格安SIMでモバイルルーターをセットで運用!おすすめの組み合わせを解説
格安SIMの使い方のひとつとしてモバイルルーターと組み合わせる方法があります。今回は、格安SIM×モバイルルーターで快適に使えるおすすめのルーターを3つ紹介していきます。これから格安SIMとモバイルルーターの組み合わせを利用したい方はぜひ参考にしてください。
この記事の目次
いつでもどこでもインターネットを利用できるモバイルルーター。パソコンやタブレットを外出先で利用する人にとっては必須アイテムでしょう。
実はモバイルルーターは、格安SIMでも運用できることをご存知でしょうか。通信料金が安いことで知られる格安SIMですが、モバイルルーターで運用するとどのようなメリット・デメリットがあるのか、詳しくご紹介します。
これからモバイルルーター導入を考えている方や、モバイルルーターをより安く運用したいとお考えの方は、ぜひご一読ください。
モバイルWi-Fiルーターを格安SIMで使う場合のメリット
格安SIMでモバイルルーターを契約するとどのようなメリットがあるのか、詳しくご紹介します。
月額料金が安いこと
モバイルルーターを格安SIMで運用すると、月額料金が圧倒的に安いです。
たとえばUQ WiMAXのギガ放題を契約した場合、月額料金は3,880円ほどです。一方で格安SIMの場合、データ通信をあまり利用しない月は1,000円前後で利用できます。
利用しない月は低容量プランでお得に、出張などでたくさんデータ通信を行うときは大容量プランへ柔軟に契約変更するなど、プランを使い分けることで通信料金の調整がしやすいのもポイントです。
「月に10GBほどしかモバイルルーターを利用しない」「ほとんどモバイルルーターを利用しない月がある」という人は、モバイルルーターを格安SIMで運用するとお得になるケースがあります。
契約期間の縛りがないことも多い
UQ WiMAXなどのモバイルルーターでは、2年契約といった契約期間による縛りがあります。契約更新月以外で解約すると多額の解約違約金が発生するため、乗り換えや解約を行いにくいでしょう。
一方で格安SIMの場合、モバイルルーターで利用するなら「データ通信専用SIM」での契約がおすすめです。
データ通信専用SIMは音声通話が利用できない代わりに、通信料金が割安なプランのこと。音声通話を使わないモバイルルーターにぴったりのプランです。
データ通信専用SIMでは、契約期間による縛りがないケースがほとんどです。気軽に解約や回線の乗り換えができるので、万が一モバイルルーターを使わなくなったときでもすぐに解約しやすいです。
「モバイルルーターは気になっていたけど、契約期間の縛りがきつい」と悩んでいた人は、格安SIMでのモバイルルーター運用がおすすめです。
自分の好きな端末を使える
大手キャリアからモバイルルーターを契約・購入する場合、限られた端末ラインナップから選ぶ必要があります。
最新機種も揃っていることが多く、通信回線との相性もよい端末が選ばれているので安心感はあります。一方で「自分の好きなルーターを選んで利用したい」という人にとって、端末のラインナップが限られているのは大きなデメリットです。
通販サイトなどから気軽にモバイルルーターを購入できるため、もし自分好みのルーターを利用したいというこだわりがあれば、格安SIMでの運用を検討してみてはいかがでしょうか。
各回線による縛りがなく各端末に繋げられる
モバイルルーターを活用することで、本来であれば利用できない回線を利用してデータ通信を行えます。
たとえば通信規格や対応バンドが合わず、特定のキャリアネットワークを利用できないスマホが手元にあるとしましょう。この場合、モバイルルーターを経由することで間接的に、回線の縛りを気にせず各端末でインターネットを利用できます。
とくに格安SIMでモバイルルーターを運用すれば、より柔軟に回線の縛りを気にせず各端末をインターネットに繋げられます。「回線の縛りを気にせず端末をインターネットに繋ぎたい」とお考えの方は、モバイルルーター購入がおすすめです。
モバイルWi-Fiルーターを格安SIMで使う場合のデメリット
格安SIMでモバイルルーターを運用すれば、お得に利用しやすいことがわかりました。一方でこの運用方法には、注意しなければならない点があります。
どのようなデメリットがあるのか、確認してみましょう。
通信量の制限がある
格安SIMでモバイルルーターを運用する場合、契約した通信プランの上限までしか高速データ通信できません。
