LINEモバイルのデータフリーとは?料金プラン・対象サービス・設定方法を解説
LINEモバイルでは契約時にデータフリーオプションを選ぶことで、対象サービスを契約しているデータを消費せずに利用できます。ここではデータフリーにならない機能など利用上の注意点や、おすすめ度が高い人、気になる疑問をQ&A方式で解決できます。
この記事の目次
LINEモバイルへ乗り換えたい、LINEモバイルを使っているけどもっとお得にしたい方におすすめなのが「データフリー」というオプション機能の利用です。
毎月のデータ通信量の消費を少しでも減らしたい方や、SNSをたくさん使う方にはピッタリといえます。
しかし、「どんなサービスがお得になるのか」「どう使えばデータ通信量を消費しないのか」など、気になる疑問も多くなかなか選べずにいる方もいるのではないでしょうか。
ここではLINEモバイルのデータフリーについて、基本的な知識から契約前に知っておきたいメリット・デメリットを解説します。
LINEモバイルのデータフリーとは
LINEモバイルに加入する際、SIMタイプとデータ容量のほかに選ぶ必要のある項目が「データフリーオプション」です。
まずはどのような内容のオプションで、どんな人におすすめなのかを簡単に解説します。
契約しているデータ量を特定のサービスで消費しない機能
LINEモバイルが提供する「データフリー」とは「特定のサービスだけなら使ってもデータ量を消費しなくなる」という機能です。
通常は携帯電話の契約を行うときに、毎月通信できるデータ量に合わせたプランを選び、その中でLINEやTwitter、YouTubeの動画チェックなどすべてその範囲の中で行います。
しかし、データフリーの機能を使えば、対象の通信をどれだけ行っても契約しているプランのデータ量を消費しなくなります。
データフリーの対象となるSNSの種類によって次の3種類に分かれており、契約するプランに組み合わせていずれかを選んで利用できます。
オプション名 | LINEデータフリー | SNSデータフリー | SNS音楽データフリー |
---|---|---|---|
月額 | 0円 | 280円 | 480円 |
対象サービス | LINE | LINE | LINE LINE MUSIC |
おすすめ度の高い人 | 特にLINEを良く使う人 | LINEやTwitter、Facebookを良く使う人 写真や動画をよくSNSにアップロードする人 | SNSも音楽も両方楽しみたい人 |
たとえば、LINEデータフリーに加入した場合、LINEにおける対象機能ならどれだけ使ってもLINEで消費される通信量はゼロのままです。
3種類どれでもSIMタイプに関係なく、データ容量が3GB以上のプランなら自由に組み合わせられます。
また、LINEのみデータフリーの対象となるLINEデータフリーだけは、もっともデータ容量が少ない500MBのプランにも適応可能です。
普段は家族とのやり取りにLINEを使う程度で、SNSのアカウントを持っていない人にもおすすめです。
SNSをたくさん使う人ほどおすすめ
「SNS音楽データフリー」なら、LINE、Twitter、Facebook、Instagram、LINE MUSICと5つのアプリが対象です。
加入している場合、その月のデータ容量を使いきってしまっても対象となるアプリの通信速度は落ちません。
また、対象となるアプリを使用する際にどれだけLINEモバイルの回線を利用したデータ通信が行われても、データフリーの対象となる機能だけ使っていればデータ通信量はゼロのままです。
LINEモバイルのデータフリーオプションの料金と対象サービス
LINEモバイルのデータフリーオプションを付けた場合、月額料金がどのように変化するのかを解説します。
データSIM(SMS付き)の場合
データSIM(SMS付き)にオプションを付けた場合、それぞれ毎月いくらかかるのかを紹介します。
データ容量 | オプション無し | LINEデータフリー | SNSデータフリー | SNS音楽データフリー |
---|---|---|---|---|
500MB | 600円 | 600円 | – | – |
3GB | 980円 | 980円 | 1,260円 | 1,460円 |
6GB | 1,700円 | 1,700円 | 1,980円 | 2,180円 |
12GB | 2,700円 | 2,700円 | 2,980円 | 3,180円 |
音声通話SIMの場合
音声通話ができる音声通話SIMに、データフリーオプションをそれぞれつけた場合の月額料金を紹介します。
データ容量 | オプション無し | LINEデータフリー | SNSデータフリー | SNS音楽データフリー |
---|---|---|---|---|
500MB | 1,100円 | 1,100円 | – | – |
