光回線からWiMAXに乗り換え!メリット・デメリット・おすすめのプロバイダ3選

室内のネット環境では光回線を引いている人も多いでしょう。しかし、状況によっては光回線に満足できなかったり、工事ができなかったりといったケースもあります。そのとき選択肢になるのがWiMAXです。ここでは光回線からWiMAXへの乗り換えについて解説します。
この記事の目次
室内のネット環境で光回線を引いている人も多いでしょう。
しかし、状況によっては光回線に満足できなかったり、工事ができなかったりといったケースもあります。そのとき選択肢になるのがWiMAXです。
この記事では光回線からWiMAXへの乗り換えについて解説します。
光回線とWiMAXのメリット・デメリット、乗り換えることによってどう変わってしまうのかについて紹介します。
また、おすすめのプロバイダを3つに厳選して紹介しているので乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
▼SIMチェンジではおすすめのポケットWiFi/WiMAXを比較しご紹介しています。ぜひご一読ください。
光回線とWiMAXの比較
光回線とWiMAX、どちらも「インターネットを使うために必要な回線」という意味では同じですが、違いはたくさんあります。
そこで代表的な光回線「ドコモ光」と「NURO光」、WiMAXの提供元「UQ WiMAX」を例に「月額料金・通信速度・速度制限・利用可能な範囲・工事の有無」5項目について比較紹介します。
項目 | ドコモ光 | NURO光プラス | UQ WiMAX |
---|---|---|---|
月額料金 | 3,800〜5,400円 | 4,743〜7,743円 | 3,380円 |
通信速度 | 最大1Gbps〜10Gbps | 最大2Gbps〜20Gbps | モバイルルーター:最大1Gbps ホームルーター:最大1.2Gbps(Speed Wi-Fi HOME L02の場合) |
速度制限 | なし | なし | 3日間で10GB以上使うと一時的な速度制限あり |
利用可能範囲 | 設置場所のみ | 設置場所のみ | モバイルルーター:全国のサービスエリア ホームルーター:登録住所のみ |
設置工事の有無 | あり | あり | なし |
※通信速度は、お住いの地域や環境、または接続環境によって変動しますのであくまで参考値としてお受け取りください。
表からわかるように、大きな違いとしては光回線は設置工事が必要なのに対して、WiMAXは無線回線のため工事不要です。
しかし、一方で光回線は速度制限がないことに対して、WiMAXは使いすぎによる速度制限があります。
ドコモ光
出典:ドコモ光
NTT回線を使ったNTTドコモが提供するインターネット接続サービスです。従来よりも高速なIPv6に対応したルーターを一定期間無料レンタルできるプロバイダもあります。
ドコモのスマホとのセット割が適用される唯一の光回線であるため、ドコモユーザーにおすすめの光回線プロバイダです。
NURO光プラス
出典:NURO光
ソニーネットワークコミュニケーションズが提供するインターネット接続サービスで、独自の回線を持つため超高速通信が利用できます。しかし、利用エリアが限定的なため利用できない人も多いです。
東京都の一部のみで利用できる20Gs(下り最大20Gbpsのサービス)は、現在のところ世界最速といわれています。
UQ WiMAX
出典:UQWiMAX
auと同じKDDIグループに属するUQモバイルが提供するインターネット接続サービスです。もともと山間部など光ファイバーの敷設が難しい場所向けに開発された回線のため対応エリアが広いことが特徴です。
利用する端末は大きく「モバイルWi-Fiルーター」と「ホームルーター」の2種類に分けられます。
モバイルWi-Fiルーター
充電式でWiMAX回線とパソコンやスマホなどの通信機器をWi-Fiで接続するルーターのことを言います。表の通信速度は最新端末「Speed Wi-Fi NEXT W06」のスペックです。
ホームルーター
コンセント電源を使いますが、WiMAX回線と通信機器をWi-Fiで接続するルーターのことで、電波法により登録住所でのみしか使えないものの、モバイルWi-Fiより出力が大きいため途切れにくいです。
表の通信速度は現在最速の「Speed Wi-Fi HOME L02」のスペックです。
光回線の多くは「ドコモ光」タイプ
