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Nexus 6は果たして「買い」か?

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スマホ

グーグルの「Nexus 6」が今SIMフリースマホ市場で大人気です。オフィシャルの「Googleストア」でも注文してから届くまでに3週間から5週間もかかるという状況です。Nexus 6がそれほどまでに人気を集める秘密はどこにあるのでしょうか。今回はNexus 6の詳細と、ASUSの「ZenFone 2」、Huawaiの「Ascend Mate7」といったライバルモデルとスペックや価格、特徴などを比較してみたいと思います。

グーグルから2014年12月に発売された「Nexus 6」が今SIMフリースマホ市場で大人気です。発売直後の品切れ状態は解消されつつあるものの、オフィシャルの「Googleストア」でも注文してから届くまでに3週間から5週間もかかるという状況です。Nexus 6がそれほどまでに人気を集める秘密はどこにあるのでしょうか。

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今回はNexus 6の詳細と、ASUSの「ZenFone 2」、Huawaiの「Ascend Mate7」といったライバルモデルとスペックや価格、特徴などを比較してみたいと思います。

Nexus 6とはどんなモデルなのか

まずはNexus6の特徴からご紹介しましょう。

Nexus 6はモトローラと共同開発した6インチファブレット

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出典:Google

Nexus 6(ネクサス 6=シックス)はあのグーグルとアメリカのモトローラが共同で開発したSIMフリースマホです。SIMロックがかかっていない端末なので、当然MVNOの格安SIMを自由に使うことが出来ます。日本以外の国では2014年11月に、日本では12月に発売されました。グーグルのリファレンスモデル、Nexusシリーズの第6世代目ということになります(後述)。

スマートフォンという位置づけではありますが画面が5.96インチと大きいことから、スマートフォンとタブレットの中間である「ファブレット」という方が正確かもしれません。Android5.0(Lollipop)が搭載される初のモデルとなります。

販売しているのはグーグルの公式ショップ「Googleストア」と、ワイモバイルです。

SIM無しで買いたい場合はGoogleストアで買う必要があります。もちろんアマゾンやいわゆる白ロム端末を販売しているショップ等でも購入することは出来ますが、これらは並行輸入品(海外向け仕様)が多い点に注意が必要です。

ワイモバイルで購入する場合はSIMの契約とセットになりますが、料金プランの「スマホプランS/M/L」はいずれも2年単位の契約となっており、契約期間中に解約すると9500円の契約解除料が掛かってしまいます。

ストレージが32GBのモデルと64GBのモデルがありますが、Googleストアでの値段はそれぞれ75170円、85540円となっています。ワイモバイルでは75168円と85536円なので、わずかながらワイモバイルで購入する方が値段は安くなっています。

Nexus 6のスペックを確認

「Nexus 6」スペック

 
Nexus 6
OSAndroid 5.0(lolipop)
ディスプレイAMOLED
5.96インチ 2560×1440
CPUSnapdragon 805 2.7GHz クアッドコア
RAM3GB
内蔵ストレージ32GB/64GB
対応メディア-
おサイフケータイ×
防水/防塵-/-
ワンセグ/フルセグ×
カメラ前面200万画素
背面1300万画素
サイズ(H×W×T)159.26mm x 82.98mm x 10.06mm
重さ184g
バッテリー3220mAh
カラーバリエーションダークブルー、クラウドホワイト

Nexus 6は「リファレンスモデル」

Nexus 6のことを調べているとよく「リファレンスモデル」という言葉が出てくると思います。「リードデバイス」という言葉を使う場合もあります。

一般的にリファレンスモデルというのは商品開発の現場で使われる言葉で、日本語に訳すと「実装参照デバイス」という意味になります。

例えばAndoroid端末上で動くアプリ等の様々な開発を行うにあたって、グーグルが公開しているAndroidの仕様書を見ながら開発を行うだけではどうしても不十分で、実際にAndroid上で動かす必要があります。しかもそのAndroidを搭載した端末は、Android以外の機能を極力排除した「純粋な」端末であることが望ましく、NEXUSシリーズはそのためにグーグルが用意している端末です。Androidのバージョンアップがあると必ず最新のリファレンスモデルが真っ先にその対象になります。アプリ等を開発する現場としては、リファレンスモデル上で正常に動作すれば「リリースしても問題ない」という判断に至るわけです。

このような性格上、NEXUSシリーズの端末にはプリインストールされているアプリなどはほとんどありません。通常、例えばXperiaシリーズを買えばソニーの、Galaxyシリーズを買えばサムスンのアプリがたくさんプリインストールされていますし、それをドコモやauといったキャリアを通じて買えばさらにキャリアのアプリもプリインストールされています。しかしNEXUSシリーズはこういったことが一切ありません。そのため、シンプルな端末を求める人の中には、好んでNEXUSシリーズを買い続ける人も数多くいます。

