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キャリアアグリゲーションの意味と確認方法は?ドコモやソフトバンクはない?

更新日:2020.03.26

数年前から導入されている「キャリアアグリゲーション」はスマホでの通信速度が速くなる技術。しかし、詳しく理解している人はほとんどいないのではないでしょうか。しっかり解説しますので、一度目を通してみてください。

皆さんは、キャリアアグリゲーションという言葉を聞いたことがあるでしょうか?ものすごくざっくりいうと「通信速度が速くなる」ということなのですが、詳しい内容を知っている人はほとんどいないのではないでしょうか?

そこで今回は、キャリアアグリゲーションの意味やその確認方法について解説していきます。

キャリアアグリゲーション技術とは?

キャリアアグリゲーションというのは、ユーザーがスマホを使用するときの通信速度が速くなる技術です。とはいえ、実際にどんな技術なのかがわからないとイメージを掴むこともできないでしょう。

まずは、キャリアアグリゲーションが具体的にどのような技術なのか見ていきましょう。

定義「LTE-Advanced」技術のこと

キャリアアグリゲーションというのは、無線通信を高速化するための技術で、通信時に複数の周波数帯を同時に使用することです。複数の周波数帯を同時に使用することで通信速度を向上させ、安定した高速通信を実現することが可能になります。

2つの同じ帯域幅の周波数を同時使用することで、単純に通信速度を2倍にできます。また、片方の通信状態が混雑したり悪化したりしている場合でも、もう片方の周波集帯を使用すれば通信を継続できます。

さらに、電波を飛ばすための基地局にアクセスが集中して混雑しているときに片方の周波数帯の接続を切るように運用することができれば、効率的に電波を利用できるのです。

いわゆる第4世代携帯電話のデータ通信技術「LTE(=4G)」から順次導入されており、LTEをブラッシュアップした「LTE-Advanced」から標準的に導入されることになっています。

はじまりと仕組み

キャリアアグリケーションはどうして必要になり、開発されるようになったのでしょうか?それは、これまで私たちが慣れ親しんできた「LTE」でのデータ通信が影響しています。

そもそもLTEというのは携帯電話通信規格の1つで、1世代前の通信規格として普及していた3Gをさらに高速進化させた技術のことを言います。3Gと比較してLTEの通信速度は約15倍速いため、スマートフォンが普及した現代社会に非常にマッチしているといえます。

しかし、そんなLTEもある問題を抱えています。LTEは最大20MHz幅の連続した周波数帯域でデータ通信を利用します。

かつて日本の携帯キャリアは、700~900MHz帯、1.5GHz帯、1.7GHz帯、2.1GHz帯などのように、複数の周波数帯に分かれていました。また、それまで使用していた3Gサービスも並行して運用していく必要があったため、LTEでの通信に必要になる「連続した周波数帯域」を利用できないケースが多かったのです。

そこで考え出されたのが「キャリアアグリゲーション」です。複数の周波数帯域を同時に使用できるこの技術によって、通信速度を高め、通信品質を向上することができた、というわけです。

メリットとデメリット

LTEをさらに進化させた技術であるキャリアアグリゲーションには、導入するメリットとデメリットが存在します。

メリット

  1. 通信速度を高速化できる
  2. 高速通信を安定させる

1つ目のメリットが「通信速度を高速化できる」ということ。

2つ以上の周波数帯域(=電波)を複数同時に使用してデータ通信を行うことになるので、理論的にはそれぞれの通信速度を足した分の速度で通信できることになります。単純に倍になるイメージと考えていいのかもしれません。

例えば、auを運営するKDDIでは、2.1GHz帯と800MHz帯の電波を同時に使用できます。2.1GHz帯・800MHz帯ともに「75Mbps」での通信ができますので、「75Mbps+75Mbps=150Mbps」での通信が理論上可能になるのです。

もう1つのメリットが「高速通信を安定させる」ということです。

キャリアアグリゲーションでは複数の周波数帯域の電波を利用するため、通信が混雑している場合などに電波を切り替えることが可能です。状況に応じて対応できる幅が広がるので、それだけ通信品質が安定するというわけです。

多くの人が同時にスマートフォンでのデータ通信を利用する場合には、とても効果を発揮する技術です。年始の挨拶をするタイミングや集客数の多いイベントなど、通信に負担が掛かりやすい状況でも、ストレスなくデータ通信を利用できます。

デメリット

データ通信においてメリットが多いキャリアアグリゲーションですが、実はそれなりのデメリットも存在します。

  1. スマートフォンのバッテリー持ちが悪くなる
  2. アップロードスピードは変わらない

1つ目のデメリット「スマートフォンのバッテリー持ちが悪くなる」は、複数の周波数帯域の電波を使用することになるため、その分バッテリーを消費しやすくなるのです。そのため、最新モデルのスマートフォンでは、搭載されるリチウム電池バッテリーの容量が大きくなる傾向にあります。

また、内蔵されているチップを改良することにより、バッテリー消費量を抑えるように工夫されています。通信技術の進化に合わせて、スマートフォンも進化を遂げているということです。

もう1つのデメリットが、「アップロードのスピードは変わらない」ということ。通信速度の改善を見込めるキャリアアグリゲーションですが、それはあくまでも「ダウンロード」の速度の話です。

「アップロード」時の通信速度は以前のままですので、SNSに写真や動画を上げる場合には電波の状況がそのまま通信速度に影響します。

キャリアアグリゲーション技術の確認方法は?

