ドコモの新料金プラン「ahamo(アハモ)」を徹底解説|povo/LINEMOと比較

2021年3月に提供開始予定のドコモの新プラン「ahamo(アハモ)」のプラン内容やメリット・デメリットを解説します。またドコモの既存プランや他のキャリア、格安SIMの料金プランとも比較して、特徴を詳しく紹介します。
この記事の目次
NTTドコモが今までのプランとは大きく異なる新プラン「ahamo(アハモ)」を発表しました。
サービス開始は2021年3月26日からですが、料金プランやサービス内容はすでに公表されており、先行受付もスタートしています。
この記事では、新プランahamo(アハモ)の特徴やメリット・デメリットについて、ドコモの既存プランや他社のプランとの比較などを元に詳しく解説していきます。
ドコモの新プランahamo(アハモ)はいつからスタート?料金は?
2020年12月3日NTTドコモは、新プラン「ahamo(アハモ)」を2021年3月26日(※)に提供開始することを発表しました。ドコモのサブブランドとしてではなく、ドコモの新料金プランという立ち位置で提供されます。
20代を中心としたデジタルネイティブ世代に寄り添い、一緒に成長していくことをコンセプトとしており、シンプルな料金体系と効率的なサービスの提供が魅力のプランです。
ahamo(アハモ)には複雑な割引の条件などはなく、月額2,970円(税込)で月間データ容量20GB、1回5分以内の国内通話が無料です。
機種代金別途
また、月額1,100円(税込)の国内通話かけ放題オプションもあります。
5分超過後は、22円/30秒の通話料がかかります。「SMS」、他社接続サービスなどへの発信は、別途料金がかかります。
20GBを超過しても最大1Mbpsの通信速度で利用できます。必要に応じて1GBあたり550円(税込)で追加も可能です。
一方で申し込み手続きやサポートはオンラインのみで、ドコモショップや電話受付は行っていません。
対応機種は動作確認済み端末を順次Webサイトで発表となっており、具体的にどのような機種が使えるかはまだわかっていません。
また、対応エリアについては、既存のドコモのLTEエリアに加え、対応端末であれば5Gも利用可能です。なお、3G回線は利用できません。
すでに先行エントリーの受付が開始しています。提供開始前日までに申し込むとdポイント3,000ポイントがもらえるキャンペーンを実施中です。
内容 | dポイント(期間・用途限定)3,000ポイントプレゼント |
---|---|
期間 | 先行エントリー期間:2020年12月3日(木)~サービス開始前日 契約対象期間:サービス開始日~2021年5月31日(月) |
適用条件 | 先行エントリー期間中に先行エントリー ahamo(アハモ)を契約 2021年5月31日までにポイント獲得の手続き 上記3つを完了させる |
※ahamoでは、一部ご利用できないサービスがあります。
※本記事で紹介したキャンペーン(またはキャッシュバック)の内容は予告なく変更される可能性があるため、必ず公式ページで確認するようにしてください。
サイトメンテナンス中など、受付できない場合がございます。
ahamoはお申込みからサポートまで、オンラインにて受付するプランです。ドコモショップなどでのサポートをご希望の場合は、「ahamoWebお申込みサポート」※2(税込3,300円)をご利用ください。
なお、お申込み時の端末操作はお客さまご自身で実施頂きます。また、端末初期設定およびデータ移行などは本サポートの範囲外となります。端末初期設定およびデータ移行の補助をご希望のお客さまは「初期設定サポート(有料)」※3を別途お申込みください。
※2 お客さまのご要望に基づき、ahamo専用サイトからのお申込みの補助を行うものです。
※3 お客さまのご要望に基づき、ahamoアプリおよび専用サイトからのお手続き補助を行うものです。
ahamo(アハモ)のメリット
出典:ahamo
ahamo(アハモ)がどのようなプランなのかより深く理解するため、ahamo(アハモ)のメリットを取り上げて解説していきます。
料金体系がシンプル
キャリアの料金プランは、他のサービスとのセット割やファミリー割、期間限定の割引など決められた条件を満たすことで、月額料金が安くなっていました。
一方ahamo(アハモ)は、そのような細かい割引条件や複雑な仕組みを極力あくし、1人で契約しても月額2,970円(税込)で利用できます。
また、新規契約事務手数料やMNP転出手数料が無料です。
最低利用期間や違約金もなし
ahamo(アハモ)には契約期間の縛りがありません。そのため最低利用期間も設定されておらず、解約時の違約金もありません。
また、ドコモの従来プランから切り替えの場合、違約金は発生しません。
4Gと5Gに対応
