大丈夫かFREETEL?速度結果が体感速度と違う謎に迫る
格安SIMの中でもFREETELの速度はトップクラスです。ところがスピードテストの結果、実際には体感速度とのギャップがあるようです。最新実測レビューも含め、FREETELの速度問題を考察します。
この記事の目次
FREETELの速度は、スピードテストで図ると格安SIMの中でも1,2位を争う速さ!速さを売り文句にするMVNOでも有名なFREETELです。ところが、FREETELの速度が物議をかもす事態に!FREETELの速度の問題点について、最新実測レビューも含めながら考えていきたいと思います。
FREETELの速度自慢
まず、FREETELの速度のオフィシャル情報をまとめます。
FREETELの速度はL2接続
FREETELは以前、U-mobileから回線を借り受けていたレイヤー3接続でした。FREETEL SIMに新しくなったとき、docomo回線から直接に通信網を借り入れるレイヤー2接続が可能となり、通信状態を自社で直接管理できるようになりました。
これはFREETEL SIMが新しくなった際に、FREETEL側も強調していた点です。実際にレイヤ2接続になった結果以前よりもずっと速度が速くなり、高速通信のON/OFFを切り替える節約モードも新たに加わって、FREETEL SIMの人気が上昇したというわけです。
FREETELの速度制限
MVNOではユーザーの通信帯域独占をふせぐため、3日間1GBまでなどという通信規制があるのですが、FREETEL SIMにはそれが存在しないということですね。WiFi環境にないと簡単にかかってしまう規制なので、かなり使い勝手が良いSIMというわけです。
また、通信規制・速度制限はありますか?という質問に対しては、次のように回答が載せられています。
■使った分だけ安心プランの場合
10GBを超えると低速(最大200Kbps)での通信に制限されます。■使った分だけ安心プラン最大20GBの場合
20GBを超えると低速(最大200Kbps)での通信に制限されます。■定額プランの場合
契約のデータ容量を超えると低速(最大200Kbps)での通信に制限されます。また、お客さま自身で通信速度の制限をかけることが可能です(節約モード設定)。
制限中はデータ使用量のカウントはされません。
つまり各プランの最大通信容量を過ぎた時か、自分で節約モードにした時以外は速度制限をかけることはない、ということのようです。
FREETELの速度結果
実際に速度の結果も載せていきたいと思います。後ほど詳しく調べていきますが、スピードテストの結果はざっとこんな感じ。
FREETEL SIMの速度に物申す!?
速度がウリのFREETELですが、実際はどうなのでしょうか?どうやら、スピードテスト速度が実際のFREETELの速度とは限らないようなんです。詳しく見ていきましょう。
速度結果と体感速度のギャップ
夕方18時台の速度結果。格安SINの中でも飛び抜けて優秀な速度です。
しかし、動画などを再生してみたところ、この速度結果にもかかわらずブツ切れ再生・・・。3Mbpsも出ていないのではないか?という体感速度です。
実はこのように、スピード結果と体感速度のギャップが激しいとの評判が、FREETEL SIMでは聞かれるようになっていました。
なぜ速度ギャップがあるのか?
考えられる理由は可能性として、この二つ。
- FREETEL速度のギャップの理由
- スピードテストバーストの疑い
- アプリごとに速度制限をかけている疑い
スピードテストバースト、つまり、スピードテストのアプリは優先的に速度が出るようにしている可能性があるようです。レイヤー2接続により、細かい通信状態の管理ができることから、アプリごとに速度が制限しているのではないかという声もあります。
せっかく良い通信状態が望める接続方式になり快適な速度が提供されていたのに、そんな嫌疑が持ち上がるとは何とも残念・・・。とはいえアプリごとに速度をはかってみるとやはり通信状態にばらつきがあるので、このギャップに何かしら裏があるのは確かのようです。
しかしこうしたFREETELの速度のギャップは、通信帯域が混雑していることによる一時的な問題という可能性もあります。実際2016年6月には、回線の増強を2回も実施。通信帯域が広がり速度の環境がよくなれば、ギャップも解消されるはず!ということで、6月10日の「ダブル爆速マラソン」の前後で速度結果の変化が見られたか、続く部分でレポートします。
FREETEL SIMの最新速度結果
では、FREETEL SIMの速度の体感速度のギャップは、解消されているのか?爆速マラソン効果はいかがなものか?レビューを載せていきます。
2016年6月10日増強前:6月9日18時台
設備増強の実施日10日の前日の記録がこちらです。
体感速度の差を調べる前から調子の悪いFREETEL・・・。しかし、同時に IIJmioも図っていたらスピードテストのアプリすら起動できない状態(下の画像の通り)だったので、FREETELのほうが速度環境が良いようです。
FREETELの0.86Mbpsの状態で、YouTubeアプリを再生してみました。ほんの少しもたつきましたが、気にならない程度で再生開始。スピードテストの結果と体感速度とのギャップはあまり感じませんでした。
さらに重ための動画視聴アプリ「Gyao!」の無料動画を再生してみたところ、再生開始まで1分前後かかりましたが、再生すると切れることなく視聴できました。その上早送りしてもブツ切れにはならず、スムーズ。これなら何の問題もありません!
IIJmioが意味不明の絶不調だったので、その分余計にこの日のFREETELの速度結果と体感速度は良好に思えました。
2016年6月10日増強後:6月17日18時台
今度は増強後の記録です。
増強後のはずが・・・10日前よりも遅い数字。同時に測った18時31分の記録では、IIJmioが0.44Mbps、FREETELが0.34。体感速度は数字と同じ動き方でした。増強しても夕方の時間帯は難しいようだな・・・と思って記録をやめようと最後にスピードテストをしたところ、なぜかこんなスピードが出ていました。Gyao!のアプリをすぐに起動させたら動画もサクサク!
結果を述べると、速度にムラはあるが、体感速度とのギャップはなくなりつつある、と言えそうです。スピードテストの結果と体感速度が一致しているので、スピードテストバーストも起きていないようです。安定して良い速度が出るほどではありませんが、増強を重ねて、時間帯による通信制限が和らいできたのかもしれませんね。6月17日の18時台の速度の一覧もご参考までにどうぞ。
FREETEL SIMの速度まとめ
物議をかもしていたFREETEL SIMの速度。最新速度結果を交えながら検証してきましたが、最後にまとめてみましょう。
FREETEL SIMは時間帯の速度制限に要注意!
FREETEL SIMの速度のメリットデメリットについてまとめます。
- FREETELの速度のメリット
- 1日間・3日間の速度制限がない
- 「爆速マラソン」により設備が頻繁に強化されている
- FREETELの速度のデメリット
- スピードテストの結果が信頼できない
- 時間帯により速度制限がかけられている可能性がある
スピードテストのレビューだけでは正確な通信状態を把握できませんが、設備増強により体感速度はアップしてきています。今の段階では時間帯で通信速度のばらつきが出やすい格安SIMですが、増強に力を入れているFREETELにまだまだ期待できそうです!
夕方から夜にかけて混雑しやすいので、その時間帯に気を付けながら利用すれば快適な通信を望めるはず。驚くほどお得なキャンペーンも多いMVNOなので、ぜひ公式サイトから最新情報を確認してみてください!
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