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タフネススマホとは?特徴・選び方を解説|おすすめ機種6選

更新日:2020.12.17

タフネススマホとは一般に防水・防塵機能や耐衝撃性能が高い「壊れにくいスマホ」のことを指します。この記事では、タフネススマホの特徴・選び方を解説したうえで、おすすめの機種を紹介します。また、タフネススマホ対応のスマホケースも3つ紹介します。

「スマホを落として画面が割れてしまった」、「水中に落として故障してしまった」といった体験は、スマホユーザーなら一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

このような耐久性を考慮したり、アウトドアシーンでの使用により特化した「タフネススマホ」と呼ばれるモデルが発売されています。

この記事では高い耐久性を有し、過酷な環境下でも利用可能なタフネススマホについて解説します。

タフネススマホとは?

例えばデジタルカメラや腕時計、ポータブルテレビといった電気機器では、過酷な状況でも問題なく使える製品が数多く開発されています。その技術をスマホに活かしたのがタフネススマホです。

タフネススマホという言葉には厳密な定義はありません。一般に防水・防塵機能や耐衝撃性能が高い「壊れにくいスマホ」だといえるでしょう。

ただし、備わった機能・性能の程度は製品によって様々です。必要な性能をしっかり確認し、自分の使い方に耐えられるものを選ぶことが大切です。

最近ではスタイリッシュな外観・カラーのタフネススマホも多く、とくにアウトドアレジャーファンなどを中心に高い人気があります。

中には「iPhoneを使っていたがよく落として壊してしまう」という人や、単に「デザインがメカニカルでかっこいい」という人が買い換える場合もあります。

タフネススマホは実用とデザイン、どちらの面でも魅力の高いスマホのジャンルの1つだといえます。

タフネススマホがおすすめの仕事や趣味

タフネススマホは実用面で、性能を発揮します。

タフネススマホの性能が発揮されるシーン

  • 物流や物流管理の現場
  • 建築・解体の現場
  • 農漁業・畜産業・魚卸売市場
  • 低温倉庫での作業
  • 電気・ガス・水道の工事やメンテナンス
  • バイクや自転車でのツーリング
  • 登山・スキー・キャンプやマリンレジャー

タフネススマホは悪天候など厳しい環境下でも連絡でき、製品によっては暗がりの中でも静止画が撮影できるので、工事やメンテナンス作業に向いています。

また、様々な微粒子の粉塵の侵入を防ぎ、予期せぬ落下・衝撃による破損を防げます。

水や泥などの異物の侵入を防いだり、低温による氷結や結露を防ぐこともできます。

タフネススマホは、総じて「過酷な環境でも安心して使える」ことが大きな魅力だといえるでしょう。

スマホとしてのスペックは低め

他のスマホにはないようなメリットがある一方、タフネススマホには「スマホとしてのスペックがそれほど高くない」というデメリットもあります。

現在スマートフォンにおける主流のトレンドは大画面・軽量のもの。しかし、タフネススマホは耐衝撃・防水防塵機能のため筐体は厚め、もしくは多重構造なので本体自体が大きめで重いものがほとんどです。持ち運びしやすい小型のものも多く、それに比例して画面も小さくなっています。

