ハイレゾをスマホで聴く方法|ハイレゾ対応おすすめスマホ・アプリも紹介
通常のスマホでハイレゾ音源を聴く方法と、ハイレゾ対応のスマホでハイレゾ音源を聴く方法の2つを紹介します。また、ハイレゾ対応のスマホを選ぶポイント、おすすめのハイレゾスマホ機種を5つ紹介しています。スマホでも良質な音を楽しみたい人は必見です。
この記事の目次
ハイレゾとは、CD音源を上回る情報量を持った高品質音楽データのことです。
CD音源の約3から6.5倍の情報量があり、細かく音を表現できるため、圧縮音源では伝えきれない、レコーディング現場の空気感やライブのような臨場感が体感できることが魅力です。
ハイレゾは大きなスピーカーだけでなく、スマホでも気軽に楽しめます。
ここではハイレゾをスマホで聴くために、ハイレゾ音源を通常のスマホで再生する方法とハイレゾ対応のスマホで聴く方法の2種類を解説します。
さらにハイレゾ対応のスマホを選ぶときのポイントと、おすすめのハイレゾスマホを5つ紹介します。
スマホでハイレゾ音源を聴く方法
ハイレゾ音源をスマホで聴く方法は「ハイレゾ対応スマホを使う方法」「ハイレゾ再生対応アプリとDACを使う方法」の2種類があります。
ここではハイレゾ対応のスマホでハイレゾ音源を聴く方法を紹介します。
ハイレゾ音源を楽しむためにはハイレゾ対応のスマホだけでなく、ハイレゾ音源とハイレゾ対応のイヤホンも必要です。
ハイレゾ対応スマホ
ハイレゾ対応のスマホを利用すると簡単にハイレゾを体験できます。
ドコモ・au・ソフトバンクの上位機種のスマホは、ハイレゾ対応のモデルが多く存在します。
例えばONKYOから発売されているGRANBEATは、スマホの基本的な機能とは別にオーディオ専用の基板を贅沢に搭載しているハイレゾ再生に適した機種です。
ソニーから発売されているXPERIA XZ2は、多様な音楽再生ファイルの再生が可能で、圧縮音源をハイレゾ相当の音質に変換する機能を搭載しています。
そのため、前機種よりも20%も音量がアップし、より迫力のある音源を楽しめるようになりました。
なお、iPhoneにはハイレゾ対応の機種はありません。ハイレゾ対応の機種が欲しいときはAndroid機種から選びましょう。
ハイレゾ音源
ハイレゾを聴きたいと思ったら、ハイレゾ再生専用の音源を入手しましょう。
日本国内では「e-onkyo music」「mora」「OTOTOY」などがあります。
基本的にハイレゾ音源の楽曲を購入・ダウンロードする方法で、手に入れられます。どのようなサウンドか試してみたいという場合は、無料音源をダウンロード・再生できるサービスもあるので試してみましょう。
すべての音源がハイレゾ対応で販売されているわけではありませんが、話題の曲やランキング上位の曲はハイレゾ音源化されていることが多いです。
ハイレゾ対応のイヤホン等
ハイレゾをより良い音質で聴くには、イヤホンやヘッドホンもハイレゾに対応したものを使用するとよいでしょう。
価格は数万円程度から10万円程度のものまで幅広くあります。従来のイヤホンに比べ高価なため、必ず用意する必要はありませんが、より良い音を追求する場合はイヤホン等にもこだわるといいでしょう。
Victor JVC SOLIDEGE HA-FD01
スピーカーで有名なビクターから発売されているハイレゾ対応イヤホンです。
ステンレスを使うことで、雑音を排除し高い音質と伸びのある高音を再現したり、内蔵のノズルを交換すると違う種類の音色が楽しめるなど、高い音質と伸びやかな音色を実現するための工夫が施されています。
値段は3万円台と通常のイヤホンと比べると高いですが、良い音質で聴きたいという人におすすめです。
※購入元の注意書きをよくお読みになってお使いください。
iPhoneユーザーも使える!ハイレゾ再生対応アプリとDAC
ハイレゾ再生対応アプリ、ハイレゾ対応DAC搭載ヘッドホンアンプがあれば、iPhoneなどのハイレゾ対応ではないスマホでも、ハイレゾ音源を楽しめます。
ハイレゾを本格的に楽しみたい場合は、ハイレゾ対応のスマホの購入をおすすめします。簡単にハイレゾを体験してみたいという場合は、アプリとDACアンプを使う方法で試してみるといいでしょう。
ここではおすすめのハイレゾ再生対応アプリとDACヘッドホンアンプを紹介します。
