【14社比較】格安SIMの速度ランキング|制限時の速度やできることは?

格安SIMの通信速度は大手キャリアに比べて遅いといわれていますが、利用状況によっては十分な可能性もあります。この記事では、格安SIMの通信速度を時間帯にわけてTOP3を調査しました。また、おすすめの格安SIMを5つ紹介します。
この記事の目次
格安SIMが気になっているけれど、速度が遅くて使えないのではないかと心配している人もいますよね。せっかく料金が安くなっても、使い勝手が悪くなってしまっては困ります。
そこでこの記事では、格安SIMの通信速度やシーン別のおすすめ格安SIMを紹介。さらに、速度制限時のスピードでできることも解説します。
この記事を読めば、自分に合った格安SIMのブランドがわかります。格安SIMの通信速度が知りたい人はぜひご覧ください。
記事のかんたんまとめ
- 格安SIMでも十分な速度が出るものがある
- 速度重視ならahamoがおすすめ
- 通信制限を避けたいなら楽天モバイルがおすすめ
- 速度切り替えができるものを選ぶならmineoがおすすめ
- Googleのツールを使って速度チェックができる
格安SIMは速度が遅くて使えない?
格安SIMは速度が遅くて使えないのではないかと心配している人もいるでしょう。しかし、格安SIMの中にも、大手キャリアと同等の通信速度を実現できるブランドもあります。そのため、一概に格安SIMだからダメとは言い切れません。
キャリアや格安SIMの実測値を確認し、費用対効果も考えながらスマホを選ぶのがおすすめです。
格安SIMの速度比較
格安SIMや、それに準ずる格安プランが利用できるブランドの速度を一覧表にまとめました。
平均 下り速度 | 平均 上り速度 | 平均 ping値 | 速度 制限時 | 月額料金(税込) ※音声通話SIMプランのみ | |
---|---|---|---|---|---|
ahamo | 131.04Mbps | 13.26Mbps | 44.52ms | 最大1Mbps | 30GB:2,970円 110GB:4,950円 |
UQモバイル | 126.61Mbps | 17.33Mbps | 39.67ms | 最大128kbps 最大1Mbps | 4GB:2,365円 33GB:3,278円 1GB~15GB:2,277円~3,465円 |
LINEMO | 123.81Mbps | 20.88Mbps | 38.54ms | 最大128kbps 最大300kbps | ・3GB~10GB:990円~2,090円 ・30GB:2,970円 |
ワイモバイル | 122.81Mbps | 19.59Mbps | 39.13ms | 最大300kbps | ・4GB:2,365円 ・30GB:4,015円 ・35GB:5,115円 |
povo | 115.57Mbps | 17.97Mbps | 43.63ms | 最大128kbps | トッピング制:0円~ |
楽天モバイル | 102.11Mbps | 27.33Mbps | 49.05ms | 最大128kbps (海外限定) | 3GB~無制限:1,078円~3,278円 |
IIJmio | 57.16Mbps | 10.88Mbps | 58.12ms | 最大300kbps | 2GB~20GB:1,298円~2,948円 |
mineo | 52.45Mbps | 12.5Mbps | 58.97ms | 最大200kbps | 1GB~無制限:1,298円~ 2,948円 |
b-mobile | 50.16Mbps | 12.46Mbps | 73.21ms | 最大150kbps | 1GB~30GB:880円~4,980円 |
QTモバイル | 50.14Mbps | 8.18Mbps | 62.56ms | 最大200kbps | 2GB~30GB:1,100円~3,300円 |
イオンモバイル | 34.55Mbps | 5.51Mbps | 46.92ms | 最大200kbps | 0.5GB~200GB:803円~11,858円 |
NUROモバイル | 27.69Mbps | 11.45Mbps | 46.75ms | 最大1Mbps 最大200Kbps | 3GB~55GB:792円~3,980円 |
LIBMO | 24.85Mbps | 5.59Mbps | 43.52ms | 最大128kbps 最大200kbps | 3GB~30GB:980円~2,728円 |
BIGLOBEモバイル | 14.4Mbps | 7.44Mbps | 46.42ms | 最大200kbps | 1GB~30GB:1,078円~7,425円 |
引用:みんなのネット回線速度
※上記は、2025年5月直近3ヶ月に計測された通信速度の平均値を計算したものです。通信速度は場所・時間帯・通信環境によって変動するため、あくまでも目安として考えてください。
以下の記事では、格安SIMのおすすめを紹介しています。速度や金額など総合的に判断したい方はぜひこちらも本記事と併せてご覧ください。
格安SIMの速度重視のおすすめランキング
速度重視で格安SIMをランク付けした結果は次の通りです。
それぞれ、詳しく解説します。
1位:ahamo

ここがおすすめ!
