「LINEMOは格安ブランドだから電波も悪いのでは？」「LINEMOの通信速度は遅いの？」と、LINEMOの回線の質が悪いのではと、契約をためらっている人も多いのではないでしょうか。

LINEMOの回線はソフトバンクと同じものを使用しているため、料金が安くても良好な通信環境で使用できます。しかし、実際の速度やエリアがわからないと、本当にLINEMOに乗り換えても問題ないか、判断しにくいですよね。

そこで今回は、LINEMOは契約すべきサービスかを判断できるよう、通信速度や対応エリアを紹介します。電波が悪いと感じた時の原因や対処法も解説するので、本記事を参考にぜひLINEMOへの契約を検討してみてくださいね。

【結論】LINEMOの電波は悪い？契約しないほうがいい？

LINEMOの回線はソフトバンクと同じものを使用しているため、電波が悪い回線とはいえません。

ソフトバンクの回線は、障害物を回り込み、地下や屋内にも電波が届きやすい「プラチナバンド」と呼ばれる周波数帯を使用しています。多くの場合で、問題なく使用できるといえるでしょう。ただし、場合によってはLINEMOの利用が適していない場合もあるので注意が必要です。

ここでは、ソフトバンク回線の特徴から考えられるLINEMOがおすすめな人、おすすめできない人の特徴をします。

なお、LINEMOの電波状況を含むLINEMOの評判を確認したい場合には、LINEMOの評判をまとめた記事がありますので、ぜひ参考にしてください。

LINEMOの評判は悪い？口コミから徹底レビュー｜お得なキャンペーン情報も

https://simchange.jp/post-193309

LINEMO（ラインモ）はソフトバンクが提供する格安プランです。最近ではネットやテレビなど様々な場面でLINEMOのCMを見かけますが、「実際使ってどうなの？」という不安もあるのではないでしょうか。そこで今回は、LINEMOを実際に使った人の本音の評判を調査して徹底解説します。LINEMOのメリット・デメリットについても紹介するので、LINEMOに乗り換えを検討している人は、ぜひ参考にしてください。この記事で分かることLINEMOの評判は安くて速いといういい評判だが、一部の人は遅いなどの悪い評判もありLINEMOに限らずどの回線も場所...

LINEMOをおすすめする人

以下の特徴にひとつでも当てはまるなら、LINEMOの利用がおすすめです。

ソフトバンクユーザーで通信費を安くしたい人

現在ソフトバンクと契約していて、月々のプラン料金を安くしたいと考えているなら、LINEMOへの乗り換えがおすすめです。

LINEMOとソフトバンクの回線は同じもののため、ソフトバンクを使用していて電波が悪いと不都合を感じたことがないなら、LINEMOでも問題なく通信できます。

LINEMO料金プランはデータ容量が3GB、10GBから選べる「LINEMOベストプラン」と30GBの「LINEMOベストプランV」の2つです。LINEMOベストプランは3GBが月額990円（税込）、10GBが2,090円(税込)、LINEMOベストプランVは2,970円（税込）です。

回線の質を落とさずに毎月の固定費を節約でしたい人は、LINEMOへの乗り換えを検討しましょう。

生活圏がLINEMO回線の対応エリア内の人

自分がよく利用するエリアがLINEMO回線に対応しているなら、LINEMOに乗り換えても電波上の不都合は感じにくいでしょう。LINEMOの通信エリアは、公式ページの「対応エリア」にて確認できます。

LINEMOで使用しているソフトバンク回線は、2022年11月現在、4G LTGの人口カバー率は99%以上、5G対応エリアの人口カバー率も90%を超えています。ほとんどのエリアでLINEMO回線を利用できると考えてよいでしょう

LINEアプリを多用する人

LINEMOに契約すると、LINEアプリが使い放題になります。仮に月のデータ使用量を使い切って通信速度制限がかかったとしても、LINEアプリは制限がかからない速度で使用可能です。

