小学生にスマホは早い?持たせるメリットと利用時の注意点|おすすめのスマホ6選
小学生でスマホを所持する家庭が増えています。スマホはGPSで居場所が確認でき連絡も取りやすいため便利ですが、注意しておきたいこともあります。スマホを持たせる前の注意点を詳しく紹介しているので参考にしてください。また、小学生におすすめのスマホも紹介します。
この記事の目次
「小学生の子どもにスマホを持たせるのはまだ早いのでは。」「子どもにスマホを持たせたら依存症になりそう。」など、子どもにスマホを持たせるか悩んでいる親は多いかもしれません。
「青少年のインターネット利用環境実態調査」が2020年に発表した内容によると、2019度の小学生のスマホによるインターネットの利用率は49.8%でした。
スマホは連絡が取りやすく、GPSで居場所確認ができ、親にとっても便利なものです。しかし、その分注意点も多くあります。
この記事では小学生にスマホを持たせた場合のメリットや注意点をまとめました。また、小学生におすすめのスマホも紹介します。
小学生のスマホ所有率とスマホ事情
小学生のスマホの所有率と持たせてよかったと思っている親のアンケート結果を紹介します。
小学生の49.8%がスマホを利用している
内閣府の令和元年度「青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、小学生のスマホの利用率は49.8%と約半数の子どもがスマホでインターネットを利用しているということがわかりました。
ただし、これは子ども専用のものではなく、親のものや兄弟との共有のスマホも含まれます。
スマホを利用している人の中で、子ども専用のスマホを持っている小学生は40.1%です。
学年ごとのスマホの所持率について
NTTドコモのモバイル社会研究所の関東1都6県在住の小中学生を持つ保護者が回答したアンケートによると、スマホの所持率は学年が上がるにつれ上がっていることがわかります。
これは高学年になると1人で習い事や塾に行く子どもも増え、電車を利用している子どもが多くいることが考えられます。
スマホだと電車の遅れなどを確認できることから持たせている人もいます。また、高学年になるとキッズケータイではなく一般的なスマホに変える人も割合も多くなります。
小学生にスマホを持たせて良かったと思う人は56.7%
MMD研究所が2019年以降にスマホを持たせた親1,000人に「小学生にスマホを持たせて良かったと思うか」というアンケートに対しての結果をまとめました。
- とても良かった:18.9%
- やや良かった:37.8%
このようにあわせて56.7%、半数以上の保護者がスマホを持たせて良かったと思っています。
小学生にスマホを持たせるメリット
小学生にスマホを持たせるメリットは大きくわけて4つあります。それぞれについて詳しく紹介していきます。
子どもと連絡を取り合える
共働きの家庭の場合、仕事の終わる時間が変更になることもあります。子どもがスマホを持っていればすぐに連絡ができ、留守番をさせているときの様子を把握しやすくなります。
また、習い事の送迎や1人で通わせる際にもすぐに連絡が取れます。
災害時などのときに回線が混み合っていても、スマホを持っているとSNSなどを通して連絡を取ることができるのも大きなメリットです。
子ども同士のコミュニケーションツールになる
現在はLINEなどで子ども同士がコミュニケーションをとることが増えています。いつでも、どこでも、メッセージや通話ができるのが人気の理由です。
夏休みなど学校の休みが長いときでも、こうしたツールを利用して友達と連絡ができるため、ネット上で会話をしたり遊ぶ約束をしたりできます。
また、スマホで話題の動画やゲームは学校でも話題になることが多いため、友達作りのきっかけになります。
位置情報で子どもの居場所を把握できる
子どもが1人で外出しているとき、事件や事故に巻き込まれる可能性もあります。
多くのスマホやキッズ携帯ではGPSで位置情報を確認できるため、いつもより帰りが遅いというときや連絡が取れないときにも居場所がわかるので安心です。
子どもがどの道を通ったか、また寄り道をしていないかなども確認できるスマホもあります。
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検索機能を学習ツールとして利用できる
スマホがあれば多くの情報を簡単に知ることができます。
パソコンと違ってスマホは常に持ち歩いているものなので、疑問に思ったことをすぐに検索したり、英語の発音なども調べたりできます。
また、辞書アプリを活用すれば辞書の持ち運びをする必要はありません。漢字を調べたり、計算力を高めたり学習ツールとしての使用方法も多くあります。
アプリを使えば勉強時間や勉強量の記録、管理ができます。
小学生にスマホを持たせる際の注意点
正しく利用するとスマホは便利ですが、小学生に持たせる場合は保護者が注意しなければならないことがあります。
スマホ依存になり生活リズムが崩れる可能性がある
スマホにはゲームや動画、SNSなど、魅力的なアプリがたくさんあります。そのため、スマホを使用する時間が増え、睡眠不足・運動不足になる可能性もあります。