- 月額2,970円で30GBの大容量データ通信が可能
- 5分以内の国内通話が無料で使い放題
- 追加オプションで合計110GBまで利用可能
料金プラン | 容量 | 料金 (税込) |
---|---|---|
基本プラン | 30GB | 2,970円 |
基本プラン+ 大盛りオプション | 110GB | 4,950円 |
ahamoは、NTTドコモが提供するシンプルかつ高品質な料金プランです。月額2,970円で30GBのデータ通信が可能で、5分以内の国内通話が無料というコストパフォーマンスの高さが人気です。
平均ダウンロード速度は131.04Mbpsと非常に高速で、格安SIMの中でもトップクラスの通信品質を誇ります。
さらに月額1,980円の「大盛りオプション」を追加すれば、毎月合計110GBまで利用可能になり、データ使用量の多いユーザーでも安心です。
2位:UQモバイル

ここがおすすめ!
- au回線を利用した安定の通信品質
- 節約モードでデータ容量を節約できる
- 自宅セット割・家族割で月額料金がさらにお得
(税込) | 基本料金 (割引前) | 自宅セット割適用時 家族セット割適用時 |
---|---|---|
コミコミプラン+ 33GB (+10分以内の通話無料) | 3,278円 | 適用不可 |
トクトクプラン 1~15GB (従量制) | 1GBまで 2,277円 | 990円 1,540円 |
15GBまで 3,465円 | 2,178円 2,728円 | |
ミニミニプラン 4GB | 2,365円 | 1,078円 1,628円 |
※割引適用後の料金はau Pay カードお支払い割(187円/月割引)適用時の料金記載
※自宅セット割と家族セット割の併用は不可
※自宅セット割は対象サービス1契約につき、UQモバイル回線合計10回線まで適用
※家族セット割は2回線目以降から最大9回線まで適用
UQモバイルはauのサブブランドとして、高品質な通信を安定して利用できる格安SIMです。
平均ダウンロード速度は126.61Mbpsで、LINEや動画視聴、音楽ストリーミングなども快適に行えます。
さらに、節約モードをONにすれば最大300kbpsで通信しながらデータ容量を消費せずに利用可能。軽い作業ならこのモードで十分です。
自宅のインターネットとのセット割や家族割を活用すれば、月額990円〜というリーズナブルな料金で利用可能です。
3位:povo

ここがおすすめ!
- 月額基本料金0円で無駄なく使える
- 必要な分だけ購入する「トッピング」式
- au回線を利用した安定の通信品質
容量 | 利用可能期間 | 価格 (税込) | 1ヵ月あたり の料金(税込) |
---|---|---|---|
1GB | 7日間 | 390円 | - |
180日間 | 1,260円 | 210円 | |
3GB | 30日間 | 990円 | 990円 |
20GB | 30日間 | 2,700円 | 2,700円 |
30GB | 30日間 | 2,780円 | 2,780円 |
60GB | 90日間 | 6,490円 | 2,163円 |
120GB | 365日間 | 21,600円 | 1,800円 |
150GB | 180日間 | 12,980円 | 1,081円 |
300GB | 90日間 | 9,834円 | 3,278円 |
365日間 | 24,800円 | 2,066円 | |
360GB | 365日間 | 26,400円 | 2,200円 |
データ使い放題 | 6時間 | 250円 | - |
24時間 | 330円 | - | |
7日間 | 9,834円 | - |
povoは、auが提供するオンライン専用プランで、月額基本料金0円からスタートできる格安SIMです。
povoの平均通信速度は115.57Mbpsで、日常利用には十分なスピードを備えています。
必要なときに必要なだけトッピングを購入する料金体系のため、使わない月にはコストを最小限に抑えることができます。
4位:LINEMO

ここがおすすめ!
- LINEの通話・トークがギガフリー
- 平均速度123.81Mbpsで高速通信
- 初期費用・解約金が不要
(税込) | LINEMO ベストプラン (従量制) | LINEMO ベストプランV | |
---|---|---|---|
データ容量 | 3GBまで | 10GBまで | 30GB |
月額料金 | 990円 | 2,090円 | 2,970円 |
制限時速度 | 10GB超~15GB→300kbps 15GB超→128kbps | 30GB超~45GB →1Mbps 45GB超→128kbps |
※【LINEMOベストプランV】注意事項
※5分超過の国内通話料は従量制、一部対象外の通話あり
※時間帯により速度制御の場合あり
※オンライン専用
※表記は基本料金
LINEMOは、ソフトバンクが展開するオンライン専用の格安プランで、安定した通信と柔軟な料金設計が魅力です。
LINEをギガフリーで使えるため、LINEのメッセージ・音声通話・ビデオ通話などをどれだけ使ってもデータ容量を消費しません。
スマホの用途が連絡中心の人には特におすすめの格安SIMです。
5位:ワイモバイル

ここがおすすめ!
