インターネット障害のリアルタイム確認方法!起きる原因・通信障害か判断するコツは?

インターネット障害のリアルタイムでの確認方法や注意点、対処法ををまとめました。回線自体に発生した障害を確認する際の参考にしてください。併せてWiFiルータやモデム、パソコン本体などユーザーの環境自体に障害がある場合の対処法も紹介しています。
この記事の目次
パソコンを使っていると、突然インターネットに接続できなくなることはありませんか。
パソコンがインターネットに接続できなくなる原因は様々ですが、この記事では回線自体に障害が発生している場合の確認方法や注意点、対処方法を紹介します。
併せて、回線に発生しているインターネット障害以外が原因でインターネット接続ができない場合の対処方法もまとめています。
パソコンがインターネットに接続できずに困っている人は、ぜひ参考にしてください。
インターネット障害のリアルタイム確認方法
インターネットを使っていて「通信速度が急に遅くなった」「インターネット接続が突然切断された」という状態になったり、そもそもインターネットに繋がらないような場合は、インターネット回線自体に障害が発生している可能性があります。
ここではインターネット障害が発生している場合の確認方法を紹介します。
光回線の公式HP
まず最初に確認したいのは、光回線の公式HPです。フレッツ光ならNTT東日本・NTT西日本、ドコモ光ならNTTドコモの公式サイトを確認してください。
各事業者の公式HPには「障害情報」「故障情報」といったページがあります。Google検索で「フレッツ光 NTT東日本 障害」などと入力して検索するとすぐに辿りつけます。
プロバイダの公式HP
フレッツ光は「光回線はNTT東日本、プロバイダはBIGLOBE」のように回線とプロバイダが分かれます。
プロバイダ側の問題で障害が発生していたら、その情報はプロバイダの公式HPに掲載されます。
そのため、回線事業者とプロバイダが分かれている回線を使っていて障害が発生した場合、まずは回線事業者のHPで障害発生状況を確認し、何も情報がなければプロバイダのHPを確認するようにしましょう。
問い合わせ電話
回線事業者やプロバイダのコールセンターに問い合わせることも障害発生の確認に役立ちます。
ただし、コールセンターは混雑しているケースが多く、オペレーターに繋がりにくい可能性があります。
そのため、まずは回線事業者やプロバイダの公式HPを確認し、それでも状況が掴めない場合にコールセンターに電話するようにしましょう。
LINE・チャットサポート
チャットサポートは、オペレーターと直接やり取りができ(最初の対応はAIが行うところもある)、コールセンターほど待ち時間が長くないのがメリットです。
使っている回線事業者やプロバイダがこれらのサービスに対応しているのであれば、活用するのも悪くありません。
大規模なインターネット障害が発生している場合、TwitterなどのSNSで情報が発信されていることがあります。
SNSの中でも特に情報が速いのがTwitterで、Twitterの検索画面で「フレッツ光 障害」などと検索すると、他にも障害が発生して困っている人がいないかどうかを確認できます。
これによって「自分だけに起きている問題」なのか、「他の人にも起きている問題=回線自体の問題」なのかの切り分けがある程度できるでしょう。
インターネット障害発生時の対処方法
インターネット回線に障害が発生した場合の対処方法を紹介します。
ここで紹介するのは、あくまでも「回線自体に問題がある」場合で、パソコンやWiFiルーターの問題への対処方法ではありません。
回線の回復を待つ
障害の原因が回線自体にあることが特定された場合、その障害を取り除くことができるのは回線事業者やプロバイダであり、利用者側ではどうしようもありません。
そのため、状況が改善されるのを待つようにしましょう。
コールセンターなどにむやみに問い合わせないようにする
原因が特定できない段階でコールセンターへ電話するのは問題ありません。
しかし、公式HPの確認などで障害の原因が回線側にあることが確認できている場合、それ以上の情報や復旧時間をコールセンターに問い合わせることはあまり意味がなく、コールセンターの混雑を助長することになるので控えるようにしましょう。
多くの場合、障害情報として公式HPに掲載されている以上の情報をコールセンターでは案内できません。
インターネット障害が原因ではない場合
回線事業者やプロバイダに問い合わせて、回線自体に障害がないことが確認された場合、インターネットに接続できない原因はユーザーの側にある可能性が高いです。
ここではインターネット回線自体の障害が原因ではなく、ユーザー側の環境で発生した障害が原因でインターネットに接続できない場合の対処法を紹介します。
▼パソコンがインターネットが繋がらない原因を詳しく知りたい方はこちらをご一読ください。
機器を再起動する
ここで言う機器とは「パソコン本体」「WiFiルーター」「モデム」「回線終末装置(ONU)」などです。
再起動をする際は、電源を切ったうえでできれば1度電源ケーブルを抜き、数分放置した後に再度電源ケーブルを接続してから再起動を行ってください。
