パソコンがiPhoneを認識しない!原因と対処法を一挙紹介

パソコンがiPhoneを認識しない原因と対処法をまとめています。この記事では認識しない原因として考えられることを複数まとめ、原因別の対処法を紹介しています。また、iPhoneに保存している写真をパソコンに取り込む方法もあわせて紹介します。
この記事の目次
iPhoneに保存されている写真をパソコンに取り込もうとしたけれど、パソコンがドライブとしてiPhoneを認識しないため、困ったという経験がある人は多いのではないでしょうか。
パソコンがiPhoneを認識しない原因は様々なケースが考えられます。まずは原因を探ることが第一です。
この記事では原因別に対処法を解説しています。どのような原因があるのかを知り、思い当たることがあれば対処法を試してみましょう。
また、写真の取り込み方もあわせて解説しているので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
パソコンがiPhoneを認識しない原因・対処法
パソコンがiPhoneを認識しないなど、何かトラブルがあった際には、まずパソコンとiPhoneを再起動するのが基本です。
両方とも再起動しても変化が見られない場合には、次に解説する中に原因があるかもしれません。
1つずつ確認して、思い当たる項目があった際には紹介している対処法を試してみましょう。
パソコン側に原因がある場合
トラブルを解決するためには、原因がパソコン側にあるのか、iPhone側にあるのかをはっきりさせることが第一です。
まずパソコン側に原因がある場合、どのようなことが考えられるのかを見ていきましょう。
iTunesがインストール・設定されていない
パソコンとiPhoneをつなぐためには、iTunesが必要です。MacでもWindowsでも同様ですが、Macの場合は基本的にiTunesが既にインストールされているので、使用できるように設定しましょう。
【iTunesの設定】
- パソコンで「iTunes」をクリックして起動
- 「同意します」をクリック
- 「iTunes」から「環境設定」を選択
- 設定画面の「デバイス」をクリック
- 「iPod、iPhone、および iPad を自動的に同期しない」にチェックを入れて「OK」を選択
ここまでできたらパソコン側の基本設定はできたので、あとはiPhoneとつないで同期させます。
iTunesが最新になっていない
iTunesが最新になっていないと認識されないことがあります。その場合はアップロードが必要です。
iTunesは定期的にバックアップされているため、普段使っていない人は古いままになっていることも考えられます。
Macの場合は、iTunesを起動後にメニューバーから「iTunes」→「アップデートを確認」をクリックしましょう。
「このバージョンのiTunes(バージョン名)は最新バージョンです。」と表示されたら、最新バージョンの証です。表示されなかった場合は画面に従いアップデートをしましょう。
Windowsの場合、iTunesを起動後に画面上部の「ヘルプ」→「更新プログラムの確認」をクリックしましょう。確認した結果、最新バージョンではなかった場合、画面に従ってアップデートをします。
バージョンを確認し、「このバージョンのiTunes(バージョン名)は最新バージョンです。」と表示されることが最新である証です。アップデートが済んだら再起動をします。
Apple Mobile Device USB Driverが機能していない
WindowsパソコンにAppleモバイル端末を検出させるためには、「Apple Mobile Device USB Driver」や、iOSデバイスの認識に必要なiTunesのコンポーネント「Apple Mobile Device Service」が必要です。
例えばiTunesをインストールもしくはアップデートした際に、「サービス’Apple Mobile Device Service’を開始できませんでした。」という文言から始まるエラーメッセージが表示されることがあります。
このようなエラーメッセージが表示された場合は、「Apple Mobile Device USB Driver」もしくは「Apple Mobile Device Service」が機能していません。
これらのデバイスやコンポーネントがパソコンにインストールされていない、または正常に機能していないことが原因で、iPhoneが認識されないことが考えられます。
その場合は、「Apple Mobile Device USB Driver」もしくは「Apple Mobile Device Service」をインストールもしくはアップデートしましょう。
iPhoneに問題がある場合
iPhoneに問題がある場合も、基本は再起動です。再起動をすることでトラブルが解決することもありますが、解決しなかった場合は、次に解説することが原因の可能性があります。
当てはまる項目がないか1つずつ確認してみましょう。
iPhoneの内部ストレージ不足
iPhoneの内部ストレージの空き容量が少ない場合、パソコンが認識しないことがあります。iPhoneは音楽や写真、動画などもあるため、気づかないうちに容量がいっぱいになっているかもしれません。
【iPhoneのストレージ確認方法】
