レンタル SIMを選ぶポイントとは?|おすすめレンタルSIMサービス3選

レンタルSIMサービスを選ぶポイントや、おすすめレンタルSIMサービス3選を紹介します。また、便利で使い勝手のよいレンタルSIMのメリットやデメリットに加え、実際の利用方法などもまとめています。現在レンタルSIMを検討している人はもちろん、興味があるの人も必見です。
この記事の目次
レンタルSIMはまだ始まって間もない、比較的新しい人気のサービスです。1日から利用可能で、好きなときに好きな分だけデータ通信や通話が使用できる柔軟性が魅力といえるでしょう。
ただ、SIMカードをレンタルできることは知っていても、一般的な携帯会社の契約と比べて「一体サービスにどんな違いがあるの」と疑問を持っている人もいるかもしれません。
ここではレンタルSIMを使用するメリット・デメリットや、レンタルSIMサービスを選ぶときのポイントはもちろん、実際にレンタルSIMを利用する方法や、おすすめのレンタルSIMサービス3社も紹介します。
レンタルSIMとは
「レンタルSIM」とは、大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)や格安SIM業者のSIMカードを、ある一定期間だけレンタルできるサービスです。
業者とは直接契約を結ばず、手持ちの端末を利用して、データ通信を使用できる手軽さが強みです。
携帯会社と契約した場合、月々の支払いや通信容量などの契約条件に縛られがちですが、レンタルSIMであれば、定期的な月額料金の支払いや月々の通信容量を気にしながら使用する必要もありません。
レンタルSIMのプランは一般的に月額制ですが、中には1日単位でレンタルできる業者もあります。利用したい分だけ利用できる、使い勝手のよさがレンタルSIMの魅力といえるでしょう。
レンタルSIMを利用するメリット・デメリット
レンタルSIMのメリット・デメリットは次のようなことがあげられます。
レンタルSIMのメリット
- 大手キャリアと遜色ないネット環境
- 面倒な契約や審査がない
- 違約金が発生しない
- SIMカードを差し替えるだけですぐに利用できる
- レンタル期間は何年でも延長できる
- 海外旅行に便利
レンタルSIMのデメリット
- ネットワーク暗証番号は利用できない
- SIMカードに対応しない機種もある
レンタルSIMを利用するとき、本人確認や各種設定変更などの際に必要なネットワーク暗証番号は利用できないものの、メリットの方が圧倒的に多いことがあげられます。
大手キャリアと遜色ないネット環境に加え、通常の携帯電話のような、複雑で面倒な契約・審査が必要ありません。
また、2年契約のような大手キャリアにある縛りがないため、解約金も発生しません。
SIMカードに対応しない機種もありますが、基本的に現在使用しているキャリアと同じ回線を利用すれば、既存のスマホにSIMカードを差し替えるだけで即日使用が可能です。
レンタル期間は必要なだけ延長でき、旅先で利用すれば海外でも安くスマホ利用できるのが、レンタルSIMの魅力といえるでしょう。
レンタルSIMサービスを選ぶときのポイント
レンタルSIMサービス会社によって、データ量やプラン形態、必要な利用料金は異なります。また、サービスを選ぶ際は、レンタルできる期間や使用する回線のチェックも忘れず行いましょう。
必要なデータ量・機能があるか
快適にレンタルSIMを利用するためにも、レンタルSIMサービスを選ぶ際は、普段の利用用途に合ったデータ量を選ぶようにしましょう。
動画視聴やゲームなど、「毎月のデータ使用量が心配」という人は、無制限や大容量プランを提供するサービス会社を選ぶと安心です。
また、プランは主にデータ通信SIM・音声通話SIM・データ通信SIM+音声通話SIMなどがあります。
会社によって、データ通信、あるいは音声通話のみを扱う会社や、データ通信と音声通話がセットになったプランも同時に提供する会社まで様々です。自分のニーズに合ったプランがあるかチェックしておきましょう。
レンタルSIMのトータルの料金はいくらか
レンタルSIM業者によって異なりますが、レンタルSIMにかかる利用料金は、月額料金のほか、初期手数料やSIM発行手数料、テポジット(預かり金)などがかかる場合があります。
データ通信SIM・音声通話SIM・音声通話SIM+データ通信SIMなど、利用するプラン形態によっても料金は異なります。事前によく確認しておきましょう。
これらの各種手数料や利用形態、また1日当たりの利用料金がいくらになるのかも考慮に入れ、前もってトータルの利用料金を算出しておくと、ある程度の目安がつくため安心です。
レンタルできる期間
レンタルSIM会社の多くは、レンタル期間を1ヶ月に設定していますが、中には1日単位でSIMカードを貸し出す会社もあります。
長期出張や国内外の旅行など、使用する期間に合わせて使える自由度の高さがレンタルSIMのメリットです。1ヶ月以上利用したい場合は、長期割引が適用される会社もあるのでチェックするとよいでしょう。
月額プランや日額プランなど、使用したい期間に合ったプランを提供しているかどうかの確認もSIMサービスを選ぶポイントの1つです。