たとえばmineoのデータ通信プランの場合、30GBが最大容量の通信プランです。これを超えると低速通信モードとなり、通信速度が著しく遅くなるため、契約前に注意する必要があります。
通信制限の対処方法
- 大容量のデータ通信プランを提供している格安SIMを選ぶ
- 速度制限が発生したらデータチャージを行う
- 速度制限されても通信速度が比較的早い格安SIMと契約する
通信速度が遅くなりやすい
「大手キャリアから回線の一部をレンタルする」という格安SIMの仕組み上、アクセスが集中すると通信速度が著しく低下する可能性もあります。
とくに平日のお昼時間帯になると、格安SIMによっては通信速度が非常に遅くなるため注意が必要です。
通信速度が遅くなる問題への対処方法
- 通信速度が安定して速い格安SIMと契約する
- お昼時間帯にモバイルルーターを利用しないようにする
- 格安SIMではなく、大手キャリアの回線を利用する
料金が安くて縛りが緩い格安SIMですが、通信速度の安定性にはやや欠けるため注意しましょう。
SIMロックがかかっている場合は解除しなくてはならない
大手キャリアからモバイルルーターを購入した場合、端末にはSIMロックがかけられています。この場合、格安SIMでも同じキャリア回線を利用しないと通信できないので注意しましょう。
たとえばドコモからモバイルルーターを購入した場合、SIMロックを解除しないと、格安SIMでもドコモ回線を利用しなければ通信できません。
SIMロックの解除はキャリアショップやインターネットのマイページから申請できます。ただしキャリアや申請方法によっては「SIMロック解除手数料」が発生する可能性もあるので注意しましょう。
▼キャリア別のSIMロックの解除方法については以下記事で詳しく解説しています。
格安SIMでモバイルルーターを利用するには?
モバイルルーターを格安SIMで利用する手順
- モバイルルーターへ格安SIMを挿入する
- APN設定を行う
- ルーターを各端末に接続する
まずは、モバイルルーターに格安SIMを挿入しましょう。挿入位置は端末によって異なりますが、本体側面またはバッテリーを外したところにSIMカード挿入スロットのあるケースが多いです。
APN設定とは、モバイルルーターで特定のキャリア回線を利用するときに必要な初期設定のこと。たとえばmineoでモバイルルーターを運用する場合、mineoのAPN設定を行う必要があります。
APN設定の手順は、各キャリアホームページに記載されています。「利用するキャリア名 APN設定」で検索すると、具体的な手順がわかります。
最後に、ルーターを起動してタブレットやパソコンに接続しましょう。接続方法は通常のWiFi接続手順と同じく、モバイルルーターの「SSID」と「パスワード」を入力するだけです。
▼おすすめのwifiルーターについては以下記事でご紹介しています。
モバイルルーターとセット購入できるおすすめ格安SIM
格安SIMとルーターは別々で購入することもできますが、セットで購入できるなら手間もかからず便利でしょう。
「これからモバイルルーターと格安SIMを契約する」という方は、ぜひ参考にしてください。
mineo
出典:mineomineoはドコモ・au・ソフトバンクの3回線に対応した格安SIMです。
データ通信専用SIMでは最大月30GBまでのプランを提供しており、モバイルルーターでの運用におすすめ。また、利用しなかった通信量は翌月まで繰り越せるのもポイントです。
データ通信プランの最安プランは、月額700円の500MBプランからあります。ほとんどモバイルルーターを利用しない月や、データ繰り越し量が多いときに利用する機会がありそうです。
3キャリア回線に対応した格安SIMを選ぶなら、mineoとの契約を考えてみてはいかがでしょうか。
▼mineoでWiMAXを利用する方法については以下記事をご一読ください。
LINEモバイル
出典:LINEモバイル
LINEモバイルはLINEやTwitterなど、一部のSNSデータ通信量がカウントされない「データフリープラン」が提供されている格安SIMです。
データ通信プランは最大月12GBまでと、やや少なめ。しかし、翌月までデータを繰り越せるため、たまにデータフリーと組み合わせれば通信量が上限に達成することもまずないでしょう。
データフリーはテザリング利用時にも適用されるため、モバイルルーターで利用しても同じくカウントフリーが適用されます。LINEやTwitter、InstagramといったSNSをたくさん利用する人におすすめの格安SIMです。
OCNモバイルONE