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おすすめのハイレゾ再生対応アプリ
ハイレゾ再生対応アプリのおすすめは「ONKYO」と「NePLAYER」です。
Onkyo HF Player
ハイレゾ対応スマホも販売しているONKYOが音質にこだわって開発したアプリです。
高い精度のイコライザ機能が搭載されていて、自分のライブラリに保存されている音楽を高品質で再生できます。
e-onkyo musicなどから直接音楽を購入してハイレゾ音源をダウンロードすれば、より臨場感のある音を楽しめるでしょう。
無料でもMP3やAACなどの通常よく使われる音源に対応していますが、有料版を購入すれば対応フォーマットも増え、FLACやDSD型式のファイルの再生も可能です。
まずは無料で利用してみて、使い勝手を理解した後に有料版を購入するのがおすすめです。
NePLAYER
AppleMusicやSpotifyにも対応した高音質音楽再生アプリです。
イコライザやライブの臨場感が味わえるサウンド機能、アラーム機能、SNSシェアなど、様々な機能が揃っています。
ハイレゾの再生状態を目で確認できるハイレゾビジュアライザーも搭載されていることも魅力です。
OTOTOYやmoraなどのハイレゾ音源配信サイトから楽曲を購入したものを直接NePLAYERのアプリにダウンロードしてハイレゾ音源を聴くこともできます。
無料版はなく、1,840円の有料版のみですが、対応フォーマットもMP3やACCなどのベーシックなものからFLACやDSDまで幅広く対応しているので、ハイレゾをより楽しみたいという人におすすめです。
ハイレゾ再生におすすめのDACヘッドホンアンプ
DACヘッドホンアンプをスマホとイヤホンの間につなげば、簡単にハイレゾ音源を再生できます。
スマホで使用可能のモデルであることを選定基準におすすめのDACヘッドホンアンプを2つ紹介します。
プリンストン PAV-HADSD
パソコンやスマホに保存したハイレゾ音源を高音質に再生できます。スマホで使用する場合は、別途USB接続ケーブルが必要です。
本体にLEDが搭載されているので、フォーマットの形式などの再生モードを確認しながら楽曲を楽しめます。
サイズはコンパクトではありませんが、1万円台で、対応フォーマットも幅広く、DSD形式の音源を再生できる機器の中では比較的安価なことが特徴です。
対応フォーマットの幅広いDACアンプを探している人におすすめです。
※購入元の注意書きをよくお読みになってお使いください。
Deff Sound DDA-A20RC
丸い形が特徴のDACヘッドホンアンプで、コンパクトなので場所を取らず、スマホとイヤホンの間に繋げても違和感がありません。
microUSBも付属されているので、スマホのコネクタ部分が対応していれば別途購入する必要もないので便利です。
価格も1万円台前半と比較的安価なので、安く、コンパクトなDACを探している人におすすめです。
※購入元の注意書きをよくお読みになってお使いください。
ハイレゾ対応スマホを選ぶポイント
ハイレゾ対応のスマホの種類は様々で、どれを購入すれば良いのか悩んでしまう人のために、ハイレゾ対応のスマホを選ぶポイントをいくつか紹介します。
DACの性能
DACとは、「Digital to Analog Converter」の略で、CD音源などのデジタル信号をスピーカーやイヤホンで聴くためにアナログ信号に変換する装置のことです。D/Aコンバーターと表記されることもあります。
スマホでハイレゾ音源のような高音質な音源を聴くためには、DACが対応できるビットレートを確認することが重要です。一般的に、24bit/192kHz以上に対応していれば、ハイレゾ音源を高音質で楽しめます。
また、DACの変換方式にはPCM方式とDSD方式があり、上記の場合はPCM方式の数値ですが、DSD方式の音源を聴きたい場合は、5.6MHz以上が必要です。
microSDカードの使用有無
ハイレゾ音源は通常の音源よりも多くのデータ量が必要で、4分間の楽曲で約130MB使用していると言われています。
アルバムなどを丸々ダウンロードしたい場合は、たくさんの容量を消費します。そのため、microSDカードによる外部ストレージが必須です。
microSDカードを使用すれば、スマホ内に入れておくだけでスマホの容量を超えたデータの保存ができます。