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現在使っているキャリアと同じ回線のSIMか
現在使用しているキャリア(ドコモ・au。ソフトバンク)と同じ回線のSIMであれば、手持ちのスマホにレンタルSIMを差し込むだけですぐに利用できます。
同じ回線を使用すれば、通信の使い心地もこれまで通り変わりありません。また、異なるキャリアを選択するより、初期設定や操作など面倒な手間がかからないというメリットもあります。
何より使い慣れたスマホをそのまま使用できる安心感は大きいでしょう。
レンタルSIMサービス3社を比較
月額料金やデータ容量、通信速度の速さなどに定評のある、信頼度の高いレンタルSIMサービス3社を紹介します。
各社の強みや特徴、サービスの形態や回線なども考慮して、自分の目的に合ったサービスを選ぶのがポイントです。
レンタルSIMサービス3社の概要
サービス名 | FUJI Wifi | AnyFone JAPAN | iVideo |
---|---|---|---|
データのみ | ○ | × | × |
通話のみ | × | × | × |
データ&通話 | × | 〇 | 〇 |
データ容量 | 10GB~100GB | 1GB/日 | 3GB/日 |
月額料金 | 980円~3,400円 | データ通信料0円~990円/日・通話料110円/分 | 250円/日(日額プラン)・3,700円(月額プラン) |
契約事務手数料 | 3,000円 | 330円 | – |
端末レンタル料 | 無料 | 110円/日 | – |
回線 | ドコモ・au・ソフトバンク | ソフトバンク | ソフトバンク |
FUJI Wifi
FUJI Wifiは株式会社レグルスが運営するサービスです。月額料金980円(10GB・ソフトバンク回線) から利用できます。
契約期間の縛りがなく単月利用できるので、気楽に契約できる点が魅力といえるでしょう。
1日当たりの速度制限がないため、月ごとの制限内であれば昼でも夜でも快適に高速通信が楽しめます。また、手持ちの端末とSIMの相性が悪い場合は、月額料金を返金してくれるのも嬉しいポイントです。
【ソフトバンク回線の容量と料金】
容量 | 料金(月額) |
---|---|
10GB | 980円 |
20GB | 1,600円 |
50GB | 2,400円 |
100GB | 3,400円 |
【ドコモ回線の容量と料金】
容量 | 料金(月額) |
---|---|
12GB | 1,280円 |
30GB | 2,100円 |
【au回線の容量と料金】
容量 | 料金(月額) |
---|---|
12GB | 1,280円 |
30GB | 2,100円 |
AnyFone JAPAN
AnyFone JAPANは1日単位でのSIMレンタルが可能で、データ・通話とも使用した分だけ計上されるお得な料金プランが特徴です。料金はデータ通信が1日最大990円、通話は110円/分です。
SIMカードは宅配のほか、日本全国の主要空港にある弊社カウンターで受け取ることも可能です。カウンターではSIMの返却や当日レンタルもしているので、普段ビジネスで空港を利用する人におすすめします。
【料金】
レンタル料金(日額) | 110円 |
---|---|
データ通信料金 | 990円※1 |
通話料(国内通話) | 発信:110円/分 |
通話料(国際通話) | 発信:発信先により異なる |
※1 1日のデータ上限990円に満たない場合は0.32円/パケットの従量制。
iVideo
iVideoの本社は台湾ですが、日本にも東京・浅草と大阪・梅田に支店がある会社です。
日本国内だけではなく海外向けのレンタルSIMも多数く取り扱っています。1日当たり250円(3GBまで)でレンタル可能で月額プランは3,700円です。
また、1ヶ月以上の長期契約の場合、通常月額料金が3,700円のところ、キャンペーンにより最大月額2450円まで割引されるのも魅力の1つでしょう。AnyFone JAPAN同様、国内の主要空港でSIMの受け取りや返却が可能です。
【料金】
レンタル期間 | 利用料金(キャンペーンによる割引込み) |
---|---|
1日 | 250円/日 |
1ヶ月~6ヶ月未満の利用 | 2,850円/月 |
6ヶ月~12ヶ月の利用 | 2,650円/月 |
12ヶ月以上の利用 | 2,450円/月 |
レンタルSIMのサービスを利用する方法
契約前にレンタルSIMサービスの利用方法の流れを確認しておくことで、手続きをスムーズに進めることができます。
ここではレンタル前に準備しておきたいことや、サービスの申し込みや返却方法について紹介します。
レンタル前にSIMロックの解除
現在使用しているキャリアとは別の回線と契約する場合、SIMカードを使用できるようにするための「SIMロックの解除」が必要です。
大手キャリアのSIMロック解除は、店頭や電話、オンラインなどで手続きを行うことができます。
店頭や電話での手続きには3,000円の手数料が必要ですが、オンライン上で自らSIM解除を行えば手数料は発生しません。
3社とも、分割購入で購入日から100日経過している端末がSIMロック解除の対象となります。
