Xperia 1 Ⅱを実機レビュー|5G対応のハイスペックなスマホを徹底解説!気になるカメラ性能の実力を検証
本記事ではXperia 1 Ⅱを実機レビュー。Xperia 1 Ⅱのスペックを前モデルと比較、さらに気になるカメラの性能、サイズ、カラー、外観のデザイン、ケース等も徹底解説しています。最後にドコモでの価格をauやSIMフリー端末よりもキャンペーンを活用してお得に購入する方法を紹介。
この記事の目次
SONYからXperiaシリーズの最新モデル「Xperia 1 Ⅱ(エクスペリア・ワン・マークツー)」が発売されました。
Xperia史上最高スペックでありながら、5G通信にも対応しているXperia 1 Ⅱを、前モデルとスペックを比較しながらレビューしていきます。
Xperiaの特徴であるカメラやビデオ性能、サイズ感やカラーデザイン、ベンチマークスコア等を実機レビューします。
最後にXperia 1 Ⅱの発売日や価格、ドコモでキャンペーンを使ってお得に安く購入する方法をご紹介していますので、Xperia 1 Ⅱの購入を検討している方は必見です。
Xperia 1 Ⅱってどんなスマホ?
出典:SONY
人気のXperiaシリーズから5G対応にしたハイエンドモデルの「Xperia 1 Ⅱ」が発売されました。
次世代通信の5Gと最新の高速CPUを搭載し、デジタルカメラのような写真が撮れる高性能カメラを搭載していることが大きな特徴です。
本記事では、Xperia 1 Ⅱの本体デザインやスペック、気になるカメラ性能についても実際に撮影して解説しています。
Xperia 1 Ⅱの本体デザイン・カラー
Xperia 1 Ⅱはブラック・ホワイト・パープルの3色展開です。auではパープル以外の2色が取り扱われています。
出典:ドコモ
今回は、ブラックの実機写真でご紹介します。
スタイリッシュな背面デザイン
▲本体はなめらかでスタイリッシュなデザインです。割れにくい強度なガラス、Corning® Gorilla® Glass 6を採用しています。
▲高性能なトリプルカメラとセンサーを搭載していますが、縦にすっきりと収まっていてシンプルなデザインです。
▲本体右側にある電源ボタンに指紋認証センサーが埋め込まれているため、スムーズにロック解除できます。カメラ機能が充実しているスマホならではのシャッターボタンもあります。
ノッチがない6.5インチの大画面
▲約6.5インチ、21:9の大画面ディスプレイです。有機ELディスプレイを搭載し、ノッチがないデザインのため、動画視聴やゲームをしていても見やすい画面です。
▲充電端子はType-Cです。
▲本体上部にはイヤホンジャックが搭載。Xperia 1では廃止されていたイヤホンジャックがXperia 1 Ⅱでは復活しています。
▲SIMピンがなくても引き出せるSIMトレイが本体左側にあります。
スマホケースは付属されている?
