注目のSIMフリースマホ、ZenFone2とNexus6を徹底比較!
2015年注目のSIMフリースマホを徹底比較!今回は性能怪獣ZenFone2とNexus6を比べます。au系MVNOでは使いにくい?ドコモSIMとの相性は抜群?スペックや基本性能だけでなく、格安SIM/MVNOの相性やUI等の使い易さについても検証します。
この記事の目次
低価格で使えるMVNOが人気を集めているので、今回は2015年注目のSIMフリースマートフォンであるZenFone2とNexus6を徹底比較していこうと思います。スペックだけでなく、おすすめ格安SIMとの相性や使い易さなども検証していきましょう。
ZenFone2とNexus6のスペック比較
まずはZenfone2・Nexus6の人気SIMフリースマートフォンをスペック比較していきます。確認項目は以下の6つです。
- ディスプレイ・サイズ
- CPU
- RAM
- ROM
- バッテリー
- 本体価格
機種名 | ZE551ML(ASUS) | Nexus6 (Motorola) |
---|---|---|
ディスプレイ・サイズ | 5.5インチ 401dpi | 5.96インチ 493dpi |
CPU | Intel Atom Quad Core Z3580 (2.3GHz) Intel Atom Quad Core Z3560 (1.8GHz) | Snapdragon805 Quad Core (2.7 GHz) |
バッテリー | 3000 mAh | 3220 mAh |
価格 | 1.8GHz版 38,664円 2.3GHz版 49,464円 | 32GB版 75,170円 64GB版 85,540円 |
ROM | 32GB/64GB | 32GB/64GB |
RAM | 2GB/4GB | 3GB |
ディスプレイ・サイズ
ディスプレイサイズは5.5インチと約6インチですので、好みが分かれそうです。ディスプレイ解像度の指数の1つとなるdpiについてはNexus6が勝っています。こちらはファブレット(タブレットとスマートフォンの中間)としても使えそうですね。
画面の大きさに関しては好みが分かれるので、YouTubeなど動画の視聴が多いのであれば大画面モデルの6インチを。コンパクトに通話やメール、LINEをするのであればASUSの5.5インチ機種を選びましょう。
CPU
CPUに関しては両者ともクアッドコア搭載で高速処理が可能なので、操作上は全く問題なさそうですね。しかしSnapdragon805 2.7GHzなので、またしてもネクサス6が一歩リードです。
しかしながらZenに搭載されているAtom Z3580は多くのベンチマークテスト(性能の目安をはかるテスト)でドコモ・au・ソフトバンクの最近のスマホと同じくらいのスコアをたたき出しているので、そこまで気にする必要はなさそうです。
RAM
RAMに関してはZenFone2の上位モデルに4GBがあるので、多くのタスク処理をする場合はこちらが有利と言えそうです。
またこちらは上位/下位モデルを選べるので有利ですね。
ROM
内部ストレージと呼ばれるROMですが、要は「どれだけ写真や動画、アプリ等を本体に保存しておけるか」の容量をさします。
ROMは両者32GBと64GBモデルが存在し、優劣をつけがたいところです。しかしネクサスシリーズはSDカードスロットを搭載していないのでここは気をつけたいポイントです。
バッテリー
バッテリー容量に関してもNexus6が220mAhだけ勝っています。ここは使い方によって異なるのでなんとも言えないところですね。
両者とも前モデルからスペックが向上している分、実際の駆動時間は最新の他スマホに比べそこまで良いとは言えない結果が出ています。
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価格
最後に価格ですが、ここはZenFone2の圧勝です。値段では半額近い差があるので、スマホ初心者ならこちらを選ぶのが無難でしょう。
今回はこの本体金額が重要な考察項目になることも付け加えておきます。
スペック確認後のおすすめ購入ポイント
- 性能で選ぶならNexus6
- コスパで選ぶならZenFone2、スマホ初心者に特におすすめ
使い易さ
次にZenFone2とNexus6のUIやLTE対応バンドについても比べていきます。ここでポイントとなるのは「MVNOの格安SIMで、どちらが使い易くおすすめか」です。
Zen UI VS Lollipop
基本操作の重要な部分となるUI(ユーザーインタフェース/システムとユーザーをつなぐ部分で、操作性の大部分を司る)を比べます。操作性に関しては実際に見てみないとわからないと思いますので、簡単なYouTube動画を下にリンクしてあります。
