b-mobileとソフトバンクを比較|料金プラン・通信速度・どちらがおすすめ?
ソフトバンクから格安SIMのb-mobileに乗り換える際に、料金プランや通信速度などソフトバンクとどのくらい違うか気になるところです。今回はb-mobileとソフトバンクを徹底比較して、申し込みの流れも詳しく解説します。
この記事の目次
ソフトバンクから格安SIMのb-mobileへ乗り換えを考えている場合、月額料金や通信速度にどれくらい違いがあるのかも気になるのではないでしょうか。
この記事では、b-mobileの概要をはじめ、通信速度・料金プランをソフトバンクと比較しています。
また、どのような場合にb-mobileへ乗り換えたほうがよいのかについても紹介し、実際の乗り換え方法についても説明しています。
b-mobileの特徴
出典:b-mobileb-mobileはどのような特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。
ドコモ回線とソフトバンク回線に対応している
b-mobileは日本通信株式会社がサービスを提供する格安SIMで、ドコモ回線とソフトバンク回線の2種類に対応しています。
現在、ドコモまたはソフトバンクを使用している場合は、回線変更手続きが不要です。
ソフトバンク回線で利用できるのはiPhoneのみ
b-mobileのソフトバンク回線で動作確認が取れているのは、iPhoneのみです。Android端末については動作確認が取れていません。
ソフトバンクで契約したiPhoneであれば、SIMロックがかかっていても、b-mobileはそのままの状態で使用可能です。
料金は利用した通信量に応じて変動する
b-mobileの月額利用料は、利用したデータ通信料によって決まります。
毎月利用可能データ量が決まっているわけではないので、使いきれずに余ってしまうということがなく、その月に使った分だけ支払います。
利用金額は1GBで1,089円(税込)からスタートして、1GB超えるごとに220円(税込)ずつアップします。5G以上になるとデータ通信利用量を設定できるため、使いすぎを防ぐこともできます。
アプリを使えば通話料を半額にできる
b-mobileで通話する場合、通常は30秒ごとに22円(税込)の国内通話料がかかります。しかし、b-mobileで提供している「b-mobile電話」アプリを使用して電話すると、30秒ごとに11円(税込)と半額で通話ができます。
申し込みは不要で、アプリをダウンロードしてアプリを経由して電話するだけです。
通話5分かけ放題オプションも用意されている
契約プラン | かけ放題プラン | オプション料金(月額) |
---|---|---|
990ジャストフィットSIM スタートSIM スマホ電話SIM | 国内通話5分かけ放題 | 550円(税込) |
25GB定額 音声付 おかわりSIM 音声付 高速定額 音声付 ライトプラン 音声付 VAIO® Phone 高速定額 音声付 VAIO® Phone ライトプラン 音声付 スマホ電話SIM フリーData スマホ電話SIM LTE | 国内通話3分かけ放題 | 550円(税込) |
オプションは月額550円(税込)で、契約しているプランによって国内通話が5分、もしくは3分が無料です。
例えば、毎月、5分の通話を10回することを想定してシミュレーションしてみます。
通常料金だと1回の通話料が220円(税込)、それが10回なので毎月の通話料金は2,200円(税込)です。アプリ使用時は1,100円(税込)です。
一方、オプションで5分かけ放題プランに加入していて、「b-mobile電話」アプリを利用している人は通話開始から5分まで無料なので、毎月のオプション料金550円(税込)で済みます。
プリペイドSIMを販売している
プリペイドSIMとは、使用できる期間とデータ通信量が決まっている使いきりのSIMカードです。
例えば、利用開始から3ヶ月間有効で2GB使えるというような具合です。一般的に音声通話機能は付加されておらず、データ通信のみです。
先にSIMカードを購入し、設定されているデータ容量を使い切るか、期限切れになるまで利用できます。
短期間だけ利用したい、格安SIMを契約する前にお試しで使ってみたいときに便利です。
b-mobileのプリペイドSIMは、30日間10GB使える「プリペイドSIM」、30日間あたり30GB使えて12ヶ月(360日)利用できる「b-mobile Biz 30GB」、10日間か21日間の短期間利用できる「VISITOR SIM」の3種類です。
いずれも音声付きではなく、データ通信のみです。
データ容量 | 利用可能期間 | 価格 | |
---|---|---|---|
10GBプリペイドSIM | 10GB | 30日間 | 4,235円(税込) |
b-mobile Biz 30GB プリペイド | 30GB | 30日間30GB×12ヶ月(360日) | 52,030円(税込) |
VISITOR SIM | 5GB 7GB | 10日 21日 | 2,178円(税込) 3,267円(税込) |
直営店はない
b-mobileは直営店がありません。取扱店舗はありますが、直営店ではないので細かな点を店員にその場で確認しながら購入するということができません。
契約内容の確認や操作方法の内容・相談はメールか電話で行う必要があります。
端末の販売は行っていない
b-mobileはスマホの販売を行っていないので、端末を自分で準備する必要があります。
乗り換えの場合は現在使っている端末をそのまま利用できますが、新しくスマホを買いたい場合にはb-mobile以外の場所で購入して準備します。
なお、乗り換えでスマホをそのまま使う場合、ドコモからドコモ回線、ソフトバンクからソフトバンク回線など同じ回線を使う場合はSIMロック解除の手続きは必要ありません。
ドコモのキャリア端末からソフトバンク回線を契約するといったときは、SIMロック解除の手続きが必要です。