また、精密機器全体を密閉する構造なので、スマホとしての動作性能が高いほど上がる「発熱」による故障を防ぐため、動作性能や内蔵メモリも低く設定されています。

さらにスマホの大きさに影響する「内蔵バッテリー容量」も小型のものほど少ないため、使い方によっては1日持たないこともありえます。

タフネススマホの選び方

タフネススマホに求める性能は、ユーザーによって様々です。ここでは、タフネススマホの「タフさ」など選び方の基準について解説します。

防水性能

防水・防塵性能は、スペック表などでは「IP〇〇」といった形式で表記されます。

「IP」とは「International Protection」の略で次の数字は、1つめが防塵性能等級、2つめが防水性能等級を表しています。

どちらも数字が大きいほど性能は高く、「X」と記載されている場合は「X」に該当する部分の性能が備わっていません。

次の表は、1つめの数字が「X」であることから防水性能のみを表しています。

保護等級IPコード保護の内容
0IPX0保護されていない
1IPX1垂直に落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴Ⅰ形)
2IPX2垂直から15度以内の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴Ⅱ形)
3IPX3垂直から60度以内の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形)
4IPX4あらゆる方向からの飛沫による有害な影響がない(防沫形)
5IPX5あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)
6IPX6あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形)
7IPX7一時的に一定の水圧(水深)で水没しても内部に浸水しない(防浸形)
8IPX8継続的に水没しても内部に浸水しない(水中形)

保護等級0〜7までは試験の方法や条件が厳密に規定されています。保護等級8については「7よりも厳しい環境下で試験する」とだけ規定されているため、試験の方法は製品ごとに異なります。

また、保護等級7以下は、規定よりも厳しい環境にさらされると浸水し正常に動作しなくなることが考えられます。製品によっては防水ではなく「耐水」と記載されている場合もあります。

一般にタフネススマホと呼ばれるスマホは、IPX5以上の防水性能を持っています。

防塵性能

1つめの数字が示す防塵性能も数字が大きいほど性能が高いとされています。

保護等級IPコード保護の内容想定される固形物の例
0IP0X保護されていない
1IP1X直径50mm以上の大きさの固形物が内部に入らない
2IP2X直径12mm以上の大きさの固形物が内部に入らない
3IP3X直径2.5mm以上の大きさの固形物が内部に入らない工具の先端
4IP4X直径1.0mm以上の大きさの固形物が内部に入らないワイヤー
5IP5X有害な影響が発生するほどの粉塵が内部に入らない(防塵形)粉塵
6IP6X粉塵が内部に入らない(耐塵形)粉塵

粉塵性能では、IP4Xまでは規定値以下の大きさの固形物が侵入してしまう可能性があります。一般に粉塵性能のあるスマホではIP5X以上のものがほとんどで、とくに厳しい環境で使うならIP6Xが望ましいといえます。

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耐衝撃性能

スマホの耐衝撃性能の高さはよく、「MIL(ミル)規格」で表されます。MIL規格は、アメリカ軍が制定した一般的な物資の調達における品質の基準の総称です。

タフネススマホのスペックで「MIL-STD-810G準拠」と記載されているものがあります。これは「1m多方向からの落下に耐えられる」という耐衝撃テストを合格していることを表しています。

ただし、MIL-STD-810G準拠はあくまで「準拠」であり、規定のすべての試験に合格したわけではないことには注意が必要です。また、公的に品質保証が得られるわけでもありません。

しかし、一定の試験に合格したことは間違いありません。試験をしていないスマホよりも高い耐衝撃性能を持っているといえるでしょう。

機能やデザインで選ぶ

タフネススマホは、以前はどうしてもゴツゴツした無骨なデザインになりがちでした。しかし、最近はスタイリッシュなデザインのものも登場しています。

また、一般的なスマホには搭載されていない、アウトドアで使える気圧計や高度計・温度計・湿度計をはじめ、手袋でも操作できるタッチパネルを搭載したものもあります。

選ぶときは、どうしてもほしい機能を順番に書き出し、希望に合うものだけに絞っていくとよいでしょう。そこからさらに基本スペックが高め、好みのデザインと絞り込むと選びやすくなります。

おすすめタフネススマホ5選

現在日本で販売されているタフネススマホを紹介します。

au:TORQUE G04(京セラ)


出典:au

auで販売されている老舗メーカー・京セラ製のタフネススマホです。

京セラはかなり早い時期からタフネススマホを販売しており、ジャンルとしては軽めの200gと使いやすいデザインになっています。

また、水深2.0mの海水に約60分間沈めても内部に浸水しないほどの防水性能を誇り、水中でのカメラ撮影もできます。

Action Overlayという特殊なカメラ機能が搭載されており、Basicモードではランニングや登山における速度、高度、距離、ルートを表示してくれます。Fishingモードでは釣った魚のサイズの計測などができます。