まずネクサスにはAndroid5.0標準の「Lollipop」が搭載されています。前回のAndroid4.4 KitKatに比べ通知機能が強化されたマテリアルデザインで構成されているので、より直感的・ダイレクトにコンテンツにたどり着くことができる優秀なUIとなっています。↓
対してZenですが、Lollipopに準拠しつつも「ZenUI」という独自のUIを採用しています。スマートフォンが初めてという方にも簡単に操作できるように作られているのが嬉しいポイントです。
それ以外にも特定のジェスチャーですぐにアプリを起動できる「ZenMotion」や、安心の「キッズモード」、2台持ちの感覚を楽しめる「SnapView」機能など、独自のシステムがふんだんに盛り込まれています。↓
4G LTE対応バンド
次に高速通信に対応したLTE周波数帯のバンドを比べていきましょう。ここはMVNOの格安SIMでLTEを使えるエリアが決まる部分なので、非常に重要なポイントです。
以下が対応表です。↓
機種名 | ZE551ML (ASUS) | Nexus6 (Motorola) |
---|---|---|
3G (UMTS/ W-CDMA) | 800(B6)/850(B5)/ 900(B8)/1900(B2)/ 2100(B1)MHz | 800(B6)/850(B5)/ 900(B8)/1700/ 2100(B4)/1700/ 1800(B9)/1900(B2)/ 2100(B1)/ 800(B19)MHz |
LTE | 2100(B1)/850(B5)/ 1700/2100(B4)/ 1800(B3)/1900(B2)/ 800(B18)/900(B8)/ 800(B6)/ 1700/1800(B9)/ 800(B19)/ 700(B28)MHz | 2100(B1)/850(B5)/ 1800(B3)/2600(B7)/ 900(B8)/1700/ 1800(B9)/800(B20)/ 800(B19)/2500(B41)/ 700(B28)MHz |
・・・これだと分かりにくいですね。。では、MVNOは現状ドコモ系とau系シムカードなので、もう少し分かりやすく図にしてみます。下の図はZenの4G LTEと3Gの対応バンドです。↓ポイントは以下の3点です。
- au系MVNOでは、技適の問題から現状利用できない
- ドコモ系のLTEには強い
- 3GもFOMAプラスエリアに対応
ASUS ZenFone2 | docomo系 | au(KDDI)系 |
---|---|---|
LTE | band1 band3 band19 | band1 band18 |
3G | band1 band6 | なし |
docomo系は、LTE周波数帯にはしっかり対応しているので高速通信が楽しめます。3Gに関してもFOMAプラスエリアに対応しているので相性が非常に良さそうです。
*注意したい点が一つ。au(KDDI)系のSIMカードでは、技適の問題などから6月9日現在、利用不可となっています。ASUSホームページにも記載されてるので確認しておきましょう!
次にネクサスの対応バンドをみていきます↓こちらもポイントが3つあります。↓
- KDDI系はやはり弱い
- docomo電波はほぼ対応
- こちらもFOMAプラスエリアに対応
Motorola Nexus6 | docomo系 | au(KDDI)系 |
---|---|---|
LTE | band1 band3 band19 | band1 band41 |
3G | band1 band6 band9 band19 | なし |
こちらもドコモ系MVNOエリアの電波が多く掴めるので、どちらもドコモ系MVNOと相性が良いと言えそうですね。au系のシムカードはCDMA2000方式なので、3Gに対応してないのが惜しいところです。
キャリアアグリケーションとLTE-Advanced
二つの回線を束ねて超高速通信が利用できるCA・LTE-AdvancedについてはMVNOで使えるのでしょうか。調べてみました。
au系は弱いことがわかったので、docomo系回線のpremium 4Gで見てみます。
この超高速通信を使える電波帯の組み合わせは
- 1.7GHz(バンド3)+800MHz(バンド19)
- 2GHz(バンド1) +1.5GHz(バンド21)
となっており、Zenで使えるLTEは1/3/19なので、キャリアアグリケーションが使えるとすれば必然的に「1.7GHz+800MHz」の組み合わせとなります。(ネクサスはバント3と5、もしくは3と8の組み合わせでしか対応していないので基本使えません)
そうなると現状docomoの1.7GHz帯は東名阪エリアメインでしかないので、もし本体が対応していたとしても、現状使えるエリアは非常に狭いと言えます。下の地図のオレンジ色の部分が最大150Mbpsの通信速度をだせるエリアですが、みてわかる通り、相当狭いです。
VoLTE