付属品はテレビアンテナケーブルのみです。充電アダプタやケーブルなどは用意する必要があります。
本体は指紋が付きやすいので、スマホケースの使用をおすすめします。
Xperia 1 ⅡのスペックをXperia 1と比較
Xperia 1 Ⅱのスペックを前モデルであるXperia 1と比較しながらご紹介します。
Xperia 1とスペックを比較
Xperia 1 ⅡとXperia 1を比較したスペック表です。
Xperia 1 Ⅱ | Xperia 1 | |
---|---|---|
本体カラー | ブラック/ホワイト/パープル | ブラック/ホワイト/グレー/パープル |
OS | Android™ 10 | Android™9 |
メモリ | 8GB | 6GB |
ストレージ | 128GB | 64GB |
本体サイズ | 約166(H)×約72(W)×約7.9(D)mm | 約167(H)×約72(W)×約8.2(D)mm |
画面サイズ | 約6.5インチ | 約6.5インチ |
重さ | 約181g | 約178g |
ディスプレイ | 有機EL シネマワイド™ディスプレイ/4K/HDR対応 | 有機EL/4K/HDR対応 |
プロセッサー | Qualcomm®Snapdragon™865 | Qualcomm®Snapdragon™855 |
アウトカメラ | 約1220万画素(標準) 約1220万画素(超広角) 約1220万画素(望遠) 3D iToFセンサー | 約1220万画素(標準) 約1220万画素(超広角) 約1220万画素(望遠) |
インカメラ | 約800万画素 | 約800万画素 |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
認証方法 | 指紋認証 | 指紋認証 |
SIMカードスロット | nanoSIM×2 | nanoSIM |
バッテリー | 4000mAh | 3200mAh |
防水・防塵 | IPX5/IPX8・IP6X | IPX5/IPX8・IP6X |
Xperia 1から大幅に進化
出典:SONY
Xperia 1は一世代前のプロセッサーを取り入れていましたが、Xperia 1 Ⅱでは最高クラスのプロセッサー「Snapdragon 865」を取り入れパフォーマンス性能が向上しました。
さらにメモリは6GBから8GB、ストレージは64GBから128GBと強化されています。
バッテリー容量が3200mAhから4000mAhと増えていることに加えて、Xperia 1 Ⅱではワイヤレス充電に対応しています。
カメラ性能においても、Xperia 1 ⅡではXperia 1にはなかった3D iToFセンサーを搭載し、より精度の高い写真を撮影できるようになりました。
Xperia史上最高のスペック
Xperia 1 Ⅱは最新のCPUを取り入れ、Xperiaシリーズの中で最も優れたスペックとなっています。
Xperia史上最高のスペックを持つXperia 1 Ⅱの実力は、実際どうなのでしょうか。
高性能CPUと5G対応
Xperia 1 Ⅱで一番注目したい点は、Xperiaシリーズ初の5G通信に対応していながらスマホの中でも最高クラスのCPUを搭載していることでしょう。
クアルコム製の「Snapdragon 865 5G」を採用しており、メモリも大容量なことから高性能かつ高い処理速度を実現しています。
5G対応スマホが続々と販売されている中、Xperia 1 Ⅱもハイエンドモデルらしい性能となっています。
実際にXperia 1 Ⅱを使用してみましたが、ヘビーなアプリやマルチウィンドウを使用しているときもサクサクとした操作性でした。
▼最近よく耳にする「5G」ですが、いまいち何かよくわからないという方はドコモの5Gスマホについてまとめた記事もありますので、ぜひこちらもご覧ください。
ベンチマークスコアを測定
Xperia 1 Ⅱのベンチマークスコアを「Geekbench 5」で測定しました。
ハイエンドモデルなことがわかるスコアです。ヘビーなアプリや3Dゲームを楽しみたい方や、マルチタスクをこなしたい方に向いています。
デジタルカメラのようなXperia 1 Ⅱのカメラ性能をレビュー
トリプルレンズと3D iToFセンサーを搭載し、デジタルカメラで撮影したような写真が撮れると言われているXperia 1 Ⅱのカメラ性能を、実際に撮影して見ていきます。
標準レンズ