たくさんのハイレゾ音源を聴きたいという場合は、大容量のmicroSDカードなどの外部ストレージが挿入できるか、どのくらいの容量のmicroSDカードに対応しているかも確認しましょう。
その他の機能も要確認
スマホは音楽を聴くためだけの道具ではないので、CPU、メモリ、ストレージ、バッテリー容量などの機能も考慮して選ぶ必要があります。
そのため、DACの性能、microSDカード使用の有無などを見ながら、性能のバランスを考えて選びましょう。
おすすめのハイレゾ対応スマホ5選
ハイレゾに対応していて、キャリアや格安SIMで購入可能なモデルであることを選定基準に、おすすめのハイレゾ対応スマホを5つ紹介します。
SONY Xperia XZ2
ハイレゾ対応のスマホで、付属のUSBタイプC変換ケーブルと、別売りのハイレゾ対応ヘッドホンを使えば、ハイレゾ音源を楽しめます。
DSD型式の再生にも対応している、高性能なスピーカーが内蔵されていて、立体感のある音を再現できます。そのため、ライブ動画や音源の再生にも優れています。
その他、すでに持っている楽曲をハイレゾ相当の音質に変換できるDSEE HX機能、ワイヤレスでもハイレゾ音源相当を出力できるLDAC機能にも対応しています。
また、外部ストレージが最大400GBまで対応しているので、データ容量を気にせずハイレゾ音源をダウンロードできるのが嬉しいポイントです。
その他、防水機能や4KHDR動画撮影など、魅力的な機能が搭載されています。
ハイレゾなどのオーディオ機能もその他機能も高いスマホを探しているという人におすすめです。
サイズ・重さ | 約153mm×約72mm×約11.1mm 約198g |
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ディスプレイ | 約5.7インチ トリルミナスディスプレイ® for mobile/フルHD+:2160×1080 |
CPU | 2.8GHz(クアッドコア)/1.8GHz(クアッドコア)オクタコア |
メモリ | 内蔵:ROM64GB/RAM4GB |
バッテリー | 3060mAh |
音声再生可能ファイル | LPCM(.wav /.aiff/ .aif/ .aifc) |
FS・bit数 | FS:LPCM.FLAC.ALAC(44.1kHz, 48kHz, 88.2kHz,96kHz, 176.4kHz, 192kHz)DSD(2.8224MHz) |
Samsung Galaxy Note8
ハイレゾ対応イヤホンが付属している機種です。付属しているイヤホンは、AKGという世界でも有名な高級イヤホンで、高品質の音が楽しめます。
Snapdragon 835を使用しているため、ハイレゾ再生に対応、スピーカーで高音質再生も可能です。
外部ストレージも最大で256GBのmicroSDに対応しているので、ハイレゾ音源をダウンロードできます。
6.3インチの有機ELディスプレイを搭載し、防水機能もついているので、日常生活でも不便なく使えます。
ハイレゾ対応というだけではなく、スマホ機能としても使えるものを探してい人におすすめです。
サイズ・重さ | 約163×75×8.6(mm) |
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ディスプレイ | 約6.3インチ |
CPU | Qualcomm MSM8998 2.35GHz+1.9GHz オクタコア |
メモリ | 内部:ROM64GB/RAM6GB |
バッテリー | 3,300mAh |
音声再生可能ファイル | MP3、M4A、3GA、AAC、OGG、OGA、WAV、WMA、AMR、AWB、FLAC、MID、MIDI、XMF、MXMF、IMY、RTTTL、RTX、OTA、DSF、DFF、APE |
FS・bit数 | PCM:最大32ビット |
OPPO Reno A
おさいふ機能であるFeliCaが使えるハイレゾ対応スマホです。
FeliCaの他にも、防水防塵機能や、2,500万画素の高画質カメラ、指紋認証機能など、日常生活で使える機能が搭載されています。バッテリーの持ちも他の製品に比べて良く、1日中、音楽再生やアプリを楽しめるでしょう。
