iPhoneでWiMAXを使うメリットとデメリットを紹介|繋がらない原因と対処法
iPhoneはインターネットに接続して使うことが多くあります。そのネット接続でWiMAXを使うと多くのメリットがあります。ここではiPhoneにWiMAXを使うことのメリットとデメリット、WiMAXでネットが繋がらない場合の原因と対策についてまとめています。
この記事の目次
WiMAXの人気の上昇とともに、iPhoneユーザーでWiMAXを使う人も増えてきました。まだ使っていない人は「iPhoneでWiMAXを使って何をするのか?」「メリットはあるのか?」などの点が気になるでしょう。ここではiPhoneの利用者がWiMAXを使う意味やメリット・デメリットなどについてご紹介します。
WiMAXをiPhoneで使用する2つのメリット
iPhoneユーザーがWiMAXを使うメリットは、以下の2つです。
- データ使用量を気にしなくていい
- PCのネット接続などでテザリングをする必要がない
以降で、それぞれのメリットについて解説します。
データ使用量を気にしなくていい
iPhoneに限らず、スマートフォンではデータの使用量が気になるものです。各キャリアでパケット使い放題のプランはあるものの、一定の制限は受けます。データチャージをすればさらに多く通信できるようになりますが、料金が高いのがデメリットです。
WiMAXは「ギガ放題」などの使い放題プランを用意しています。この基本料金や月額は、携帯キャリアのプランより安いことがほとんどです。WiMAXのギガ放題でも直近3日間の使用量が一定レベルを超えると、速度制限がかかります。しかし、制限の条件は携帯キャリアより大幅にゆるいものです。このように安い料金で使い放題のプランに加入できるため、iPhoneでのネット利用も使用量を気にする必要はなくなります。
PCのネット接続などでテザリングをする必要がない
外でパソコンやタブレットを使っていて、ネット接続が必要になることもあるでしょう。この時無料WiFiサービスを提供しているカフェや街WiFiなどのWiFiスポットがなければ、テザリングが必要になります。
テザリングとは「スマートフォンをルーター代わりにする」技術です。iPhoneでもAndroidでもテザリングすることが可能ですが、そのスマホが携帯キャリアの通信プランに加入していることと、端末がテザリングに対応していることが必要です。「通信プランに加入している=テザリングが利用できる」というわけではなく、例えばau回線を利用しているMVNOの場合はテザリングに対応していない事があります。テザリングに対応している通信プラン・端末を利用しているのであれば、スマホを経由してパソコンやタブレットをネットに接続できます。
テザリングのデメリット
しかし、テザリングにはデメリットもあります。
テザリングのデメリットは下の3点です。
- 通信速度が遅い
- データ使用量を消耗する
- iPhoneのバッテリーが減る
以降で、これらのデメリットについて説明します。
- 通信速度が遅い
- テザリングは、端末とネットワークの間にiPhoneが割って入ります。iPhoneがあるから通信ができるのですが、余計なワンクッションがあるわけです。そのため、PCやタブレットで直接ネットに繋ぐ時よりも速度が遅くなります。
「間に入るのはWiMAXのルーター本体でも同じでは?」と思う人もいるでしょう。確かに流れは同じです。しかし、WiMAXなどのモバイルWiFiは「始めからそのために作られた」機器です。他のことができない変わりに、ネット接続の中継は得意なのです。
一方、スマホはテザリングのために作られた機器ではありません。あくまでネット環境がない場所で困った時にテザリングをできるようにしているだけです。そのため、同じようにネット接続の中継をする場合でも、WiMAXより速度が遅くなるのです。 - データ使用量を消耗する
- テザリングをするケースの多くはパソコンをネットに繋ぐ場面です。パソコンでは文書ファイルなど大きなデータをやり取りすることが多くなります。テザリングでもそのような通信で、携帯キャリアから与えられたデータ使用量を大幅に消耗してしまうことがあるのです。
データ使用量を気にしながらパソコン作業をしていたら集中できないことも増えてしまうもの。一方で、WiMAXであれば大量のデータ通信を高速ででき、作業もはかどりやすくなるでしょう。 - iPhoneのバッテリーが減る
- テザリングをすると、iPhoneのバッテリーが早くなくなってしまいます。もともとスマホのバッテリーは切れやすいものです。大事な場面でバッテリーが切れて困った経験は、多くの人が持っていることでしょう。
