楽天モバイルでiPhone利用の注意点|利用方法からメリット・デメリットまで
「楽天モバイルでiPhoneを利用しようかと検討していても、メリットやデメリットがわからない」と悩んでいる方もいるでしょう。楽天モバイルをiPhoneで使うときの注意点について解説します。加えて、楽天モバイルを利用する利点や欠点、具体的な利用手順などについても解説していきます。
この記事の目次
「楽天モバイルでiPhoneを利用しようかと検討しているが、メリットやデメリットがわからない」と悩んでいる方もいるでしょう。楽天モバイルをiPhoneで利用する場合、どのような手順で行えばいいのか、具体的なメリットはあるのかなど知りたい人は多いはずです。
そこで、この記事では楽天モバイルのiPhone利用の際の注意点について解説していきます。また、楽天モバイルを利用するメリットやデメリット、具体的な利用手順などについても解説します。
楽天モバイルのiPhone使用方法と注意点
楽天モバイルでiPhoneを利用する方法としては以下の3つのパターンがあります。
- 楽天モバイルで販売中のiPhoneを購入
- 手持ちのiPhoneを利用
- SIMフリー端末を中古で購入する
1つ目は、楽天モバイルで販売中のiPhoneを購入し利用する方法です。この方法で利用をはかる場合、キャンペーンの利用条件や端末代金について確認しておくことが注意点として挙げられます。
2つ目は、手持ちのiPhoneを利用する方法です。しかし、ここでは機種がiPhone6以降のものでなければ楽天モバイルは対応していませんので注意が必要です。詳細な機種判定については後の項目にて述べます。
3つ目は、SIMフリー端末を中古で購入し利用する方法です。しかし、SIMフリー端末は動作対象保障外であったり、回線の自動切り替えが行われないことによるトラブルなどが考えられるため注意が必要です。
詳細については、それぞれの注意点を中心に順を追って解説していきます。
楽天モバイルでiPhoneを購入し契約する
ここでは、楽天モバイルで購入できるPhoneとその料金表、そしてキャンペーン適用時の料金表について解説していきます。具体的な料金体系については下記の表のとおりになります。
なお、機種別の容量について一律で最低の値段から表示しています。
機種名 | 料金 | キャンペーン価格(25か月目に返却した場合) |
---|---|---|
iPhone 13 Pro Max | 159,800円(税込み)~ | 79,896円(税込み)~ |
iPhone 13 Pro | 144,800円(税込み)~ | 72,384円(税込み)~ |
iPhone 13 | 117,800円(税込み)~ | 58,896円(税込み)~ |
iPhone 13 mini | 99,800円(税込み)~ | 49,896円(税込み)~ |
iPhone SE | 62,800円(税込み)~ | 31,392円(税込み)~ |
iPhone 12 Pro Max | 122,800円(税込み)~ | 61,392円(税込み)~ |
iPhone 12 Pro | 112,800円(税込み)~ | 56,400円(税込み)~ |
iPhone 12 | 102,800円(税込み)~ | 51,384円(税込み)~ |
iPhone 12 mini | 87,800円(税込み)~ | 43,896円(税込み)~ |
楽天モバイルでiPhoneを購入することで、様々な割引を受けることができます。現在、Rakuten UN-LIMIT VIIを初めてお申込みの方を対象として、月割り払いによる減額と最大で24000ポイントが還元されるキャンペーンを行っています。
48回に分けて支払う場合、25回目に機種変更をした場合のみ、残りの半分の支払いが不要になります。
キャンペーンの利用条件に注意が必要
キャンペーンの詳細については後述しますが、中にはすでに終了しているものもあるため注意が必要です。それぞれのキャンペーンと開催の有無については以下のようになっています。
キャンペーン | 利用条件 | 開催有無 |
---|---|---|
iPhoneアップグレードプログラム | iPhone対象製品を月割り払い25回目に機種変更する | 開催中 |
iPhone超トク乗り換えキャンペーン | 2020年4月以降の初めてのお申込み プランのご利用 Rakuten Linkで10秒以上通話 | 終了 |
キャンペーン利用時も端末代金が必要
キャンペーンの還元については、基本的に楽天ポイントで行われます。そのため端末代金などャンペーンの還元は全て楽天ポイントで行われるため、一旦は端末代金を払う必要があることにも注意が必要です。