- iPhoneで「設定」をタップ
- 一般のメニューをタップ
- iPhoneのストレージをタップ
全体と項目ごとの内訳の使用済み容量がグラフで表示されています。確認してストレージが少ない項目があれば、不要なアプリやファイルを削除しましょう。
削除したくない場合は、「iCloud」や「Google Drive」などのオンラインストレージサービスなどにデータを移すのもおすすめです。空き容量ができたら再びiTunesで同期してみてください。
iPhoneに警告メッセージが出て進めない
iPhoneとパソコンをつないだ際に、iPhoneの画面には「このコンピューターを信頼しますか?」という警告が出ます。この際に「信頼」をタップすることが必要です。
何回も警告が出てパソコンが認識する状態にならない場合、パソコンの「Lockdown」フォルダをリセットすると解決することがあるので試してみましょう。
ケーブルやUSBポートに不具合がある
パソコンがiPhoneを認識しないのは、断線などケーブルに原因がある場合も多いです。まずケーブルを確認してみましょう。
充電ができていると問題ないと思われがちですが、ケーブルによっては充電しか対応できない状態のものもあります。
基本的には純正のケーブルを推奨しているため、格安ケーブルなどで接続していた場合は注意が必要です。ケーブルを抜いてから、別のApple純正のUSBケーブルで再度接続してみてください。
それでも認識しなかった場合は、USBポートとケーブルの接触が悪い可能性も考えられます。iPhone以外のUSBアクセサリをすべて外して、別のUSBポートを試してみましょう。
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iTunesをインストール・設定する方法
認識できない原因を取り除いたら、iTunesをインストール・設定しましょう。Windows 10、Windows 8.1、Macとでは、インストール・設定の方法で一部異なる部分があります。
それぞれの方法を解説していくので、インストール・設定をしてみましょう。
Windows 10のiTunesインストール方法
Windows 10の場合は、Microsoft Storeから最新バージョンのiTunesを入手してインストールします。
- iTunesのダウンロードページを開く
- 画面下にスクロールして「ほかのバージョンをお探しですか?」→「Windows」をクリック
- 「今すぐWindows用のiTunesをダウンロード(64ビット版)」→「実行」をクリック
- 「iTunesへようこそ」が表示されたら「次へ」をクリック
- 設定・オプションを選択して「インストール」をクリック
- ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリック→インストールがスタート
- インストールされたら「完了」をクリック
- 「iTunesソフトウェア使用許諾契約」を確認して「同意する」をクリック→iTunesが起動
iTunesのダウンロードページを開くと表示されている「Get it from Microsoft」をクリックすると、アプリ版のiTunesがダウンロードされるので注意しましょう。
ソフト版のiTunesをダウンロードするには、「ほかのバージョンをお探しですか?」→「Windows」をクリックすることがポイントです。
設定は、「ショートカットをデスクトップに追加」「言語」「インストール先フォルダ」など、様々な内容があるので、1つずつ確認・変更しましょう。
Windows 8.1のiTunesインストール方法
Windows 8.1の場合は、Apple公式サイトから最新バージョンをダウンロードしてインストールしましょう。
- AppleのiTunesダウンロードページを開く
- 「今すぐダウンロード」→「実行」をクリック
- 「iTunesへようこそ」などが表示されたら「次へ」をクリック
- オプションを選択して設定の確認・変更をしたら「インストール」をクリック
- ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリック→インストールがスタート
- インストールされたら「完了」をクリック
- 「iTunesソフトウェア使用許諾契約」を確認して「同意する」をクリック→iTunesが起動
Windows 10とはダウンロードするページが違うことに注意しましょう。
開くページは違いますが、ダウンロードしてインストールする流れはほとんど同じです。


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MacでiTunesを設定する場合
Macの場合、パソコンにiTunesが入っているので、ダウンロードの手順は必要ありません。初めてiTunesを使用する際に設定する必要があります。
- パソコンで「iTunes」を起動
- ソフトウェアの利用規約を確認後「同意します」を選択
- 「iTunes」→「環境設定」で設定画面を表示したら「デバイス」を選択
- 「iPod、iPhone、および iPad を自動的に同期しない」にチェックを入れて「OK」を選択
- パソコンとiPhoneを接続して「続ける」をクリック