出典:OCNモバイルONEOCNモバイルONEは、2023年6月26日(月)をもって、新規申し込みおよびSIMの追加申し込みの受付を終了しました。
OCNモバイルONEは、NTTコミュニケーションズが提供する格安SIMです。
最大月30GBのデータ通信プランに加え、対象の音楽アプリで利用するデータ通信量がカウントされない「MUSICカウントフリー」を提供しているのがポイント。
Amazon MusicやSpotifyといった音楽アプリの通信量がカウントされないため、外出先でも心置きなく音楽をかけ流せます。
IIJmio
出典:IIJmioIIJmioを1人で契約する場合、月6GBのライトスタートプランに大容量オプションをつけることをおすすめします。
大容量オプション
- 月20GBで3,100円
- 月30GBで5,000円
2つとも同時に契約することも可能で、その場合は「月50GB+基本プランのデータ容量」まで高速データ通信できます。
「格安SIMで運用しているモバイルルーターでも大容量通信を利用したい」と考えている人におすすめです。
格安SIM×モバイルルーターの組み合わせ
格安SIMとモバイルルーターはさまざまなサービスが提供されているため、自分ですべて決めようとすると選択肢が多すぎて困るでしょう。
そのような問題を解決するため、「快適かつ簡単に購入できる、おすすめの組み合わせ」をご提案します。
「さっそくモバイルルーターを格安SIMで運用しようと考えている」という方は、ぜひご一読ください。
mineo×HUAWEI E5577
HUAWEI E5577のおすすめポイントは、スリムで持ち運びやすさに優れている点です。
本体重量は約112gと、mineoの取り扱っているモバイルルーターでもトップクラスの軽さを誇ります。また本体サイズもクレジットカードほどなので、持ち運びも便利。
さらに本体価格は一括で購入してもわずか9,600円と、比較的安いです。
専用アプリをインストールすると、スマホやタブレットから遠隔管理が可能。コスパに優れたモバイルルーターといえます。
LINEモバイル×Aterm MR05LN
Aterm MR05LN は、小型ながらパワフルな多機能モバイルルーターです。
端末の大きさは約2.4インチとかなり小さく、端末の重さも115gほど。しかし、連続通信時間は最大約14時間と、バッテリー持ちは十分です。
さらにAterm MR05LN ではデュアルSIMに対応。nanoSIMを2枚挿入できるため、一方のSIMカードでデータ通信を使い切っても2枚目のSIMカードで高速通信ができます。
LINEモバイルのデータフリーとあわせてうまく活用すれば、データ容量を使い切ることはほぼなくなるでしょう。
OCNモバイルONE×NETGEAR AirCard AC797-100JPS
AirCard AC797-100JPSは、最大32台と同時接続できるモバイルルーターです。
異なる周波数の電波を束ねて高速通信を可能にする「2CA(キャリアアグリゲーション)」と、WiFi 6(IEEE802.11ac)に対応。ドコモ系の回線なら、いつでもどこでも高速データ通信が楽しめます。
SIMとセットで購入すれば、すぐに利用可能。OCNモバイルONEでモバイルルーターを購入するなら、おすすめのモデルです。
IIJmio×HUAWEI Mobile WiFi E5785
HUAWEI Mobile WiFi E5785は、5GHz帯に対応の小型モバイルルーターです。
WiFi接続を行う場合、2.4GHzと5GHzのいずれかの方式で通信を行います。5GHz帯は2.4GHzよりも電波干渉が発生しにくく、通信速度が速いというメリットがあります。
デメリットとしては「通信可能範囲が狭い」ことが挙げられます。しかし、モバイルルーターなら持ち運びしやすいため、5GHz帯で通信するデメリットはがほぼないといってよいでしょう。
IIJmioでのモバイルルーター購入を考えているなら、チェックしておきたいモデルです。
まとめ
モバイルルーターの購入を考えている方は、格安SIMでの運用がもおすすめです。
通信速度の安定性こそ劣りますが、月額料金が安くて柔軟にプランを変更しやすく、契約期間の縛りがない格安SIMのデータ通信専用プランは、モバイルルーターでの運用にぴったりでしょう。
モバイルルーターを購入すれば、外出先でもパソコンやタブレットをインターネットに繋ぎやすいです。
この機会にモバイルルーターを格安SIMで運用して、外出先でもインターネットを楽しみやすい環境を作ってみてはいかがでしょうか。