手持ちのiPhoneを使用する
楽天モバイルでiPhoneを利用する方法の一つに、すでに持っている端末を活用するものが挙げられます。すでに持っている端末のため新機種を購入する必要がなく資金を節約できるメリットがあります。
iPhone6以前は未対応
すでに持っているiPhoneを利用する場合、端末が楽天モバイルに対応しているかどうか確認する必要があります。以下リストの端末は楽天モバイルが利用できますが、載っていない場合適用範囲外となる可能性があります。
楽天モバイルiPhone対応機種
- iPhone 14シリーズ
- iPhone 13シリーズ
- iPhone SE(第3世代)
- iPhone 12シリーズ
- iPhone SE(第2世代)
- iPhone 11シリーズ
- iPhone XSシリーズ
- iPhone XR
- iPhone Xシリーズ
- iPhone 8シリーズ
- iPhone 7シリーズ
- iPhone SE
- iPhone 6シリーズ
対応端末については、公式サイトなどで一度確認を行ってから利用するようにしましょう。
SIMロック解除の必要あり
ソフトバンク以外のキャリアから乗り換える場合、MNP番号の取得とSIMロックの解除が必要になります。SIMロックの解除は、現在利用しているキャリアの窓口で行い、端末と本人確認書類、手数料などが必要になります。
解除が終了したら、楽天モバイルのSIMを選択し、端末に内蔵されているeSIMか物理カードタイプのSIMカードを選びます。申し込みが終わったら本人確認を行い、乗り換え機端末での設定を行うことで最終的に利用できます。
SIMフリー端末を中古で購入する
現在iPhoneをつかってSIMフリー端末を中古で購入することで楽天モバイルを利用することもできます。しかし、中古で購入する場合、以下のような点に注意が必要です。
- SIMフリー端末は動作保証対象外
- 回線の自動切り替えに未対応
- RakutenLinkの動作保証
SIMフリー端末は動作保証対象外
楽天モバイルで購入した端末以外は動作保証の対象外となるため、確認しておく必要があります。
回線の自動切り替えに未対応
楽天モバイルが対応しているのは、楽天回線がカバーしている地域だけであり、それ以外の場所ではパートナー回線であるau回線を使用しています。
通常であれば、エリア移動を行うと自動で回線が切り替わる仕様ですが、iPhoneの場合それが自動ではありません。これはSIMフリー端末でも当てはまる場合があるので注意が必要です。
RakutenLinkの動作保証
iPhoneでは、Rakuten Linkアプリを利用していない相手からの受信は、iOS標準の電話アプリに着信されます。
通常、SMSや電話の送受信には料金がかかりますが、Rakuten Linkを利用することで無料で通信できます。しかし、Rakuten Linkは双方が使っていないと料金が発生してしまい、無料で電話したい場合は、送受信ともに専用アプリから行う必要があります。
楽天モバイルでのiPhone利用のメリット
楽天モバイルでiPhoneを利用することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、楽天モバイルを使うことによってもたらされるメリットについて、3つほど解説していきます。
それぞれ、以下の項目について解説していきます。
- 料金プランがシンプル
- キャンペーンが豊富
- ポイント還元で端末代が安い
それぞれ順を追って解説していきます。
メリット1.料金プランがシンプル
一つ目は料金プランがシンプルなことです。従量課金プランのみのシンプルな料金モデルは、iPhoneで楽天モバイルを利用することのメリットといえます。
楽天モバイルでは使った分だけ支払う形式をとっており、最も安いもので980円(税込み)からスタートになります。20GBまで使うと月当たり1980円(税込み)となり、最大で2980円(税込み)となります。
容量 | 価格(税込) |
---|---|
0~3GB | 1,078円 |
3~20GB | 2,178円 |
20GB~無制限 | 3,278円 |
したがって、より多くのデータ通信を行うほうがお得になります。
メリット2.キャンペーンが豊富
楽天モバイルでは、iPhoneを安く購入できるキャンペーンが多く存在しています。今回はその中でも主に3つを取り上げて解説していきます。
- iPhoneアップグレードプログラム
- 最大24000円(税込み)相当のiPhone購入
