【まとめ記事】WiMAX通信の品質を良くするリフレクターの作り方
手軽に安い値段でインターネット通信を利用できるWiMAXですが、利用する場所によって通信の品質に差が出てしまうことが問題になることが多いです。この記事では、WiMAX通信の品質を改善することのできるリフレクターについて紹介したいと思います。
この記事の目次
手軽に安い値段でインターネット通信を利用できるWiMAXですが、利用する場所によって通信の品質に差が出てしまうことが問題になることが多いです。この記事では、WiMAX通信の品質を改善することのできるWiMAXリフレクターについて紹介したいと思います。
サムネイル画像の出典:Speed WiFi NEXT W01
▼WiMAXが遅いときの原因・対処法は以下記事で解説しています。
リフレクターを作る前に知っておきたいWiMAX通信の基礎知識
出典:UQ WiMAX
この記事を読んでいる人は、何らかの問題でWiMAXの通信品質に不満があり、リフレクターを作ることでその不満を解消したいと考えている人が多いでしょう。そんな人のために、リフレクターを作る前に知っておいてもらいたい、WiMAX通信の基本的な知識について紹介します。
WiMAXの通信方式について
WiMAXと一口にいっても、現在、通信方式の異なる、WiMAX2+とWiMAXという二つの通信が一般的に使われています。下り最大220Mbpsという高速通信を実現できるのは、最近登場したWiMAX2+の方で、通常のWiMAXではそこまでの高速通信の実現は原理的に不可能です。
またWiMAX2+の場合でも、「最大」の通信速度が下り220Mbpsというだけで、ルーターの位置や混雑具合など様々な原因によって、そこまでの速度が出ないのが普通です。
WiMAXの通信環境について
WiMAXの通信速度は、通信環境に大きく左右されます。
例えば、WiMAX回線を利用する場所。通信を可能にする基地局からの距離が遠ければ、その分通信速度は遅くなります。また、たとえ基地局とルーターとの距離が近かったとしても、間に高い建物など通信を阻害するものがあれば、通信品質は大きく劣ってしまいます。
また、混み合った環境でWiMAXを利用すると、通信速度が劣ることが知られています。というのも、一つの基地局が対応できる通信量には限界があるからです。多くの人が行き交う繁華街で昼間に通信速度が遅かったり、多くの人が生活する住宅地で夜間に通信速度が遅かったりするのは、これが理由です。
WiMAXの接続方式について
WiMAX通信を可能にするルーターを機器に接続する方式には、大きくUSB方式とWiFi方式があります。スマホでWiMAXを使うのであればWiFi方式による接続が一般的な方法になりますが、WiFi通信は他からの干渉を受けやすいので、USB方式でつないだ時ほどの高速通信は期待できません。
WiMAXの利用機器の設定について
WiMAXを使ってスマホのインターネット通信を行う際、ほとんどの場合WiFi接続になるかと思いますが、一部、WiFiの通信速度を制限しているスマホ機器も存在します。その場合、本来の通信品質を実現できないことがあります。
【YouTubeから紹介】自作WiMAXリフレクターの作り方
いよいよWiMAXリフレクターの作り方の紹介です。上で紹介したうち、通信環境によって通信品質が低下している場合、リフレクターを作って使うことによって、その改善を期待することができます。
リフレクターの正しい作り方というものは存在しません。多くの人が、身の回りにあるものを使って、それぞれの形のリフレクターを作っているという感じです。ここでは、インターネット上で作り方を紹介しているものの中から、いくつかピックアップして紹介します。
金属ボウルを使ったWiMAXリフレクター
リフレクターとは、できるだけ広範囲で電波を受けて、それを反射させてWiMAXのルーターに向かわせるという目的のものです。
一番簡単なのは、料理に使う金属ボウルを利用する方法です。金属ということで電波を受けやすく、お椀型をしているためボウル内部にWiMAXルーターを置けば、そこに電波が集まることになります。また、100円ショップなどで手軽に安く材料を買えるというのも魅力です。
複数の金属ボウルを使う方法も、より広範囲の電波を拾えることになるので効果的です。
ガスコンロ用の汚れ防止シートを使ったWiMAXリフレクター
油が壁に飛び散ることを防ぐ、ガスコンロの周りに置くシート。それもリフレクターとして使えます。金属ボウルを使うよりも、より広い範囲の電波を拾うことができるのがメリットですね。
アルミホイルを使ったWiMAXリフレクター
単純にモバイルルーターをアルミホイルで包むだけでも、通信品質は改善されるようです。リフレクターと呼ぶには、あまりにも「反射」を使っていないような気もしますが、これならば持ち歩いてスマホのインターネット通信改善にも使えますね。
ビニール傘を使ったWiMAXリフレクター
少し手間はかかりますが、ビニール傘にアルミホイルを貼れば、かなり大きなリフレクターを作ることができます。材料費は安いですが、改善される度合いはかなりのものが期待できると思います。
【各ブログから紹介】WiMAXリフレクターにより改善される度合い
こればかりは、正直なところ、実数値で何倍改善するということを保証することはできません。もちろんリフレクターの出来栄えによっても左右されるでしょうし、使う場所でも変わってくるだろうからです。
しかし、インターネット上には、実際に通信品質が改善されたという投稿が多く行われています。ここでは、いくつかの投稿を引用し、WiMAXリフレクターの効果がどれほどのものなのかを体感していただきたいと思います。
金属ボウルを利用したWiMAXリフレクターの場合
ブログ「kazutrekのブログ」によると、リフレクター設置前は4〜6Mbpsだった通信速度が、設置後は10.12Mbpsまで出るようになったとのことです。約2倍も改善したことになりますね。
ガスコンロ用の汚れ防止シートを利用したWiMAXリフレクターの場合
ブログ「小さいって事は・・・」によると、リフレクター設置前は0.5Mbpsほどだった通信速度が、設置後は5Mbpsにまで改善したとのこと。かなりの改善率ですね。
アルミホイルを利用したWiMAXリフレクターの場合
ブログ「悪あがきプログラマー」によると、リフレクター設置前は1Mbpsほどだった通信速度が、設置後は5Mbpsにまで改善したとのこと。こちらもかなりの改善率ですね。
ビニール傘を利用したWiMAXリフレクターの場合
ブログ「iPhoneとかWiMAXとか」によると、そもそも通信速度が測定できないぐらい通信の品質が悪かった場所で、下り約1Mbpsの通信速度を達成できるようになったとのことです。
WiMAXリフレクターについてのまとめ
以上、自作でWiMAXリフレクターを作る方法をその効果を紹介しました。残念ながら、WiMAXリフレクターを作ることによる改善率は未知数ですし、スマホなどで使う場合、簡単にリフレクターを持ち運べないという欠点もあります。
しかし、WiMAXの通信品質で困っている人は、ちょっとした手間で簡単に作れるリフレクターを試してみるのも悪くないと思います。