【端末レビュー】HUAWEI nova vs. HUAWEI nova lite

2017年2月24日に発売された「HUAWEI nova」「HUAWEI nova lite」2実機のスペックや付属品のレビューを掲載!BIGLOBEモバイル(ビッグローブSIM)を使った速度計測結果もお伝えします。
この記事の目次
2017年2月24日に発売された「HUAWEI nova」「HUAWEI nova lite」両端末をレビューしました。
今回は、BIGLOBE(ビッグローブ)から、以下の3種類の商品を貸していただき、レビューを行います。
- nanoSIM(音声通話SIM):2枚
- 端末(HUAWEI nova):1台
- 端末(HUAWEI nova lite):1台
HUAWEI novaとは
中国深センに本社を置くHUAWEI(ファーウェイ)から発売された「HUAWEI nova」は4万円前後で購入できる5.0インチスマホで、ZenFone 3にも引けを取らない性能を誇ります。ハイエンドとミドルレンジモデルの中間として使い勝手に優れたSIMフリースマホです。
HUAWEI nova liteとは
同時発売された「HUAWEI nova lite」は、高コスパモデルとして注目が集まっています。HUAWEI nova liteは、2万円台で同価格帯のHUAWEI P9liteよりも性能が高く、廉価版とは思えない価値を提供しています。
HUAWEI novaとnova liteを開封!高まる興奮
スマートフォンを購入して最も興奮が高まるのは開封の瞬間ですよね。早速、箱から端末を取り出してみましょう。
左がHUAWEI nova、右がHUAWEI nova liteです。筆者の撮影しているカメラが写っているほど、綺麗に鏡面加工されていることがわかりますね。
HUAWEI novaの7つの付属品
HUAWEI novaには付属品が7つ付いています。公式サイトには記載がなかったのですが、クリアケースも同封されていますね。
- 保証書
- クイックスタートガイド
- USBケーブル(Type C)
- ACアダプタ
- リモコン付きヘッドセット
- クリアケース
- SIM取り出しピン
HUAWEI nova liteの7つの付属品
HUAWEI nova liteにも付属品が7つ付いています。イヤホンにマイクが付いているのは、ひとつの特徴ですね。
- 保証書
- クイックスタートガイド
- USBケーブル(Type B)
- ACアダプタ
- マイク付きヘッドホン
- クリアケース
- SIM取り出しピン


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「HUAWEI nova」VS「HUAWEI nova lite」のスペック比較
それでは具体的にスペックを比較してみます。兄弟機種なだけあり、スペックは比較的共通のものが見受けられます。
端末名 | HUAWEI nova lilte |
---|---|
メーカー | HUAWEI |
画面サイズ | 5.2インチ, FHD(1920×1080ドット), IPS |
CPU | HUAWEI Kirin655 オクタコア 4×2.1GHz+4x1.7GHz |
OS | Android™ 7.0 Nougat |
RAM | 3GB |
ROM | 16GB |
カメラ画質 | 背面:1200万画素 前面:800万画素 |
micro SD スロット | ○ |
SIMカード | nano × 2 |
通信(LTE) | FDD-LTE : B1/3/5/7/8/19/28 TDD-LTE : B40 W-CDMA : B1/5/6/8/19 GSM : 850/900/1800/1900MHz |
Wi-Fi | Wi-Fi 802.11b/g/n |
Bluetooth | v4.1 |
バッテリー | 3,000mAh |
入出力端子 | micro USB Type B |
サイズ | 147.2 mm × 72.94 mm × 7.6 mm |
重量 | 147 g |
本体カラー | ホワイト/ブラック/ゴールド |
背面の材質に高級感が漂うHUAWEI nova
HUAWEI novaはチタニウムグレー、HUAWEI nova liteはブラックの端末を貸してもらいました。色味はどちらも大人っぽく落ち着いた装いです。
大きく異なるのは、背面の材質ですね。HUAWEI nova liteはプラスチックのガラス素材が用いられている一方で、HUAWEI novaでは素材にアルミが用いられており、高級感を醸し出します。
サイズ感比較 – 安定感ならHUAWEI nova
liteという名称に惑わされてはいけません。実は、HUAWEI nova liteは、HUAWEI novaよりも高さ、幅、厚さが0.5mm~6.0mmほど大きいのです。実際に持ってみると、そのサイズの違いを実感できます。
筆者としては、HUAWEI novaの方が持ちやすい印象があります。mm単位の違いしかないのですが、指で包むことができるので安定して端末を持てる印象です。せっかくなので弊社の女子大生インターンにも持ってもらいました。
「大画面なのでHUAWEI nova liteの方が好みです」
通信速度比較 – 時間帯で大きな差
格安SIMの使用で気になるのは、快適な通信速度が保証されているかどうかです。今回は、BIGLOBE(ビッグローブ)からSIMカードをお借りし、1時間ごとに通信速度を計測してみました。
使用したウェブサイト
- BNRスピードテスト
以下のグラフは、東京錦糸町のオフィスで2017年3月17日の10時~19時までの9時間を1時間ずつ区切り、HUAWEI novaとHUAWEI nova liteの通信速度を比較したものです。時間によって極端に通信速度が変わることが見て取れると思います。
