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ブリッジモードとは?設定方法は?|メリットやローカルルータモードとの使い分けを解説

更新日:2024.02.09

ブリッジモードとはWi-Fiルーターに装備されているルーター機能を無効化することができる機能です。一体どういう機能なのか、どういう時に利用するのかについて解説しています。ブリッジモードの使い方や設定方法を一緒に見ていきましょう!

オフィスや自宅などでインターネットを利用するための装置であるルーターには、「ブリッジモード」という機能が搭載されています。ただ、このブリッジモードについて、一体どういう機能なのか、どういうときに利用するのかわからないという方が多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ブリッジモードの使い方や設定方法について解説していきたいと思います。

ブリッジモードとは?

結論から先にいえば、ブリッジモードとはWiFiルーターに装備されているルーター機能を無効化するために使用する機能です。

オフィスや自宅にあるルーターを「ブリッジモード」に変更することで、ルーターとしての機能を無効化させ、代わりにルーターを「アクセスポイント」(インターネットの中継役)として使用することができるようになります。

つまり、スイッチングハブと同じような使い方ができるというわけです。

ルーターとはインターネットに接続するための装置

わかりやすく説明していくため、まずは「ルーター」とは何か解説していきましょう。

ルーターとは「複数の端末を同時にインターネットに接続するための装置」のことをいいます。

自宅に引き込んだインターネット回線がADSLなどの電話回線の場合は「モデム」、光回線の場合は「ONU」を使って信号を変換することでインターネットに接続することができるようになります。

しかし、これらの機器を使ってインターネットに接続する場合、原則として1つの回線と1つの端末をつなぐことしかできません。

このようなケースでルーターを使うことで、自宅インターネット回線に複数の端末から同時に接続できるようになるというわけです。

ルーターには「有線」と「無線」がある

このルーターには、LANケーブルを使って端末を接続する「有線タイプ」のものと、無線を使って端末を接続する「無線タイプ」があります。また、有線でも無線でも利用できるタイプもあります。

この「無線タイプ」のルーターには、「アクセスポイント機能」が搭載されており、WiFi機能を搭載した端末をインターネットに接続することができるのです。

つまり、無線タイプのルーターには、以下の2つの機能が備わっています。

  1. 複数端末を同時にインターネットに接続するための「ルーター機能」
  2. WiFi端末をインターネットに接続するための「アクセスポイント機能」

ブリッジモードとは?設定方法も解説

ここで、最初に話に戻りますと、ブリッジモードとは、無線タイプのルーターの「ルーター機能をOFF」「アクセスポイント機能をON」にするための設定といえます。

では、なぜこのようなモードに設定する必要があるのでしょうか?

モデムやONUに「ルーター機能」が搭載されているケースが多くなった

無線LANルーターやWiFiルーターを、実際にルーターとして使用することが少なくなってきているのをご存知でしょうか?

その理由は、ADSL回線やケーブルテレビ回線でのインターネット接続に利用する「モデム」や、光回線でのインターネット接続に使用する「ONU」(光回線終端装置)という危機に、ルーター機能が搭載されるようになってきたためです。

そのため、有線・無線に限らずルーターを設置してルーター機能を使用することで、ルーターが2つ以上ある「二重ルーター」(もしくは多段ルーター)の状態になってしまいます。

2つ以上のルーターを設置すると接続が遅くなったり、できなくなったりする

実は、この二重ルーターの状態では、インターネットへの接続速度が低下したり、場合によってはインターネットに接続できなくなったりすることがあるのです。

二重ルーターになることで、家庭内やオフィス内に設定された1つのネットワーク内に、実際には2つのネットワークができてしまうことになります。

このような状態になってしまうと、インターネットの接続速度が低下してしまう原因となります。

また、一番厄介なのが、2つのネットワークが混在することによって、端末側のネットワークから、異なるネットワーク側の機器を操作することができなってしまうこと。つまり、プリンターなどを使用できなくなる可能性があるということです。

そのため、インターネット環境下で「二重ルーター」になることは避けなければならないということです。

複数のルーターがある環境ではブリッジモードを利用する

そこで使用するのが「ブリッジモード」です。

例えば、2つのルーターが設置されている環境では、どちらか一方のルーターを「ブリッジモード」に設定します。

こうすることで、設定したルーターの「ルーター機能」が無効化され、インターネットの中継役である「アクセスポイント機能」のみを起動させることができるのです。

ブリッジとは、単にネットワークとネットワークを物理的につなぐための機器のことですから、もう一方のルーターの「ルーター機能」を邪魔することがなくなるというわけです。

このように、インターネットが整った環境で、ルーターが複数設置されている場合に、最もスムーズな通信を行なうために設定するのが「ブリッジモード」なのです。

ブリッジモードとローカルルーターモードの使い分けは?