OSAndroid9 Pie
ディスプレイサイズ5.0インチ
カメラ(イン/アウト)約2,400万画素/約800万画素
RAM/ROM4GB/64GB
重さ約200g
防水/防塵性能IPX5・IPX8/IP6X
バッテリー容量2,940mAh

auオンラインショップで購入する

SIMフリー:CAT S61(KCS)

KCSのタフネススマホ「CAT S61」は、すっきりとした外観ながら非常に高い「タフさ」を備えたスマホです。タフネススマホの中ではバッテリー容量があり、多彩な機能を搭載しています。

米国国防省が制定する“MIL-STD-810G”というMIL規格に準拠しており、-25度という極寒地から+55度の酷暑状況でも利用できるほどの耐久性を誇ります。

また、サーマルイメージングカメラ機能により、暗闇の中でもカメラを利用して熱源の位置を探知することもできます。

OSAndroid9 Pie
ディスプレイサイズ5.2インチ
カメラ(イン/アウト)約1,600万画素/約800万画素
RAM/ROM4GB/64GB
重さ260g
防水/防塵性能IP68
バッテリー容量4,500mAh

SIMフリー:Armor X7 (Ulefone)

Armor X7は、タフネススマホメーカーとして有名なUlefone(ウレフォン)のエントリークラススマホです。

他の端末と比べるとスペックはやや低めで、1万円台で販売されているため入門機として試してみやすいです。

また、手袋をした状態でも操作できる「グローブモード」が搭載されているため、アウトドアシーンや工事現場での作業中でも利用可能です。

耐久性だけで見ればハイエンドモデルにも負けない性能を有しており、水深1.5mで30分以上水没させても問題なく利用できます。

OSAndroid10
ディスプレイサイズ約5.0インチ
カメラ(イン/アウト)約1,300万画素/約500万画素
RAM/ROM2GB/32GB
重さ234g
防水/防塵性能IP68
バッテリー容量4,000mAh

SIMフリー:Atom(Unihertz)

Atomは、小型スマホで人気を博しているUnihertz(ユニハーツ)製の小型タフネススマホです。クラウドファンディングで多くの支援者から資金を調達した人気製品です。

この製品の特長はなんと言ってもそのサイズの小ささにあり、96×45×18mmと世界最小級のタフネススマホになっています。

重量も108gと非常に軽いため、アウトドアシーンでも持ち運びやすいモデルだといえるでしょう。

OSAndroid9.0
ディスプレイサイズ2.45インチ
カメラ(イン/アウト)約1,600万画素/約800万画素
RAM/ROM4GB/64GB
重さ108g
防水/防塵性能IP68
バッテリー容量2,000mAh

SIMフリー:OUKITEL WP6(OUKITEL)

OUKITEL(オーキテル)のWP6は、タフネススマホながら大容量バッテリーと6.3インチディスプレイを搭載し、日常使いのスマホで考えてもハイスペックな分類に含まれます。

容量10,000mAhとそのバッテリー性能は非常に高く、リバースチャージ機能搭載のため、充電コードで接続することでモバイルバッテリーのように他の端末を充電することもできます。

また、筐体が航空機に利用される金属材料でできているため、耐久性に関しても抜群の性能を有しています。

OSAndroid9.0
ディスプレイサイズ6.3インチ
カメラ(イン/アウト)約4,800万画素/約1,600万画素
RAM/ROM6GB/128GB
重さ370g
防水/防塵性能IP68
バッテリー容量10,000mAh