メールアドレスの付与はない
b-mobileは独自のメールアドレスを付与していません。
契約や登録のときにはメールアドレスが必要になるので、プロバイダメールやGmailなどのフリーアドレスを取得しておきましょう。
b-mobileとソフトバンクを比較
b-mobileとソフトバンクでは、通信速度や料金プランでどのような違いがあるでしょうか。
なお、ここで紹介する速度は、あくまで理論値です。お住まいの地域や接続環境によって変動しますのでご注意ください。
通信速度を比較
b-mobileは格安SIMの中でも比較的通信速度が速く、快適に動画の視聴やネットの利用ができます。しかし、昼休みの時間帯などでネット利用が集中する、平日昼12時〜13時頃には遅くなる傾向があります。
また、ソフトバンク回線は混雑する時間帯でもある程度の速度を保っていますが、ドコモ回線の方は速度低下がみられるようです。
自分がどの時間によくネットを使うかを考えて、契約時に回線を選択するのが快適に利用するためのポイントです。
どの時間帯でも安定した通信がしたいならソフトバンク回線、混雑時にはあまり利用しないのであればドコモ回線でも問題ないでしょう。
【ソフトバンクの4G LTEの最大速度】
ソフトバンク | 下り速度(最大値) | 上り速度(最大値) |
---|---|---|
Android | 284Mbps | 31Mbps |
iOS | 350Mbps | 32Mbps |
b-mobileの速度
b-mobileの通信速度は公式では公表されていません。そこで、SNSで実際に速度を測った人の感想をみてみると、お昼の利用者の多い時間帯でも2桁のスピードが維持されているといった内容が多くみられました。
10Mbps以上あれば、WebサイトやSNSの閲覧、LINEのやりとりなどは快適に利用できます。また動画も標準程度の画質であればスムーズに再生できるでしょう。
▼SIMチェンジでは「格安SIMの通信速度チェッカー」をご用意しています。b-mobileの通信速度をリアルタイムで計測しているので、ぜひチェックしてみてください。
料金プランを比較
音声通話付きデータ通信プランと、データ通信のみのプランをソフトバンクのプランと比較してみましょう。
音声通話+データ通信プランの場合
b-mobileの月額料金は1GB:1,089円(税込)から始まり、2GB以降は1GBごとに220円(税込)ずつプラスされる仕組みです。
ソフトバンクのメリハリプランは、大容量の50GBプランで月額3,828円(税込)(8ヶ月目〜4,928円(税込))です。しかし、月に使用したデータ通信利用量が2GB以下だった場合は、月額料金から1,650円(税込)割り引かれるといった仕組みです。
ソフトバンクのミニフィットプランは、使った分だけ支払う仕組みですが、b-mobileとは異なり0〜1GB、1〜2GB、2〜5GBまでの3段階です。
容量 | b-mobile | ソフトバンク | |||
---|---|---|---|---|---|
990JUST FIT SIM | ミニフィットプラン | メリハリプラン | |||
2〜7ヶ月目 | 8ヶ月目〜 | 2〜7ヶ月目 | 8ヶ月目〜 | ||
1GB | 1,089円(税込) | 2,178円(税込) | 3,278円(税込) | 2,178円(税込) | 3,278円(税込) |
2GB | 1,309円(税込) | 4,378円(税込) | 5,478円(税込) | ||
3GB | 1,529円(税込) | 6,028円(税込) | 7,128円(税込) | 3,828円(税込) | 4,928円(税込) (〜50GBまで) |
4GB | 1,749円(税込) | ||||
5GB | 1,969円(税込) | ||||
6GB | 2,189円(税込) | ‐ | ‐ | ||
10GB | 3,069円(税込) | – | – | ||
15GB | 4,169円(税込) | – | – | ||
18GB | 4,829円(税込) | – | – | ||
19GB | 5,038円(税込) | – | – | ||
20GB | 5,269円(税込) | – | – |
比較してみると18GBまではb-mobileの方が安く、19GB以上利用する場合にはソフトバンクの方が安くなるということがわかります。
データ通信のみの場合
b-mobileのデータ通信プランも、その月にどのくらいデータ通信を利用したかで変動します。ドコモ回線SMS付SIMの方が月額料金が143円(税込)高くなります。
ソフトバンクのデータ通信は、データ通信のみの場合は基本プラン(データ)とデータプランメリハリの月額料金がかかります。
スマホとセットで利用する場合は、スマホのデータ容量とシェアすることになるので、基本プラン(データ)の料金のみかかります。
データ通信のみの契約をするならb-mobileの方が圧倒的に安く、使ったデータ通信量に合わせて支払うので、余分に支払う心配がありません。
容量 | b-mobile | ソフトバンク | ||
---|---|---|---|---|
ソフトバンク・ドコモ データ通信専用SIM | SMS付SIM(ドコモ回線のみ) | データ通信のみ利用 | スマホとセット利用 | |
100MB | 209円(税込) | 352円(税込) | 8,228円(税込) (〜50GBまで) | 1,078円(税込) |
1GB | 528円(税込) | 671円(税込) | ||
3GB | 935円(税込) | 1,078円(税込) | ||
6GB | 1,595円(税込) | 1,738円(税込) | ||
10GB | 2,409円(税込) | 2,552円(税込) | ||
15GB | 3,608円(税込) | 3,751円(税込) |
b-mobileとソフトバンクどちらがおすすめ?