中にはスマホ依存が原因で学力が低下したり、不登校になる子どももいます。スマホ依存症に一度なると、なかなか回復するのが難しいことも問題になっています。
スマホ依存症にならないためには、スマホの時間を制限するなどの対策が必要です。
事件・事故に巻き込まれる可能性がある
ネットでは有害なサイトも多くあります。有害なサイトにアクセスし、非行や犯罪に走ってしまう子どももいます。
また、親が知らない間にSNSを通じて悪意ある第三者に出会ってしまうこともあり、事件に巻き込まれるきっかけになる可能性もあります。
ほかにも、歩きスマホなどで駅のホームから転落したり、ぶつかったりしてしまうことがあります。とくに子どもは視点が低く視野も大人に比べ狭いため、歩きスマホの危険度は高いです。
親子のコミュニケーションが減少する可能性がある
スマホを持たせることで親子の会話が減る可能性も考えられます。子どもがスマホでゲームや動画に夢中になってしまったり、連絡事項をスマホで伝えるようになってしまうことが原因です。
また、スマホを持つ前は疑問に思ったことを親に聞いていた子どもも、スマホで調べて自分で解決できるのでこれも会話が減る原因の1つになります。
小学生にスマホを持たせる際のポイント
小学生にスマホを持たせる場合は、ルールや利用制限機能を活用するとスマホ依存症や事件や事故に巻き込まれるリスクを軽減させることができます。
親子でスマホのルールを決める
スマホのルールは親が一方的に決めず、親子で話し合って決めることが大切です。
親が一方的に決めたルールでは、問題が起こったときに子どもは親のせいにします。ルールを決めるときはまずは子どもの意見を聞き、そのあと親の意見を伝え、最後に確認しながら作りましょう。
ルールを作るときに話し合っておくとよいこと
- いつ、どこで利用するのか
- どのようなサイトやアプリを使うのか
- 使用時間をどうするか
同時に親も子どものお手本になるような使い方を日頃から心がけましょう。また、夫婦で子どものスマホに関する方針を統一しておくことも大切です。
利用制限機能を活用する
2018年から使用者が18歳未満の場合、キャリアが購入のときに説明し、フィルタリングサービスの導入することが義務づけられました。
フィルタリングサービスは、子どもに有害な情報やサービスを制限する機能です。フィルタリングのレベルは、小学生、中学生などに分けられていて小学生のほうが厳しくなっています。
ドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイル、UQモバイルは「あんしんフィルター」を無料で提供しており、格安SIMの場合はオプションで提供している場合が多いです。
フィルタリングサービスでできる内容
使用時間制限 | スマホを使える時間帯を設定できる。機種によってはアプリごとに使用時間を制限できるものもある |
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ダウンロード制限 | アプリのダウンロードを制限できる |
ネットフィルター | 有害サイトの閲覧を制限できる |
居場所把握 | GPSで居場所を把握できる |
家庭のルールに合わせて制限しておくと、様々なトラブルから守れるようになります。
青少年インターネット環境整備法の改正により、平成30年2月1日以降に契約したスマホにはフィルタリング有効化措置が義務づけられています。
平成30年1月までに契約したスマホの無線LAN通信には、フィルタリングがかからない可能性もあります。契約先の事業者にフィルタリングの有無を確認し、無線LAN通信対策を行いましょう。
また、アプリやゲーム機についても、子どもの成長にあわせてフィルタリングを活用しましょう。
小学生におすすめのスマホ機種3選
小学生の子どもにキッズ携帯ではなく、スマホを持たせる場合におすすめのスマホの機種を3つ紹介します。
TONE e20
子どもの居場所が分かるGPS機能や、勝手にアプリをダウンロードできない設定、アプリの利用時間を制限する機能など子どもを守る機能がたくさん付いています。
また、AIが自動でよく使用しているアプリやサイトなど利用状況を教えてくれたり、歩きスマホをすると設定したアドレスに通知してくれる機能も搭載されています。
性能はトリプルカメラ搭載で、顔と指紋認証の「ダブル生体認証」です。ただし、大きさはiPhone6に比べ少し大きいので、子どもが持つには大きいかもしれません。
【スペック詳細】
サイズ(幅・高さ・奥行)・重さ | 76.5×159×8.2mm 175g |
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ディスプレイ | 6.26インチ |
耐性 | なし |
認証機能 | 指紋認証、顔認証 |
カメラ | 1200万画素+1300万画素+200万画素/フロント800万画素 |
CPU | Mediatek Helio P22 Octa-Core |
内蔵メモリ | 4GB |
Fujitsu arrows M03
富士通の国産スマホです。ディスプレイのサイズが5インチなので子どもにも扱いやすいサイズです。
ワンセグ、おサイフケータイなどの機能が付いています。また、スライドランチャーといったよく使うアプリをスワイプ操作ですぐに起動できる機能も搭載されています。
