SIMカードのサイズ一覧|端末によって違う?種類やサイズを解説

格安SIMへの乗り換えを検討していて、端末に合ったSIMカードのサイズを知りたい方。また、端末とSIMカードのサイズが合わなかった場合のSIMカードのサイズ変更方法についてお伝えします。
この記事の目次
キャリアから格安SIMに乗り換える際は、SIMカードのサイズや種類に注意が必要です。
SIMカードのサイズを間違えると、インターネットに繋がらない、端末の故障につながるためです。
SIMカードは、3種類ありスマートフォン本体によってサイズが異なるため注意が必要。
この記事では、格安SIMに乗り換えを検討していて、自分のスマートフォンのSIMカードがどの種類に当てはまるのか知りたい方、あるいは、購入した端末にSIMカードのサイズが合わなかった方に変更方法や注意点をご紹介します。
SIMカードの種類とサイズ
SIMカードは「標準SIM」「microSIM」「nanoSIM」の3種類のサイズがあり、スマートフォンによって対応サイズが異なります。
それぞれのサイズや特徴について確認していきましょう。
標準SIM
標準SIMカードは、25mm×15mmの現在使用されている中ではもっとも大きいカードです。
初代iPhone~iPhone3GSなど、比較的古いスマートフォンで使用されていました。
現在、標準SIMカードに対応した端末は、新しく発売されていません。
端末機能の充実や小型化により、SIMカードのサイズも徐々に小さくなりました。
microSIM
microSIMカードの大きさは、15mm×12mm、標準SIMカードよりコンパクトなサイズです。
2010年に発売された、iPhone 4とiPadや同時期のAndroidで使用されています。
当時は多くのスマートフォンが発売され、現在はガラケーなどに採用されており、一定の需要があるSIMカードです。


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nanoSIM
nanoSIMカードの大きさは、12.3mm×8.8mmで、3種類のSIMカードの中でもっとも小さいサイズです。
2012年に発売されたiPhone5や同時期のAndroidスマートフォンで使われるようになり、最新のiPad proでも使用されている現在、主流サイズのSIMカードです。
nanoSIMカードは非常に小さいIMカードで、今後はこれ以上の小さい規格の登場は難しいと言われていますが、端末の小型化が進む限りは、新しいカードが登場する可能性はあります。
今後不安にならないためにもSIMカードの特徴をしっかり認識し、情報収集を心がけましょう。
マルチタイプSIMとは
マルチタイプSIMカードとは、自分で任意のSIMカードのサイズに切り離して使用するカードです。
SIMカードは、SIMが台紙に固定されており、台紙から取り外して利用します。
マルチタイプSIMカードは台紙に、標準SIM、microSIM、nanoSIMサイズの切り離し可能な切り込みが入っているため、任意のサイズを選んで取り外して使用できます。
たとえば、標準サイズのSIMカードを使用していて、新しく購入したスマートフォンのSIMがmicroサイズだった場合も、台紙から取り外すだけなので非常に便利です。
とはいえ、マルチタイプSIMカードは、大きなサイズへの変更ができませんので注意しましょう。
台紙から任意のサイズに変更するため、nanoSIMからmicroSIM、microSIMから標準SIMへの変更ができないため、注意が必要です。
ですが今後も端末の小型化は進んでいくため、新しい機種に変更する場合は、SIMカードのサイズが大きくなる心配はないでしょう。
また、マルチタイプSIMカードの切り取るサイズを間違ってしまった場合は、新しいSIMカードの発行が必要になるため、あらかじめ対応サイズを確認しておいてください。
SIMカードのサイズは変更できる?
SIMカードのサイズは変更可能です。
サイズの変更に必要な手続きや注意点を確認していきましょう。
SIMカードのサイズは間違わないのがベスト
SIMカードのサイズは事前にチェックしておくのが大事です。
SIMカードサイズの2つの確認方法をご紹介します。
公式サイトをチェックする方法
使用するスマートフォンに対応するSIMカードを、MVNO(格安SIM事業者)の公式サイトで確認しておきましょう。
ここでは、au、ドコモ、ソフトバンクなどの全キャリアに対応しているmineo(マイネオ)の場合の確認方法を解説します。
動作確認済み端末検索にアクセスし、利用する端末を探しましょう。
キーワードやメーカーを入力して、検索を絞り込めますのでぜひ活用してください。
詳細検索結果から端末名をクリックすると、SIMカードの種類やサイズ、データ通信、音声通話・テザリング・SMSの対応状況、動作検証を行ったOSのバージョンが確認できます。
検索結果の記号の見方は、「◎」は通話・通信の対応を保証、「○」は利用可能、「×」は利用不可、「●」はシングルタイプ(データ通信のみ)利用不可、「-」は機能なしを表します。
また、メーカーのホームページの製品紹介から対応SIMカードのサイズを確認する方法もありますので、ご自身で使いやすい方法を選択してください。
スロットを引き出す方法
次は、端末を持っている場合はスロットを引き出し、SIMカードの挿入位置、挿入方法を確認です。
格安SIMの場合は、自分でSIMカードを挿入するケースがほとんどです。
各端末によって、SIMカードを挿入するSIMスロット(SIMトレイ)の位置が異なっており、挿入位置を事前に把握しておくことをおすすめします。
SIMスロットは日常で使用する機会が少ないため、わかりづらい場所にあるケースが多く、いざ利用する際に困らないためにも、チェックしておきましょう。
SIMカードのサイズ変更は可能
