【ワイモバイル】更新月の確認方法|契約期間・縛りは?解約金はかかる?
Y!mobile(ワイモバイル)利用者で「スマホプラン」のように最低利用期間の定めがある料金プランを契約している人は『更新月』を把握しましょう。更新月以外の時期にプラン変更や解約をすると高額な契約解除料が発生するからです。この記事ではY!mobile(ワイモバイル)の更新月の考え方、確認方法を説明しています。
この記事の目次
スマートフォンやタブレットを使う際の回線契約には2年、あるいは3年といった長期契約を前提にしたものが数多くあります。このような契約には定められた期間よりも前に料金プランの変更や解約をすると契約解除料が必要になることがあり、注意が必要です。
そこで今回はワイモバイルの料金プランの中から長期契約を前提としたものをピックアップし、契約解除料がかからずに料金プランの変更、解約のできる『更新月』にスポットをあててご紹介します。
携帯電話の契約における『最低利用期間』と『契約解除料』『更新月』の基礎知識
携帯電話やスマートフォンの契約においては「一定の期間、継続して契約してくれるなら月々の料金を割安にするよ」という料金プランがあります。
たとえば「本来であれば月々5,000円かかる料金プランを、2年間他の会社へ乗り換えることなく使ってくれるのであれば2,500円で使わせてあげる」という具合です。
このような料金プランはdocomo、au、SoftBank、ワイモバイルといったキャリアはもちろんのこと、多くのMVNOでも導入されています。特にキャリアにおいてはこちらが料金プランの主流であると言っても過言ではありません。
しかし本来の料金よりも割安で使える反面、利用者は原則として以下に紹介するようないくつかの決まりごとを守らなければなりません。
最低利用期間
まず1つめが最低利用期間です。最低でも1年なり2年、場合によっては3年、同じ料金プランを契約し続ける必要があります(ない場合もあります)。
契約解除料
そして2つめが契約解除料です。これは上記の最低利用期間が過ぎていないにも関わらず料金プランを変更したり、解約してしまった場合に携帯電話会社に支払わなくてはいけないお金です(ない場合もあります)。
更新月
3つめが更新月です。多くの場合で最低利用期間を過ぎると契約が自動更新となり、利用者の申し出がない限りは新たにもう1年なり2年なりの2度目の最低利用期間に突入してしまいます。
ここで言う利用者の(料金プランの変更や解約の)申し出ができる期間のことを更新月と呼んでいます。
まとめると、最低利用期間のあるお得な料金プランを契約する場合、その最低利用期間と契約解除料、更新月の3つをきちんと把握しておく必要があるということです。
そうでないと、高額の契約解除料を支払わないと料金プランの変更や解約ができなかったり、気付かないうちに更新月が過ぎてしまったりするからです。
それでは、ここからはワイモバイルの更新月をテーマに話を進めていきます。
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ワイモバイルにおける『最低利用期間が定められている料金プラン』とは
ワイモバイルの更新月の話をする前に、ワイモバイルの最低利用期間が定められている料金プランと、それぞれの契約解除料について確認しておきましょう。
これらをまとめた表が以下のとおりです。
プラン名 | 最低利用期間 | 契約解除料(税込) | 備考 | |
---|---|---|---|---|
スマートフォン | スマホプランS/M/L | 2年 | 10,450円 | 契約期間のない「スマホベーシックプランS/M/L」もあり |
タブレット | データプランS/L | 3年 | 10,450円 | 契約期間のない「データベーシックプランS/L」もあり |
ケータイ | ケータイプランSS | 2年 | 10,450円 | 契約期間のない「ケータイベーシックプランSS」もあり |
Pocket WiFi | Pocket WiFiプラン2 | 3年 | 契約種別「さんねん」は10,450円、「バリューセット」「バリューセットライト」の場合は契約経過期間に応じた金額 | 契約期間のない「Pocket WiFiプラン2(ベーシック)」もあり |
Pocket WiFiプラン2 ライト | 3年 | 契約種別「さんねん」は10,450円、「バリューセット」「バリューセットライト」の場合は契約経過期間に応じた金額 | 契約期間のない「Pocket WiFiプラン2ライト(ベーシック)」もあり | |
Pocket WiFi 海外データ定額 | 3年 | 契約種別「さんねん」は10,450円、「バリューセット」「バリューセットライト」の場合は契約経過期間に応じた金額 |
表をご覧になるとわかるように、多くの方が選ぶことになるであろうスマートフォン向け料金プランの「スマホプランS/M/L」は2年間の最低利用期間が定められています。
出典:ワイモバイル
そして更新月以外の期間に料金プランを契約期間が2年未満のものへ変更したり、解約したりすると10,450円(税込)の契約解除料が発生します。
スマートフォン向け料金プランには最低利用期間が定められていない「スマホベーシックプランS/M/L」もありますが、前述したように料金が割高になります。
