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格安スマホのUQモバイルを徹底解説|メリット・デメリット・料金プランを解説

更新日:2020.05.14

格安スマホ UQモバイルはMMD研究所が実施した「2017年9月格安SIMサービスの満足度調査」で総合満足度第1位に輝きました。この満足度アンケートではUQモバイルのユーザーの実に81.3%の方が「満足」と回答しており、ユーザー満足度の高さが伺えます。今回はそんな格安スマホ UQモバイルのメリット、デメリット、料金プランなどの特徴を改めてまとめてみました。


格安スマホ UQモバイルのメリット

まず始めに、格安スマホ UQモバイルのメリットとデメリットから確認していきましょう。

数少ないau回線を利用しているMVNOであること

MVNOはドコモやau、ソフトバンクといったキャリアから回線を借り受けることによってサービスを提供していますが、その多くはドコモから回線を借り受けている「ドコモ系MVNO」です。MVNOの9割以上がドコモ系MVNOといっても過言ではありません。

そんな中にあってUQモバイルはauから回線を借り受けている「au系MVNO」です。auで販売されているスマホは基本的にUQモバイルのSIMを入れればそのまま使うことができるので、今までauを使っていた方にとっては最もおすすめしたいMVNOの1つです。ただし、VoLTE対応端末を利用する場合にはSIMロック解除が必要です。

auを運営しているKDDIの子会社であること

UQモバイルはWiMAXなどと同じく「UQコミュニケーションズ株式会社」という会社が運営しているサービスですが、このUQコミュニケーションズはauを運営しているKDDI株式会社の子会社です。

つまりauとUQモバイルは親子の関係にある、ということです。

「MVNOは料金が安いのが魅力だけど、大事な携帯電話の契約を知らない会社のものにはしたくない」という方もいらっしゃると思いますが、UQモバイルに関しては親会社がauブランドを展開しているKDDIなので絶対的な安心感があります

通信速度が比較的安定的に速いということ

前述のようにMVNOはキャリアから回線を借り受けていますが、キャリアと同じような通信速度が出るかといえばその答えは「NO」です。

同様に、同じキャリアから回線を借り受けているMVNO同士でも通信速度には差が出ます。

その理由はMVNOによってキャリアから借りている回線の容量が異なる上、その回線を利用している契約者数も違うからです。同じ回線容量を借りていても契約者数が多いMVNOは混んで通信速度が遅くなりがちですし、逆に契約者数が同程度でも、借りている回線容量が大きいMVNOは通信速度が速い傾向になるはずです。

もちろんMVNOが通信設備にどのくらい投資をしているかによっても大きく左右されます。

そのためMVNOの利用者の間では「○○は全然速度が出ない」「△△に乗り換えたら遅くなった」などという話がよく出るわけですが、UQモバイルは比較的安定して常時速い通信速度が出ています

これはSIMチェンジが毎週定期的に行っているMVNO各社の通信速度の計測結果の下り総合ランキング推移でも明らかです。

通信速度が遅いとサイトを閲覧していても動画を視聴していても大きなストレスになりますので、これは大きなメリットといえます。

au端末を使ったテザリングが可能だということ

これは「UQモバイルのメリット」というよりも正確には「auで販売された端末でUQモバイルを使う際のメリット」になります。

「テザリング」とはスマホをアクセスポイントとして、パソコンやタブレット端末、携帯ゲーム機、あるいは他のスマホなどをインターネットに接続することです。


出典:KDDI CORPORATION

テザリングを多用するためにMVNOに乗り換えを検討している方も多いと思いますが、実はドコモで販売されたスマホの一部はドコモ系MVNOのSIMを入れた状態でテザリングをすることができません。

これは「テザリング時にはドコモのAPN以外には接続できない」という設定になっているからです(ドコモとの契約があればドコモのAPNに接続してテザリングが可能)。

しかしauで販売されたスマホはほとんどがMVNOのAPNへ接続ができる=テザリングができます

これはお手元にあるauのスマホを活用したい、という方にとっては嬉しいポイントです。

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ショップの数が多いこと

MVNOのデメリットの1つに「ショップの少なさ」というのがあります。

ドコモやau、ソフトバンクなどのキャリアは大きな駅前には必ずといっていいほどショップを構えていますし、地方では大きな幹線道路沿いにショップがあることも珍しくありません。