午前中は15mbps程度、14時~16時は5.30mbps~8.25mbpsと高い通信速度を誇りますが、正午や夕方ごろは両端末共に1.00mbps以下となります。利用者の増加する昼ごはん時や帰宅時には、通信速度が低くなってしまうようです。
もちろん、曜日や場所、日付によって通信速度は変わりますし、1日しか計測していないため正確性には欠けます。そのため、参考程度で見ていただければと思います。
カメラ比較 – コントラストに違い
メインカメラのスクリーンショットです。2端末ともにデフォルトの設定で撮影しており、HUAWEI novaは黄色、HUAWEI nova liteは青みがかった色がカメラに写し出されているように見えました。スクリーンショット画像だけを見ると、それほど違いはないように見えます。
一方、こちらの画像はどうでしょうか。HUAWEI novaの方がコントラストがはっきりしており、色鮮やかに写っているように見えます。
「像面位相差」「コントラストAF」機能を搭載しているHUAWEI novaの性能を垣間見ることができますね。白色だけの画像は普段撮りませんので、HUAWEI novaに軍配が上がります。
性能比較 – 滑らかな動作を実現するHUAWEI nova
「AnTuTu Benchmark」「Antutu 3DBench」「GeekBench 4」のアプリをインストールし、各端末の性能を比較してみることにしました。
Antutu3Dで表示される動画に関しては、HUAWEI nova liteの方がカクつく感じです。滑らかに動いてくれないので、3Dのゲームによってはストレスが少し溜まるかもしれません。一方、HUAWEI novaも少しカクつきますが、比較的滑らかに動いてくれるので実用に耐えられる印象があります。
GeekBench 4のBenchmark Resultsも出してみました。Single-Core Scoreが827、Multi-Core Scoreが791とHUAWEI novaのスコアが上回っていることがお分かりいただけると思います。
ディスプレイ比較 – 大画面ならHUAWEI nova lite
HUAWEI nova、HUAWEI nova liteはとにかくディスプレイがでかいです。縦×横の端末の面積のほとんどを画面が占めている印象です。特に画面幅はギリギリの長さを攻めています。
2端末で比較すると、HUAWEI nova liteのディスプレイは5.2インチを誇っており、HUAWEI novaよりも0.2インチほど大きいです。そのため、YoutubeやNetflixなどで動画を見るならHUAWEI nova liteの方が快適だと思います。
DSDS対応比較 – デュアルSIMを実現
HUAWEI novaはDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)対応です。一方、HUAWEI nova liteはDSDS非対応となっています。デュアルSIMではあるものの、片方のスロットが2Gまでしか対応していないためです。
SIMカード×DSDSは不可能
HUAWEI novaのスロットの挿入位置は、microSDカードと共有です。そのため、microSDカードとの併用を考えると、シングルSIMでの運用を余儀なくされます。
指紋認証 – 快適なインターフェースに感動
それぞれ指紋IDを5つまで登録できます。指紋センサーに指を押し付けるよう案内されますので、表示に従い5回ほど押すと指紋が登録できます。アニメーションが分かりやすく、快適に指紋を登録できました。
- 指紋センサーの長押しで動作する「長押しジェスチャー」
- 「写真/ビデオを撮影」「電話に出る」「アラーム停止」の動きを設定可能。
- スワイプで動作する「スライドジェスチャー」
- 「通知パネル表示」「写真を閲覧」の動きを設定可能。
指紋認証はログイン時以外にも使うことができます。HUAWEI nova、HUAWEI nova liteの指紋認証には、2つのジェスチャー機能があり指紋ID画面から設定できます。
筆者のお気に入りは「通知パネル表示」ですね。スマートフォンを日常的に触る中で、WiFiを切りたい、スクリーンショットを撮りたい、サイレントモードにしたいなどと考え、画面上部から通知パネルを引っ張ることがありますが、親指を大きくずらしてスマートフォンを操作する必要があり面倒だと感じることがあります。
指紋IDを用いれば、端末背面の指紋センサーを人差し指で上から下にスワイプして簡単に通知パネルを表示させることができ、非常に快適です。
入出力端子比較 – 異なる規格に注意
HUAWEI novaはmicro USB Type C、HUAWEI nova liteはmicro USB Type Bであり、それぞれ入出力端子が異なります。そのため、2台持ちの際に互換性がなく、2つのUSBケーブルを用いて充電しなければならない点に注意です。
ストレージ比較 – microSDカードで対応
ROM(内蔵ストレージ)の容量は、HUAWEI nova liteの方が16GB少ないです。ただし、2端末ともに最大128GBまでのmicroSDカードに対応しているので、外部メモリとセットでの使用を考えると全く問題ない印象です。
まとめ – 性能重視ならnova、コスパ重視ならlite
今回は、HUAWEI nova、HUAWEI nova liteの両端末のレビューと、BIGLOBE(ビッグローブ) SIMとの相性チェックをお送りしました。性能重視ならHUAWEI novaですが、HUAWEI nova liteは2分の1程度の価格以上の性能があります。性能重視か、コスパ重視で端末を選ぶと良いでしょう。