NURO光プラスは独自回線かつ新しい接続方式を採用することで超高速通信を提供しています。しかし、従来の光回線の接続方式を変えるには、多大な手間とコストがかかるため普及するまでかなり時間を要します。
そのため、多くの光回線はNTTが提供しているフレッツ光を利用した「ドコモ光」のようなタイプが主流です。
ほとんどのエリアで通信速度は最大1Gbpsレベルであり、この点ではWiMAXとさほど変わらないということになります。
光回線からWiMAXに乗り換える際のメリット
WiMAXに乗り換える際のメリットを4つ紹介します。
月額料金を抑えられる
光回線もWiMAXも、サービスを提供するプロバイダによって月額料金が異なるのが通常です。ただし、概ねそれぞれの相場は、光回線が3,500〜6,000円程度、WiMAXは2,500〜4,500円程度といえます。
回線の種類 | 月額料金の相場 |
---|---|
光回線:一戸建てタイプ | 4,500〜6,000円 |
光回線:マンションタイプ | 3,500〜5,000円 |
WiMAX | 2,500〜4,500円 |
どの光回線からどのWiMAXプロバイダに乗り換えるかによって違いはありますが、乗り換えれば少なくとも1,000円、大きければ2,000円以上安く抑えることが可能です。
とくにWiMAXと同時に契約すると適用されるスマホとの「セット割」は、スマホ料金を500円から最大2,000円割引となるため、通信にかかる合計費用をさらに安くしてくれます。
スマホ料金も安くなってきたとはいえ、通信にかかる費用の合計はできるだけ抑えたいものです。コスパを考える場合、WiMAXへの乗り換えパターンは大きなメリットだといえるでしょう。
工事なしでインターネットが始められる
光回線は近くの電柱などから光ファイバーを引き込み、屋内の特定の場所に機器を設置することで利用できるようになりますが、原則として「設置工事費」がかかります。
また、設置工事できるのは法律で有資格者のみとされており、その人数は限られています。そのため、春や秋口などの引越しシーズンは件数が増え、スケジュールがなかなか合わずに1ヶ月以上かかる場合もあります。
光回線が導入されていないマンションやアパートの場合、設置工事の許可申請や工事内容の調査・打ち合わせなどさらに時間がかかることもあり、そこまでしても通信速度が充分発揮されない場合もあります。
ここで現在3つあるマンションタイプの接続方式、その特徴をかんたんに解説します。どれも建物から共有部までは光回線なのですが、そこから各部屋までの通信路に違いがあります。
VDSL方式(光ファイバー〜メタルケーブル)
各部屋までは電話回線(メタルケーブル)を使っているため、通信速度は下り最大100Mbps程度と現在の光回線と比較すると遅いです。各部屋には以前主流だった電話回線を使用した方法です。
もともと1本の光ファイバーケーブルを全部屋でシェアします。一部の部屋で大容量通信していると残りの容量が激減するため、ほかの部屋の通信速度が落ちるというデメリットがあります。
LAN方式(光ファイバー〜LANケーブル)
各部屋まではLANケーブルで接続するため、通信路の速度は概ね下り最大100Mbps程度とやはり遅めです。各部屋には「LAN」と書かれたコネクタが設置されています。
改善のため、新しい規格のLANケーブルに交換するにはコストや手間もかかります。また、VDSL方式と同様に一部のデータ通信量によってほかの部屋の速度が遅くなるというデメリットがあります。
光配線方式(光ファイバー〜光ファイバー)
各部屋まで直接光ファイバーで接続するので、各部屋で光回線の通信速度を最大限活用できるのがこの方式です。部屋には「光コンセント」があり、そこから終端装置「ONU」に接続して利用します。
部屋まで高速通信できる光ファイバーが通れば、もはや原理は戸建タイプと変わらなくなります。マンションタイプで高速通信する「新しい接続方式」として期待されています。
WiMAXには設置工事が発生しない
WiMAXでは設置工事そのものが発生しません。モバイル電波でインターネットに接続するため、端末がWiMAXのサービスエリアにあればその場ですぐに利用し始めることができます。
モバイルWi-Fiルーターはもちろん、ホームルーターでも必要なのはコンセントだけです。あとは自動的に回線に接続するので、端末をWi-Fiで接続すればその時点で利用できます。
これはとくに「引っ越しが多い」「とにかくすぐにネットを使いたい」というユーザーに適した特徴です。