- iPhoneと同期についての画面が表示されたら「開始」をクリック
- 概要画面が表示されて完了
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iTunesを最新にアップデートする方法
iTunesが最新バージョンではないことが原因で、パソコンにiPhoneが認識されない可能性があるなら、最新バージョンにアップデートしましょう。
Windowsのアップデート方法
- iTunesを起動
- 「ヘルプ」→「更新プログラム」を選択
- 「新しいバージョンのiTunesを利用できます」と表示されたら「iTunesをダウンロード」を選択
- Apple Software Updateが表示されたら、確認して「インストール」を選択
- 使用許諾契約を確認して「同意する」を選択するとインストールがスタート
- 再起動するように指示が出たら「はい」を選択してアップデート完了
- 再起動後、iTunesを起動
- 「ヘルプ」→「更新プログラムを確認」を選択して、最新バージョンになっているかを確認して完了
iTunesが古いとアップデートを複数回繰り返して時間がかかります。その場合は新規インストールをしたほうが速く効率が良いです。
なお、新規インストールをする際に、古いiTunesを削除する必要はありません。
macのアップデート方法
- App Storeを起動
- 「アップデート」を選択
- 「macOS」または「iTunes」のソフトウェアアップデートが表示されている場合は「アップデート」を選択
- ダウンロードが完了したら再起動
- 再起動後、App Storeを起動
- 最新バージョンになっているかを確認して完了
アップデートを確認する方法は、「ヘルプ」から「更新プログラムを確認」を選択して手動で確認する方法以外に、1週間おきに自動的に確認する方法もあります。
毎週自動的に確認したい場合は下記の手順で設定できます。
- 「編集」メニューから「環境設定」を選択
- 「詳細」の「新しいソフトウェア更新プログラムがあるか自動的に確認」を選択
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Apple Mobile Device USB Driverのインストール方法
「Apple Mobile Device USB Driver」が機能していないことが原因の可能性がある場合は、「Apple Mobile Device USB Driver」をインストールしましょう。
iTunesをMicrosoft Storeからダウンロードした場合
Microsoft Storeからダウンロードした場合は、以下の手順でインストールしましょう。
- 左下のWindowsアイコンを右クリック→「デバイスマネージャー」を選択
- iPhoneをパソコンに接続
- 「ポータブルデバイス」を選択
- 「Apple iPhone」などの端末名を右クリック→「ドライバーの更新」をクリック
- 「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索します」を選択
- 「デバイスマネージャー」の「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」から「Apple Mobile Device USB Driver」が表示されていることを確認して終了
iTunesをAppleサイトからダウンロードした場合
Appleサイトからダウンロードした場合は、以下の手順でインストールしましょう。
- iPhoneをパソコンと接続
- パソコンの「Windows」キーと「R」キーを同時に押すと、「ファイル名を指定して実行」と表示される
- ファイル名に「%ProgramFiles%\Common Files\Apple\Mobile Device Support\Drivers」を入力→「OK」をクリック
- Mobile Device Support関連のドライバーが保存されているフォルダが開いたら「usbaapl64.inf」または「usbaapl.inf」を右クリック→「インストール」を選択
- インストールが終了したらiPhoneを取り外す
- パソコンを再起動して終了
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Apple Mobile Device Serviceを再起動する方法
Apple Mobile Device Serviceを適切に機能させるための再起動方法は、次の通りです。
- iPhoneをパソコンと接続
- パソコンの「Windows」キーと「R」キーを同時に押すと、「ファイル名を指定して実行」と表示される
- ファイル名に「services.msc」を入力→「OK」をクリック
- サービスコンソール内の「Apple Mobile Device Service」を右クリック→「プロパティ」を選択
- 「スタートアップの種類」を「自動」にする
- 「停止」をクリックしてサービスを停止させる
- サービスが停止したことを確認して「開始」→「OK」をクリック
- パソコンを再起動させて終了
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「Lockdown」フォルダをリセットする方法