防水・防塵機能・耐衝撃性なので、お茶やジュースをこぼしたり、スマホを誤って落としてしまっても安心して使えます。
【スペック詳細】
サイズ(幅・高さ・奥行)・重さ | 144×72×7.8mm 141g |
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ディスプレイ | 5.0インチ |
耐性 | 防水・防塵性能 |
認証機能 | なし |
カメラ | 1310万画素CMOS/フロント500万画素CMOS |
CPU | MSM8916 1.2GHz Quad Core |
内蔵メモリ | ROM 16GB/RAM 2GB |
OPPO Reno A
防水・防塵機能やおサイフケータイの機能があり、端末代金が2万円台と性能のわりに安価なことが魅力です。
インカメラは2,500万画素、アウトカメラは1,600万画素+200万画素でカメラ性能にも問題ありません。
さらにSIMカードが2枚挿せるデュアルSIMになっています。そのため、1枚をmicroSD、もう格安SIMのデータプランなど様々な使い方ができるのも嬉しいポイントです。
そのほかブルーライトをカットするモードがあり、目の疲れを抑えてくれます。
【スペック詳細】
サイズ(幅・高さ・奥行)・重さ | 158.4×75.4×7.8mm 169.5g |
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ディスプレイ | 6.4インチ |
耐性 | 防水・防塵 |
認証機能 | 指紋認証、顔認証 |
カメラ | 1600万画素+200万画素/フロントカメラ2500万画素 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 710/オクタコア2.2GHz+1.7GHz |
内蔵メモリ | ROM 64GB/128GB RAM 6GB |
小学生におすすめの格安SIM3選
家族で安く利用でき、フィルターなどの制限ができる格安SIM3選を紹介します。
TONEモバイル
TONEモバイルでは子どもに特化して作られた「トーンファミリー機能」があるので、保護者側からスマホを管理・制限ができます。また、トーンモバイル同士は通話無料などのサービスもあります。
月額1,000円のプランがありデータ通信を無制限で使えます。
AIの見守り機能が豊富で、フィルタリング機能やアプリ利用制限、居場所確認はもちろん、裸の撮影を感知する機能があり異変があれば親に通知が届きます。
下校が心配でスマホを持たせる場合でも、「ここだけアプリロック」というGPSと連携した機能があるので、学校にいる時間帯はスマホ全体の制限をかけられます。
ワイモバイル
出典:ワイモバイルワイモバイルでは「フィルタリング機能」「居場所の履歴機能」「位置ナビ検索」などのサービスがあります。フィルタリング機能のサービス内容は、機種によって異なりますが無料で利用できます。
「あんしんフィルター」で子どもの年齢に応じ、不適切なコンテンツを段階的にまとめて制限できたり、利用時間の管理や、利用状況などを確認できます。
居場所の履歴機能では、曜日ごとに子どものスマホの位置情報を検索する時間帯が設定できるので、習い事や塾がある曜日と時間帯をあらかじめ設定すれば子どもの居場所を把握できます。
LINEモバイル
出典:LINEモバイル
LINEモバイルでは「フィルタリングオプション」が無料で付けられます。フィルタリングオプションは有害なページをブロックしたり、スマホの使用をチェック・管理できるシステムです。
対象のSNSではデータ容量を消費しないデータフリー機能があり、たとえばLINEを使えば通信制限を気にすることなく連絡を取り合うことができます。
LINEモバイルはデータ容量が500MBのプランがあります。データプランなので、電話番号はありませんがLINE電話で通話が可能です。
500MBなのでスマホを使いすぎる心配もなく、月額利用料金も600円で抑えられるので家計にも優しいです。
さらに家族間でデータシェアできるサービスもあるので、家族で10GB、15GBなどの大容量のプランを契約して共有するといった方法もおすすめです。
小学生のスマホは持たせる前に親子でルールを作ることが大切
スマホを利用している小学生は近年増えています。スマホを持たせると子どもと連絡が取りやすく、GPSで居場所を確認できます。
さらに子ども同士のコミュニケーションツールになり、話題に入りやすくなります。またすぐに検索ができたり、学習ツールとして利用ができるなどメリットがたくさんあります。
しかし、メリットだけではなく、デメリットもたくさんあります。スマホは便利ですが、依存症にもなりやすいものです。
動画やゲームなど子どもにとって楽しいことが多く、いつの間にかスマホを手放せない状態になってしまうこともあります。また、思わぬ事故や事件に巻き込まれるリスクもあります。
小学生ではまだ判断ができないことが多いので、スマホを持つ前に親子でしっかり話し合いルールを決めることが大切です。
また、フィルタリング機能や、歩きスマホの設定などは親が必ず設定し管理していくことが大切です。