日本のiPhone・Androidシェア率調査結果|世界と比べたスマホシェア
iPhoneとAndroidのシェア率の調査結果をまとめました。日本ではiPhone有利とされていますが、最新のシェア率と過去7年に遡ってのデータがわかります。国別、機種別、メーカー別など様々な角度からシェア率と今後の行方を分析しているので、資料作成や市場調査にお役立てください。
この記事の目次
世界のスマホ市場は、Appleが作るiPhone(iOS)とGoogleが作るAndroidが激しいシェア争いをしています。どちらが有利かは国によって異なりますが、日本では比較的iPhoneの人気が高いと言われています。
この記事では、各種調査のデータを元にして最新のiPhoneとAndroidのシェア率を比較してみました。
国別のiPhoneとAndroidのシェア比較と、日本国内のメーカー別のシェア比較も併せて行っています。
資料作成や市場調査などでスマホ市場の動きを調べている人は、ぜひ参考にしてください。
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日本のiPhone・Androidシェア率は?
イギリスに本社を置く世界的な調査会社であるKANTER社が行った2023年6月の調査によると、日本におけるスマホのOS別シェアは、Androidが59.5%、iPhoneが39.9%、その他(Windows Mobileなど)が0.6%となっています。
Androidが半数以上のシェアを占めており、直近でのiOSのシェアは低下傾向です。
調査の記録が残っている2013年以降のシェア率の推移
年 | Android | iOS | その他 |
---|---|---|---|
2023年6月 | 59.5% | 39.9% | 0.6% |
2022年6月 | 51.7% | 48.3% | 0.0% |
2021年6月 | 55.1% | 44.9% | 0.0% |
2020年6月 | 50.2% | 49.7% | 0.1% |
2019年6月 | 60.5% | 38.8% | 0.7% |
2018年6月 | 60.8% | 37.6% | 1.6% |
2017年6月 | 61.4% | 37.9% | 0.8% |
2016年6月 | 64.6% | 34.1% | 1.2% |
2015年6月 | 62.9% | 35.1% | 1.9% |
2014年6月 | 69.3% | 28.8% | 1.9% |
2013年6月 | 50.0% | 49.1% | 1.0% |
2013年から2014年にかけて数字が大きく動いていますが、これは調査方法の変更などの可能性があります。
特に2020年以降は、AndroidとiOSのシェアの増減が続いており、特にAndroidは直近の2023年に60%近くまでシェアをのばしてきました。
一方、iOSは直近1年で10%弱シェアを低下させており、iPhone人気が高かった傾向からAndroidへシフトしている人が多くなってきている様子がみられます。
世界のiPhoneとAndroidシェア率は?
日本ではAndroidのシェア率が増加しつつも、まだiPhone人気が高いのですが、これは世界的に見ると非常に異例なことでもあります。
KANTER社による2023年6月の国別OS別シェア率
国 | Android | iOS | その他 |
---|---|---|---|
日本 | 59.5% | 39.9% | 0.6% |
中国 | 71.2% | 27.6% | 1.2% |
イタリア | 76.5% | 23.3% | 0.2% |
ドイツ | 69.9% | 30% | 0.1% |
フランス | 74% | 26% | 0.1% |
イギリス | 64.5% | 35.5% | 0.1% |
スペイン | 81.8% | 18% | 0.2% |
アメリカ | 57% | 43% | 0% |
オーストラリア | 52.9% | 47.1% | 0% |
表を見るとわかるように、世界的に見るとAndroidのシェアの方が高い国が多いです。
日本におけるiPhone人気の高さは、UI/UXがシンプルであるために端末が使いやすい。また多くのユーザーが使っているために情報のアクセスに便利といった点が考えられます。
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日本のメーカー別シェア率
出典:株式会社MM総研
