードは20秒ほど待つ。テキストは即時。
ウェブ検索は表示まで20〜30秒待つ。
通話音質問題なし。#楽天mobile #ベーシックプラン #まとめ #格安SIM #人柱 #galaxys8 pic.twitter.com/0JV3GTuLCd— きなこさん23時には寝る民 (@sunnytrip5) June 29, 2019
LINEやtwitterで使用する分には問題なく使えているようです。スマホの使用目的が連絡手段として使う場合には満足されています。
繋がりで困っている口コミ
楽天モバイル
契約者が多過ぎて通信速度が超遅くなった
満足にツムツムも出来ない
ジャパネットのワイモバイルに乗り換えか#楽天モバイル #スーパー放題 #ベーシックプラン #1Mb #ディズニー #ツムツム #格安SIM #格安スマホ #ジャパネット #たかた #Ymobile pic.twitter.com/V9CzwK2kMm— 河谷宗司 (@soji_kawaya) September 18, 2019
通信速度の遅さはわかっていたものの、それでも遅さには耐えがたくストレスを感じているようです。いざというときにWEBにアクセスしたい人には不向きかもしれません。
ベーシックプランはどんな人におすすめ
上記のような使い方でスマホを利用しているなら、楽天モバイルのベーシックプランに変更して、通信費を節約することができます。
さらに、楽天ユーザーであれば、楽天スーパーポイントを貯めて使うことができます。
ベーシックプランの具体的な使用量
実際にベーシックプランを使っている人のスマホでの使用状況をまとめました。
- LINEやメールは1日10通程度
- ネットやSNS、動画はほとんど見ない
やはり、スマホを連絡手段として使っているだけの方が多いようです。
自宅でWiFi環境が整っていても、ちょっとした移動時間など外出中にWEBサイトを閲覧する人やゲームアプリで楽しむ人は、ベーシックプランの使用状況から外れ、ストレスと感じるかもしれません。
ベーシックプランでおすすめの使い方
何として通信費を節約してベーシックプランを使いたいという人は、ぜひ下記の使い方を検討してください。
- WiFi環境を整える(自宅・会社など)
- SIMはSMS付きを選択
- データSIMなら2台目に使う(タブレット利用など)
上記3つの使い方を一つ一つ説明します。
WiFi環境を整える(自宅・会社など)
低速通信ではなく、高速通信を使えるように環境を整えることです。自宅・会社なら、もうWiFi環境が整っているなら大丈夫でしょう。
問題は移動時です。スマホが連絡手段程度しか使用しないのであれば、問題はクリアしていますが、WEBの閲覧もストレスなくしたいのであれば、モバイルWiFiを一緒に持ち歩くことで、問題を解決できるかと思います。
モバイルWiFiを持ち歩くのであれば、小さいとはいえ荷物が増えますし、新たにモバイルWiFiの契約をしなければならない手間がかかります。
ベーシックプランの月額577円(税込)とモバイルWiFiの月額利用料を加算しても、キャリアより安い場合もあれば、月額料金が変わらない場合もあります。必要性を考えながら、一つの方法として検討してみてください。
SIMはSMSつきを選択する
ベーシックプランのSIMの選び方という観点になりますが、SMS(ショートメッセージサービス)機能は、ゲームなどのアプリ登録、LINEやViberなどのメッセージアプリのユーザー登録承認に必要な機能です。
連絡手段としてLINEを使われる人は、SMSつきのSIMを選択しましょう。ベーシックプランを検討している多くの人は、通信費の節約が目的でしょう。
しかし、安さばかりに気を取られてしまうと、LINEが使えないなど思わぬ落とし穴にはまるかもしれませんので、ここでお伝えします。
データSIMなら2台目に使う
月額577円(税込)と最安値で、何とか使いたいと考えているのであれば、スマホではなくタブレットに使ってみましょう。
ニュースの閲覧など大きい画面で読めると見やすいです。2台目の通信費を抑えるために有効な手段でしょう。
ベーシックプランが向いていない人は
ベーシックプランが向いている人と、反対の使い方をされている人です。ベーシックプランへの変更は、ストレスを溜めるだけですから、止めましょう。
そこでおすすめするのは、ベーシックプラン以外の別の料金プラン、通信容量が決まった「組み合わせプラン」か、「スーパーホーダイ」での契約を検討してみてください。
どちらも高速通信で使用することができますので、他に考えることはデータ使用量がどれくらいかです。現在のデータ使用量をチェックしてみると、どれくらい必要なのか割り出せます。
楽天モバイルのスーパーホーダイプランも合わせて紹介
出典:楽天モバイルベーシックプランが向いていない人に、楽天モバイルのスーパーホーダイプランの検討をしてみてくださいと伝えましたが、ここではどんなプランなのかを詳しくご紹介します。
楽天ユーザーにはポイントも貯まるので、見逃せません。
スーパーホーダイの特徴
通話SIMのみ(ドコモ回線のみ)で、他に選択できるSIMはありません。au回線を希望している人は、残念ながら組み合わせプランで検討してください。
2019年10月1日から縛りもなく、契約解除料も無料です。しかし、1点注意してもらいたいのが、最低利用期間が設定されていることです。
組み合わせプランであれば、最低利用期間はありませんでしたが、スーパーホーダイでは、最低利用期間が1カ月となっていて、1カ月以内に解約してしまうと、契約解除料10,450円(税込)がかかります。
スーパーホーダイの料金
スーパーホーダイなので、ギガが使い放題なのではと思ってしまいますが、プランが4つあります。
プラン名 | プランS | プランM | プランL | プランLL |
---|---|---|---|---|
データ通信量 | 2GB | 6GB | 14GB | 24GB |
月額基本料(2年目以降) | 3,278円(税込) | 4,378円(税込) | 6,578円(税込) | 7,678円(税込) |
楽天会員割(1年目) | 1,628円(税込) | 2,728円(税込) | 4,928円(税込) | 6,028円(税込) |
- どのプランでも楽天会員は、初月のみ月額1,628円(税込)
- 楽天会員でない場合はどのプランでも初月3,278円(税込)で初月以降の月額基本料と同じ
- 楽天ダイヤモンド会員は初月1,078円(税込)、初月以降1年目は楽天会員割から550円(税込)割引
楽天会員であれば、通常より割引されますので、見逃せません。この機会に楽天会員になるのも検討してください。楽天会員の登録は5分程度で完了し、非常に簡単です。
スーパーホーダイは、契約ギガを使い切った場合でも最大1Mbpsで使い放題ですし、データ容量が余れば翌月持ち越しも可能です。
最大1Mbpsもあれば、メッセージやメールのやりとりは快適に行えますし、WEBブラウジングや地図・ゲームアプリの使用もストレスなく行えるレベルです。
キャンペーンを利用してお得に契約
楽天モバイルでさらにお得に契約する方法は、ご家族の回線をまとめておトク!プラス割キャンペーンを利用しましょう。
このキャンペーンでは、1回線目が通話SIMで契約し、2回線目契約時に適用されます。2回線目のSIMの種類(通話かデータか)によりキャッシュバックされる額が異なりますので、契約するSIMで確認してください。
例えば、通話SIMなら5,000円キャッシュバック、データSIMなら3,000円キャッシュバックとなります。1回線目をスーパーホーダイにして、2回線目をベーシックプランでも利用できます。
楽天モバイルのベーシックプランは、使い方次第で通信費を大幅に削減できる魅力的なプランです。どれだけ月額が安くなるのか、ぜひとも検証してみてください。