また、値段が3万円台と他のスマホに比べて安いことも魅力で、ハイレゾ対応でありながら、日常生活でも使えて、安いスマホを探しているという人におすすめです。
サイズ・重さ | サイズ:158.4mm×75.4mm×7.8mm |
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ディスプレイ | 6.4インチ 有機EL |
CPU | Qualcomm Snapdragon 710 |
メモリ | 内部:ROM64GB/RAM6GB |
バッテリー | 3600mAh |
音声再生可能ファイル | 記載なし |
FS・bit数 | 記載なし |
SHARP AQUOS zero SH-M10
高性能CPUのSnapdragon845を搭載で、重いデータも快適に処理してくれるハイレゾ対応のスマホです。
立体音響が出るドルビーアトモスにも対応していて、この機能を使ってスピーカーから音楽を流すと、劇場にいるような音の響きがでます。
その他、防水防塵や指紋認証、顔認証、おさいふ機能などの日常で使える機能や、2260万画素のアウトカメラ、4K動画の撮影など、写真や動画にこだわりたい人に嬉しい機能も搭載されています。
また、最大400GBのmicroSDXCに対応しているので、ハイレゾ音源をダウンロードするのに便利です。
ハイレゾ対応スマホであり、日常で使うその他の機能も性能の高いものがいいという人におすすめです。
サイズ・重さ | 約154×73×8.8mm 約146g |
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ディスプレイ | 約6.2インチ |
CPU | Qualcomm Snapdragon 845(SDM845) 2.6GHz(クアッドコア)+1.7GHz(クアッドコア)オクタコア |
メモリ | 内部:ROM 128GB/RAM 6GB |
バッテリー | 3,130mAh |
音声再生可能ファイル | WAV/FLAC/DSD(DSF、DSDIFF) |
FS・bit数 | 24bit/48kHz(Qualcomm® aptX™ HD audio対応機器に接続時) |
Fujitsu arrows NX F-01K
画面割れや傷に強いハイレゾ対応のスマホです。
雨やかぜなどの日常での耐久性だけでなく、落下、衝撃、防水防塵などにも耐えられるMIL規格23項目に準拠した製品とされています。
お風呂やキッチン、アウトドアでも安心して使える防水防塵能力なので、いろいろな場所でスマホを使う人に適しているでしょう。
ハイレゾ音源を高音質に再生できるONKYOのミュージックアプリ「HF PLayer」に対応していてDSD型式の音源も再生できることも魅力の1つです。
耐久性の高いハイレゾ対応のスマホを探している人におすすめです。
サイズ・重さ | 約149mm×72mm×8.1mm |
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ディスプレイ | 約5.2インチ |
CPU | SDM660(2.2GHz 4-Core+1.8GHz 4-Core) |
メモリ | 内部:ROM32GB/RAM4GB |
バッテリー | 2580mAh |
音声再生可能ファイル | FLAC(.flac) LPCM(.wav/.aiff) ALAC(.m4a) DSD(.dsf /.dff) |
FS・bit数 | 最大48kHz/24bit |
ハイレゾ対応のスマホで臨場感のある音楽を楽しもう!
ハイレゾ音源をスマホで聴く場合は、ハイレゾ対応のスマホで聴く方法とハイレゾ再生のアプリをダウンロードして聴く方法の2つがあります。
通常のスマホでアプリとDACアンプを使ってハイレゾ再生をする方法もありますが、よりハイレゾ音源を楽しみたいのであれば、ハイレゾ対応のスマホで聴くことをおすすめします。
ハイレゾ対応のスマホは、内蔵されているDACがハイレゾ音源の再生に対応しているので、別途DACアンプを購入する必要がなく、スマホ本体とイヤホンだけで臨場感のあるハイレゾ音源を聴けます。
またハイレゾ対応のスマホは、CPUなどの機能面でも充実しているものが多く、普段使いのスマホとしても申し分ありません。機種変更を考えている人は、よりよい音質のハイレゾ対応スマホにしてみてはいかがでしょうか。