b-mobileとソフトバンクどちらを選んだらよいかは、自分がどんなサービスを必要としているかを考えると選びやすくなります。
b-mobileがおすすめの人と、ソフトバンクがおすすめの人について説明します。
b-mobileがおすすめの人
- 通信費をとにかく安くしたい
- 2台目やタブレットでの契約
- すでに端末がある、または自分で購入できる
- 普段使用しているメールはフリーメールが中心
通信費をなるべくおさえたい人にはb-mobileがおすすめです。
特に、タブレット端末や2台目のスマホのSIMカードを用意する場合、100MB:209円(税込)から利用できます。b-mobileでは端末の販売をしていないので、使用中の端末を使うか、別で新たに購入する必要があります。
また、キャリアのように独自のドメインメールはありません。しかし、普段から使用しているメールがヤフーメールやGmailなどのフリーメールである人は、キャリアからの乗り換えでもさほど問題はないでしょう。
ソフトバンクがおすすめの人
- 端末も一緒に購入したい
- Android端末が使いたい
- キャリアのサービスを利用したい(キャリアメール、キャリア決済)
- 店舗でのサービスを受けたい
b-mobileはiPhoneのみ動作確認済となっているため、Android端末を利用したい人はソフトバンクを選びましょう。
また、キャリアメール、キャリア決済などのサービスを利用したい人や、全国に店舗があるので、各種変更手続きや設定作業などのサポートをショップで受けたい人にもおすすめです。
b-mobileへの申し込み方法
b-mobileに申し込みをするときに必要なものや、申し込みの流れについてみていきましょう。
申し込みに必要なもの
- 本人確認書類
- クレジットカード
- メールアドレス
- インターネットにつながる環境
- MNP転入を希望の場合MNP予約番号
b-mobileの支払い方法はクレジットカードのみになります。
メールアドレスは、b-mobileではアドレスの発行がされませんが、契約時にID登録のためにメールアドレスが必要です。契約までにインターネットプロバイダのメールやフリーメールなどで取得しておきましょう。
また、今利用中の電話番号をそのまま使用したい場合は、現在契約中の携帯電話会社でMNP予約番号を取得する必要があります。
申し込みの流れ
- MNP予約番号を取得しておく
- b-mobileのマイページアカウントを作成する
- マイページにログインする
- 「お客様情報入力」画面で「購入する」を選択
- 個人情報入力画面に従って入力する
- 電話番号を引き継ぐ人はMNP情報を入力する
- 本人確認書類の画像をアップロードする
- 本人確認完了後、SIMカードが送付される
- SIMカードを受け取り、開通手続きを行う
- スマホの初期設定をする
利用中の携帯電話番号をそのまま利用した場合には、MNP予約番号が必要なので契約中の通信会社から取得しておきましょう。
b-mobileでは、予約番号の有効期間が7日以上必要なため、取得したら速やかに契約を行いましょう。
マイページのアカウント作成にはメールアドレス必要なので、あらかじめ準備しておくとスムーズです。
本人確認書類は写真を撮ってアップロードします。問題がなければ申し込みから3日前後でb-mobileからSIMカードが発送されます。
SIMを受け取ったら開通手続きと端末の初期設定を行います。
b-mobileとソフトバンクを比較して決めよう
毎月の通信費が格段に安くなるb-mobile。すでに端末を所持している場合や、2台目、タブレットなどのデータのみの契約の場合は、通信費の大幅なコストカットが見込めるでしょう。
ただし、店舗がなくオンライン上での契約になることや、端末の販売がなく、Android端末の動作確認がされていません。そのため、Android端末を使いたい人や実店舗で契約したい人はソフトバンクがおすすめです。
ソフトバンクもb-mobileも、それぞれメリットデメリットがあるため、自分に必要なサービスや目的をしっかりと考えて選ぶとよいでしょう。