外出先でもWi-Fi通信ができる
WiMAX端末のうち、充電式で小型の「モバイルWi-Fiルーター」なら屋外でもWi-Fi通信ができます。旅行先や勤務地など自宅から遠い場所でも、WiMAXのサービスエリア内であれば原則としてどこでも利用できます。
これは光回線の「設置場所周辺でしか利用できない」ことからすれば大きなメリットです。最近はルーターに搭載されているバッテリーの性能も上がり、丸一日使えるものがほとんどです。
最新の端末で高速通信ができる
WiMAXでは、モバイルWi-Fiルーター・ホームルーターそれぞれ複数の端末がラインアップされています。通信速度などの性能がそれぞれ異なるため、使い方に合った端末を選ぶ必要があります。
種別 | 名称 | 下り最大通信速度 | 最大連続通信時間 |
---|---|---|---|
モバイルWi-Fiルーター | Speed Wi-Fi NEXT W05 | 758Mbps | 約9時間 |
モバイルWi-Fiルーター | Speed Wi-Fi NEXT W06 | 1.2Gbps | 約9時間 |
ホームルーター | WiMAX HOME 02 | 440Mbps | – |
ホームルーター | WiMAX HOME L02 | 1.0Gbps | – |
※通信速度は、お住いの地域や環境、または接続環境によって変動しますのであくまで参考値としてお受け取りください。
プロバイダによっては、一定の条件の下で契約更新時に無料で機種変更できる場合もあります。そうすればバッテリーも新品になり、そもそも高性能ですから使い心地も改善するので非常にお得です。
光回線ではルーターをレンタルしている場合に限り、経年劣化による必要や希望で申し出れば無料で交換できる場合がありますが、購入していた場合は再度、費用もこちら持ちで手配しなくてはなりません。
光回線からWiMAXに乗り換える際のデメリット
光回線からWiMAXに乗り換えるとデメリットになることもあります。乗り換える場合はこれらも含めてお得・便利かどうかを判断する必要があります。
最大通信速度が遅くなる
WiMAXの端末の通信速度は理論上の最大値でも1.2Gbpsですが、WiMAX回線自体となると下り最大440Mbps(一部エリアでは最大867Mbps)と1Gbpsには届きません。
しかし、光回線は下り最大1Gbpsはもはや標準レベルといえ、地域限定であればNURO光プラスの20Gsプランでは下り最大20Gbpsと超高速通信がすでに提供されています。
とくに4K画質など高精細動画の視聴や、オンラインゲームなど一定の通信速度が必要な場合は、どうしても速い光回線の方が適していると言わざるを得ません。
ただし、最近はWiMAXも技術の向上しており、利用環境によっては光回線に負けないほどの速度が出ているという報告もあります。将来は光回線の速度に匹敵するくらいのWiMAXが登場する可能性も否めません。
※通信速度は、お住いの地域や環境、または接続環境によって変動しますのであくまで参考値としてお受け取りください。
通信速度制限がかかる可能性がある
光回線には原則として通信データ量に制限はなく、速度も制限される制度はありません。
しかし、WiMAXでは「ギガ放題」という月あたりデータ通信量無制限プランであっても、3日間で10GB以上利用すると翌日の18時から約8時間程度、通信速度が制限されます。
毎日大量のデータが必要なオンラインゲームを何時間もプレイしたり、動画を1日3時間以上見る、パソコンで容量の大きな資料をやりとりするといった人は制限がかかりやすくなる可能性があります。
ただし、制限が翌日の深夜3時以降であれば制限は解除され、制限中も1MbpsとYou Tubeの標準画質程度であれば視聴できるレベルとされているので、スマホに比べるとかなりゆるい制限でしょう。
家族で使うのは不便
光回線は家族程度の人数であれば接続台数が多くても問題なく利用できます。
しかし、WiMAXでモバイルWi-Fiルーターに乗り換えて、それを誰かが持ち出してしまうと家ではインターネットが使える環境はなくなってしまいます。
また、通信機だけでなくエアコンやテレビのハードディスクレコーダー、ロボット掃除機などWi-Fiを使った家電もたくさんあります。それらもルーターがなければ便利に使うことはできません。
家族で使う場合はモバイルWi-Fiではなくホームタイプの利用がおすすめです。
WiMAXはどのような人におすすめ?
