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b-mobileの「03スマホ」とは何だ?

03
スマホ

「b-mobile」でおなじみのMVNO、日本通信にはスマホから「03」で始まる電話番号を使って発着信出来る「03スマホ」というサービスがあります。「03スマホ」を使えば固定電話を引いていないフリーランスの人、個人事業主も手軽に「固定電話風」の電話番号を持てるようになります。今回はそんな03スマホを紹介します。

フリーランスや個人事業主の人、あるいは法人化しても1人で仕事をしている人などの中には「仕事用の携帯電話をプライベート用とは別に持っている」というケースが多いと思います。しかし固定電話の番号がなく携帯電話の番号だけ、というのは、イマイチ信用度の点で問題が・・・と感じる人がいるのも事実。

スマホなのに「03」番号?

かといって固定電話の回線を引くのはお金がかかるし面倒だ、という人は、b-mobile(日本通信)の「03スマホ」はいかがでしょうか。

b-mobileの「03スマホ」とは一体何か?

 b-mobile 03スマホ
出典: Japan Communications Inc.

「03スマホ」とは、MVNOの老舗ブランド「b-mobile」を運営する日本通信が2014年12月に1000台限定販売で始めたサービスです。2015年3月末現在、b-mobileオンラインショップとアマゾンでまだ購入することが出来ます。

それではまず「03スマホ」の概要について見てみましょう。

スマートフォンで「03番号」が使える!

「03スマホ」の最大のウリは「スマートフォンで03番号が使える」、これに尽きます。

言うまでもなく、「03」というのは東京23区等の市外局番です。本来であれば03で始まる電話番号というのは東京23区内等の固定電話に対してNTT東日本から割り当てられるものになります。にもかかわらずこれをスマートフォンで使うことが出来るわけです。スマホで使えるということは「固定」ではなく、持ち運びが出来るということです。北海道に住んでいる人でも沖縄で会社を経営している人でも、「03スマホ」を契約すれば「03」で始まる電話番号を使うことが出来る、というわけです。

「03スマホ」がどういった人にお勧めか、というと、冒頭に触れたように何らかの事情で「仕事で使う固定電話を持っていない」という人が真っ先に挙がってくると思います。

最近はインターネット技術やインフラの発達により、SOHOやクラウドワーキングという新しい働き方をする人が増えています。オフィスを持たずに自宅で仕事をしたり、パソコンとスマホだけを持ってカフェや図書館などを転々としながら仕事をする人もいます。このような働き方をしている人の多くは仕事用の固定電話を持っていません。場所を転々とするようなクラウドワーカーはそもそも仕事場が固定されていないので固定電話を置いてもあまり意味がありませんし、自宅で仕事をしている人は家族も使う自宅の電話番号を仕事先に教えたり、不特定多数の人に公開することを嫌がります。

どちらの場合も仕事用の携帯電話を1回線用意すれば、少なくとも実務上大きな問題はないので、仕事上の固定電話を持たない人が多いです。

しかし仕事用の電話として固定電話がない、というのは対外的な信用という意味でマイナス要素になります。業種にもよりますが、もしも仕事を頼もうと思っている相手の名刺やホームページに固定電話の番号がなく、携帯電話の番号しかなかったらどう思うでしょうか。安心して仕事を任せてもいいものかどうか、心配になってしまうこともあると思います。特に法人化しているような場合、社名に「株式会社」と入っているのに電話番号が携帯電話だけだと、株式会社ということ自体が本当なのか、と思われる可能性もあります。最近は簡単にネットショップを開設出来たりしますが、お店の連絡先が携帯電話の番号だけだと「お金を振り込んでも商品が届かないのではないか」と思われたりするかもしれません。

このような点を考えると、固定電話の存在というのは仕事をする上では意外に重要な要素と言えます。

しかし自宅に自宅用とは別にもう1回線電話を引くというのは、NTTに連絡をしたり自宅に工事業者を呼んだりと結構面倒です。賃貸住宅の場合は大家の許可を取る必要があるなどハードルも多いです。「仕事上固定電話を設置することの大事さはわかるけど、手間やコストを考えると二の足を踏む」というのが現実でしょう。

こういった場合に「03スマホ」を使うと、「固定電話を引くよりははるかに簡単に回線契約をして電話番号が持てる」「持ち運べる」ということで、多くの問題を解決することが出来るわけです。