パソコンやルーターの内部で障害が発生している場合、再起動をするだけで元に戻ることが多いです。そのため、機器の再起動というのは単純ですが最初に試すべき対処方法といえます。
注意点は「電源を切った後に数分放置する」です。
すぐに再起動すると内部的に設定がリセットされず、発生している障害がクリアならない可能性があります。短くても数十秒程度は必ず待つようにしてください。
配線を再接続する
できれば機器の再起動の際に、配線は一旦外して再度繋ぎ直すとよいでしょう。
気付かないうちに機器と配線の接続が緩くなっている、ということはよくあります。接続が緩くなっていると機器間で正しく情報が流れないので、場合によってはインターネット接続に障害が発生することがあります。
また、配線自体が物理的に破損していてインターネット接続ができていない可能性もあります。手元に予備のものがあれば交換して試してみるのもおすすめです。
設定を初期化する
機器の再起動や配線の再接続を試しても状況が改善されない場合、WiFiルーターなどの機器の設定を初期化してみましょう。
WiFiルーターの初期化の方法はメーカーや機種によって異なります。詳細はWiFiルーターメーカーの公式HPで確認するようにしてください。
WiFiルーターの主要メーカーであるバッファローとアイ・オー・データの初期化方法の一例をまとめました。
- バッファロー(一例):「RESET」ボタンを長押し
- アイ・オー・データ(一例):「Reset」ボタンを細いピンなどで長押し
モデムや回線終末措置も一旦初期化するのがベターですが、まずはWiFiルーターの初期化を最初に試してみてください。
WiFiの接続電波を切り替える
WiFiルーターは、2.4GHz帯にのみ対応しているものと、2.4GHz帯と5GHz帯の両方に対応しているものがあります。2.4GHz帯と5GHz帯の両方に対応のWiFiルーターを使っている場合、WiFiの接続電波を切り換えてみてください。
2.4GHz帯の周波数を使っている電化製品はWiFiルーター以外にも多数存在し、その代表的なものが電子レンジです。そのため、家の中でWiFiルーターの発する電波と電子レンジの発する電波が干渉してしまい、WiFiルーターの通信に障害が発生する=インターネットに接続できない、ということが起こり得ます。
これを避けるには、5GHz帯に切り替えができるWiFiルーターを使うのが1番手っ取り早いです。
PC・スマホなどの接続される側の機器を再設定する
WiFiルーターはモデム、回線終末装置などに障害の原因がなさそうな場合、お使いのパソコン・スマホのインターネット接続設定に原因がある可能性があります。
この場合、パソコン・スマホのインターネット接続設定内容を確認しましょう。
1つの手段として、今のインターネット接続設定を削除して新しく設定を作り直してしまうこともあげられます。
パソコンのインターネット接続の再設定方法
Windowsの場合、パソコンをWiFi経由でインターネット接続していれば画面右下に扇状のマークがついてます。
WiFi接続に問題があれば、扇状のマークに「!」マークが表示されるか、グレイアウトされているはずです。
- 「!」マークが出ている:パソコンとWiFiルーターは接続されているものの、WiFiルーター以降に問題があってインターネット接続ができていない
- グレイアウトされている:パソコンとルーターが接続されていない
接続可能なネットワークの中に自分が使っているWiFiルーターがあるかどうかを確認しましょう。
- WiFiアイコンを右クリック
- 「ネットワークとインターネットの設定を開く」をクリック
- 「利用できるネットワークの表示」をクリック
自分が使っているWiFiルーターを見つけたら…
- 右クリックして「接続」をクリック
- 「ネットワークセキュリティーキーの入力」でWiFiルーター本体に貼られているシール記載のパスワードを入力して「次へ」をクリック
これでWiFi接続が完了します。
パソコンとルーターをLANケーブルで有線接続している場合や、壁に設置されている情報コンセントに直接接続している場合、画面右下にはパソコンのモニター状のネットワークアイコンが表示されているはずです。
有線接続に問題があれば、ネットワークアイコンに「✕」マーク、もしくは「!」マークが表示されます。
- 「✕」マークが出ている:LANケーブルが認識されていない
- 「!」マークが出ている:WiFiルーターより後ろがインターネットに接続されていないか、IPアドレスが取得できていない
「✕」マークが出ている時はLANケーブルが外れている、もしくは断線している可能性があります。この場合、LANケーブルを繋ぎなおしたり、LANケーブル自体を交換すれば解決です。
「!」マークが出ている時はパソコンの設定や回線の問題です。
「!」マークが出ている場合、ネットワークアイコンを右クリック→「ネットワークとインターネットの設定を開く」→「イーサネット」とクリックしてください。