調査会社のMMDLabo株式会社(MMD総研)が2022年に行った調査によると、メーカー別シェアは以下のようになっています。
メーカー別シェア
- Apple
- シャープ
- サムスン電子
- FCNT
- SONY
- その他
この調査ではApple(=iOS)以外のOSを搭載する非Appleスマホの割合は過半数となりますが、やはりAppleの人気が高いことがわかります。
日本のiPhone・Androidメーカー別シェア率から見える傾向
日本におけるスマホメーカー別シェア率を紹介しましたが、このグラフから見える傾向は3つです。
Appleはシェアを落としている
この調査は2022年に行われたものですが、メーカー別総出荷台数シェアは2012年から11年連続でAppleが1位となっています。
総出荷台数は1544.6万台(前年比8.1%減)、スマホだけの出荷台数シェアでは48.8%となりました。
iPhoneは引き続き50%近くと高いシェアを維持していますが、台数の減少率はスマホ市場全体よりも高く8.1%となりました。
理由としては、以下が考えられます。
- 2022年7月に円安による価格改定にてiPhone販売価格が値上げしたこと
- 携帯キャリアの新規・MNP獲得による極端な値引きが少なくなったこと
- iPhone14シリーズが問題発生にて在庫不足になったこと
シャープは意外に強い
非AppleスマホというとXperia勢のソニーと、Galaxy勢のサムスンの名前が真っ先に上がりますが、意外にもサムスンよりもシャープの方がシェアが上です。
シャープは2017年から日本専売モデルの「AQUOS sense」シリーズを発売しています。ユーザーの声に耳を傾けながらコツコツと日本人に特化したスマホを作り続けてきました。
「どうしても国産スマホじゃないと嫌だ」という人は一定数いて、「Xperiaでは少々高い」「そこまで本格的でなくても良い」という人の受け皿になっている面もあるでしょう。
iPhone、シャープ、HUAWEIをはじめスマホ各機種の価格について気になった方は『格安スマホ比較診断』でまとめて比較することができます。
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【2023年】5Gが本格普及の時代!国産スマホはどうする?
2020年3月より、ドコモ・au・ソフトバンクがそれぞれ次世代通信規格である5Gのサービスを開始しました。
5G対応スマホも同時発売され、徐々に5G対応エリアが広がっており、今年2023年度末までに人口カバー率は95%になる見込みです。
5Gによって通信速度が大幅に向上し、低遅延で多接続も可能な通信が実現します。
また、長らく低迷が続いた中華スマホも反復の兆しがみえ始め、国産メーカーは価格競争力で敵わずとも商品力が高いため人気があります。
ここで国産スマホおよび注目のAndroid端末について紹介します。
Xperiaとはどんな端末?
Xperiaは、日本が世界に誇るスマホブランドです。今や世界と戦える国産スマホはXperiaのみ、といっても過言ではありません。
XperiaはGalaxy同様、2010年からずっと日本市場で端末を供給しています。かつてはスウェーデンのエリクソンとの合弁で社名を「ソニー・エリクソン」(ソニエリ)と名乗っていましたが、2012年に合弁を解消して正式な社名は「ソニー・モバイルコミュニケーションズ」となっています。
Xperiaは伝統的に「ディスプレイ性能とオーディオ性能が高い」という特徴があります。この辺りはさすがにブラウン管テレビとトランジスタラジオ、ウォークマンでのし上がったソニーの流れを汲むだけのことはあります。
2015年に発売したXperia Z5 Premiumでは、世界で初めて4Kディスプレイを搭載しました。また、2019年6月に発売したXperia 1では世界で初めて有機EL4Kディスプレイを搭載しました。
オーディオに関しても、Xperiaは廉価モデルでもハイレゾに対応しています。
また、ソニーはスマホカメラ用のイメージセンサーで世界の半分以上のシェアを占め、シェアトップです。そのため、カメラ性能にも定評があります。
「ディスプレイがきれい!音が良い!写真が美しい!」という感じで、わかりやすく性能の良さが実感できるのはXperiaのよいところでしょう。
国産スマホが大好きな人、スマホで映画を見る機会が多いなど映像と音楽にこだわりたい人にはXperiaを強くおすすめします。
AQUOS とはどんな端末?