「03スマホ」の仕組みは一体どうなっているのか

前述のように、「03」で始まる番号は本来東京23区等に割り当てられた番号です。正確には「東京23区と狛江市全域、調布市の一部」になります。にも関わらずMVNOの格安SIMで03番号を使えるのは一体なぜでしょうか。

その答えは、b-mobileを運営する日本通信が計画を進めている「FMCフォン」というサービスにあります。

FMCとは「Fixed Mobile Convergence」の略ですが、このサービスは携帯電話網と固定電話網を組み合わせることにより、固定電話にかかってきた電話を外出先でも携帯電話で受けることが出来る、というものです。着信だけでなく発信も出来るのがポイントになっています。

そして今回ご紹介している「03スマホ」は、日本通信がこのFMCフォンを初めて商品化したものになります。ただし限定1000台ということで、テストマーケティング的な意味合いも強いようです。

03で始まる固定電話の番号は日本通信がNTT東日本から「03スマホ」で使うために仕入れたものですが、これをSIMとセットで販売されるスマホにプリインストールされた「Jtalk」というIP電話アプリと、日本通信が設置したIP交換機を連携させることによって初めて「03発信」「03着信」を実現させています。

イメージとしては「050 plus」などのIP電話アプリを使った発着信と似ていますが、日本通信によると「スマホとアプリの一体化」「セット販売されるLG G2mini側へ施した細かい調整」によって非常に高音質な通話を実現しているようです。このアプリは汎用アプリではなく専用アプリですし、実質的にLG G2mini以外のスマホで使われることはないわけですから、かなり密接にチューニングが行われているものとみられます。

「03スマホ」の料金体系

「03スマホ」の仕組みがわかったところで、次は具体的な料金体系についてみてみましょう。

データ容量は3GB、通話は1分20円

「03スマホ」はSIMのみで契約をすることは出来ず、必ず端末とセットで契約する必要があります。そして料金プランも1つしかありません。

まず「03スマホ」の月額料金として1380円かかります。ただしここには60分(1200円相当)の無料通話分が含まれます。ここにデータ通信月額料金の1180円が加わります。データ通信の速度は公開されていませんが、3GBを使い切った後は200Kbpsに速度が制限されます。

 LG G2mini
出典:LG Electronics. 「03プラン」でSIMとセット販売されるのは前述のようにLG G2miniになりますが、こちらが34080円で月々1420円の24回払いとなります。

つまり1380円+1180円+1420円=3980円が月々最低限必要な料金、ということになります。

発信した場合はここに通話料が上乗せされますが、通話料は「20円/1分」となっています。これは相手先が固定電話、携帯電話、IP電話でも同じです。逆に「03スマホ」に発信する側は、使っている電話から東京03地域の固定電話へ発信する際の料金が適用されます。

なお、「03スマホ」に最低利用期間や解除料の定めはありません。

「03スマホ」を使う上での懸念

「03スマホ」を使う上で懸念すべき問題として真っ先に考えられるのが「03なのに東京とは限らない」という問題です。

繰り返しになりますが「03」は東京23区等の固定電話の電話番号ですから、この番号を見れば「東京に住んでいる人なんだな」「都内にオフィスがあるんだな」と思うのが当たり前です。しかし実際は東京に住んでいる人じゃなくても「03スマホ」は持てますし、オフィスがどこにあろうが「03スマホ」は持てるわけです。

実際に都内に仕事場や自宅など何らかの拠点を持っていれば問題ありませんが、そうでない場合は無用なトラブルが発生する可能性もあります。信用してもらうために「03番号」を入手したのに、裏目に出る可能性がないとは言い切れません。

そしてこれは懸念というかウィークポイントですが、料金プランやセット販売される端末に選択肢がないことも気になります。データ通信容量は3GBだけでなく7GBや10GBなど、ニーズに応じて選べるようであって欲しいものです。端末については専用アプリ「Jtalk」との兼ね合いなどもあって対応が難しいのかもしれませんが、G2miniはあまりハイスペックではないので、端末にこだわりたい人にとっては少々不満でしょう。

03スマホ まとめ

「03スマホ」は他のMVNOにはない日本通信独自のサービスで、とても面白いものだと思います。「03番号が持てる」という点ばかりが注目されがちですが、通話料が20円/1分とMVNOの通話料に比べて約半分なのも見逃せません。何かの理由でどうしても固定電話の番号、特に「03番号が欲しい」という人にとっては魅力的なサービスと言えるでしょう。