- 最大19000円(税込み)相当のスマホ購入
iPhoneアップグレードプログラム
出典:楽天モバイル
iPhoneアップグレードプログラムは、購入したiPhoneの実質負担額が最大半額になるキャンペーンです。楽天モバイルのiPhone全機種がその対象であり、48回に分けて払うところを、最大24回払いまでで終えることができます。
25か月目に新しい機種に変更し、前の機種を返却することで実質半額以下の値段でiPhoneを利用できます。2年後に機種を買いなおす予定がある場合などはおすすめのプランといえるでしょう。
特典 | 最大24,000円分相当のポイント還元 |
---|---|
適用条件 | プログラムを利用してiPhoneを購入(楽天カードのみ) |
期間 | 未定 |
iPhoneトク得乗り換え!最大24,000円ポイント還元
出典:楽天モバイル
楽天モバイルの料金プランである「Rakuten最強プラン」に初めて申し込み、iPhoneアップグレードプログラムで対象のiPhoneを購入すると最大で19,000円(税込)分の楽天ポイントが還元されます。さらに、「スマホ下取りサービス」で対象iPhoneを下取りすることで下取り金額に加え5000ポイントが還元されます。
対象の機種は前述しましたが、還元ポイントは機種によって異なってくるので公式サイトで確認してみると良いでしょう。
特典 | ポイントキャッシュバック+アップグレードプログラムの適用+下取りサービスで最大24,000円相当キャッシュバック |
---|---|
条件 | Rakuten最強プランに初めて申し込み、対象のiPhoneを購入+対象のiPhoneを下取り |
期間 | プランの申込期間:2023年6月1日~終了日未定 |
最大19000円(税込み)相当のスマホ購入
出典:楽天モバイル
楽天モバイルでは、Rakuten最強プランの申し込みと同時に対象のスマホを購入する方向けにお得なキャンペーンを実施してもいます。
それらを満たせば、端末代金が最大6,000円(税込み)値引きされ、加えて8,500円(税込み)相当の楽天ポイントがもらえます。
特典 | ポイントキャッシュバックの適用で最大14,500円相当キャッシュバック |
---|---|
条件 | Rakuten最強プランに初めて申し込み、対象のスマホ・WiFiを購入する |
期間 | プランの申込期間:2022年7月1日(金)~終了日未定 |
楽天モバイルでiPhone利用のデメリット
ここまで、楽天モバイルについて様々な面から解説してきましたが、逆に向いていない人というのはどのようなタイプなのでしょうか。ここでは、楽天モバイルを利用する際のデメリットなどを解説していきます。
- 端末標準のアプリでは通話料がかかる
- RakutenオリジナルスマホはeSIMのみ
- キャリアの実店舗が他よりも少ない
以上について順を追って解説していきます。
デメリット1.端末標準の電話アプリでは通話料がかかる
楽天モバイルは、端末標準の電話アプリでは従来通りに30秒22円(税込み)の課金がされてしまいます。RakutenLinkを利用して通話して初めて、通話料が無料となります。
また、基本的にRakuten Linkではなく端末標準のアプリにも着信してしまうため、気にせずに無料会話できないこともデメリットといえるでしょう。
デメリット2.RakutenオリジナルスマホはeSIMのみ
楽天モバイルの注意点として、RakutenオリジナルスマホはeSIMにしか対応していない点が挙げられます。
デバイスにあらかじめ埋め込まれたeSIMは設定の際に便利というメリットもありますが、すべての通信業者が対応していないため乗り換え先が限定されてしまうデメリットがあります。
デメリット3.キャリアの実店舗が他キャリアより少ない
楽天モバイルではキャリアの実店舗が他の大手に比べて少ない傾向にあります。
実際、NTTドコモが2300店舗、KDDIが2100店舗、ソフトバンクが2200店舗ありますが、楽天モバイルはそれらの3割程度しかありません。住んでいる地域によってサポートを受けられない点は、デメリットといえるでしょう。
iPhoneで楽天モバイルを利用する手順
ここでは、iPhoneで楽天モバイルを利用する手順について解説していきます。主に5つの手順に大別することができ、それぞれ以下のものがあります。
- 必要書類を準備する
- 楽天モバイル公式サイトで申し込む
- OSを最新版にアップデート
- SIMをiPhoneに挿入する
- キャリア設定アップデートを行う
順を追って解説していきます。
手順1.必要書類を準備する
まずは、申し込みに必要な書類を用意します。必要な書類は、以下です。