タフネススマホにおすすめのスマホケース3選

アウトドアでも使用しやすいスマホホルダーやスマホケースを紹介します。

※商品により仕様が異なるため、購入元の注意書きをよくお読みになってお使いください。

adelphos スマホホルダー

360°回転可能なグリップがついており、自転車やバイクのハンドルに設置できます。

画面はTPU素材の高感度タッチスクリーンなのでスムーズに操作できます。

スマホの裏側には防水ファスナーでコインやカードをしっかり守って収納でき、ハンドル固定用ベルトとケース部は、ボールジョイント式になっているので方向を自由に変更できます。

Auwet 防水ケース

完全防水のスマホケースです。付属のネックストラップがついているので首からぶら下げて水中での撮影が可能です。

ネックストラップは最大140kgまで耐えられる設計で、スライドボタンで首からの長さを調整できます。また、アームバンドは面ファスナーで落下しにくく、反射素材で夜間でも安心して使えます。

PELICAN(ペリカン)G40 Personal Utility GO CASE ゴーケース

スマホをガッチリ封印するように保護してくれるタフネスケースです。耐衝撃性の高いゴム製バンパーと合成樹脂筐体でできており、防塵・防水規格はIP67の性能を持っています。

ヒンジは頑丈な1つだけで、カラビナを使ってロープで固定すればスマホをしっかり守ることができます。内部はスマホの他イヤホンや充電用コネクタといったアクセサリーも収納できます。

タフネススマホを選ぶときの注意

タフネススマホを選ぶときは、一般的なスマホを選ぶときとは少し違った注意が必要です。その中でもとくに注意したい2点について解説します。

バッテリー容量は少なめなものが多い

一般にスマホは、筐体が小さいほど搭載できるバッテリーの容量は小さくなります。タフネススマホはさらに筐体が厚みを持つため、容量もより小さくなりがちです。

その分、処理に時間はかかるものの、バッテリー消費を抑えたシステムに設計されているものが多いのです。ただし、ナビや動画撮影など頻繁に使う機能によっては消費が激しい場合もあります。

実際に使ってみて、バッテリーが不足気味なようなら使い方を見直す必要もあるでしょう。もしくは複数のモバイルバッテリーやソーラーパネルの充電器を携帯するといった工夫も有効です。

海外製のSIMフリースマホは技適マークと利用バンドに注意

タフネススマホは国内では発売しているメーカーは多くなく、機能やスペックなどを考えると海外製に行き着く場合もあります。

海外製スマホを国内で使う場合、以下のような注意が必要です。

技適マークがついているかどうか

技適マークとは、電波法令で定める技術基準に適合していることを証明するマークです。海外製タフネススマホの中には日本の技術基準に適合していないものもあり、そのスマホは国内では利用できません。

これは「実際に使うことができない」ではなく「法令上使ってはならない」という意味です。試しにSIMカードを差し込んで使えたとしても違法となります。

技適マークについては以下記事でより詳しく解説しています。

日本のモバイル電波で通話・通信できない場合がある

日本の通信事業者は、日本特有の周波数帯の電波や通信方式で通信サービスを提供しています。そのため、非対応の海外製タフネススマホだと、SIMカードを差し込んでも通信・通話ができない場合があります。

海外から取り寄せて使いたい場合は、取り寄せる前に利用できる周波数帯や通信方式を必ず確認しましょう。

最近の海外メーカーでは、日本の通信事業者での動作確認をしているものも多くあります。メーカーの公式サイトなどを参考にしましょう。

タフネススマホはタフな要素と基本スペックで選ぼう

タフネススマホは、過酷な環境でもスマホが必要な人にぴったりなスマホです。とくに水没やホコリによる故障の可能性が高い屋外での仕事に従事する人や、アウトドアレジャーに適しています。

ただ、メモリやバッテリー容量など一部の性能は一般的なスマホより低いスペックであることもあります。選ぶときはデザインや機能だけでなく、スマホとしての基本スペックも比較してから選ぶようにしましょう。

また、アウトドアシーンで使用する際は、スマホケースやホルダーを使用することでタフネススマホをさらに便利、安全に使用できます。

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