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5Gがあれば自宅に光回線は不要?メリット・デメリットを徹底比較

更新日:2020.11.11

光回線を超える通信速度を実現する5Gですが、どちらかだけあればよいというわけではありません。それぞれの速度・料金・提供エリアを比較し、メリット・デメリットを含めて併用すべき理由を解説します。また、2024年から始まるとされる光回線負担金についても紹介します。

高速通信が可能な5Gがあれば自宅に光回線は不要ではないか、という意見もみられます。しかし、回線の特性が異なるため、結論からいえば併用がよいでしょう。

総務省もこの点を重視しており、それに合わせた施策も2024年までに実施される見込みです。

この記事では、光回線と5Gについて、通信速度・メリット・デメリットといった違いから、現状の月額料金の差まで詳しく解説します。

光回線と5Gの速度比較

光回線と5Gの速度を比較します。

光回線5G
下り最大通信速度10Gbps20Gbps

5Gは理論値で最大スピード20Gbpsに到達する

現状、5Gは理論値で下り最大10Gbpsです。基地局等の整備が進めば、下り最大20Gbps・上り最大10Gbpsに達する予定です。

ただし、これはユーザーのデバイス側も含めて好条件が揃った場合で実効値ではありません。このような方式を「最大限努力する」という意味のベストエフォート方式と呼びます。

また、5Gには28Ghz帯(ミリ波)と、3.7GHz・4.5GHz帯(Sub6)の2種類があり、20Gbpsが出るのは28Ghz帯のミリ波です。

28Ghz帯(ミリ波)と3.7GHz・4.5GHz帯(Sub6)の違い

28GHz帯(ミリ波)3.7GHz・4.5GHz帯(Sub6)
メリット下り最大20Gbpsの速度が期待できる4Gと近い周波数帯で屋内でも使用しやすい
デメリット電波の直進性が強く障害物に遮られやすいミリ波よりも速度は劣る

2020年3月に主要3キャリアがサービスを開始した5Gは現時点ではまだSub6が主流であるため、まだ5Gの本当の速度を引き出せているというわけではありません。

光回線の最大速度は10Gbps

光回線の国内最大手NTTでは1Gbpsの規格の回線を使用しているため、最大1Gbpsが主流です。ただし、独自回線をもつ一部事業者では最大10Gbpsの回線を提供しています。

一例として、NURO光の最大2Gbpsと高速通信最大10Gbps・最大6Gbps、au光の最大1Gbps・高速通信最大10Gbps・最大5Gbpsの回線などがあげられます。

※通信速度は、お住いの地域や環境、または接続環境によって変動しますのであくまで参考値としてお受け取りください。

光回線と5Gの平均月額料金比較

光回線と5Gサービスを提供する代表的な3社の通常月額料金と、その平均額を表にまとめました。

光回線(1Gbps)5G(最大容量プランまたはデータ使い放題)
代表的な3社の通常月額料金

OCN光:4,700円~
NURO光:4,743円~
So-net光プラス:4,480円~

ドコモ:5,480円
au:5,460円
ソフトバンク:5,480円

3社の平均通常月額料金4,641円5,473円

なお、実際にはキャンペーン等の割引適用があるため、5Gを契約しているスマホのみで使用する場合には上記の金額で利用可能です。

5G対応の各社スマホが知りたい方はこちらをご一読ください。

5Gのテザリングには別途申し込み・料金が必要な場合も

5G回線を利用してパソコンやゲーム機にテザリングを行う場合には、キャリアによって金額や申し込みの取り扱いが異なります。

ドコモauソフトバンク
申し込み不要必要必要
料金無料無料月額500円

光回線の工事費用は別料金

光回線を使用する場合、建物およびマンション・アパートであれば各戸まで光ケーブルが通されていることが必須条件です。光ケーブルが通されていなければ工事が必要で、工事費用が別途かかります。

1世帯のみに電柱から光ケーブルを引き込む戸建か、アパートやマンションの共有設備であるスプリッタから分配するマンションタイプかで工事費用は異なります。全体の目安は15,000円~40,000円です。

ただし、事業者によっては工事費用を負担してくれるキャンペーンを行ってくれるところもあります。

光回線の料金について詳しく知りたい方はこちらをご一読ください。

光回線と5Gの提供エリア・カバー率比較

現在公表されている情報をもとに、光回線と5Gの提供エリア・カバー率を比較します。

光回線5G
提供エリア山間部等一部エリアを除いた全国主要な駅・大型施設・各キャリアのショップなどスポット的
カバー率98.8%(技術的には99.5%)

光回線(FTTH)の世帯カバー率は98.8%

FTTHは光ケーブルを使った通信サービスの総称です。総務省が提示しているFTTHの世帯カバー率は98.8%で、未整備は66万世帯です。

任意で利用していない世帯も含む数字であり、利用可能世帯率では99.5%に達しているため、ほとんどすべての家で設置・利用できます。

5G対応エリアはまだスポット的

2020年3月にドコモ・au・ソフトバンクで5Gサービスの提供が始まり、楽天も2020年秋頃にはサービスを開始するとみられています。しかし、現状ではまだ利用できるエリアはスポット的です。