3GB | 1,480円 | 1,480円 | 1,760円 | 1,960円 |
6GB | 2,200円 | 2,200円 | 2,480円 | 2,680円 |
12GB | 3,200円 | 3,200円 | 3,480円 | 3,680円 |
LINEモバイルのデータフリーオプションの設定方法
LINEモバイルのデータフリーオプションに加入する方法は「新規契約時に加入」と「後からマイページより加入」の2通りです。
新規契約時に申し込む場合は、SIMタイプの選択など、契約内容を決める際にオプションとして選べます。
SNSをどのくらい使うかまだわからない場合やデータフリーの対象を増やしたい場合は、後から「マイページ」より追加で加入したり、プランを変更したりできます。
- LINEモバイル公式LINEアカウント(マイページ)へログイン
- 右上のメニューをタップ
- 「プラン・オプション」をタップ
- オプション管理の「変更する」をタップ
- 必要なプランにチェックを入れて「次へ」をタップ
- 選んだ内容が正しいかどうか確認し「変更する」をタップ
- 「プラン変更受付完了」が出たら終了
注意点として、オプションの適応が完了するまではデータフリーオプションのサービスが使えないため、通信量がそのままカウントされてしまいます。
あらかじめSNSの利用量が多いとわかっている場合は、新規契約時に加入しておくとよいでしょう。
後から契約する際は手続きが完了した後に「何時から適応されるか知らせるメール」が届くため、そのメールの内容を確認してから対象サービスを使うようにしましょう。
LINEモバイルのデータフリーのメリットとデメリット
LINEモバイルのデータフリーは、自分に合う使い方をすることでよりメリットを活かせます。
ただし、普段のスマホの使い方によっては、加入そのものがデメリットになる場合もあるため、メリットとデメリットを事前に把握しておきましょう。
LINEモバイルのデータフリーのメリット
まずはLINEモバイルのデータフリーのメリットを紹介します。
月間データ容量を使いきった後も対象サービスなら高速通信OK
大きなメリットとして、毎月のデータ容量をすべて使いきった後でも、対象サービス内なら高速で通信できることがあげられます。
たとえば、TwitterやInstagramにアップロードされた動画を見る場合や、自分が動画や写真をアップロードする場合もデータフリーの対象です。
また、SNSを多く使う人の場合、それ以外のデータ通信量が少なければ、今までよりもデータ容量の少ないプランを契約して月額基本料金を抑えられます。
ブラウザ上のサービス利用も対象
iPhoneのsafariや、AndroidのChromeといったブラウザを通じ、TwitterやInstagramの公式サイトにアクセスして利用した場合も、カウントフリーの対象です。
そのため、LINEモバイルと契約しているスマホのテザリング機能を使い、パソコンをネットに繋げた場合、公式サイトからTwitterやInstagramを使う場合もデータフリーの機能が適応されます。
LINEモバイルのデータフリーのデメリット
次にLINEモバイルのデータフリーのデメリットを紹介します。
機能次第でデータカウントが発生する
LINEのうち、音声通話やビデオ通話はデータフリーの対象機能ですが、グループ内Liveは対象外です。つまり、データフリー対象のアプリ内において、すべての機能がデータフリーになるわけではありません。
普段よく使う機能がデータフリー対象外になっている場合、それほどデータ通信量が変わらない可能性もあります。
また、データフリーになっているからといって、毎日のように大量のデータ通信を行うと一時的に通信が制限される場合もあることが公式サイトに明記されています。
Wi-Fi接続からLINEモバイルの通信へ切り替えると適応されないことがある
家の中や会社などでWi-Fiを利用している人は、通信の切り替え時に「データフリーオプションが適応されない」場合があります。
これはアプリを立ち上げたまま通信がWi-FiからLINEモバイルの通信へ切り替わった際に、「データフリーの加入者」と識別するためのデータが更新されないことがあるためです。
データを更新するにはWi-FiとLINEモバイルの通信の切り替えが起きる際に、一度アプリを終了させ、通信が切り替わってから再びアプリを起動させます。
これでデータフリーの加入者かどうか識別するデータの更新が行われるため、データ容量の消費を避けられます。
データフリーの対象サービス別のお得になる使い方
データフリーになるアプリは、データフリーの対象にならない機能がいくつかあります。
アプリごとにデータフリーの対象外となる機能が決まっていますが、どのアプリでも注意したいのは次の2つです。
- 外部サイトの動画やリンクへのアクセス