VolTE(ボイス・オーバー・エルティーイー/音声通話を安定・高品質のLTE回線で使える)が、格安SIMで利用可能か確かめてみました。結論からいくと、Nexus6はアップデート次第で使えるようになるかもしれない?です。
こちらはIIJmioでVoLTEを利用した場合の記事はIIJmioの中の人がブログで公開していてるので参考にさせていただいていますみおふぉん教室・VoLTE・業界動向 IIJmio meeting#4
結論を言うと、SIMカード自体はIIJmioでVoLTEが使えるようですが、機種が対応していないとそれは実現しません。
ではその機種はどうかというと、Zenは6月9日現在、IIJmioのSIMを挿してみましたが使えませんでした。
ネクサスに関しては嬉しいニュースあり、Android5.1にアプデートと同時に、対応キャリアでVoLTEの利用が可能になる予定です。北米T-MobileとVerizonの通信網で使えるようになるので、国内の対応にも期待したいところです。
公式サイト:IIJmio
microSDカードスロット
ネクサスは前回シリーズ同様に、SDカードスロットを搭載していません。これは以外と盲点なので注意してください。iPhoneのように128GBモデルも準備しておくべきでは?とも思ってしまいます。バックアップには気を付けましょう。
多くのアプリを入れたり写真・動画を撮ったりすると本体のROM容量は埋まっていきます。ここで本体容量を増設できないと、どこかにデータを逃がすことがSDカード経由でできなくなってしまいます。
カードがなくてもバックアップはとれるので、その方法も確認しておきましょう。
使いやすさ検証後のポイント
- 両機種とも、au系MVNOは微妙
- ドコモ系MVNOであれば、両者通信は問題無し!
- VoLTEはアップデートでそのうち対応するかも
- ネクサスはSDスロットがないので注意
格安SIMとの相性比較
ではいままでの内容を踏まえた上で、ZenFone2/Nexus6のおすすめ格安シムカードとの相性を考察します。
ドコモ系SIMカードとの相性は良い
両機種共に技適・LTE電波の周波数帯に多く対応していることから、docomoシムとは相性が良さそうです。
逆にau系回線との相性はあまり良くないです。技適で使えない+電波が対応していないということで、ドコモ利用がベストといえます。また、こういった問題からKDDI系の通信を利用していたmineo(マイネオ)がマルチキャリア化に動き出すなど良いニュースは幾つかあるので、今後も業界内でこういった動きがあるかもしれません。今回おすすめのdocomo系SIMを扱っているMVNOは以下のリンクから確認できます。↓
公式サイト:IIJmio
公式サイト:NifMo(ニフモ)
最後は値段で決めよう
ここまで注目の2機種を比較してきましたが、ドコモ系SIMであれば使えるエリアは理論上そこまで変わらないですし、性能に関しても両機とも高性能なので、こだわりのあるユーザーでなければ使い勝手は大差ないと考えられます。そこで重要なのは「価格」です。倍近く差が出てくる項目なので、コスパを考慮して購入しましょう。
「今回確認したスペックや機能×本体価格」がその価値に合うか、つまりコストパフォーンマンス見比べてみてください。そこに答えはあるはずです。店頭で実際に試してみるのも一つの手ですね。
おすすめのMVNO
おすすめのMVNOが幾つかあるので、簡単に紹介します。
NifMo
ISPサービス大手niftyが手掛ける「NifMo(ニフモ)」も、おすすめのMVNOですね!
通話定額サービスを開始して話題を集めたニフモですが、セット販売をしている端末はそんなに多くありません。多く通話をする方におすすめのSIMカードです!
公式サイト:NifMo(ニフモ)
DMM mobile
最安値を更新し続けるDMM mobile(DMMモバイル)なら、どのプランでも低価格で運用可能です。
出典:mvno.dmm.com
月額料金プランが非常に安いので、コスパを重視するならDMMとの組み合わせが良さそうですね。
IIJmio
格安SIMでは大人気の「IIJmio」。ファミリーシェアプランなど家族で使うとお得です!
出典:iijmio.jp
月額料金プランも安く動作確認済み端末も非常に多いので、バランスを重視するならIIJmioのプランがおすすめですね!
公式サイト:IIJmio
ZenFone2とNexus6を比較したまとめ
この記事で比べてみた機種はいかがでしたでしょうか。本体だけでなくMVNOとの関係性やUIまで詳しくみていくと、なんとなく全体像が見えてきますね。Zenfone2もNexus6も非常に優秀なことが分かりました。
さて、本体の購入がきまったら、あとは格安SIM選びです。下記の「SIMチェンジプラン診断」を使えば、簡単な質問に答えるだけであなたに最適なSIMプランを提案してくれます。ぜひ試してみてください↓