導入が始まった当初は主要な駅・大型施設・各キャリアのショップなどに限られていました。一部エリアでは5Gの運用が開始されていますが、全国各地で使用できるレベルになるのは2024年度末が目安です。

2024年度末を目安とするのは、5G回線の枠を各社が獲得するにあたって総務省に提出した計画に基づいています。なお、総務省は一定の水準である基地局開設21万局に達するのは2023年度末を目安としています。

光回線と5Gのメリット・デメリット

光回線と5Gのメリット・デメリットをそれぞれ解説します。

光回線5G
メリット全国レベルで導入しやすい
通信が安定している
データ容量に応じた通信制限がない
通信速度が速い
数多くの端末を同時接続できる
モバイル端末で利用できる
デメリットモバイル端末で利用するにはWi-Fiルーターが必要
光回線工事ができないことがある
屋内には電波が届きにくい
通信制限がかかる

5Gは回線事業者によって速度制限が設けられている

5Gサービスにはドコモ・au・ソフトバンクそれぞれに通信制限に関わる事項が設けられています。また、通信制限に関わらず混雑時間帯どうしても遅くなるため、光回線ほど通信が安定しているとはいえません。

各社の通信制限

内容
ドコモ月間のデータ容量を超過した場合は送受信最大3Mbpsに制限
長時間または大容量のデータ通信が合った場合、速度制限することがある
ドコモ設備に影響を及ぼす程の機械的な大量発信が認められた場合は一定期間利用を停止
auテザリングの月間データ容量を超えた場合は、送受信最大128kbpsに制限
高画質動画・クラウドゲームなどの大量のデータ通信を長時間行う場合、フルHD動画が再生できる程度の速度に制限
一定期間内に大量のデータ通信を行った場合は、混雑時間帯の通信速度を制限
ソフトバンク月間のデータ容量を超過した場合は送受信最大128kbpsに制限
動画サービス全般でソフトバンクが制御が必要と判断した時間帯で通信制限
機械的な大量発信がみとめられた場合は通信を制限
一定期間内に大量のデータ通信を行った場合は、通信を制限

5Gは屋外イベント・駅・施設で活躍する

5Gはこれまでの4Gと比べると直進性が強く、障害物の影響を受けやすいため屋内向きではありません。

一方、多数同時接続が可能なため、スマホ連動型イベントや大人数が通信を利用する駅・大型施設などのスポット的利用には強いことがメリットです。これは5Gの中でもミリ波の話になります。

また、この多数同時接続という特性を活かすことで、インターネット接続機能をもったIoT機器の発展が期待されており、スマホやタブレットのみならず様々な家電の利便性が向上するとされています。

光回線は工事ができないこともある

光回線はほとんどの世帯をカバーしている通信手段ですが、山間部や建物の構造によって光回線工事を行えないケースもあります。この場合は光回線を使用できません。

光回線の工事ができない例

  • 光ケーブルを引き込むための電柱が家屋から遠い
  • 電柱が地下に埋まっているタイプで、工事の許可が行政からおりない
  • 電柱から光ケーブルを渡すにあたり隣家の庭の上を通過せざるを得ず、隣家の許可がおりない
  • アパート・マンションで外壁に穴を空ける以外の選択肢がなく、大家の許可がおりない
  • 電話回線でインターネットに接続していた時代以前の建物で、光ケーブルを通す配線スペースがない

また、アパートやマンションの共有機器までは光回線でも、建物内は電話回線で分岐しているケースもあり、このような場合は光回線の速度を十分に活かすことができません。

5Gの基盤とするため光回線負担金が制度化される

光回線と5Gは潰しあう関係ではなく併用されていく存在です。むしろ、5G運用・発展の基盤の1つが光回線の維持であるため、相互補助の関係にあります。

しかし、全国各地で使える光回線といえど、世帯数の少ない地域や整備にコストがかかる山間部といった不採算地域でサービス提供を維持していくのは困難です。

そこで総務省は、2024年に携帯電話を含めたネット利用者から負担金を徴収し、不採算地域での整備のために、通信事業者へ資金を拠出する新制度を設けることにしました。

負担金はスマホなどの月額利用料に上乗せされ、通信事業者・総務省・業界団体を通して、不採算地域で光回線事業を行う会社に交付されます。これによって、2030年までに光回線の普及率100%を目指す狙いです。

光回線と5Gを併用することでより快適な未来が実現する

光回線と5Gは得意とする分野が異なるため、自宅では光回線、外出先やイベント会場等では5Gを活用するというのが理想的です。

5Gのデータ使い放題または大容量プランの利用料金は高めですが、光回線とWi-Fiを活用すれば容量の少ないプランでも十分通信できるため、通信費全体を抑えることもできます。

また、相互が補完する関係にあることでIoT家電など便利な商品が増えていくことも期待大です。双方のメリットを最大限に活用し、快適に通信環境を手に入れましょう。

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