大手キャリアの白ロム端末はSIMロック解除できる?

大手キャリアで購入した白ロム端末はSIMロック解除ができますが、中古購入のスマートフォンはアンロックできる条件が会社によって異なります。格安SIMでお得に格安スマホを利用するためにも、内容をしっかり確認しておきましょう!
この記事の目次
大手キャリアで購入した白ロム端末はSIMロック解除ができます。ですが、中古購入のスマートフォンはアンロックできる条件が会社によって異なります。格安SIMでお得に格安スマホを利用するためにも、内容をしっかり確認しておきましょう!

白ロムとは
白ロムとは、SIMカードの入っていない端末のことを指します。これに電話番号の入ったSIMを差し込むと、その番号が機種内のROMに書き込まれることで番号の入ったスマートフォンとなります。
つまり「ROMに番号情報が入っていない=白ロム」という風に一般的には呼ばれているのです。
この「白ロム」は、リサイクルショップや中古携帯電話の販売サイトでよく見かけることがあります。なので格安SIMで中古のスマートフォンを利用したい場合は、この白ロム端末を購入することになります。
赤ロムには注意
白ロムとは別に、「赤ロム」というものもあるので注意が必要です。赤ロムとは犯罪行為により入手した携帯電話や不正契約、またキャリアの補償サービス利用などがあった場合に利用制限がかけられている状態のことを指します。
- 赤ロムの対象となる例
- 不正に契約された端末など
- 分割払いなどが滞った端末など
上記のような端末はキャリア側からロックをかけることがあり、これによってデータ通信や通話が使えなくなる、というわけです。なので中古端末は赤ロムに気を付けなければいけません。
ちなみに各キャリアのホームページから「ネットワーク利用制限」というものを確認できます。こちらで「△」や「×」のものは、中古端末としての購入を控えたほうが賢明です。
- ドコモにおけるネットワーク利用制限の例
- 「○」ネットワーク利用制限対象外の端末
- 「△」利用可能だが詳細を調査中、もしくは端末分割払い中で代金滞納の可能性があるもの
- 「×」利用制限中
- 「-」製造番号が確認できない
上記のことからわかるように、中古端末を購入する場合には各キャリアのホームページから製造番号を入力し、その端末が利用制限の対象外となっていることを確認するのが大切です。
中古端末は安全?
中古端末の白ロムは、例え利用制限がかかっていなくても100%安全とは言えません。例えば後の調査で不正に入手された端末であることがキャリア側で発覚した場合にはネットワーク利用制限の対象となる可能性があるので、自分で新品のスマートフォンを正規購入するのが一番安全ということは頭に入れておきましょう。
大手キャリアでSIMロック解除をするには
すでに紹介した「白ロム」は、キャリアでの手続きによってSIMロック解除の手続きをすることが可能です。


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NTTdocomo(ドコモ)
NTTdocomoのSIMロック解除は、基本契約者本人の購入履歴がある端末のみ手続きを受け付けていました。しかし2019年2月より中古で購入したり友人などから譲り受けた端末もSIMロック解除が可能になりました。
- ネットワーク利用制限、おまかせロック等の各種ロックがかかっていないこと
- 購入日から100日経過した機種であること
ただし、以下の場合は100日を経過していない場合でも即時にSIMロック解除の手続きが可能となります。
・当該回線において、過去にSIMロック解除を行っており、その受付から100日経過した場合
・当該機種を一括払いで購入、または分割払いで購入し、その分割支払金/分割払金の精算した場合
(いずれも端末購入サポートを利用の合は、端末購入サポートの解除料を支払う必要があります。) - 中古で購入された携帯電話機等の場合、以下の条件に当てはまらないこと。
・ドコモの販売店で分割払いで購入された日から100日経過していない場合。
・端末購入サポートが適用された日から100日経過していない場合。
ただしdocomo系の格安SIMで利用する場合には、docomo購入の端末ならSIMロック解除が必要なくそのまま使えます。現在はドコモ回線を利用したMVNOがほとんどなので、中古端末を購入するならdocomo系のスマートフォンが一番使いやすいとも言えます。