スマホを使っていて何かわからないことがあった場合、ショップへ出向いて店員に直接教えてもらえるのはキャリアの大きなメリットの1つです。

しかしMVNOは格安でサービスを提供するために徹底して効率を追求しているため、ユーザーとの接点は極力電話とネットに絞る傾向があります。

つまりショップが少ないためにキャリアのようにショップの店員のサービスを受けるチャンスが少なくなりがちということです。

この点、UQモバイルは他のMVNOに比べると力を入れており、UQモバイルのスタッフが常駐している「UQスポット」は大型ショッピングモールの中などを中心に全国に131店舗存在します。(2017年12月現在)

MVNOでありながらショップでサポートを受けられる、という点はスマホ初心者の方や高齢者の方にとっては大きな安心感につながるでしょう。

公式サイト:UQモバイル

格安スマホ UQモバイルのデメリット

次に格安スマホ UQモバイルのデメリットをご紹介します。

データ通信向け料金プランが少ないこと

MVNOを契約したいと考える方の中には「データ通信だけをしたい」という方も多いと思います。

しかしUQモバイルはこのような方には少々使いにくい料金プランの構成になっています。

というのも、音声通話機能がついておらず「月○GBまでのデータ通信のみが可能」というような料金プランが「データ高速プラン」(月3GB)しかないからです。

データ通信SIMとしてはもう1つ「データ無制限プラン」がありますが、こちらはデータ通信が無制限で使えるものの通信速度が下り最大500kbpsと大幅に落ちてしまいます(データ高速プランは225Mbps)。

音声通話SIMで無料通話分がたくさんつけられている「おしゃべりプラン・ぴったりプラン」には「月2GB」「月6GB」「月14GB」という3つのプランがありますが、音声通話SIMの上に無料通話分を含む料金プランなのでデータ通信だけが目当ての方にとっては料金が高過ぎますし、データ通信容量が2GB、6GB、14GBと大ざっぱな区切りになっていて細分化されていません。更に、後述しますがデータ容量は26ヶ月目以降半減となります。

以上のことからデータ通信だけをしたい、と考える方にとってUQモバイルはやや不向きです。

2年目は料金が高くなり、3年目はデータ容量が半分になること

まずはUQモバイルの公式サイトから引用した「おしゃべりプラン・ぴったりプラン」の詳細について紹介した図を見てください。


出典:UQ Communications Inc.

注目していただきたいのが「月額料金」「データ容量」、そして「通話」の「ぴったりプラン」の箇所です。

月額料金は「プランS」で月1,980円、「プランM」で月2,980円、「プランL」で月4,980円と書かれていますが、その左には「1年間」と書いてあり、下には「14ヶ月目以降は○円/月になります」とそれぞれプラス1,000円の料金が小さく書いてあります。

また、データ容量もプランSで月2GB、プランMで月6GB、プランLで月14GBとなっていますが、左には「2年間」と書いてあり、下には「26ヶ月目以降は○GB/月になります」と小さく書いてあり、約3年目以降はそれぞれ半分のデータ容量になってしまうことがわかります。

さらにぴったりプランの無料通話分もプランSで月60分、プランMで月120分、プランLで月180分となっていますが、その左には「2年間」と書いてあり、下には「26ヶ月目以降は○分/月」と小さく書いてあり、こちらも約3年目以降はそれぞれ無料通話分が半分になってしまいます。

このように、UQモバイルのおしゃべりプランとぴったりプランの契約条件は一見おトクそうでも、2年目、3年目となるにつれて少しずつそのおトクさは失われていきます。

なおこれらの料金プランの契約期間は2年となっており、更新月(契約満了月の翌月=26ヶ月目)以外に解約をすると‭9,500‬円の契約解除料が発生してしまいます。(データ高速+音声通話プラン、データ無制限+音声通話プランからプラン変更した場合は、その変更が適用となった月から24ヶ月間となり、24ヶ月目が契約満了月)