光回線とWiMAXはそれぞれにメリット・デメリットがあるため、状況により光回線の方がおすすめの人、WiMAXの方がおすすめ人に分けられます。
ここではそれぞれについて紹介します。
光回線がおすすめな場合の例
- 家族など複数人数で、または複数の端末で利用している
- エアコンやロボット掃除機など留守中でも自宅からWi-Fi通信する可能性がある
- オンラインゲームや高画質動画の視聴など高速・低遅延の回線が必要
WiMAXがおすすめな場合の例
- 利用する人数や接続端末が少ない
- 学生など今後引っ越しする可能性がある、または住む期間が短い
- 建物の構造上などにより工事ができない
- あまりデータ通信量は多くなく、3日間で10GBを超えることがない
これらの項目はそれぞれ、「これしかない」といった必須項目ではなく、あくまでも乗り換えによって得られるメリットが発生するデメリットを差し引いて、総合的に判断するための要素の1つです。
乗り換えを検討する際は、料金だけでなくネットの使い方や使う人の意見を参考に具体的に考えることが必要です。
WiMAXおすすめのプロバイダ3選
WiMAXの乗り換え先としておすすめするプロバイダを3社紹介します。原則として使う回線は同じなので、料金やキャンペーン、サポート体制などのサービス内容を中心に参考にしてください。
月額料金はすべてデータ通信量無制限の光回線と比較するため、同じく無制限の「ギガ放題プラン」のものを記載しています。
【PR】カシモWiMAX
出典:カシモWiMAX
※カシモWiMAXは当サイトを運営している株式会社マーケットエンタープライズの子会社であるMEモバイルが運営しています。
カシモWiMAXは、数あるWiMAXプロバイダの中でも最安クラスの料金で人気があります。
プロバイダ | カシモWiMAX |
---|---|
月額料金 | 初月・1カ月目:1,380円 2〜24カ月目:3,580円 25カ月目以降:4,079円 |
端末代金 | 無料 |
キャッシュバ ック | なし |
その他のサービス | 端末修理安心サポート 月額300円 |
キャッシュバックはありませんが、その分月額料金に反映しているので初月・1ヶ月目は1,380円と格安で、その後の月額3,580円も最安クラスです。
また、月額300円の端末修理安心サポートに加入しておけば、通常利用していた端末が万が一故障しても無料で修理してくれるので初めて利用するユーザーも安心して使えます。
UQ WiMAX
出典:UQWiMAX
WiMAX回線を提供しているKDDIが運営するプロバイダです。
プロバイダ | UQ WiMAX |
---|---|
月額料金 | 3,880円 |
端末代金 | 15,000円 |
キャッシュバック | なし |
その他のサービス | 端末保証サービス:月額380円 端末安心保証:月額500円 ネットセキュリティ:月額500円 |
UQ WiMAXは同社のスマホサービスUQモバイルと同時契約すると、スマホ料金が永年月額500円割引されるので、スマホも乗り換えたいユーザーは検討する価値があります。
また、サポート面では専門ショップが全国各所にあるので、電話では伝えにくいことでも相談できるというメリットもあります。
ただし、月額料金は高めで端末代金もかかるなどコスト面であまりおすすめできません。利用するにあたりサポート体制や、WiMAXの提供元であることに安心感がの欲しいユーザーに適したプロバイダといえます。
Broad WiMAX
出典:BroadWiMAX
Broad WiMAXも月額料金が安いプロバイダの1つです。
キャンペーンが豊富でとくに光回線から乗り換える場合は、他社からの乗り換え違約金を最大19,000円負担してくれます。乗り換えで違約金がネックになっているなら利用を検討する価値はあるでしょう。
プロバイダ | Broad WiMAX |
---|---|
月額料金 | 初月:2,726円の日割り料金 1〜2カ月目:2,726円 3〜24カ月目:3,411円 25カ月目以降:4,011円 |
端末代金 | キャンペーンで無料 |
キャッシュバック | 他社からの乗り換え違約金相当:最大19,000円 |
その他のサービス | 安心サポートプラス:月額550円 My Broadサポート:月額907円 いつでも解約サポート:無料 |
【端末代金キャンペーンの詳細】
期間 | 2016年3月1日~終了未定 |
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条件 | Webフォームからの申し込む 料金プランを月額最安プランで申し込む 支払い方法はクレジットカード 安心サポートプラス・My Broadサポートに加入(商品到着後無料で解約可) |
※キャンペーンは掲載当時のものであり、内容・期間・条件等は予告なく終了または変更されることがあります。最新の情報は必ず公式サイトで確認してください。
【他社からの乗り換え違約金相当負担キャンペーンの詳細】
期間 | 2019年12月23日 ~ 終了未定 |
---|---|
条件 | 他社回線からの乗り換えであること |
※キャッシュバック・キャンペーンは掲載当時のものであり、内容・期間・条件等は予告なく終了または変更されることがあります。最新の情報は必ず公式サイトで確認してください。
光回線からWiMAXへの乗り換えは用途で決める
光回線からWiMAXへの乗り換えについて、そのメリットとデメリット、おすすめプロバイダを紹介してきました。どちらにしてもインターネット回線を利用できることに変わりはありません。
違いは月額料金と利用の条件や方法です。乗り換えの判断で最も重要なのは「用途が変わらないこと」です。
また、光回線などの工事ができない場合で、ネット環境を整えたい場合は無線回線の一択になります。無線回線といってもホームルータータイプとモバイルWi-Fiがあります。
家族で使う場合はホームルータータイプがおすすめです。一人暮らしや持ち運びをしたい人はモバイルWi-Fiがおすすめです。
光回線からWiMAXへ乗り換える場合は、月額料金や内容を比較して選ぶとよいでしょう。また、違約金を負担してくれるプロバイダもあるので、適用条件を確認したうえで選びましょう。