ahamo(アハモ)は4Gと5Gの両方に対応する予定です。それによって、通信速度の向上や同時接続台数が増えるなどのメリットが見込まれます。
また、ドコモは今回の発表で「ドコモブランドの高品質な通信」をアピールし、4Gであっても安定した通信速度が期待できます。
ドコモの高品質で安定した通信を利用できるのもahamo(アハモ)の魅力の1つです。
▼一部の格安SIMでも5G通信ができるようになっています。「5Gスマホに買い替える必要がある?」とお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。
以下記事では5Gスマホへの買い替えの必要性やおすすめ5G対応端末を解説しています。ぜひご一読ください。
海外82の国と地域で追加料金なしで利用可能
追加料金なしで、海外ローミングが利用できるのもメリットの1つです。
利用できるのは海外82の国や地域で、既存のドコモのプランと比べると範囲は狭いです。
ただし、他社の格安サービスでは国際ローミングのサービスが提供されていなかったり、高額であったりするので、ahamo(アハモ)のサービスはかなり充実したものだと言えるでしょう。
15日を超えて海外で利用される場合は速度制限がかかります。国内利用と合わせての容量上限です。
ahamo(アハモ)のデメリット
メリットの多いahamo(アハモ)ですが、デメリットも存在します。
ここからは契約前に理解しておくべきデメリットや注意点を確認していきます。
ドコモのキャリアメールは有料オプション
ahamoは、ドコモのキャリアメールを引き続き利用する場合、オプションの「ドコモメール持ち運び」を使う必要があります。
ドコモメール持ち運びは、1メールアドレスあたり月額330円(税込)です。キャリアメールを使いたい場合は、申し込みを検討しましょう。
料金を少しでも抑えたい方は、キャリアメールではなく、GmailやYahoo!メールなどフリーメールへの移行をおすすめします。


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ドコモユーザーでもMNP手続きが必要
ahamo(アハモ)はドコモの新プランですが、ドコモユーザーでもサービス開始直後はMNPの手続きが必要です。
ただし、2021年5月にシステム改修を予定しており、それが完了すると手続きをスムーズに進められるようになります。
なお、MNPの手続きをする場合も手数料や解約金などの負担はありません。
▼ドコモのMNP転出方法・MNP予約番号の取得方法はこちら記事で解説しています。
ドコモショップや電話窓口は利用できない
基本的にドコモショップや電話窓口が利用できません。
新規申し込みから各種手続き、サポートまですべて、Webもしくは専用アプリで行います。
端末やSIMカードの紛失や故障など緊急事態のみ専用の電話窓口で対応する予定です。
ドコモのファミリー割引などは適用外(カウント対象)
ahamo(アハモ)に切り替えた場合、ドコモの「ファミリー割引」の家族間無料通話は適用外です。
ただし、ファミリー割引で契約している「ギガホ」プランなどの回線からahamo(アハモ)を契約している回線へは家族間の無料通話が適用されます。
家族複数で契約すると料金が割引になる「みんなドコモ割」も同じく割引対象外ですが、カウント対象には含まれます。
たとえば、家族で「5Gギガホ」とahamo(アハモ)を契約したとします。この場合2回線契約とカウントされるので500円が適用されます。
ただし、ahamo(アハモ)にはこの500円割引が適用されません。
また、従来プランに用意されている「dポイントクラブ」のステージが利用期間に応じてアップする「ずっとドコモ特典」も適用外です。
ahamo(アハモ)では、シンプルでわかりやすい料金プランを実現するために、これらの割引が省略されています。
とはいえ、割引がなくても安いので、1人で使う分には大きな問題はないでしょう。
ahamoと他社プランとの比較|povo/LINEMO/格安SIM
ahamo(アハモ)がどのくらいお得なプランなのか知るために、ここからはahamo(アハモ)の料金と毎月のデータ容量を他のキャリアと格安SIMと比較していきます。
月額基本料金を比較
ahamo(アハモ)とキャリア・格安SIMの料金プランを比較していきます。
基本料金の比較
プラン(データ容量/月) | 月額基本料 | |
---|---|---|
ドコモ | ahamo(アハモ) | 2,970円(税込) |
ソフトバンク | LINEMO | 2,728円(税込) |
au | povo(ポヴォ) | 2,728円(税込) |
ワイモバイル | シンプルM(15GB) | 3,278円(税込) |
シンプルL(20GB) | 4,158円(税込) | |