テザリングをすると、iPhoneの充電切れのリスクがさらに高まるため注意が必要です。
iphoneのテザリングに頼らずWiMAXでの通信を利用すれば、そのリスクも避けられるでしょう。
iPhoneでWiMAXを利用する2つのデメリット
WiMAXをiPhoneのネット接続に利用することには、デメリットもあります。正確にはデメリットではなく注意点になりますが、以下の2点です。
- WiMAXのルーターを持ち歩く必要がある
- au以外のキャリアから乗り換えると速度が変わる可能性がある
2つ目の速度については、逆に速くなる可能性もあります。そう考えると完全なデメリットは1つ目だけといえるでしょう。
以降で、2つのデメリットについて説明します。
WiMAXのルーターを持ち歩く必要がある
WiMAXの契約をしていても、ルーターがなければ通信はできません。WiMAXを必要としない日だったら持ち歩く必要はないでしょう。しかし、外でパソコン作業をする時などは、忘れずにWiMAXを持ち歩く必要があります。大きなデメリットではありませんが「日頃から忘れ物が多い」という人だと注意が必要です。
au以外のキャリアから乗り換えると速度が変わる可能性がある
WiMAXはauの回線を利用しています。つまり、auから乗り換える場合は通信速度がほとんど変わりません。auユーザーは安心して乗り換えができます。一方、ソフトバンクやNTTドコモについては速度が変わる可能性があります。どちらもauとは別の基地局から電波を送受信しているからです。
しかし、これは逆に考えると「使う基地局が変わることで速度が上がる可能性もある」といえます。現時点でNTTドコモやソフトバンクを使っていて、速度に不満を感じている人もいるでしょう。その場合はWiMAXに乗り換えることで、速度が上がる可能性もあるのです。
iPhoneでWiMAXのネットが繋がらない原因&対策
WiMAXを使い始めたものの、iPhoneでのネット接続ができないこともあるでしょう。あるいは接続ができても異常に遅いということもあるかもしれません。
この場合の主な原因は以下のようなものが考えられます。
- 接続の設定が間違っている
- 使用量の上限を超えて速度制限モードになっている
- WiMAXのルーターかiPhoneに不具合がある
- 一時的なエラー(どちらかを再起動すると直る)
移行で、これらの原因と対策をまとめます。
接続の設定が間違っている
特に使い始めやiPhoneの機種変更の直後によくある原因です。モバイルWiFiとSIMカードを自分で別々に買って設定する場合は、APNなどの複雑な設定で引っかかります。しかし、WiMAXでは通信がすぐできるように最初から設定されています。そのため、このような複雑な設定の間違いはあまりありません。多くは「iPhone側でのパスワードの入力ミス」など、単純なものです。
使用量の上限を超えて速度制限モードになっている
WiMAXのプランでも通信量の上限はあります。それを超えると携帯キャリアと同様に速度制限がかかります。使い放題プランの「ギガ放題」でも、速度制限の条件はあります。「直近3日間で10GBを超えた場合」という条件です。この場合は約1日待つか、有料のデータチャージをすることで速度制限を解除できます。
一般的な使用ではこの速度制限はめったに受けません。
WiMAXのルーターかiPhoneに不具合がある
精密機器である以上、不具合や故障があれば速度も遅くなります。ネット接続自体ができなくなることもあるでしょう。心当たりがある方から点検や修理を依頼するのがベストです。
一時的なエラー(どちらかを再起動すると直る)
WiMAXに限らず、すべてのWiFi接続には一時的にエラーが起こることがあります。
自宅やカフェなどに設置されているWiFiルーターでも同じです。WiFiルーターを再起動するだけで接続できるケースはよくあります。
逆にiPhoneやパソコンなど、端末側を再起動するのも有効です。接続できない時は、WiMAXとiPhoneの双方を再起動してみましょう。
▼WiMAXがつながらない原因と対処法については以下記事でより詳しく解説しています。
WiMAXでiPhoneをさらに便利に
iPhoneのネット接続にWiMAXを取り入れることには、多くのメリットがあります。WiMAXのルーターを忘れずに持ち歩くなどの注意点を意識していれば、大きなデメリットはありません。強いていうならWiMAXに契約する手間が1回だけかかるということでしょう。料金については、携帯キャリアから乗り換えるなら全体的には安くなります。特に大容量のデータ通信をする人、通信速度を今より上げたい人は、WiMAXの利用を検討するといいでしょう。