LINEのトークや音声通話、画像・動画のアップロード時もスムーズにできるので、家族や友人とのコミュニケーションをデータ容量を気にせずに楽しめます。

LINEMOをおすすめしない人

以下の特徴に当てはまるなら、LINEMOより他社サービスの検討がおすすめです。

海や山で回線を利用したい人

ソフトバンク回線の人口カバー率は99%以上と、日本国内のほとんどのエリアが対象です。ただし、レジャーや仕事で海や山でも繋がりやすい回線を求めているなら、ドコモ回線のほうが繋がりやすいといわれています。

ソフトバンクでも登山道で繋がるような取り組みをしていますが、山中や海上で繋がる取り組みの実施内容を公表しているのはドコモのみです。

海や山に行く機会が多い人は、ソフトバンク回線よりもドコモ回線のほうが適しています。ドコモの格安ブランド「ahamo」なら、LINEMOのスマホプランとほぼ同じ月額料金で契約可能です。

生活圏がLINEMO対応エリア以外の人

LINEMOが使用できるエリアは非常に広く、日本のほぼ全域が対象エリアです。ただし、一部の地方や山間部では、ソフトバンク回線は届かなくてもauやドコモの回線なら届くという場合があります。

もし自分の生活圏がLINEMOの回線エリア外であれば、ドコモやau回線が使用できないか確認しましょう。

なお、ソフトバンクでは「電波改善の取り組み」として、屋内の電波環境を改善するサービスを提供しています。自宅でLINEMO回線が使用できずに困っているなら、申し込みしてみましょう。

LINEMOの電波は悪い？4社比較

「LINEMOの電波状況が悪い」というウワサは本当か、ここでは「通信速度」と「対応エリア」の側面から検証します。比較するのは、LINEMO（ソフトバンク回線）、povo2.0（au回線）、ahamo（ドコモ回線）、楽天モバイル（楽天回線）の4社です。

通信速度で比較

通信速度を計測できる「みんなのネット回線速度」によると、2022年11月現在の4社の通信速度（平均）は下表の通りです。

一般に、上り速度は、インターネット上に画像や動画をアップロードする際に関係する速度、下り速度はWebページの読み込みやダウンロードに関係する速度です。

上表を見ると、ドコモ回線が上り・下りともに安定していることがわかります。しかし、au回線や楽天回線と比較すると、ソフトバンク回線は優れていると判断可能です。

通信速度の面で判断すると、ソフトバンク回線が劣っているとはいえないでしょう。

対応エリアで比較

令和２年度の総務省の調査と、楽天モバイルの公表データによると、各社の人口カバー率は下表の通りです。

4G LTEの周波数帯は、ドコモ・auが800MHz、ソフトバンクが900MHz、楽天モバイルは1.7GHzです。最も人口カバー率が高いのはau回線ですが、次点はソフトバンク回線となっており、人口カバー率も他社より劣っているとはいえません。

なお、ソフトバンク回線は2022年4月7日のプレスリリースによると、5Gの人口カバー率も90％を超えており、5Gが使えるエリアも広範囲です。

LINEMOの電波が悪い時の原因

LINEMOの電波が悪い場合、以下3つの原因が考えられます。

原因1.地下や商業施設内、対応エリア外

LINEMOを使用中に電波が悪くなるケースとして、地下や商業施設内で電波が届きにくくなっている可能性が考えられます。以下の状況で電波状況が悪いと感じたら、屋外に出て問題なく通信できるか、確認しましょう。

また、地方にある一部の非対応エリアでは、LINEMOの回線は使用できません。仕事やレジャーで地方や山間部などへ行く場合には、公式ページの「対応エリア」にて、事前に通信できる環境かを確認しておくと安心です。

原因2.通信障害・メンテナンス

「さっきまで使用できていたのに、いきなり使えなくなった」という場合には、通信障害が発生した可能性が考えられます。公式ページの「障害情報」にて、何らかの通信障害が発生していないか、確認しましょう。