ある程度長い期間使おうと考えている方は、サービス内容の変化に注意が必要です。

4G LTE回線のみの提供で3G回線は使えないこと

「4G LTE」や「3G」という単語を耳にしたことがあるかと思いますが、これらは携帯電話の通信に使われる「通信規格」を指します。「G」はジェネレーション、つまり世代ということで、4G LTEは第4世代、3Gは第3世代となります。

つまり3Gよりも4G LTEの方が新しい技術で、より大容量に、より高速に通信ができるというわけです。

現在のキャリアが提供している電波の主流は4G LTEですが、同時に3Gの電波も提供しています。両方提供することで、山間部等の電波状況の厳しく4G LTEの電波が届かないところでは端末が自動的に3Gの電波を掴み、電波が途切れないようにしています。

これはUQモバイルの回線提供元であるauも同様なのですが、実はUQモバイルに提供されている回線は4G LTEのみで3Gは提供されていません

首都圏などの電波状況に恵まれている地域にお住まいの方はあまり気にする必要はありませんが、山間部にお住まいの方はauの4G LTEの電波が入るかどうかは念の為確認をしておいた方がいいと思います。

確認はauの公式サイトのサービスエリアマップで行うことができます。

ここで一例として、神奈川県足柄上郡山北町の丹沢湖付近の電波状況をチェックしてみましょう。

ますこれが3Gの電波がカバーしているエリアです。


出典:KDDI CORPORATION

次にこちらが4G LTEの電波がカバーしているエリアです。


出典:KDDI CORPORATION

一見同じエリアをカバーしているように見えますが、よく見ると「神縄」と書いてある右側の部分が4G LTEの方は白くなってえぐれている箇所があるのがわかります。

ここは3Gしか入らず、4G LTEが入りません。今までauのスマホは使えたとしても、UQモバイルに変えると使えなくなってしまいます。

もしご自宅がこのような4G LTEのカバーエリアの外だと非常に困ったことになるので、UQモバイルの契約前に4G LTEのエリアチェックはしておくべきです。

公式サイト:UQモバイル

格安スマホ UQモバイルの料金プランをチェック

それでは続いて、格安スマホ UQモバイルの料金プランをご紹介しましょう。

UQモバイルの料金プランは以下の通りです。

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先ほどのご説明で「おしゃべりプラン・ぴったりプラン」と申し上げたのが下の3つで、上2つが「データ高速プラン」「データ無制限プラン」になります。

音声通話重視の方はおしゃべりプランかぴったりプランを!

おしゃべりプランはプランごとに1ヶ月に可能な無料通話時間が設定されています。プランSは最大60分、プランMは最大120分、プランLは最大180分です。

一方のぴったりプランは1ヶ月の無料通話時間の制限はない代わりに、1回の無料通話が「5分以内」と限定されています。5分を超えると30秒ごとに20円の通話料金がかかります。

「電話をかける機会はあまり多くないが、1回かけると長くなりがち」という方はぴったりプランを、「毎日のように電話をかけるが要件だけ話したらすぐに切ってしまう」という方はおしゃべりプランがおすすめです。

筆者の知人では「地方に単身赴任中で自宅の留守を預かっている奥さんに週末1回近況報告の電話をする」という方がぴったりプランのプランMを使っています。1通話あたりの時間が2、30分になるとのことなので、プランMがちょうどいいようです。

おしゃべりプランの方は「毎日最寄駅から奥さんに帰るコールをするように言われている」という方がプランSを使っています。「これから帰るけど買い物は?」「今日は何もないわ」という程度の短いやり取りなら5分以内で終わる、ということでしょう。

「だったらLINEやメールで済ませれば?」と思うのですが、ご本人曰く「電話の方がラク」だそうです。短い要件でもその都度音声通話を使いたい、という方にはおしゃべりプランがよいようですね。

データ通信のみの方、音声通話はほとんどしない方は「その他の料金プラン」を!