スマホプランS/M/Lの料金が1年目はそれぞれ2,178円(税込)、3,278円(税込)、5,478円(税込)、2年目以降が3,278円(税込)、4,378円(税込)、6,578円(税込)なのに対して、スマホベーシックプランS/M/Lはそれぞれ6,028円(税込)、7,128円(税込)、9,328円(税込)となっています。
この料金差を見ると、契約解除料のことが頭をチラつきつつも「まあ2年間くらいは使うだろうな…」と考えて料金の安いプランを選択してしまうのも無理はありません。
なおフィーチャーフォン(ガラケー)向けの料金プランもスマートフォン向け料金プランと同様の仕組みになっていますが、タブレット向けのデータプランは最低利用期間が2年ではなく3年になっていることに注意してください。
ちょっと複雑なのはPocket WiFi向けの料金プランです。Pocket WiFi向けの料金プランはタブレット向けのデータプラン同様に最低利用期間は3年となっていますが、「契約種別」によって契約解除料が若干変わってきます。
2019年8月現在、ワイモバイルのPocket WiFi向け料金プランは「801HW」「603HW」「504HW」「502HW」向けの「Pocket WiFiプラン2」と、601ZT、506HW向けの「Pocket WiFiプラン2 ライト」、そして海外でも定額でデータ通信の利用が可能な「Pocket WiFi 海外データ定額」の3つがありますが、それぞれに「契約種別」として「さんねん」「バリューセット」「バリューライトセット」の3つがあります。
このうち「さんねん」はタブレット向けのデータプランと同様の考え方で大丈夫です。
しかし「バリューセット」「バリューライトセット」はパソコンやタブレットなどを同時購入する際に、原則として購入時の代金から一定金額を「長期契約割引」として割り引くというもののため、「加入月より37カ月間」と「38カ月目以降も継続して利用した場合」の契約解除料が違います。
ワイモバイルの『更新月』についての考え方
次に、ワイモバイルの更新月の考え方です。ここではスマホプランS/M/Lを例に挙げて説明します。まず更新月の説明をする前に(契約)満了月について触れなくてはなりません。
ワイモバイルではスマホプランS/M/Lの満了月を契約開始日から算出し、2年後の同日が含まれる料金月と定義しています。最低でもこの期間は使わなくてはいけない、ということです。
仮に2019年3月20日が契約開始日だとすると、2年後の同日、つまり2021年3月20日を含む月、2021年3月が満了月となります(最低利用期間は2019年3月20日から2021年3月31日)。
そしてこの満了月と翌月と翌々月の3カ月間が更新月です。もう少し具体的に言うと「2021年3月1日から5月31日まで」ということです。
料金プランの変更や解約はこの3カ月間に行う必要があり、この3カ月よりも前、あるいは後ろで変更や解約をすると契約解除料10,450円(税込)が発生します。
更新月に変更や解約の申し出がない限り契約はそのまま自動更新となります。つまり上記の場合、次回の更新月は2021年3月、4月、5月となります。
以上の内容を見やすくまとめたのが以下の図です。
出典:ワイモバイル
満了月や更新月の考え方はフィーチャーフォン向け、タブレット向けの料金プランなどでもまったく同じです。
大事な点なのでもう一度繰り返すと、契約開始日の2年後の同日を含む月が満了月、満了月と翌月、翌々月が更新月となります。
ワイモバイルの更新月の確認方法
「自分の更新月はいつだろう…」と考えたとき、スマートフォンを契約した日をパッと思い出せない人も多いと思います。
そのような人のために、ここではワイモバイルの更新月を確認する方法をご紹介します。
更新月の確認方法は2つあり、1つは電話でカスタマーセンターに確認する方法、もう1つはパソコンもしくはスマートフォン、タブレット、フィーチャーフォンから「My ワイモバイル」で確認する方法です。
まず電話ですが、こちらは自動音声応答サービスでの対応になるため24時間通話料無料で確認できます。電話番号はワイモバイルの電話からなら「116」、それ以外の電話などからなら「0120-921-156」となります。
My ワイモバイルから確認する場合、スマートフォンからはログイン後「ご契約内容」→「もっとみる」→「更新期間」で見られます。パソコンからはログイン後「ご契約内容の確認」→「料金プラン」となります。
更新月以外に料金プランを変更しても契約解除料がかからないケースもある
先ほどから「更新月以外に料金プランの変更や解約をすると契約解除料がかかる」とご紹介していますが、実は更新月以外の料金プランの変更であっても契約解除料がかからないケースがあります。
それは…
- スマホプランS/M/Lの間でのプラン変更(契約期間は継続)
- データプランS/Lの間でのプラン変更(契約期間は継続)
- ケータイプランSSとスマホプランS/M/L間での変更(契約期間は継続)
- Pocket WiFiプラン2、Pocket WiFiプラン2 ライト、Pocket WiFi 海外データ定額間でのプラン変更(契約期間は継続)
以上のようなケースです。
基本的に月々利用可能な高速データ通信容量の大小を変えるだけのプラン変更であれば契約期間はそのまま継続となり、契約解除料はかかりません。
例外的にケータイプランSSとスマホプランS/M/L間での変更は料金プランのカテゴリー(スマートフォン、タブレット等)を飛び越えた契約変更となりますが、契約解除料はかかりません。