AQUOSは、シャープが出しているスマホのブランドです。シャープはフィーチャーフォンの時代から、国産メーカーの一角として長年日本の携帯電話市場を支えてきました。
ソニーと並んで国内メーカーとして高い人気をシェアを誇ります。
特にその中でも人気が高いのがAQUOS senseシリーズです。
初代AQUOS senseはドコモとauに端末供給され、併せてSIMフリー版が格安SIM各社への供給されました。この端末は「そこそこの性能と手頃な価格帯の元国内メーカーのスマホ」というところが受け、スマッシュヒットを記録します。
その後、AQUOS sense2、AQUOS sense3と進化していきますが、シャープはユーザーの声を受け止めながら着実に進化をさせ続けました。
例えば、AQUOS senseからAQUOS sense2へのモデルチェンジではディスプレイ解像度を上げ、音楽のハイレゾ再生と顔認証に対応しています。AQUOS sense2からAQUOS sense3へのモデルチェンジではCPUをSnapdragon400番台から600番台に性能アップさせた上で、バッテリーを大容量化、SIMフリー版はDSDVに対応しています。
また、さらに上の性能を求める人向けに「AQUOS sense plus」という上位版を、逆にライトユーザー向けに「AQUOS sense Lite」という廉価版を出し、より幅広いユーザーのニーズに対応しています。
もちろんすべての端末がおサイフケータイ機能を搭載しているので、来たるキャッシュレス決済時代への対応もバッチリです。
「シャープ」というブランドに安心感を感じる人には、おすすめのシリーズといえます。
Galaxyとはどんな端末?
Galaxyは国産スマホではなく、韓国のサムスン電子が販売しているスマホのブランド名です。日本ではソニーのXperiaと共に、2010年から今に至るまで、切れ目なく端末を販売し続けています。
韓国メーカーと聞くと、日本ではどうしても「国産メーカーよりも格下」のように思う人がいますが、サムスンはもう何年も前から世界のメーカー別シェア率で1位の座に君臨しています。
ちなみに2022年は2位がアップル、3位がXiaomi、4位がOPPO、5位がvivoとなっており、国産メーカーの名前はどこにも見当たりません。つまり世界的に見ると、サムスンは国産メーカーよりもはるかに高い評価を受けている、ということになります。
実際にGalaxyの性能の高さは使ってみればすぐにわかるので性能を重視する人こそGalaxyを使う、という状況になっているでしょう。
特に2017年に発売したフラッグシップモデルの「Galaxy S8」は名機とされ、その地位を決定づけたといえます。
Galaxyはエントリーモデルからハイエンドモデルまで、フルラインで各キャリア・格安SIMに端末を供給しており、どこで契約をしても望む性能・価格帯のGalaxyを使うことができます。
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今後日本のiPhone・Androidシェア率はどうなる?
2013年はiPhoneとAndroidがちょうど半数程度だったものの、その後はAndroidスマホのほうがやや優勢となっています。
もちろん、iPhoneは今も圧倒的なシェアを誇ってはいますが、「日本人はiPhone」というイメージも、最近では少し薄れてきたかもしれません。
では、今後の日本のiPhone・Androidのシェア率はどうなるでしょうか。
2022年7月よりiPhoneが一斉値上げ
アップル社は、2022年3月以降の円安の影響を受け、iPhoneを含む主要製品を、2022年7月1日に一斉値上げをしました。
当時の値上げ率はiPhoneで10~25%ほどとなっています。
その後に発売されたiPhoneも値上がりし、それは年々値上がりしている状況です。
今後も、iPhoneに限らずですが、ハイエンドスマホ価格の上昇傾向は続くとみられていいます。そのため、iPhoneのシェア率にも影響がでてくるのではないかとみられます。
2023年12月27日より「総務省による端末割引上限が4万円に緩和」はAndroidのハイエンドモデルに有利?
2019年10月に電気通信事業法が改正され、キャリアおける回線契約時のスマホ販売からの割引額の上限が2万円に規制されていましたが、過度な値引き競争を規制するため2023年11月にスマホ端末の割引上限を4万円に緩和することになりました。
この規制緩和によって、最も大きい影響を受けるのは「Androidのハイエンドモデル」でしょう。シェア争いという観点で考えるとAndroidがシェアを拡大することに繋がる可能性があります。
条件が同じであれば、ブランド力のあるiPhoneは、基本的に値引きをしなくても売れるので、そもそも値引き規制の影響を受けにくいためです。
逆にAndroidのハイエンドモデルは、大きな値引きがないとiPhoneとの価格が接近してしまいます。そうなると「どうせならあと〇円足してiPhoneを買おう」と考え方になる可能性があります。
以上のことから、4万円規制の影響を受けるのはむしろAndroidのハイエンドモデル、と考えることができます。
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