有線接続が正しくできていれば、ここで接続されているルーターが表示されます(情報コンセントにLANケーブル直挿しの場合は「接続済み」と表示)。「未接続」と表示されている場合、正しく接続できていません。
未接続と表示されている場合の接続設定を作成する方法
- ネットワークアイコンを右クリック
- 「ネットワークとインターネットの設定を開く」→「ダイヤルアップ」をクリック
- 「新しい接続を設定する」をクリック
- 「インターネットに接続します」をクリック
- 「ブロードバンド(PPPoE)」をクリック
- 「インターネットサービスプロバイダ(ISP)の情報を入力します」と表示される
- プロバイダ発行の「ユーザー名」「パスワード」を入力
- 「接続」をクリック
これでインターネットへの有線接続ができるようになります。
スマホのインターネット接続の再設定方法
スマホのインターネット接続は、モバイルネットワーク経由とWiFi経由の2種類があります。
モバイルネットワーク経由は、契約している携帯電話会社の回線を使ってインターネット接続をすることです。これは画面上部のアンテナピクトの表示で確認できます。
アンテナピクトが表示されていればSIMカードが入っている状態ですが、表示されていなければSIMカードが入っていません。また、アンテナピクトが表示されていても、モバイルネットワークの接続設定に問題があればインターネット接続はできません。
Androidのモバイルネットワークの設定
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」をタップ
- 「モバイルネットワーク」→「詳細設定」→「アクセスポイント名」をタップ
- 「APN」の右側の「+」をタップ
- 「名前」をタップし、任意の名前(格安SIMのブランド名など)を入力して「OK」をタップ
- 「APN」をタップし、使っている携帯電話会社・格安SIMのAPN情報を入力して「OK」をタップ
- 「ユーザー名」をタップし、使っている携帯電話会社・格安SIMのユーザー名を入力して「OK」をタップ
- 「パスワード」をタップし、使っている携帯電話会社・格安SIMのパスワードを入力して「OK」をタップ
- 「認証タイプ」をタップし、使っている携帯電話会社・格安SIMの認証タイプ(「PAP」「CHAP」「PAPまたはCHAP」)を選択して「OK」をタップ
- 画面上部「アクセスポイントの編集」の右側の縦三点メニューを開き、「保存」をタップ。
- 「OK」をタップ。
- APN画面に今作成したアクセスポイント名が表示される
- 右側の「〇」をタップして選択
(Androidのバージョンやお使いのスマホによってメニューの出方や文言は多少変わります)。
これでモバイルネットワークの設定は完了です。APN情報、ユーザー名、パスワードなどは各携帯電話会社・格安SIMの公式サイトなどで事前に確認をしておくようにしてください。
AndroidのWiFi接続の設定は以下の流れで行います(Androidのバージョンやお使いのスマホによってメニューの出方や文言は多少変わります)。
Androidのwifi接続の設定
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」をタップ
- 「Wi-Fi」をオンにする
- 周辺にあるWiFiルーターの名前が表示される
- 自分が使っているWiFiルーターをタップ
- パスワードを入力する
これでWiFi接続が完了します。WiFiルーター名やパスワードは、WiFiルーターに貼られているシールで確認できることが多いです。
ルーター名は「Buffalo-〇〇」のようにメーカー名が入っている場合や、SSIDそのものが表示されている場合など様々なので、自分のWiFiルーターの表示をよくチェックするようにしてください。
▼ご紹介した対処法を試してもネットワーク障害が復旧しない場合は、ルーター自体を買い替える必要があります。以下記事ではおすすめのWiFiルーターをご紹介しています。ぜひご一読ください。
インターネット障害はリアルタイムの情報を確認しよう
パソコンがインターネットに接続できない場合、その原因がどこにあるのかを冷静に切り分けていくことがとても大事です。
最初に切り分けるべきは、原因が「インターネット回線自体にあるのか」「それ以外にあるのか」です。
インターネット回線自体に問題があるのかどうかは、回線事業者やプロバイダの公式HPなどで確認をすればわかります。
インターネット回線自体に問題がある場合はユーザー側ではどうしようもないので、最新の情報を確認しつつ状況が改善されるのを待ちましょう。
障害がインターネット回線自体にはなく、自分のパソコンやWiFiルーター、モデムなどに問題がある場合は切り分けが少し大変です。
「回線終末装置」→「モデム」→「WiFiルーター」→「パソコン」という順番でチェックしていきましょう。これは上流ほど原因がある可能性が少ない上、チェックも簡単だからです。
実際問題、ほとんどがWiFiルーターとパソコンに問題があると思われます。その場合は接続設定をやり直せば大抵解決しますので焦らずに1つずつ原因を突き止めていくようにしましょう。