逆に「最低利用期間の定めがあるもの」から「最低利用期間の定めがないもの」(スマホプランS/M/LからスマホベーシックプランS/M/Lへの変更など)は同じスマホ向け料金プランというカテゴリーであっても契約解除料がかかります。
なおPocket WiFi向けの料金プランはそれぞれ対応している機種が異なるため、料金プランを変更する場合は機種の変更も必要になるので注意してください。
ワイモバイルの料金プランの変更方法と解約方法、MNP転出方法
それでは最後にワイモバイルで料金プランを変更する方法と解約方法について触れておきましょう。
ワイモバイルの料金プランの変更方法
ワイモバイルの料金プランの変更方法は3つあり、1つは電話でカスタマーセンターで変更する方法、もう1つはパソコンもしくはスマートフォン、タブレット、フィーチャーフォンから「My ワイモバイル」で変更する方法、最後にショップで変更する方法です。
まず電話ですが、こちらは更新月を確認するときと同様にワイモバイルの電話からなら「116」、それ以外の電話などからなら「0120-921-156」へかけて音声案内に従って行います。ただしオペレーターによる対応が必要なため、受付時間は9時から20時までとなっています。
My ワイモバイルから確認する場合、「料金プラン・オプションサービスの紹介・変更」という場所から変更を行います。なお一部My ワイモバイルからでは変更ができないものもあるので、その場合はカスタマーセンターに問い合わせるようにしてください。
最後にショップですが、電話やパソコン、スマートフォンでの料金プランの変更に自信がない人、店舗スタッフと直接話して料金プランを変更したい人におすすめです。
ショップは曜日、時間帯によっては非常に混雑しますので、できればワイモバイルの公式サイトから来店予約をしておくことをおすすめします。
出典:ワイモバイル
これはワイモバイル渋谷東口の来店予約受付画面です。「予約日時」の欄は予約可能な場所が空欄になっていますので、その中から都合の良い日時を選び、あとは必要事項を入力するだけで来店予約が完了します。
必ずしも予約した日時ピッタリにショップで受付が始まるわけではありませんが、その日時において優先的に対応してくれますので予約するだけの価値はあると思います。
▼プランを変更した際、月額料金がいくらになるのかを確認するためにワイモバイルの料金シミュレーションを利用するのがよいかもしれません。詳しくは以下記事で詳しく解説しています。
ワイモバイルの解約方法とMNP転出方法
ワイモバイルを解約する場合、単純にワイモバイルとの契約を解約するだけなのか、あるいはワイモバイルからMNP転出し同じ電話番号を持って他のキャリアやMVNOにMNP転入するのかによって必要な手続きや流れが変わってきます。
単純にワイモバイルとの契約を解約する場合、原則としてショップに出向いて解約手続きをします。最寄りの場所にショップがない場合は解約申込書を郵送してもらって送り返すという方法で解約できるので、カスタマーセンターに相談しましょう。
ワイモバイルで使っていた電話番号を他のキャリアやMVNOで使いたい場合はMNP(モバイルナンバーポータビリティ)という手続きが必要です。
流れとしてはまずワイモバイル側でMNP転出という手続きを行い、MNP予約番号というものを発行してもらったうえで希望するキャリアやMVNOにMNP転入します。
ワイモバイルでのMNP転出手続きは電話でカスタマーセンターで手続きする方法、ショップで手続きする方法の2つがあります。My ワイモバイルを使ったMNP転出手続きは一部の例外を除き基本的にはできません。
MNP転出手続きには新規契約から6カ月以内の場合は6,600円(税込)、それ以降は3,300円(税込)かかります。
ワイモバイルの解約方法については当サイトの以下の記事で詳しく解説しています。
ワイモバイルのMNP転出手続きについては当サイトの以下の記事で詳しく解説しています。
機種代金の支払い方法によっては注意が必要なことがある
スマートフォンやタブレットなどを分割支払いで購入し、解約やMNP転出時点でまだ分割支払い金が残っている場合は解約後、MNP転出後も機種代金を分割で支払い続ける必要があります。ただしショップで残りの機種代金を一括払いに変更できます。
逆にスマートフォンやタブレットを一括払いで購入した場合、購入時点で「一括購入割引」が適用されて格安で購入している可能性があります。この場合、24カ月以内に解約をすると購入した機種に応じた契約解除料が別途発生することがあるので注意が必要です。
この点は購入した場所や料金プランなどによって契約解除料が異なるので、必ず購入した場所で確認をするようにしてください(契約時に発行される「一括購入割引提供条件書」で確認でききます)。
ワイモバイルの更新月は必ず把握しておこう
ここまでワイモバイルの最低利用期間が定められている料金プランの更新月についての情報を中心にご紹介しました。
ワイモバイルの解約や他のキャリア、MVNOへのMNP転出を少しでも考えている人はご自身の更新月を確認しておくことを強くおすすめします。契約は自動更新されるので、更新月に気付かぬまま過ぎてしまうと次回の更新月まで最長で2年間待つ必要があるからです。
もちろん更新月以外でも料金プランの変更や解約、MNP転出はできますが、決して安くない契約解除料の支払いはできれば避けたいものです。
ぜひこの記事を参考に更新月を確認するようにしてください。
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