- ライブ配信機能
さらに詳しく対象アプリごとに、データフリーの対象になる機能とならない機能を紹介していきます。
LINEでデータフリーになる機能
LINEを使うときにデータフリーの対象となる機能はたくさんあります。
- トークでの画像やスタンプ、テキスト、動画、その他ファイルの送信・受信・閲覧
- LINEのアプリを通した通話やビデオ通話
- 「タイムライン」での投稿・カメラ・リレーの利用、閲覧
- 「友だち」の閲覧、友達追加
- ニュースのトップ画面の閲覧
- カテゴリの閲覧
- 「ウォレット」のトップ画面の閲覧
- スタンプ・着せかえのダウンロード
- アカウント設定
このようにLINEはほとんどがデータフリーの対象です。しかし、中には対象にならない機能もあります。
- 「ニュース」の詳細を見る
- スタンプショップや着せ替えショップを使う
- LINE Payなど送金機能を使う
- オープンチャットの使用
- 外部リンクへの接続
- グループ内Liveの配信・閲覧
一番ありがちなのがニュースの詳細を見ようとして、外部リンクへ接続してしまうケースです。外部リンクへ接続した場合、画面の上の方に「URL」が表示されます。
LINEのアプリ内であれば上部にはURLは表示されないため、ときどきチェックしておくと安心です。
Twitterでデータフリーになる機能
Twitterにおいてデータフリーの対象となる機能は4つです。
- Twitterの機能を通した投稿
- Twitter上で投稿されたツイートや画像、動画の閲覧
- トレンドやモーメント、通知、メッセージの利用
- プロフィールや設定の編集
LINEと同じく、Twitter上で完結している情報であればデータフリーの対象です。
一方で次のように「Twitterから離れてしまう機能」はデータフリーの対象から外れてしまいます。
- 様々なサイトで「口コミ」として紹介されているTwitterの投稿
- 公式アプリやWebブラウザ以外からのTwitterの閲覧
- ツイートに含まれているYouTubeなどの動画投稿サイトの動画の閲覧
- ツイートに含まれている外部リンクへ接続
- ライブ動画の閲覧や配信
特にアプリもTwitterが提供する公式アプリ以外はデータフリーの対象外です。
普段から公式アプリ以外を使っている人は公式アプリを使うか、Webブラウザから公式サイトへアクセスして使うのがおすすめです。
Facebookのデータフリーになる機能
Facebookでは次の機能がデータフリーの対象となります。
- 画像・動画を含めタイムラインやニュースフィード画面を閲覧・投稿する
- 「リクエスト」「お知らせ」「その他」など画面の表示
- プロフィールの編集
このように、Facebook内の動画や画像、投稿を閲覧する際はデータフリーの対象です。対象外となる機能は3つしかありません。
- Facebook Liveの配信・閲覧
- Facebookから外部リンクへ接続
- Facebookが提供しているMessengerの利用
特にMessengerはFacebookが提供するアプリですが、その機能についてはすべてデータフリー対象外です。
Instagramのデータフリーになる機能
画像や動画投稿がメインとなるInstagramは次の機能がデータフリーの対象となります。
- タイムラインの画像・動画を含む投稿・閲覧
- ストーリーの画像・動画を含む投稿・閲覧
- 検索画面での結果の閲覧
- アクティビティを画面に表示する
- ダイレクトメッセージ
- プロフィール編集
Instagramで注意したいのは次の2つの機能だけです。
- 外部リンクへの接続
- ライブ動画の配信・閲覧
Instagramの閲覧や動画・画像投稿を行うことが多い人にとっては、データフリーの対象となる機能も充実しているといえます。
LINE MUSICのデータフリーになる機能
LINE MUSICは約6,200万曲が楽しめる音楽ストリーミングサービスで、無料プランであっても各曲を1ヶ月に1回だけフル再生が楽しめます。
データフリーの対象となるLINE MUSICの機能は次の通りです。
- ホーム・カテゴリ・マイミュージック・検索などの画面表示と利用
- 音楽・音声の再生
- 音楽のダウンロード
データフリーの対象にならない機能は次の2つです。
- 外部リンクへの接続
- ミュージックビデオの視聴
LINEでは音楽を聴いている間も、他のアプリの通信が遅くなったり、不安定になったりしないように、音楽向けに独立した別の回線を確保しています。
快適に音楽を楽しみたい方は、LINE MUSICがデータフリーの対象となるSNS音楽データフリーを選ぶとよいでしょう。
LINEモバイルのデータフリーに関する Q&A
LINEモバイルのデータフリーの気になる疑問をQ&A方式で解説します。
テザリングを使うとどうなるの?