公式サイト:docomo
au/KDDI
以前はauだけが購入者でなくともロック解除ができましたが、2017年より本人の購入履歴があるもののみSIMロック解除が出来るように変更されました。
- 2015年5月以降に新たにauで発売されたSIMロック解除機能対応のスマートフォン/タブレット/WiFiルーターなどであること。(SCV31を含む)
- 契約者本人の購入歴があること。
- 機種購入日から101日以上経過している機種であること。
- ネットワーク利用制限中のau携帯電話でないこと。
- 解約済みの場合は、解約日から100日以内であること。
少しややこしいのが「au購入のVoLTE対応スマホ+au系の格安SIM」で使いたい場合には、たとえau購入の端末であってもSIMロック解除をしないと使えません。契約者以外でもSIMロック解除手続きができるようになっているのは、こういった制限があるからとも言えます。
SoftBank(ソフトバンク)
SoftBankでのアンロック手続きも基本的には契約者本人のみとなっています。
- 分割払いの場合は機種購入日から101日目以降より手続きが可能
- 一括払いの場合は支払確認後より手続きが可能
- 解約済み製品のSIMロック解除の手続き可能期間は、解約後90日以内(契約していた本人のみ)
- 安心遠隔ロックなど製品の機能を制限するサービスを利用中の場合、これらのサービスを解除後に手続き可能
- 対象の製品に故障や水濡れがある場合は手続き不可。故障修理が完了してからならOK
- ネットワーク利用制限製品は手続き不可
白ロム端末を中古市場で購入する場合には、ネットワーク利用制限が「○」になっている、かつSIMロック解除済みの端末を選ぶのがベストです。
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公式サイト:SoftBank
MVNOの動作確認済み端末を確認しよう
MVNO各社は、そのスマートフォンが利用可能がどうか「動作確認済み端末」というものを公開しています。こちらに書いてある端末であればほぼ確実に利用OKで安心なので、確認しておきましょう。
またこちらに記載されていない端末でもSIMロック解除済みであれば対応バンドや通信規格さえ合っていれば使える機種もあります。
参考になるのはdocomo/au/SoftBankが公表している「SIMロック解除対応機種と対応周波数帯」の表です。アンロック手続きをした後、各機種で使える対応バンドが一覧になっているので、こちらを確認しておくと便利です。
MVNOでSIMフリースマホをセット購入が一番安全
すでに説明したように中古の白ロム端末は購入後に利用制限をかけられることもあり100%安全とは言い切れないので、どうせ購入するなら「動作確認がしっかりとってあって、新品で安心」なMVNOでのセット購入が一番安全です。
楽天モバイル
SIMフリースマホの割引キャンペーンや取り扱い機種の多い「楽天モバイル」は、月額料金も安くかけ放題も使える格安SIMです。ドコモの通信網が利用可能です。
[table “371” not found /]mineo(マイネオ)
docomoかauの回線が選べる「mineo」は、その回線に対応したスマートフォンがセット購入できるようになっています。
mineo auプラン(Aプラン) | 月額料金 シングルタイプ データ通信専用SIM | 月額料金 シングルタイプ データ+ SMS | 月額料金 デュアルタイプ 音声対応SIM | 高速通信容量 | 通信速度 | SIM枚数 |
---|---|---|---|---|---|---|
500MB | 700円 | 700円(SMS付帯料なし) | 1,310円 | 500MB/月 | 受信最大708Mbps 送信最大50Mbps | 1枚 |
3GB | 900円 | 900円(SMS付帯料なし) | 1,510円 | 3GB/月 | 受信最大708Mbps 送信最大50Mbps | 1枚 |
6GB | 1,580円 | 1,580円(SMS付帯料なし) | 2,190円 | 6GB/月 | 受信最大708Mbps 送信最大50Mbps | 1枚 |
10GB | 2,520円 | 2,520円(SMS付帯料なし) | 3,130円 | 10GB/月 | 受信最大708Mbps 送信最大50Mbps | 1枚 |