iPhoneに「このコンピューターを信頼しますか」の警告が何回も出て、パソコンとiPhoneがつながらず認識されない場合は、「Lockdown」フォルダをリセットする方法を試してみましょう。
Windowsの場合
- パソコンからiPhoneを外す
- Windowsの検索ボックスに「%ProgramData%」を入力
- ProgramDataの内容が表示されたら「Apple」をダブルクリック
- 「Lockdown」を右クリック→「削除」を選択してリセット終了
- 再起動してiPhoneを認識しているか確認する
再起動することで「Lockdown」フォルダが新しくつくられるので、iPhoneとパソコンをつなぐとデバイスとして認識されます。
Macの場合
Macの場合はフォルダ自体は削除せず、Lockdownフォルダの中身を削除することがポイントです。
- パソコンからiPhoneを外してiTunesを終了させる
- Finderから「移動」→「フォルダへ移動」を選択
- 「/var/db/lockdown」と入力してリターンキーを押す
- Finderのウィンドウにファイルがいくつか表示されたら「編集」→「すべてを選択」を選ぶ
- 「ファイル」から「ゴミ箱に入れる」を選択して完了
- 再起動してiPhoneを認識するか確認
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iPhoneの写真をパソコンに取り込む方法
パソコンがiPhoneを認識できたら、iPhoneの写真をパソコンに取り込むことができます。ただし、取り込む前にデータの消失を防ぐための設定もしておきましょう。
データの消失を防ぐための設定方法と、取り込む方法をWindows各種とMacの種類別で解説します。
データの消失を防ぐための設定
- 「iTunes」を起動し「編集」をクリック
- 「環境設定」を選択して設定画面から「デバイス」を選択
- 「iPod、iPhone、および iPad を自動的に同期しない」にチェックし「OK」をクリック
主体となるのはiTunesのデータです。もし自動的に同期する設定になっていると、iTunesが空になっていたら、同期したiPhoneのデータも空になって、データが消えてしまうので注意しましょう。
このような事態にならないために、自動的に同期しない設定にすることが重要です。
Windows 10の写真取り込み方法
Windows 10の場合、以下の手順で写真を取り込みます。
- iPhoneとパソコンを接続
- Windowsマークの「スタート」を右クリック
- 「エクスプローラー」をクリック
- 「PC」を選択し「Apple iPhone」を右クリック「画像とビデオのインポート」をクリック
- 検索終了後、「すべての新しい項目のインポート」にチェックして「次へ」をクリック
- 取り込み完了後、フォルダ内の写真を確認して終了
Windows 8.1の写真取り込み方法
Windows 8.1の場合、以下の手順で写真を取り込みます。
- iPhoneとパソコンを接続
- Windowsマークの「スタート」→「エクスプローラー」をクリック
- 「Apple iPhone」を右クリック→「画像とビデオのインポート」を選択
- 検索終了後、「すべての新しい項目のインポート」にチェック→「次へ」をクリック
- 取り込み完了後、フォルダ内の写真を確認して終了
Windows 7の写真取り込み方法
Windows 7の場合、以下の手順で写真を取り込みます。
- iPhoneとパソコンを接続
- Windowsマークの「スタート」をクリック
- 「コンピューター」→「iPhone」を右クリック→「画像とビデオのインポート」を選択
- 画像とビデオの読み込み画面が表示されるので「読み込み」をクリック
- 読み込みが完了後、フォルダ内の写真を確認して終了
Macの写真取り込み方法
Macの場合、以下の手順で写真を取り込みます。
- iPhoneをパソコンに接続
- 「写真」を開いてサイドバーで「デバイス」の下の「デバイス」をクリック
- 「読み込み先」を選択
- 新しくアルバムを作成する場合は「新規アルバム」を選択して名前を入力後「OK」をクリック
- すべて読み込む場合は「すべての新しい写真を読み込む」を選択※1
- 写真が読み込まれたことを画面で確認し、iPhoneを外して終了
※1 選択した写真のみを読み込む場合は、写真を選択後「選択した写真を読み込む」をクリック
カメラに「スリープ」モードがある場合は、このモードを無効にしたほうが、読み込みやすいです。
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どうしても認識できなかったらAppleサポートに相談しよう
認識できない原因として考えられることを複数紹介しました。紹介した複数の原因の中に思いあたることがあれば、原因別の対処法を実践してみてください。
パソコンがiPhoneを認識できたら、iPhone内に保存している写真などのデータをパソコンに取り込むことができます。
対処法を試しても、どうしてもパソコンがiPhoneを認識しなかった場合は、最終手段としてAppleサポートやスマホやパソコンの修理業者に相談しましょう。