Nexus 6とライバルを徹底比較

それでは続いてNexus 6と、日本市場への投入が待たれるASUSのZenFone 2、HuaweiのAscend Mate7という「最強SIMフリースマホ」3モデルを比較してみることにしましょう。

まずはスペックの比較から

Nexus 6、ZenFone 2、Ascend Mate7の比較表

 
Nexus 6
ZenFone 2
Ascend Mate7
OSAndroid 5.0
(Lollipop)
Android 5.0
(Lollipop)
Android 4.4
(KitKat)
ディスプレイAMOLED
5.96インチ
2560×1440
IPS液晶
5.5インチ
1920×1080
IPS-NEO液晶
6インチ
1920×1080
CPUSnapdragon 805
2.7GHz クアッドコア
Intel Atom Z3580
2.3GHz クアッドコア
Hisilicon Kirin 925
1.8GHz / 1.3GHzオクタコア
RAM3GB4GB2GB
内蔵ストレージ32GB/64GB16GB/32GB/64GB16GB
対応メディア-microSDXC
(最大64GB)
microSD
(最大32GB)
おサイフケータイ×××
防水/防塵-/--/--/-
ワンセグ/フルセグ×××
カメラ前面200万画素
背面1300万画素
前面500万画素
背面1300万画素
前面500万画素
背面1300万画素
サイズ(H×W×T)159.26mm x
82.98mm x
10.06mm
152.5mm×
77.5mm×
10.9mm
157mm×
81mm×
7.9mm
重さ184g170g185g
バッテリー3220mAh3000mAh4100mAh
カラーバリエーションダークブルー、クラウドホワイトグラシアグレー、オスミウムブラック、グラマーレッド、セラミックホワイト、シアーゴールドオブシディアン・ブラック 、ムーンライト・シルバー

Ascend Mate7はオクタコア搭載

 ascendmate7
出典:Huawei Technologies Co., Ltd.

比較表を上から眺めていって真っ先に気がつくのは、Nexus 6とZenFone 2のCPUが「クアッドコア」なのに対してAscend Mate7が「オクタコア」となっている点でしょう。

スマホのスペック表などを見るとよく目にする「CPU」という言葉ですが、これは「Central Processing Unit」の略で日本語に直すと「中央演算処理装置」となります。いわばスマホの「脳みそ」にあたるパーツです。「2.7GHz」とか「2.3GHz」という数字は「クロック数」と言われるものですが、数字が大きいほど頭が良い、と考えておけばよいでしょう。

そして「コア」とはCPUの中心部分、「脳みその中の脳みそ」とも言える部分です。元々CPUの中にコアは1つしかありませんでしたが、やがて技術の進化で2つのコアが存在するものが登場しました。これを「デュアルコア」といい、コアが4つあるものを「クアッドコア」といいます。6つだと「ヘキサコア」、8つだと「オクタコア」といいます。つまりNexus 6とZenFone 2はコアが4つなのに対してAscend Mate7はコアが8つある、ということになります。「1.8GHz/1.3GHz 」となっているのは、「1.8GHzが4コア」「1.3GHzが4コア」という意味です。

もちろんコア数が多い方が高性能であることは間違いないでしょう。オクタコアが搭載されているスマホは非常にサクサクと動きます。クアッドコアに比べて倍のコアで作業をしているわけですから当然の話しです。しかしクアッドコアに比べてそれほど劇的な違いがあるか、というと、必ずしもそうではないような気もします。電車に例えるならば各駅停車と急行の差程度です。決して在来線と新幹線のような差ではないと思います。つまりAscend Mate7とNexus 6、ZenFone 2の差もそのくらいだと考えておくのが妥当でしょう。

クアッドコアとオクタコアで最も大きな差が出るのは「バッテリーの持ち」だと思います。同じ作業を4つのコアでこなすのと8つのコアでこなすのとでは、前者の方がバッテリーをたくさん消費するからです。

バッテリーの容量を比較してもAsend Mate7は4100mAhと非常に大容量になっていますが、オクタコアであることも考えるとバッテリーの持ちが非常に良いということが考えられます。

Nexus 6は外部メディア非対応

ZenFone 2はmicroSDXCに、Ascend Mate7はmicroSDにそれぞれ対応しているのに対して、Nexus 6は外部メディアに対応していません。つまりSDカード等を挿して使うことが出来ません。その代わり内蔵ストレージとして最大64GB用意されています。