- ソフトバンク回線で通信が安定
- データ繰り越し&家族割でさらにお得
- 3つの料金プランから選べる
(税込) | 基本料金 (割引前) | おうち割適用時 家族割引適用時 |
---|---|---|
シンプル2 S (4GB) | 2,365円 | 1,078円 1,078円 |
シンプル2 M (30GB) | 4,015円 | 2,178円 2,728円 |
シンプル2 L (35GB) | 5,115円 | 3,278円 3,828円 |
※割引適用後の料金はPayPayカード割(187円/月割引)適用時の料金記載
※おうち割と家族割引の併用は不可
※おうち割は対象サービス1契約につき、最大10回線まで適用
※家族割引は2回線目以降から最大9回線まで適用
ワイモバイルは、ソフトバンクのサブブランドであり、高速かつ安定した通信をリーズナブルに提供しています。
平均ダウンロード速度は122.81Mbpsと、格安SIMの中でもトップクラスの通信速度です。
シンプル2 S/M/Lとプランが分かれており、データ通信容量のプランを選んで契約できるのが大きな魅力です。余ったデータは繰り越し可能で、家族割も適用されるため、複数人での利用にも最適です。
【条件別】速度重視のおすすめ格安SIM
上記では速度重視のおすすめ格安SIMを紹介しました。ここでは、次の条件別におすすめの格安SIMを紹介します。
速度が速い格安SIM
速度が速い格安SIMを選びたいなら、ahamoがおすすめです。平均ダウンロード速度は、他の格安SIMと比較すると圧倒的な速さです。また、平均アップロード速度も、格安SIMとしては平均的な実測値となっています。
アップロードの速度を重視したい人には、楽天モバイルがおすすめです。楽天モバイルの平均アップロード速度は今回調査した格安SIMの中でもっとも速く、一番遅い回線と比べると10倍近いスピードが出ます。
SNSなどに、画像や動画をアップロードすることが多い人は、楽天モバイルを選ぶと快適に使えるでしょう。
速度が安定している格安SIM
通信速度が安定しているかどうかを確認するためには、ping値を見ましょう。ping値とは、通信機器を操作してリクエストを送信し、それが返ってくるまでの時間のことです。
小さければ小さいほど優秀とされていて、特にオンラインゲームなどをする場合、ping値が大きくなると操作や実際に見えている画面とのラグが大きくなります。
ping値が50を超えると、通信が不安定だと感じられやすくなります。格安SIMはping値が大きい傾向があるため、オンラインゲームなどを楽しみたい人には向かないといえるでしょう。
今回調査したなかで、もっともping値が小さかったのはLINEMOです。38.54msというping値は、シューティングゲームなどタイミングがシビアなゲームでなければ、それなりに遊べる程度の安定性です。
速度制限がない格安SIM
速度制限がない格安SIMを選びたいなら、楽天モバイルがおすすめです。楽天モバイルは、楽天回線エリア内であれば月額3,278円(税込)でデータを無制限に利用できます。
ただし、パートナー回線エリアでは5GB以上使うと通信制限がかかってしまうため注意してください。
よく行く場所が楽天モバイルのパートナー回線エリアしか利用できない場合には、ahamoもおすすめです。ahamoでは、月額4,950円(税込)で月110GBまで利用できます。
速度制限時でも使える格安SIM
速度制限時でも使いやすい格安SIMを選ぶなら、povo、ahamo、楽天モバイルがおすすめです。データ通信容量が大きいプランを選ぶのであれば、UQモバイルやLINEMO、ワイモバイルを選ぶのもよいでしょう。
上位に挙げたブランドでは、速度制限時も1Mbpsの速度で通信を利用できます。格安SIMの中では、通信制限がかかっているときでもそれなりの速度で使えるブランドです。
通信制限がかかってしまうことが多い人、毎月ギリギリの契約で済ませたい人は、これらのブランドを選んでみてください。
速度切り替えができる格安SIM
速度切り替えができる格安SIMの中で、おすすめの格安SIMはmineoです。mineoでは、高速データ通信をオフにして使用データ量を抑えるほか、目標達成でデータ通信容量が追加される「ゆずるね」や、知らないユーザー同士でパケットをシェアできる「フリータンク」といったサービスがあります。
それらのサービスを上手に組み合わせることで、データ通信容量をおさえて契約できます。特に、昼の時間帯はあまり使わず、夜遅くに使うことが多い人におすすめです。