また、すべての端末がSIMロック解除の対象とは限らないため、手続きを行う前に各社のホームページで対象機種の確認を行いましょう。
キャリア別オンラインのSIMロック解除方法
【ドコモのSIMロック解除方法】
- My docomoにログインしてメニューをタップ
- 「サービス一覧」を選択し「SIMロック解除」欄のパソコンをクリック
- 製造番号(IMEI番号)を入力
- 「SIMロック解除を申し込む」と「同意する」にチェック
- 「手続きを完了する」を選択
- 手続き完了
【auのSIMロック解除方法】
- 「SIMロック解除のお手続き」ページからMy auにログイン
- SIMロック解除可否を確認
- 解除可能な場合は左上にチェックを入れる
- 「次へ」をクリックし内容を確認
- 「解除理由」を選択し「この内容で申し込む」をクリック
- 手続き完了
【ソフトバンクのSIMロック解除方法】
- My SoftBankにログイン
- 右上のメニューをクリックし「契約・オプション管理」を選択
- オプションを選択
- SIMロック解除対象機種の手続き」を選択
- 製造番号(IMEI番号)を入力し「次へ」をクリック
- 「解除手続きをする」を選択
- 手続き完了
レンタルSIMの申し込み
レンタルSIM業者によって若干の違いはありますが、一般的なレンタルSIMの申し込みは、各社公式ホームページの申し込みフォームから行えます。
レンタルSIMは宅配で受け取れるほか、業者によっては国内主要の空港で受け取ることも可能です。利用した後は、レンタルSIMを郵送または空港(一部業者)に返却します。
利用後の支払いはクレジットカード決済が主流です。
【レンタルSIM申し込みの流れ】
- WebでレンタルSIMの申し込みを行う
- レンタルSIMを受け取る
- 利用開始
- レンタルSIMを返却
- 支払い
返却方法は各サービスで変わる
レンタルSIMの返却方法は、各サービス業者によって異なりますが郵送が一般的です。
なかには日本国内の主要な空港(成田・羽田・中部・関空・新千歳など)や、渡航先の海外支店に返却できるサービス業者もあります。
郵送の場合、送料は自己負担になることも多いですが、返却先が空港なら送料もかかりません。ビジネスや海外旅行などでレンタルSIMを使用する場合は、手間がかからず便利です。
1日からレンタルできるスマホサービス・Wi-Fiサービス
一時的に通信サービスをレンタルするなら、レンタルSIM以外に、プリペイドSIMやスマホレンタル、レンタルWi-Fiを利用する手もあります。自分の用途や利用シーンに合わせて使い分けるとよいでしょう。
一時的な利用向けの「プリペイドSIM」
「プリぺードSIM」とは、設定された期間やデータ容量を超えると使えなくなる使い切り式のSIMカードを指します。通話使用できる製品もありますが、データ専用のSIMが一般的です。
プリぺードSIMは、家電量販店などで料金を先払いして購入でき、決まった容量を使い切れば利用できなくなります。
面倒な契約もなく、解約手続きや違約金も発生しません。データ量に対する料金は比較的割高ではありますが、利用したい期間、使用したい分だけ購入できる手軽さがメリットといえるでしょう。
プリペイドSIMが買えるコンビニやおすすめSIMはこちらをご一読ください。
端末もレンタルできる「スマホレンタル」
端末もレンタルできる「スマホレンタル」は、高額な最新機種を「いきなり購入するのは不安」「まず使い勝手を試したい」という人におすすめです。
スマホレンタルは、ドコモ・au・ソフトバンクなどの各キャリアとスマホレンタル会社が、会社名義で契約した端末を顧客に貸し出す仕組みになっています。
スマホ単体やSIMとセットになったプランなどがあり、最新の端末を安く利用できる上、契約期間もないのでレンタルSIM・プリペイドSIM同様、解約金も発生しません。
海外で便利な「レンタルWi-Fi」
海外で便利な「レンタルWi-Fi」は、手持ちのスマホやパソコン・タブレットなど、あらゆる機器を、渡航先でインターネットに接続して利用できるサービスです。国内と同様の通信速度と繋がりやすさが受けています。
1台で複数の端末を接続できるので、スマホやタブレットなど端末をいくつか持っていく人や複数人で利用したい場合におすすめです。
一般的に利用期間は1日から1ヶ月で、ドコモやau・ソフトバンクなどの、海外ローミングサービスより割安な点も魅力といえるでしょう。
また、レンタルWi-FiはレンタルSIM同様、宅配のほか、国内の主要な空港で受け取り・返却ができて便利です。
海外で使えるレンタルWi-Fiについて詳しく知りたい方はこちらをご一読ください。
利用目的を決めてレンタルSIMを使おう
レンタルSIMは、携帯会社の契約と異なり契約期間の縛りがなく、単月や1日からの利用が可能な自由度の高いサービスが魅力です。月々の決まった支払いや、通信容量などの契約条件に縛られることもありません。
また、利用料金が安いに越したことはありませんが、サービスを利用する際は、使用用途に合ったデータ容量やプラン形態、また、使用する回線などもチェックしておくのがポイントです。
レンタルSIM会社は、それぞれサービスに特徴があり強みも異なります。自分のニーズに合ったレンタルSIM会社を見つけて、快適なインターネット環境を楽しみましょう。