前述のように、UQモバイルのデータ通信専用の料金プランは月3GBまでの「データ高速プラン」と月のデータ容量に制限のない「データ無制限プラン」の2つしかありません。

データ通信が月に3GBまでに収まるのであればデータ高速プランを、それ以上になりそうならデータ無制限プランを選びましょう。

今までもスマホを利用されてきた方はご自身が月にどれだけデータ通信をしているかは把握されていると思いますが、UQモバイルを初めて使う場合はまずデータ高速プランから始めてみて、利用状況次第でデータ無制限プランに乗り換えを検討するのがおすすめです。

なおデータ高速プランは、月のデータ容量が3GBを超えても通信速度が225Mbpsから200kbpsへ大幅低下するものの通信自体はできます。

もしも再び高速通信で使いたい場合は「データチャージ」(100MB/200円、500MB/500円)を行えば翌月を待たずに通信速度が高速に戻ります(データチャージはおしゃべりプラン・ぴったりプランでも利用可能)。

データ高速プラン、データ無制限プランはそれぞれプラス700円で音声通話機能をつけることができます。その場合おしゃべりプランやぴったりプランのように無料通話分はなく、全て30秒あたり20円の料金が課金されます。

音声通話をめったに使わない方や、念の為音声通話機能があった方が安心だ、という程度の方であればこちらの方が月額料金が安い分おトクです

UQモバイルはオプションが豊富!

UQモバイルには様々なオプションが豊富に用意されています

UQモバイルのオプション
こちらをクリック!(UQモバイル公式サイトへ遷移します)

例えばスマホのサポートサービスを遠隔操作で行ってくれる「UQあんしんサポート」や、動画や画像のデータをクラウド上(インターネット上)で保管してくれる「クラウドバックアップ by AOS Cloud」、情報漏洩やアカウントの乗っ取りを防止する「UQ SNSセキュリティ by My Permissions」などです。


出典:UQ Communications Inc.

クラウドでデータをバックアップするアプリやセキュリティアプリなどは後から個人的にGoogle PlayやApp Storeで探してダウンロードすることも可能ですが、初心者の方にはどれを選べばいいか難しくて悩んでしまうことも考えられますので、このようにMVNO側から提供してもらえるのは便利といえます。

しかもこの3つをセットにした「UQあんしんパック」なら月500円で利用可能です。

また、UQモバイルはSMS(ショートメール)オプションが無料になっています。他のMVNOはデータ通信専用の料金プランを選ぶ際にSMS機能が有料オプションになっていることがほとんどなので、これは貴重です。

その他にも音声通話プラン向けには「着信転送サービス」「割込通話サービス」「番号通話リクエストサービス」なども無料で提供されます(割込通話サービスはVoLTE用プランを利用している場合月200円)。

公式サイト:UQモバイル

格安スマホ UQモバイルでは端末もセットで販売

最後に格安スマホ UQモバイルで販売している端末(スマホ本体)についても触れておきましょう。
近年MVNO各社はSIM単体のみならず、端末とSIMをセットで販売することに力を入れています。
UQモバイルも他社と同じく様々な端末を取り扱っていますが、UQモバイルの特徴は端末の種類が非常に豊富に用意されているということです。

特に注目すべき点として、2017年12月時点では、「iPhone 6S」と「iPhone SE」の取り扱いがあります。


出典:UQ Communications Inc.

それ以外のAndroid端末は20種類も用意されています。


出典:UQ Communications Inc.

これだけあれば予算や用途に合わせて必ず自分に合った端末が見つかるはずです。

公式サイト:UQモバイル

au系MVNOへの乗り換えはUQモバイルがおすすめ!

以上、au系MVNOの中では非常に人気の高い格安スマホ UQモバイルについて、メリットやデメリット、料金プランや取り扱い端末についての情報をまとめてご紹介しました。

au系MVNOは絶対数が少ないですが、その中でもUQモバイルはスマホの生命線ともいうべき「回線品質」が非常に優れている点でおすすめの1つです。

ただしその分、というわけではないでしょうが、UQモバイルの料金プランは他のau系MVNOの料金プランに比べるとほんの少し割高になっています。

月々の料金の安さだけを見れば他社に軍配が上がりますが、回線品質はSIMチェンジ編集部における検証結果を見てもUQモバイルに分があるように思います。

「多少高くても回線品質を重視する」という方はUQモバイル一択です。

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