64GBで足りるか足りないかは人それぞれなので何とも言えません。大容量の動画や高画質の画像を大量にスマホに入れておきたい、という人にとっては足りないかもしれませんが、最近ではDropboxやGoogleドライブのようなオンラインストレージがたくさんありますし、それぞれスマホからでも簡単にアクセス出来るようにアプリが用意されています。こういったサービスを組み合わせれば直ちに容量不足になるようなことはないと思います。

ただ、パソコンからスマホにデータを移す際に外部メディアがあった方が便利なのは間違いないです。外部メディアがないとパソコンとスマホをケーブルでつなぐか、メールに添付するか、オンラインストレージを経由するかをしなければならず、どちらも多少面倒です。頻繁にデータの出し入れをする場合はネックになってくるでしょう。

 zenfone2
出典:ASUSTeK Computer Inc.

この点、ZenFone 2は内部ストレージで64GB、外部メディアで64GBの合計128GBのデータを入れて持ち歩けるというのは大きなアドバンテージでしょう。

防水・防塵対応ではない

今回比較しているNexus 6、ZenFone 2、Ascend Mate7のいずれもが防水・防塵に対応していません。正しくは防水・防塵の対応状況について、規格や等級について正式にアナウンスされていない、と言った方がいいかもしれません。

最近では多くのスマホが防水・防塵対応であることを謳っており、スペック表などを見ても「IPX5/8・IP5X」といったような記載をよく見かけると思います。この防水や防塵に関する規格はJIS(日本工業規格)によって定められており、保護の程度によって8つの等級に分類されています。つまり「IPX5/8・IP5X」といった表記はJISで定められた基準のうちどの程度のものを満たしているかを表すものです。

防水・防塵性能が発表されていないということは、少なくともアピールするほどの性能は持ち合わせていない、ということでしょう。多少雨に濡れた程度であれば問題ないとは思いますが、どの程度の水や埃であれば大丈夫なのか、という基準が示されていないのは、外での使用が多い人にとっては気になるところです。

ちなみに先日発表された「Xperia J1 Compact」は防水・防塵性能が「IPX5/8・IP5X」と発表されていますが、これは防水が「外側から水を掛けられた場合の保護性能が5」(内径6.3㎜の注水ノズルを使用し、約3mの距離から12.5L/分の水を最低3分間注水する条件であらゆる方向から噴流を当てても、通信機器としての機能を有する)「水に沈めた場合の保護性能が8」(常温で水道水、かつ静水の水深1.5mのところに携帯電話を沈め、約30分間放置後に取り出したときに通信機器としての機能を有すること)、防塵が「5」(粒径75μm以下の塵埃が入った装置に8時間入れて取り出した時に通信機器の機能を有し、かつ安全を維持すること)という意味になります。

Nexus 6の価格はやや高いか?

最後にNexus 6、ZenFone 2、Ascend Mate7の端末価格を比較してみましょう。

Nexus 6(64GB)85540円(Googleストア)
ZenFone 2発売前
Ascend Mate748402円(NTT-X Store)


Nexus 6はGoogleストアで64GBモデルを購入する際の価格です。Ascend Mate7の価格はNTT-X Storeを掲載しましたが、楽天モバイルDMM mobile(DMMモバイル)でSIMとセットで購入する際も概ねこのくらいの値段になっています。ZenFone 2は2015年3月25日現在日本国内ではまだ未発売ですが、内蔵ストレージが64GBのモデルで約4万円前後になることが予想されています。もしも予想通りの値段であればこの3モデルの中ではダントツの安さということになります。スペック的にも申し分がないので、非常にコストパフォーマンスの優れたモデルと言えます。

気になるのはNexus 6がZenFone 2の予想価格の倍以上することです。Androidを作っているグーグルが直接開発に携わったリファレンスモデルということを差し引いても「やや高い」と言わざるを得ません。しかしAndroidの最新バージョンを真っ先に使うことが出来るなど、スマホ好き、ガジェット好きにとっては魅力的なモデルです。好きな人にとっては「買い」ですが、それほど大きなこだわりがなければZenFone 2の国内発売を待ってから判断するのがベストだと思います。

Nexus 6 まとめ

今回ご紹介したNexus 6やZenFone 2、Ascend Mate7など、最近は本当に素晴らしいSIMフリースマホがたくさん登場するようになりました。SIMフリースマホはキャリアで購入するスマホと違って端末購入サポートのようなものがないため、価格が高くなりがちなのがやや難点ですが、MVNOの格安SIMを使うことを考えるとトータルで見ればむしろ安くなる場合もあります。今までのにキャリアに縛られるのではなく、端末もSIMも自由に乗り換えることが出来る時代になったのは消費者にとっては喜ばしいことですね。