- 本人確認書類
- 楽天会員のユーザIDとパスワード
- クレジットカードや銀行口座の情報
- MNP予約番号
本人確認書類としては、以下のいずれかが必要となります。
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- マイナンバーカード
- 療育手帳
- パスポート、住民基本台帳カード、健康保険証
本人確認書類が揃えば、次は楽天モバイルの公式サイトから、回線の契約などに移ります。
手順2.楽天モバイル公式サイトで申し込む
楽天モバイルで購入する機種を決め次第、以下の通りに画面を進めていきます。
- お申し込みをタップ
- プランを選択するをタップ
- オプションサービス選択画面で加入するオプションにチェックを入れる
- SIMタイプでnanoSIMまたはeSIMを選択
- 製品選択へ進むをクリック
- iPhoneをクリック
- 希望する機種の製品を選ぶをクリック
- カラーや容量、支払い回数を選択
- 故障紛失保障に加入するかを選択
- アクセサリー一覧で必要なものがあれば購入する
- 本人確認書類の提出方法を選び、各種書類を提出する
- 他社からの乗り換えの場合、「他社から乗り換え」を選び、新規の合「新規電話番号の取得」を選ぶ
- 受け取り方法を選択
- 支払い方法を選択
- 申し込むをタップ
- 同意して申し込むを選び、完了
上記手順に従うことで簡単に申し込みを終えることができます。
SIMカードはeSIMがおすすめ!
楽天モバイルではnanoSIMかeSIMかのどちらかを選ぶことができます。nanoSIMは従来型の物理カードSIMであり、eSIMはiPhoneにあらかじめ埋め込まれた、本体一体型のSIMになります。
楽天モバイルを利用する場合、eSIMを使うことをお勧めします。しかし、すべての通信事業者がeSIMに対応しているわけではありません。
端末を選択する
次に、実際に使う端末を選択します。前述した通り、端末には以下の3パターンを利用できるため、どれが自分にあっているかを考えたうえで選ぶと良いでしょう。
- 楽天モバイルで販売中のiPhoneを購入
- 手持ちのiPhoneを利用
- SIMフリー端末を中古で購入する
楽天IDを発行する
楽天のサービスを利用するにあたって、楽天IDを発行する必要が出てきます。
iPhoneではAppleIDなどがあると思いますが、こちらは「iTunes Store」や「App Store」などAppleのすべてのユーザーに対して利用できるIDを示しています。同様に楽天IDは楽天会員登録をされた際に入力します。
手順3.OSを最新版にアップデート
楽天モバイルを使う場合、iPhoneのOSを最新のものにアップデートしておくと良いでしょう。
iOS14.4以降のモデルを搭載しているものに対し提供されるため、利用する場合は早急にアップデートを行う必要があります。
手順4.SIMをiPhoneに挿入する
SIMカードが届いたら以下の手順でiPhoneにカードを挿入します。eSIMの場合、この手順はスキップできます。
- iPhoneの電源を切る
- SIMピンをiPhoneの側面にある穴に差し込み、トレイを取り出す
- SIMトレイにカードをセットし、トレイを戻す
終わりましたら、回線切り替え、APN設定に移ります。
手順5.キャリア設定アップデートを行う
次に、楽天やソフトバンクなどの通信キャリアから配信されるアップデートを行います。iPhoneの場合、キャリア設定アップデートが表示されたタイミングからアップデートをタップするだけで即座に実行されます。
手動で行う場合、設定アプリから「一般」、「情報」と進み行えます。
楽天モバイルでのiPhone利用に注意
今回は、「楽天モバイルでのiPhone利用」について解説してきました。注意点やポイントについておさらいしていきましょう。
楽天モバイルでiPhoneを利用する方法
- 楽天モバイルで販売中のiPhoneを購入
- 手持ちのiPhoneを利用
- SIMフリー端末を中古で購入する
楽天モバイルのiPhone利用する場合のデメリット
- パートナー回線は月に5Gまで
- 端末標準のアプリでは通話料がかかる
- RakutenオリジナルスマホはeSIMのみ
- キャリアの実店舗が他よりも少ない
楽天モバイルは、基本料金が低く抑えられるためおすすめのプランだとといえます。その一方で、機種ごとに対応していない場合やアップデートが必要こともあり、自分の使っている端末の状態を逐一確認することが重要です。
今回紹介した注意点や特徴を参考にしながら楽天モバイルを利用してみてください。