速度制限1Mbpsでできること
格安SIMの中には、速度制限がかかった状態でも1Mbpsの速度で使えるブランドやプランがあります。1Mbpsの通信では、次のようなことが可能です。
それぞれ、詳しく解説します。
テキストデータの送受信
メールをはじめとした、テキストデータの送受信は1Mbpsの速度が出ていれば問題なくできます。LINEメッセージなどの送信も可能なため、通信制限がかかっても連絡が取れなくなってしまうような心配はありません。
仕事で使っているスマホも、メッセージの送受信程度で済ませられるのであれば、速度制限がかかっても追加でデータ通信容量を購入する必要はないでしょう。
Webサイトの閲覧
1Mbpsの速度が出れば、Webサイトの閲覧も可能です。
画像が多いサイトでは読み込みに時間がかかるなど、普段と比べると快適とは言いがたい使い心地ですが、調べ物などで必要な時には十分活躍してくれるでしょう。
標準画質でのYouTube視聴
標準画質であれば、YouTubeの視聴も可能です。スマホの画面は小さいため、画質にはそれほどこだわらないという人も多いでしょう。また、聞くだけでも楽しめるような動画も多数あります。
通信制限がかかってしまった時には、低画質でも楽しめる動画や、音だけで楽しめる動画を選ぶのがおすすめです。
SNSの利用
ツイッターやインスタグラムなどの、SNSも利用可能です。高速データ通信時と比べると画像の読み込みに時間がかかることもありますが、まったく使えない状態は避けられます。
SNSは、今や生活に欠かせないツールだと感じている方も多くいます。速度制限中にもSNSを利用できれば、ストレスを感じにくいでしょう。
Zoomを利用した1対1でのミーティング
1対1のミーティングであれば、Zoomの利用も可能です。万が一外出中に緊急の対応をしなければならない場合も、1Mbpsの通信速度があれば、その場でZoomが可能です。
ただし、グループでの会話は難しいため注意してください。
格安SIMの速度計測方法
計測方法
- Googleのインターネット速度テストの機能
- Netflix提供のFAST.com
格安SIMの速度を計測するためには、Googleのインターネット速度テストの機能を使ってみましょう。Googleで「インターネット速度テスト」と検索すると、一番上にテストが表示されます。
画面の指示に従い、測定したい端末で速度を計測してみてください。
または、Netflixが提供している「FAST.com」というサイトを利用するのもおすすめです。アクセスするだけで現在の速度を計測できます。
格安SIMの速度に関するQ&A
格安SIMの速度に関するQ&Aをまとめました。気になる項目があれば確認しておきましょう。
Q.格安SIMは遅すぎて使いにくいって本当?
格安SIMの中には、確かに通信速度が遅いものもあります。しかし、中にはキャリアと同等の品質で通信ができるブランドもあります。
ブランドによって通信速度は異なるため、通信速度の実測値を確認し比較しておくと良いでしょう。
携帯キャリアや格安SIMの実際の平均速度は、「みんなのネット回線速度(みんそく)」等で確認可能です。
Q.通信制限中の速度で何ができる?
通信制限中の速度はブランドによって異なりますが、SNSやYouTubeでの動画閲覧などいろいろな用途に使えます。
速度制限後でも1Mbpsの速度が出るブランドを選べば、通信制限中でもできることが増えます。
Q.通信制限がないブランドはあるの?
楽天モバイルは、楽天回線エリア内であれば容量無制限で利用できるため、通信制限がかかることもありません。ただし、パートナー回線エリアでは5GBを超えると通信制限がかかるため注意してください。
格安SIMの速度まとめ
この記事のまとめ
- 格安SIMでも問題無く使える速度のブランドもある
- 速度に注目して選びたいならahamoがおすすめ
- 通信制限がかかっても1Mbpsの速度が出るブランドもある
格安SIMは通信速度が遅いと思われがちですが、十分な速度が出るブランドもあります。もっとも注目すべきはahamoで、ドコモの回線を利用した非常に速い実測値が魅力です。
契約したデータ通信容量を超えると速度制限がかかりますが、速度制限時でも1Mbps程度の速度が出るブランドもあります。メッセージの送受信やSNSの閲覧程度は可能なため、速度制限時の通信速度にも注目しておきましょう。
この記事を参考に、通信速度にこだわった格安SIM選びを実施してください。