自然なカラーバランスで、高画質な写真が撮れます。AIの影響で補正されすぎた写真ではなく、人の目で見たままの景色に近い写真が特徴です。
超広角レンズ
超広角と謳いながら縦幅があまり写らないスマホが多い中、Xperia 1 Ⅱは縦も横もしっかりと写し出されています。歪みも少なく、色も鮮明です。
望遠レンズ
▼等倍
▼2倍
▼3倍
Xperia 1 Ⅱは、標準、超広角、望遠のそれぞれのレンズで3倍までデジタルズームできます。
望遠レンズでズームしたい時は、カメラを起動したときの画面にある木のマークをタップしてレンズを切り替える必要があります。
写真を見ても輪郭がはっきりとしていて鮮明です。解像度もあまり落ちていません。
ズームは3倍までしかできませんが、自分で好みの設定をして撮影できる「Photography pro」を使うともう少しズームした写真を撮ることができます。
ポートレートモード
ポートレート撮影は、背景が綺麗にぼけて精度の高い写真を撮ることができました。
今回は花を対象に撮影しましたが、AIによって被写体の瞳を検出してピントを合わせることができる「リアルタイム瞳AF」機能もあるので、人物のポートレート撮影にも向いています。
撮影する際に、適切な距離をとっていても「被写体から離れてください」と何度も表示されることがありますが、撮影してみるとしっかりと撮れていたりと、少し撮影しづらい場合があります。
ナイトモードの代わり?低照度撮影
Xperia 1 Ⅱには、ナイトモードが搭載されていません。代わりに「低照度撮影」という夜間の撮影に適した別の機能が搭載されています。
低照度撮影の実力を検証するために、今回はiPhone 11のナイトモードで撮影した写真と比較して見ていきます。
比較してみるとiPhone 11に負けない十分なクオリティです。Xperia 1 Ⅱの方がiPhone 11よりも明るく撮影できる印象です。
「Photography pro」でズームした写真を夜間に撮ってみました。いずれも3倍ズームしています。
ズームするとXperia 1 Ⅱの方が解像度の劣化が激しい印象です。夜間にズームした写真を撮影するのには向いていないかもしれません。
動画撮影
標準レンズと望遠レンズには、光学式+電子式のハイブリッド手ブレ補正を搭載しているので、手ブレしやすいシチュエーションでもブレずにクリアな動画を撮影できます。
実際に歩きながら動画撮影してみましたが、手ブレ補正がしっかりとかかっていて動画のブレは気になりませんでした。
望遠レンズにもこのハイブリッド手ブレ補正が搭載されているので、ズームしたときも手ブレしません。
また、以前のモデルから動画撮影時の音声記録が改善され、雨音や環境音もはっきりと聴こえるようになりました。
同時期に発売されたXperia 10 Ⅱとは何が違う?
出典:SONY
Xperia 1 Ⅱの発売と同時期に「Xperia 10 Ⅱ(エクスペリア・テン・マークツー)」が発売されました。
Xperia 10 ⅡはXperiaシリーズのミドルレンジモデルとして発売され、低価格ながら有機ELディスプレイやトリプルカメラを搭載しているスマホです。
SIMチェンジでは、Xperia 10 Ⅱの実機レビューもしています。スペックやカメラ性能など、気になる方はぜひこちらもご覧ください。
Xperia 10 ⅡはXperia 1 Ⅱの廉価版
Xperia 10 ⅡはXperia 1 Ⅱのコンセプトを取り入れつつ価格を抑えたモデルで、つまりXperia 1 Ⅱの廉価版です。
画面サイズや解像度に違いはありますがどちらも有機ELディスプレイを採用していますし、性能や画質は異なるもののどちらもトリプルカメラを搭載しています。
Xperiaシリーズの最新機種を安く手に入れたい方はXperia 10 Ⅱがおすすめです。
高性能なスマホを求める方はXperia 1 Ⅱがおすすめ
Xperia 1 Ⅱは5G通信に対応していたり、販売されているスマホの中で最高クラスのプロセッサーが搭載されているため、性能は圧倒的に優れています。
また、カメラもXperia 10 Ⅱにはないセンサーが搭載されているので、カメラにこだわりたい方や高性能なスマホが気になる方は、Xperia 1 Ⅱがおすすめです。
実際に使ってみて良かった点
Xperia 1 Ⅱの実機を使ってみて感じた良かった点をまとめました。
大画面でストレスフリーな操作性
Xperia 1 Ⅱは、約6.5インチの大画面で有機ELディスプレイを搭載し、4Kにも対応しています。