また、LINEMOのメンテナンスにより、通信しづらい状況が発生している可能性もあります。公式情報の「工事情報」から、電波が悪くなっている都道府県を選び、工事情報を確認しましょう。

原因3.通信速度制限

「LINEアプリは問題なく利用できるが、Webページにアクセスしづらくなっている」という場合には、通信速度制限がかかっている可能性があります。

LINEMOにはミニプランとスマホプランの2種類の料金プランがありますが、プランによって月のデータ使用量と通信速度制限時の速度が異なるので要注意です。

LINEMOベストプランVの場合、通信速度制限がかかっても最大1Mbpsの速度で使い続けられますが、LINEMOベストプランの場合には最大300kbpsまで速度が落ちます。ただしLINEMOユーザーはLINEアプリ使用時には通信速度制限がかからないので、LINEアプリが問題なく使用できる場合には、データ残量を確認しましょう。

データ容量の残量は「My Menu」にログイン後「データ量残量」にて確認可能です。LINEアカウントと連携が済んでいる場合には、LINEアプリのトーク画面「かんたん確認」でも確認できます。

LINEMOの電波が悪い時の原因と対処法

LINEMOの電波が悪いと感じたら、原因に応じた対処法で解決する可能性があります。状況によって、次の3つの対処法を試してみてください。

対処法1.繋がりにくいエリアの場合には電波改善要望を出す

LINEMOユーザーは、ソフトバンクの「通話・通信品質の電波改善サービス窓口」にて、電波改善を求めることができます。ソフトバンクの窓口ですが、LINEMOユーザーの要望にも対応可能な窓口です。

電波を改善したい場所が自宅や経営している店舗などの屋内の場合には、ホームアンテナの設置をしてくれる場合があります。「屋内の電波改善サービス」の「お申し込み」項目より申し込み手続きをしてみましょう。

対処法2.通信障害・メンテナンスの場合には時間を置く

公式ページの「障害情報」や「工事情報」にて、障害やメンテナンスが発生している場合には、通信障害・メンテナンスの終了を待つしかありません。

メンテナンスの場合には「期間」の項目に、終了の目安時間が記載されています。終了時間後に再度アクセスを試してみましょう。通信障害の場合には、障害情報にて復旧のお知らせが公表されるまで待つ必要があります。障害の状況によっては長期間アクセスできない場合もあるので、復旧まではWiFiを使用してアクセスしましょう。

対処法3.通信速度制限の場合には容量を追加する

月のデータ使用量が「LINEMOベストプラン」で3GBまたは10GB、「LINEMOベストプランV」で30GBを超えると、通信速度制限がかかります。通信速度制限によって通信が不便と感じるなら、1GBあたり550円（税込）でデータ容量の追加が可能です。

データ容量は「My Menu」にログインすればいつでも追加購入でき、追加購入後は最大6分程度で低速化が解除されます。

またLINEMOでは、契約のデータ容量を超えた場合に自動で容量を追加する「オートチャージ」サービスも利用可能です。「オートチャージ」サービスは、「My Menu」で機能のON（快適モード）・OFF（制限モード）や、1ヵ月の上限回数も設定できます。

毎月速度制限がかかって不便と感じているなら、オートチャージサービスの活用も検討しましょう。

まとめ

今回は、LINEMOの電波は悪いのかを、通信速度や対応エリアのデータとともに紹介しました。LINEMOの電波状況には、以下の特徴があります。

LINEMOではソフトバンクと同じ回線を使用しています。ソフトバンクの格安ブランドだからと、回線の質が悪いわけではありません。4G LTEの人口カバー率は99.8％と、国内のほとんどのエリアで利用できます。ただし、対応エリアでもトンネルや地下、商業施設内、山間部などでは電波が届きにくい場合があります。

LINEMOの回線は、通信速度も安定しており他社と比較して電波が悪いとはいえません。回線の質が不安でLINEMOへの乗り換えをためらっているなら、LINEMOの「対応エリア」を確認し、ぜひこの機会に契約を検討してみてくださいね。