キャリアアグリゲーションに対応できる機種は、2014年の冬から順次発売されているのをご存知でしょうか?あなたが持っているスマートフォンがキャリアアグリゲーションに対応している機種なら、LTEや4Gを使用しているときの通信速度は速くなっているはずです。

では、自分のスマートフォンがキャリアアグリゲーションに対応しているかどうか、どのように確認すればいいのでしょうか?

au のみの提供、ドコモやソフトバンクはない?

そんなことはありません。2014年にいち早くキャリアアグリゲーションを導入し、対応端末を発売したのがauというだけです。

現在では、auをはじめ、ソフトバンクドコモでもキャリアアグリゲーション対応端末が発売されています。

また、auではキャリアアグリゲーション(LTE-Advanced)と呼ばれていますが、ソフトバンクでは「Hybrid 4G LTE」、ドコモでは「PREMIUM 4G」と呼ばれています。最近発売された新しい端末なら、たいていの場合キャリアアグリゲーションに対応していると考えていいでしょう。

各携帯キャリアのスマートフォンの周波数帯を確認しよう

自分のスマートフォンがキャリアアグリゲーションに対応しているかどうかを確認するためには、キャリアが使用している周波数帯を知らなくてはなりません。

各キャリアの4G・LTE回線の周波数帯域

Band名周波数帯ドコモauソフトバンク
Band12.1GHz○※主要
○※主要○※主要
Band31.8GHz○※主要-○※主要
Band8900MHz--○※主要
Band111.5GHz-
Band18800MHz-○※主要-
Band19800MHz○※主要--
Band211.5GHz---
Band26800MHz-○※主要-
Band28700MHz
Band412.5GHz-
Band423.5GHz

特に、「Band42」がキャリアアグリゲーションで使用する周波数帯域です。

では、iPhoneとAndroidそれぞれの確認方法を見ていきましょう。

iPhoneの確認方法

iPhoneは非常に多くの周波数帯域をサポートする端末です。しかし、どの周波数を使っているかは見た目ではわかりません。

そのため、特殊なコマンドを用いた「テストモード」を使って電波状況を確認します。

iPhoneの確認方法

  1. [電話]アプリを起動する
  2. [*3001#12345#*]と入力して[発信ボタン]をタップ
  3. [Field Test]アプリが起動するので[Serving Cell Info]を選択
  4. 次の画面の[Freq Band indicator]にある数字がLTEのBand名

Androidの確認方法

Androidスマホでの確認方法を見ていきましょう。iPhoneと同じく、テストモード(Serviceメニュー)にするためのコマンドを入力して確認していきます。

Androidの確認方法

  1. [電話]アプリを起動する
  2. [*#*#7378423#*#*]と入力し[発信ボタン]をタップ
  3. [Service]メニューから[Service info]を選択
  4. 次の画面で[Configuration]をタップ
  5. 次の画面で表示される[Working band/s]のうち、[LTE_BC▲▲]と表示されるのが対応するLTEのBand名

格安SIMでもキャリアアグリゲーションは動作可能

格安SIMを使った場合、ドコモ、au、ソフトバンクのキャリアアグリゲーションは利用できるのでしょうか?

実はドコモ、au、ソフトバンクのキャリアアグリゲーションは格安SIMでも使うことができます。格安SIMだからといってキャリアアグリゲーションを制限していたりはしていません。

そのため、ドコモ回線の格安SIMなら最大682Mbps、auであれば最大370Mbps、ソフトバンクだと最大262.5Mbpsの通信速度が使えます。

格安SIMをキャリアアグリケーションで用いる時の2つの難点

しかし、キャリアアグリゲーションの恩恵を格安SIMでもしっかり活かしたい場合、2つの難点があります。

難点①:キャリアアグリゲーションは対応スマホが必要

キャリアアグリゲーションを格安SIMで使う場合の難点の1つ、それはキャリアアグリゲーション対応のSIMフリースマホでなければ効果がないことです。

HUAWEI P9やZenfone 3、HUAWEI nova等の比較的新しいSIMフリースマホであればキャリアアグリゲーションに対応しているのですが、それ以前のSIMフリースマホを使っている場合、キャリアアグリゲーションは使えません。

キャリアアグリゲーション機能をONにして実際に通信回線もキャリアアグリゲーションに変わった場合、表示が4GLTEが4GLTE+へと変わります。

難点②:それでも通信速度が遅い?その原因はPOIにある

キャリアアグリゲーションをONにしていても通信速度が速くなったようには思えないという声があります。

それはキャリアと格安SIMの相互接続点「POI」の能力と格安SIMからインターネットに接続する地点のスループット能力が低い場合に起こります。格安SIMでもキャリアアグリゲーションによる転送速度の効率化は行われています。しかし、転送速度は速いのですがPOIとインターネットへの出口が混雑しているため通信速度としては遅いということがあるのです。

キャリアとMVNO、POI、インターネットの仕組みは、以下のmineo(マイネオ)スタッフブログの図を見ていただくとわかりやすいと思います。


出典:スタッフブログ | マイネ王

つまりキャリアアグリゲーションの恩恵をしっかり受けようと思うならばPOIとスループット能力の高い格安SIMを選ばないと意味がありません。筆者の体験でPOIとスループット能力が比較的高いと思う格安SIMは以下の4つです。

もちろん速度が落ち込むこともありますが、それでも比較的POIとスループット能力が高いと感じることがあります。

まとめ

今回は、キャリアアグリゲーションについて解説しました。下りの通信速度が速くなるこの技術は、スマホユーザーにとって嬉しいものです。

自分のスマホが対応しているか気になる場合は、ぜひ確認してみてください。

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