20GB | 3,980円 | 3,980円(SMS付帯料なし) | 4,590円 | 20GB/月 | 受信最大708Mbps 送信最大50Mbps | 1枚 |
30GB | 5,900円( | 5,900円(SMS付帯料なし) | 6,510円 | 30GB/月 | 受信最大708Mbps 送信最大50Mbps | 1枚 |
mineo ドコモプラン(Dプラン) | 月額料金 シングルタイプ データ通信専用SIM | 月額料金 シングルタイプ データ+SMS | 月額料金 デュアルタイプ 音声対応SIM | 高速通信容量 | 通信速度 | SIM枚数 |
---|---|---|---|---|---|---|
500MB | 700円 | 820円 | 1,400円 | 500MB/月 | 受信最大788Mbps 送信最大50Mbps | 1枚 |
3GB | 900円 | 1,020円 | 1,600円 | 3GB/月 | 受信最大788Mbps 送信最大50Mbps | 1枚 |
6GB | 1,580円 | 1,700円 | 2,280円 | 6GB/月 | 受信最大788Mbps 送信最大50Mbps (Xi相当) | 1枚 |
10GB | 2,520円 | 2,640円 | 3,220円 | 10GB/月 | 受信最大788Mbps 送信最大50Mbps | 1枚 |
20GB | 3,980円 | 4,100円 | 4,680円 | 20GB/月 | 受信最大788Mbps 送信最大50Mbps | 1枚 |
30GB | 5,900円 | 6,020円 | 6,600円 | 30GB/月 | 受信最大788Mbps 送信最大50Mbps | 1枚 |
中古のiPhoneをMVNOで使う方法
中古のiPhoneで格安SIMを使うにはどうしたらよいのでしょうか。次で見ていきましょう。
キャリアの中古iPhoneをMVNOで使う場合
キャリアのiPhoneをMVNOで使いたいのであれば、キャリアと同じ回線を提供しているMVNOで契約するか、iPhoneをSIMロック解除をする必要があります。ここでは、2パターンに分けて考えてみます。
中古のiPhoneをSIMロック解除して使う
自身で契約していたiPhoneや、家族のiPhoneであればSIMロック解除できる可能性があります。しかし上述したように、オークションなどで中古で購入したiPhoneは、各キャリアで販売していた端末である可能性も高く、SIMロック解除できる希望は薄いといえます。身内のiPhoneでない限りは、「中古のiPhoneを買ってSIMロック解除しよう」と考えないほうが無難でしょう。
中古のiPhoneをSIMロック解除せずに使う
契約する格安SIMの回線とiPhoneのキャリアの種類が同じであれば、SIMロック解除をしなくても使うことができます。例えば、docomoのiPhoneと、docomo回線のSIMを提供している「楽天モバイル」の組み合わせであれば使うことができます。
SIMフリーまたはSIMロック解除済みの中古iPhoneをMVNOで使う場合
オークションなどで販売されている中古のiPhoneの中には、「キャリアのiPhoneをSIMロック解除した端末」や、「SIMフリーのiPhone」が販売されていることもあります。これらのiPhoneであれば、SIMカードを挿すだけで使うことができます。
中古のiPhoneを利用する際に注意したいこと
中古のiPhoneを利用する場合に気を付けたいことを挙げます。
- 赤ロムは購入しないようにする
- すでに上で述べたように、赤ロムは絶対に購入しないようにしましょう。ネットワーク利用制限にかかっていると、格安SIMをいれても通信ができません。
- 動作確認済み端末を確認する
- せっかく端末を用意しても、SIMとの相性が悪く通信できない可能性もあります。各MVNOの公式サイトには「動作確認済み端末」が掲載されているので、契約する前に自身の端末が対応しているのかを確認しましょう。
安心して使うならセット販売が〇
中古購入することによって本体代金を節約することのできる白ロム端末ですが、SIMロック解除の条件がキャリアに異なることや100%安全でないこともあるので、できればMVNOでセット購入したほうが安心です。
他にもおすすめの格安SIMをセット販売しているMVNOは多くあるので、下記の「SIMチェンジプラン診断」からまとめて比較してみましょう。