格安SIM利用する場合に、1つのSIMカードを使いまわしたい方や機種変更した方に困るのが、SIMカードの対応サイズの問題です。
SIMカードのサイズを変更するには、MVNOか携帯キャリアに変更を申し込むか、SIMカードアダプターかSIMカッターを利用するなどの3つの方法があります。
これら3つの中にはサイズを、小さいものを大きく、大きいものを小さくする方法がありますので、以下の表でどうのようなサイズ変更が可能かみてみましょう。
変更方法 | 変更パターン | 変更前 | 変更後 | 費用 |
---|---|---|---|---|
MVNO携帯キャリア | 全て | 全てのパターンに対応 | 有料 | |
SIMアダプター | 小→大 | nanoSIM | 標準SIMmicroSIM | 無料(注) |
microSIM | 標準SIM | 無料(注) | ||
SIMカッター | 大→小 | 標準SIM | microSIMnanoSIM | 無料(注) |
microSIM | nanoSIM | 無料(注) |
(注):自分で作業する場合は無料ですが、アダプターやSIMカッター代金はかかります。
またSIMカードアダプターとSIMカッターの利用は、メーカー保証外の行為になるため、注意が必要です。
それでは、SIMカードの変更方法や注意点について詳しく解説しますので、チェックしましょう。
格安SIM会社やキャリアで変更手続きをする
1つめは、格安SIM会社や携帯キャリアに申し込む方法です。
手数料は3,000円程度かかりますが、確実な方法なので安心して変更できます。
またMVNOによっては、サイズ変更を受け付けない場合があるので、注意してください。
SIMカードのサイズ変更や交換の申し込みは、郵送、店頭だけでなくインターネットでも可能です。
格安SIM会社は店頭数が少ないため、インターネットで申し込みが便利でしょう。
格安SIM会社や携帯キャリアによって異なりますが、変更にかかる日数は通常2~3日程度です。
以前は、変更申し込み後からSIMカードが到着するまでインターネットが使用できないのがデメリットでしたが、現在では新しいSIMカードが届いた後に回線の切り替えを行うように変更されたため、便利になりました。
たとえばBIGLOBEであれば、ホームページの会員サポートから手続き可能です。
MVNOによって違いますが、BIGLOBEはSIMカード1枚の申し込みで、SIMカード種別変更手数料3,000円(税別)とSIMカード準備料394円(税別)がかかります。
SIMアダプターを使う
2つ目は、SIMアダプターを使う方法です。
SIMアダプターとは、SIMカードに装着して大きなサイズに変換するアクセサリーの一つです。
たとえばSIMアダプターを使えば、nanoSIMカードでmicroSIMの対応端末を使用できます。
iPhoneのSIMカードを取り出すためのピンがセットでついてくるものが多く、Amazonや楽天サイトで購入可能です。
非常に便利ですが、SIMアダプターの利用はメーカー保証外の行為です。
あくまで自己責任になりますので、リスクを理解した上で使用してください。
SIMカッターを使う
3つ目は、SIMカッターを利用する方法です。
SIMカッターは、大きいサイズのSIMカードをカットして小さくするための道具です。
SIMカードを切って小さなサイズに加工可能ですが、自分で切断するため、入れ替えした際に正しく読み込めない場合もあります。
切断自体が破損の原因になりえるため、リスクが高い変更方法です。
返却義務がある契約会社によっては、損害賠償請求の可能性があることを知っておきましょう。
SIMカードのサイズを変更するときの注意点
SIMカードのサイズを変更は、いくつかの注意点があるので確認しましょう。
非常に便利なSIMアダプターを利用する際は、SIMカードを入れる向きに注意してください。
逆向きに挿入してしまうと、取り出せなくなったり、アダプターが抜けなくなったりなどの、故障の原因になる場合があります。
次にSIMカットする際は、しっかり位置を合わせて、一気に切断するのが大事なコツです。SIMカッターは位置合わせが簡単にできるため、正しい位置で切断すると失敗は少なくなるでしょう。
ただし、正しい位置だとしても、金属部分を切断するだけに、故障のリスクがあることを理解しておいてください。
失敗するとデータは消える
SIMカードには、電話番号やメールアドレスなどの大事な情報が入っています。
そのため失敗してSIMカードを破損してしまうと、これらのデータが消えるリスクは高いです。
また、SIMカードアダプターとSIMカッターの利用は、メーカー保証外の行為になるため、自己責任になるため注意が必要です。
再度SIMカードの契約が必要になるなどの、余計なお金がかかったとの声も少なくないため、故障するリスクや修理代を理解したうえで利用しましょう。
不安ならサポート店へ
SIMカードのサイズの変更が不安な方は、サポート店の利用がおすすめです。
サポート店では、SIMカードの相談やサポートサービスを提供しています。
総務省の登録修理業者であるiCracked(アイクラックト)の「iTechサポート」なら、安心して相談可能です。
サポート内容は、スマホ・SNSアプリの初期設定からLINEやトークの引き継ぎ、機種変更時のデータ移行・バックアップまでさまざま。
不安な方やSIMカードに詳しくない方は、まず相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
この記事では、SIMカードのサイズの変更についてお話しました。
故障トラブルが不安な方には、格安SIM会社やキャリアで変更手続きをするなどの正規の手続きが安心でおすすめです。
非常に簡単で便利なSIMアダプターやSIMカッターですが、失敗すると面倒な問題になるため、使用には注意点をよく理解しておきましょう。