さらに、Xperiaならではの縦長21:9のアスペクト比を採用。これは映画のワイドスクリーンと同じ比率です。
2つのアプリを同時表示できる「21:9 マルチウィンドウ」という機能は、21:9の縦長画面によってアプリを2つ表示してもそれぞれ見やすく、操作しやすくなっています。
実際にマルチウィンドウを使ってみましたが、表示する画面の大きさをスワイプで変えることができるため、用途に合わせて見やすく表示できて便利だと感じました。
高性能CPUを搭載していることから、サクサクとした操作性を実現しているので、大画面でストレスなくマルチウィンドウやゲームを楽しむことができます。
満足なカメラ性能
出典:SONY
標準レンズ、超広角レンズ、望遠レンズ、3D iToFセンサーという構成になっているXperia 1 Ⅱのカメラ性能は、実際に使ってみても満足の実力でした。
昼間の撮影は、人の目で見たままの自然な色合いで撮影でき、ナイトモードで夜間に撮影しても光が白飛びせずに高画質な仕上がりになりました。
動画撮影も2つの手ブレ補正を組み合わせたハイブリッド手ブレ補正によりクオリティの高い仕上がりでした。
自分で様々な設定ができる「Photography pro」を使って、より自分好みの写真を撮影することもできるので、カメラにこだわりたい方にはおすすめの一台です。
さらにXperia 1 Ⅱには、SONYの映画撮影用カメラ開発チームが監修した「Cinematography Pro」という映画のワンシーンのような動画を撮影ができるアプリがあります。
このようにスマホだけで、ハイクオリティな撮影体験ができるのは魅力的なポイントです。
本格オーディオで臨場感のあるサウンド
出典:SONY
ソニー・ミュージックエンタテインメントと共同開発した、ソニー独自のオーディオチューニングにより、臨場感のあるサウンドを実現しています。
イヤホンジャックが搭載されているので、クリアな音質そのまま楽しむことができる有線イヤホンで聴くのがおすすめです。
また、音楽CDの約3~6倍の情報量を誇るハイレゾ音質を、有線イヤホン、ワイヤレスイヤホンどちらでも再生することができます。
音にこだわりドルビーアトモスに対応するSONYならではの本格オーディオをぜひXperia 1 Ⅱで確かめてみてください。
実際に使ってみて気になる点
Xperia 1 Ⅱの実機を使ってみて感じた気になった点をまとめました。
好みが分かれる縦長デザイン
Xperia 1 Ⅱは、Xperiaシリーズ特有の縦長デザインのモデルとなっています。
Xperia端末に慣れている方はとくに気にならないかもしれませんが、初めて使う人はポケットに入りづらく片手で操作しにくいので好みが分かれてしまうかもしれません。
画面を縮小表示させたサイズのまま、片手で画面操作ができるようになる「片手モード」という機能を活用すると、片手操作の面では問題が解消するかもしれません。
バッテリー持ちが微妙
前モデルのXperia 1からバッテリー容量は増えていますが、他の5G対応スマホと比較してみると少しバッテリー持ちが劣っています。
以下は、現在ドコモから発売されている5G対応スマホと比較した表です。
Xperia 1 Ⅱ | AQUOS R5G | Galaxy S20 5G | |
---|---|---|---|
画面サイズ | 約6.5インチ | 約6.5インチ | 約6.2インチ |
バッテリー容量 | 4000mAh | 3730mAh | 4000mAh |
連続待受時間 | 約300時間 | 約380時間 | 約320時間 |
連続通話時間 | 約1240分 | 約1500分 | 約1380分 |
電池持ち時間 | 4G:約100時間 5G:約85時間 | 4G:約125時間 5G:約100時間 | 4G:約115時間 5G:約105時間 |
画面サイズが同じでバッテリー容量が少ないAQUOS R5Gにバッテリー持ちで負けている結果になっています。
外出先などで充電が心配な時は、節電してバッテリーを長持ちさせる機能「STAMINAモード」を使った方がいいかもしれません。
Xperia 1 Ⅱを使ってみた感想・まとめ
Xperia史上最高スペックのXperia 1 Ⅱを使ってみて、やはりハイエンドモデルらしいサクサクとした操作性と高性能なカメラが魅力的でした。
人気のXperiaシリーズが気になる方はぜひ手に取ってみてください。