UQモバイル | くりこしプランM(15GB) | 2,728円(税込) |
くりこしプランL(25GB) | 3,828円(税込) | |
b-mobile | 合理的20GBプラン(16→20GB) | 2,178円(税込) |
※各種割引適用外の金額です。
※UQモバイルのくりこしプラン:2021年4月利用分まで、くりこしプランMの月間データ容量は10GB、くりこしプランLの月間データ容量は20GBです。
ソフトバンクとauでも同価格帯のサービスが発表されました。auのpovo(ポヴォ)とLINEMOはahamo(アハモ)と比べると250円ほど安いですが、5分間の国内通話無料が含まれていません。
550円(税込)の有料オプションとして追加することで、3社はほぼ同じ条件で利用できることになります。
ワイモバイルはahamo(アハモ)と同じく月のデータ容量が20GBの新プランを発表しました。ワイモバイルの「シンプルL」は2021年2月から提供開始予定で月額4,158円(税込)です。
またUQモバイルは、2021年2月から提供予定のくりこしプランを発表しました。余った容量は翌月に繰り越せるため、データ容量を無駄なく使用できます。15GBで月額2,728円(税込)、25GBで月額3,828円(税込)となっています。
ドコモ回線を使用する格安SIM・b-mobileもahamo(アハモ)の登場に合わせて、新プラン「合理的20GBプラン」を開始しました。現在は月のデータ容量は16GBですが、ahamo(アハモ)の開始に合わせて20GBに増量する予定です。月額は2,178円(税込)です。
▼以下記事でahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルを比較しどの料金プランがおすすめかを紹介しています。ぜひご一読ください。
通信エリアの比較
ahamo(アハモ)はドコモのプランの1つという位置付けで、ドコモ回線をそのまま使用します。通信エリアはドコモのXi(LTE)エリアと5Gエリアで、3Gでは利用できません。
楽天モバイルは独自回線を使用してキャリアとしてのサービスを開始しましたが、独自回線が使えるエリアはまだ限られており、それ以外の地域はパートナー回線エリアとしてau回線を借りて提供しています。
ワイモバイルとUQモバイルもそれぞれソフトバンクとauのサブブランドとして、それぞれの回線を借りてサービスを提供しています。
b-mobileはドコモ回線とソフトバンク回線を使用した格安SIMで、どちらを使うか選ぶことが可能です。
ギガホ・ギガライトとの比較
出典:ドコモ
ドコモの新プラン「ahamo(アハモ)」と既存のプラン「ギガホ」「ギガライト」を比較します。
ahamo(アハモ) | ギガホ | ギガライト | ||
---|---|---|---|---|
データ容量/月 | 20GB | 30GB→60GB | 1〜7GB | |
月額基本料 | 2,970円(税込) | 定期契約なし:7,865円(税込) 定期契約あり:7,678円(税込) | ~1GB | 定期契約なし:3,465円(税込) 定期契約あり:3,278円(税込) |
〜3GB | 定期契約なし:4,565円(税込) 定期契約あり:4,378円(税込) | |||
〜5GB | 定期契約なし:5,665円(税込) 定期契約あり:5,478円(税込) | |||
〜7GB | 定期契約なし:6,765円(税込) 定期契約あり:6,578円(税込) |
ギガホはデータ容量30GBの大容量プランで、現在は月60GBまで使えるデータ増量キャンペーンを実施しています。
ギガライトは、毎月使ったデータ量に応じて料金が変わるプランで、月最大7GBまで使えます。
ahamo(アハモ)と既存の2つのプランの料金を比較した場合、月20GBまでの使用であればahamo(アハモ)の方が安いことがわかるでしょう。
ahamo(アハモ)で20GBを超えた場合、1GBあたり550円(税込)でデータ容量を増量できます。このオプションを使った場合、28GBまで使うとギガホと同じ料金になり、29GBを超えるとギガホの方がお得になります。
また、ahamo(アハモ)には契約期間の縛りがなく解約金もありません。
一方、既存の2つのプランでは定期契約の有無を選ぶことが可能です。「定期契約あり(自動更新あり/なし)」を選んだ場合、2年間同一回線の継続利用を条件に毎月の料金をお得になります。
この場合、契約期間中に解約すると1,100円(税込)の解約金がかかります。
キャンペーン内容 | データ容量が毎月30GB増量 |
---|---|
適用条件 | Xiでギガホプランを契約 |
適用期間 | 2020年5月1日~2021年3月31日新規受付終了 |