LINEモバイルのデータフリーは、テザリングを通じてパソコンから対象サービスを使う際にも適応されます。
LINEモバイルのデータフリーオプションに加入しているスマホを使い、ノートパソコンをネットに繋げた場合、Twitterの公式サイト内での通信はデータフリーの対象です。
対象とならないサービスにおいては通信量がカウントされるため、テザリングの使いすぎには注意が必要です。
海外で使うときもデータフリーになるの?
海外で使う場合、データフリーの対象になりません。海外ではLINEモバイルの回線を利用した通信ができないため、通信そのものがデータフリーの対象外となってしまうからです。
また、LINEモバイルは3回線どこからでも乗り換えられますが、ドコモ回線以外の回線は海外では通信機能を利用できません。
そのため、LINEモバイルのスマホを海外で使う予定がある方は、3つの方法のうちいずれかを選んで使うのがおすすめです。
- ポケットWi-Fiをレンタルする
- 現地の無料Wi-Fiを利用する
- 現地のプリペイドカードSIMを購入する
おすすめは日本にいる間に料金の比較や手続きが済ませられるポケットWi-Fiのレンタルです。
どんなアプリでも対象サービスのものならデータフリーの対象になる?
対象になるのは公式アプリの利用や、ウェブ上から公式サイトにアクセスした場合だけです。
Twitterの公式クライアントではないツイタマなどのアプリを通して行われる通信や、データの閲覧は、通常のデータ通信と同じ扱いになってしまいます。
データフリーを活用する際は、公式アプリを使うようにした方がお得といえます。
旧プランだけど新プランにした方がデータフリーはお得?
今までもLINEモバイルを使っていた人で、次の2つの条件に当てはまる人は旧プランから新プランへ切り替えた方がお得です。
- 特にLINEをたくさん使う
- 契約期間の縛りが嫌
新プランがお得になる場合
旧プランのコミュニケーションフリーにおいて、月額データ量が3GBのプランの場合、データSIMなら1,110円、音声通話付きなら1,690円でした。
しかし、新プランの3GBはLINEのみならオプションで付ければ月額無料で、データSIM980円、音声SIMは1,480円とそれぞれ130~210円お得です。
また契約期間の縛りもなくなるため、新プランへ切り替えておけばいつでも好きなときに解約事務手数料1,000円で解約できるようになります。
そのため、SNSの中でもLINEを特によく使う方で、契約期間の縛りをなくしておきたい方は旧プランから新プランへ乗り換えをおすすめします。
旧プラン契約者は使い方次第では今のままの方がよい
対象となるSNSをたくさん使う人や、現在のプラン容量がぴったりな場合は旧プランのままの方がよいです。
旧プランと新プランの同じ条件の月額料金をデータ容量別に比較して解説します。
データ容量 | 旧プラン(MUSIC+)(データSIM、SMS付き)の月額料金 | 新プラン+SNSデータフリーの月額料金 |
---|---|---|
500MB | – | 1,280円 |
3GB | 1,810円 | 1,460円 |
5GB | 2,140円 | – |
6GB | – | 2,180円 |
7GB | 2,700円 | – |
10GB | 2,940円 | – |
12GB | – | 3,180円 |
普段からの使用量が10GBほどの場合、表のように旧プランのMUSIC+の10GBのままの方が毎月240円ほど安いです。
また、現在5GBや7GBの旧プランを契約していて「SNSを含めても通信制限が起きない」場合も、旧プランの方が5GBなら毎月40円、7GBなら毎月480円ほど安いです。
一方で3GBのプランを契約している方で、SMSを特に使わないのであれば新プランの方がより安く使えます。
データフリーをうまく使ってスマホの月額料金をもっとお得にしよう
データフリーの対象となる機能は豊富で、毎月のスマホの月額料金を少しでも抑えたい人におすすめのオプションです。
特にSNSで毎月多くのデータ量を消費している人なら、データフリーを利用することで今までのデータ容量よりも少ないプランを契約できる可能性があります。
LINEのみ対象となる「LINEデータフリー」なら毎月0円で利用できるため、まずはこのオプションから始めてみるのもおすすめです。
LINEモバイルへの乗り換えを詳しく知りたい方、最新キャンペーンを知りたい方は、まずは公式サイトで最新情報をチェックしてみてください。