ここからは、ブリッジモードとローカルルーターモード(=通常の使い方)の使い分けについて解説していきたいと思います。

ブリッジモードを使用するとき

まずは、ブリッジモードを使用するときから見てみましょう。

モデムなどにルーター機能がある場合

契約しているインターネットプロバイダーから提供されているモデムなどの機器にルーター機能が搭載されている場合は、ルーターをブリッジモードに設定して使用します。

基本的には、WiFiルーターの上位(つまりインターネット回線を引き込んでるところに近い側)にモデムやONU、CTU(※1)などといったプロバイダ側から提供された機器が設置されている状態で、その機器にルーター機能が搭載されている場合、WiFiルーターの「ブリッジモード」に設定して使用します。

こうすることで、インターネット環境下で二重ルーターになることを防ぐことができます。

※1、CTU:NTT西日本の光ファイバー通信サービス「フレッツ・光プレミアム」の加入者の自宅に設置される終端装置のこと。

インターネット環境下でルーターを複数設置している場合

ブリッジモードを使用するもうひとつのシチュエーションは、同じインターネット環境下でルーターを2つ以上設置しているケースです。

自宅ではルーターを複数設置することはあまりありませんが、広めのオフィスなどインターネットに接続する端末の台数が多く、ネットワークの規模が大きい場合には、複数のルーターが導入されていることがあります。

このよう場合は、ルーター機能を使用する必要がないルーターを見極め、ブリッジモードにして使用します。こうすることで、二重ルーターになることを防ぎ、メインのルーター以外をアクセスポイントとして利用することができるので、通常通りインターネットに接続できるようになります。

ローカルルーターモードを使用するとき

次に、ローカルルーターモード、つまりルータールーターとして使用するケースについて見ていきましょう。

モデムなどの機器にルーター機能が搭載されていない場合

インターネットプロバイダーから提供されるモデムやONUなどの機器に、ルーター機能が搭載されていない場合は、ルーターをローカルルーターモードで使用します。こうすることで、通常通りインターネットに接続することができます。

逆の言い方をすれば、アクセスポイント機能が搭載された無線LANルーター(=WiFiルーター)を設置しなければ、無線によるインターネットへの接続ができません。LAN環境の信号と、インターネット側(外部)の信号が異なるため、アクセスポイントを設置して相互変換を行わなければならないからです。

もし手元にあるモデムやONU、CTUなどの機器にルーター機能が付いているかどうかわからない場合は、契約しているプロバイダに問い合わせて確認するようにしましょう。

ブリッジモードを理解してインターネットを快適に使用しましょう!

今回は、ルーターに搭載されているブリッジ機能について解説してきました。

無線LANルーター(=WiFiルーター)には、ルーター機能とアクセスポイント機能が搭載されています。ブリッジモードとは、ルーター機能を無効化させ、アクセスポイント機能のみを作動させるための設定です。

このような機能が搭載されている理由は、複数のルーターが設置されていて、その両方がルーター機能を発揮する状態にしておくと、複数のネットワークができることになり、インターネットの接続速度が低下してしまうためです。これを二重ルーターといいます。

自宅やオフィスなどにインターネットを契約し、プロバイダからルーターの上位に設置する機器が提供されている場合、その機器にルーター機能があれば、無線LANルーターはブリッジモードにして使用しましょう。こうすれば、二重ルーターになることを防ぐことができ、通常通りにインターネットに複数の機器や端末を接続することができます。

新しいルーターを導入したり、端末の台数が増加したりするときには、二重ルーターになりやすいものですから、しっかり確認してブリッジモードとローカルルーターモードを切り替えて使用するようにしましょう。

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