※本記事で紹介したキャンペーン(またはキャッシュバック)の内容は予告なく変更される可能性があるため、必ず公式ページで確認するようにしてください。
ahamo(アハモ)はこんな人におすすめ
ここまでの内容からahamo(アハモ)は次のような人におすすめです。
ahamo(アハモ)はこんな人におすすめ
- 単身で契約
- 「ウルトラデータLパック」や「データ定額20」などの旧プランを利用している
- 料金を抑えて5Gを利用したい
- オンラインでの手続きに抵抗がない
ファミリー割引などの割引を利用せず、格安SIMと同じくらいの価格で5G回線を使いたい場合、ahamo(アハモ)への乗り換えがおすすめです。
また、ドコモがかつて提供していた「ウルトラデータLパック」やauの「データ定額20」など月額6600円(税込)で20GB使える旧プランを契約している場合、ahamo(アハモ)に乗り換えると料金が大幅に安くなります。
そしてahamo(アハモ)では、申し込みをはじめすべての手続きをオンラインで行います。申し込み自体は難しくありません。
普段からオンラインでの手続きを行っている人であれば問題なく契約できるでしょう。
ahamo(アハモ)の申し込み手順
ahamo(アハモ)への申し込み手順をキャリア別に解説します。
ドコモの既存プランからの切り替えの場合
サービス開始当初は、ドコモの既存のプランから切り替える場合もMNPの手続きが必要です。
ギガホやギガライトなどドコモの既存のプランからahamo(アハモ)に切り替える場合、具体的に次のような手順を踏む必要があります。
- ドコモでMNP予約番号を取得する
- MNP予約番号を使ってahamo(アハモ)の新規契約をおこなう
この場合、MNP転出に必要な費用は(MNP転出手数料、契約解除料)は無料です。
auからの乗り換えの場合
auからの乗り換えの場合の手順です。
- auでMNP予約番号を取得する
- MNP予約番号を使ってドコモに乗り換える
- ahamo(アハモ)に申し込みをする
ソフトバンクからの乗り換えの場合
ソフトバンクからの乗り換えの場合もauとほとんど同じ手順です。
- ソフトバンクでMNP予約番号を取得する
- MNP予約番号を使ってドコモに乗り換える
- ahamo(アハモ)に申し込みをする
MNP転出の手順や手続きにかかる費用については、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
ドコモ値下げ新プラン「ahamo(アハモ)」に関するFAQ
ahamo(アハモ)のサービスや申し込み方法に関する疑問やわかりにくい点についてQ&A形式で確認します。
キャリアメールは使えない?どうすればいい?
ahamo(アハモ)ではドコモのキャリアメールが提供されません。代わりにGmailやYahoo!メールなどのフリーメールを利用する必要があります。
ドコモの家族割引「ファミリー割引」や学割など他のサービスとの併用は可能?
ファミリー割引や学割などドコモの従来の割引は適用されません。そのため家族でドコモを契約している場合はファミリー割引が適用されなくなることで、どれくらい料金が変動するか事前に確認しておきましょう。
年齢制限あり、未成年はどうすれば契約できる?
20歳以上でなければ、本人名義での回線契約ができません。
20歳未満の人は、契約を20歳以上の親権者の名義に変更した上で、利用者登録することで利用可能です。
いつから利用可能?
2021年3月26日提供開始予定です。なお12月3日から「先行エントリー受付」が開始されています。
ドコモユーザーの契約プランの変更は可能?
ドコモのプランの1つという位置付けのため、ドコモユーザーのプラン変更はスムーズに行えるようになる予定です。
ただし、2021年5月のシステム改修完了までは、ドコモユーザーでも他のキャリアと同じ手続きが必要です。
dポイントの利用は可能?
dポイントやdアカウントの引き継ぎは可能で、「d払い」にも対応予定です。
どこで申し込みすればいい?
申し込みはWebサイトか専用アプリでおこないます。電話や店舗での受付はおこなっていません。
ahamo(アハモ)でお得にスマホを使おう
ahamo(アハモ)はシンプルなわかりやすさが魅力のドコモの新プランです。
キャリアメールや店舗でのサポートなどが省略された分、割引がなくても十分にお得にスマホが利用できます。
料金は格安SIMに匹敵する安さですが、あくまでのドコモのプランの1つなので、ドコモの高品質なデータ通信がそのまま利用できるのもポイントです。
スマホ代を節約したいけれど複雑な割引条件などがネックで乗り換えに踏み出せないという方や、お得に高品質なキャリアのデータ通信が使用したいという方は、ahamo(アハモ)への乗り換えを検討することをおすすめします。