MNP・MNP予約番号とは?|ドコモ・au・ソフトバンクでの発行方法!期限はいつまで?

携帯電話の番号を引き継いだまま他社に乗り換えるには、MNP予約番号の取得が必要です。MNP予約番号の取得方法は、携帯事業者によって違います。各社の取得方法や、取得時にかかる費用やポイントを知り、スムーズに乗り換えを行いましょう。
この記事の目次
携帯電話の契約先を変更する際に、電話番号をそのまま引き継ぎたいと考える人は多いでしょう。電話番号の引き継ぎは、「MNP予約番号」という複数桁の承認番号を取得することで可能となります。
しかし、MNP予約番号の取得方法は会社によって異なります。各キャリア、格安SIMごとのMNP予約番号の取得方法について解説します。
そもそもMNPとは?
MNPとは「Mobile Number Portability(モバイルナンバーポタビリティ)」の略称です。
簡単にご説明すると、電話番号を変更せずに携帯会社を乗り換えることを指します。
MNPを行うためには契約中の携帯会社から「MNP予約番号」を取得する必要があります。まずはMNPの流れをご説明していきます。
MNPの流れ
最初に知っておきたいのは、MNPによる乗り換えをする際の基本的な流れです。
MNP予約番号を使った乗り換えは、次の3つのステップで行います。
細部のやり方は異なるものの大まかな手順は共通しているため、全体の流れを理解しておくことが大切です。
乗り換えを行う際には、最初にMNP予約番号を取得しなければなりません。MNP予約番号取得は現在契約している携帯事業者を通して行います。
MNP予約番号を取得した後は、乗り換え先の携帯事業者に番号を伝えて乗り換えの手続きを行いましょう。乗り換え先で契約が完了し、手続きが完了した時点で前機種は自動的に解約となります。
MNPの手続きでは契約と解約を同時に行うため、別途前の携帯事業者で解約手続きを行う必要はありません。
MNPにかかる費用はいくら?|各社の手数料まとめ
MNPによる乗り換えは、完了した時点で各種料金が発生します。
つまり、番号を発行した時点では料金がかかっておらず、そのまま手続きをしなかったとしてもペナルティはありません。
乗り換えの手続きを完了させない限り料金は発生しませんが、スムーズに乗り換えを済ませるためにも、番号発行後は素早く手続きをするようにしましょう。
MNP予約番号の発行に手数料はかからない
MNP予約番号の発行に手数料はかかりません。ただし、解約・乗り換え時に各種手数料がかかります。
キャリア各社のMNP転出手数料は3,300円税恋(※)。
加えて、解約金(契約解除料)や乗り換え先の事務手数料などがかかります。
ドコモのみ一部プランで2,200円(税込)。
MNP転出にはおよそ10,000円以上の費用がかかることは覚えておきましょう。
ただし、これらはあくまで一例であり、契約内容次第で金額は増減することも頭に入れておかなければなりません。各社の解約方法・解約金については、以下記事をご一読ください!
▼ドコモの解約方法・解約違約金について詳しく知りたい方はこちら
▼auの解約方法・解約違約金について詳しく知りたい方はこちら
▼ソフトバンクの解約方法・解約違約金について詳しく知りたい方はこちら
MNP転出手数料は無料になる?
2020年に改定された「携帯電話・PHSの番号ポータビリティの実施に関するガイドライン」で、総務省はMNP利用時の「転出手数料」を原則として無料とするようにキャリアに求めています。
改定を受け、ドコモは2021年4月からMNP転出手数料を無料にすることを発表しました(※1)。また、au・ソフトバンクもサブブランドであるUQモバイル・Y!mobileへの乗り換え時にMNP転出手数料が無料にすることを発表(※2 ※3)。
今後、さらに格安SIMや他社への乗り換えが促進されるでしょう。
※1 参考:携帯電話番号ポータビリティ手数料の廃止
※2 参考:通信サービスの選択における利便性向上に向け、「au」と「UQ mobile」のブランド間の移行を円滑化
※3 参考:ソフトバンク”と“ワイモバイル”間ののりかえ時にかかる手数料など
MNP予約番号を取得する際に知っておきたいポイント
スムーズかつ損なくMNP転出を行うには、次の3つのポイントに気をつけましょう。
ポイントを守っていないと、手続きが滞ったり余計な出費が増えたりするため注意しなければなりません。


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MNP予約番号には有効期限がある|期限ギリギリだと契約できない?
他社への乗り換えを行うには、番号を発行してから15日以内に手続きを行わなければなりません。
有効期限を超過しても料金が発生するなどのペナルティはありませんが、期限切れになると再度手続きして取得する必要があります。
また、15日間の期限があるからといってギリギリに申し込んでも契約ができない可能性もあります。
オンラインショップや格安SIMから申し込む場合、申し込みから開通まで数日かかります。その間にMNP予約番号の有効期限が切れてしまうと、契約が行えないのです。
では各キャリアのオンラインショップではMNP予約番号の有効期限は何日間残っていればいいのでしょうか? 以下にまとめてみました。
キャリア名 | 必要なMNP予約番号の有効期限 |
---|---|
ドコモ | 10日間 |
au | 13日間 |
ソフトバンク | 7日間 |
MNPの代理人手続きはできない可能性がある
キャリアによって扱いは違いますが、場合によっては代理人によるMNP転出手続きができないこともあるため事前に確認が必要です。三大キャリアだとドコモのみ代理人による手続きが可能であり、他の2つのキャリアでは対応していません。
また、代理人による手続きが可能な場合は、契約者が作成した委任状や契約者と代理人の本人確認書類などを用意しなければなりません。代理人として立てられるのは家族のみであり、友人に手続きを代行してもらうことはできません。
MNPをするなら更新月が狙い目
もっともお得にMNP転出ができるタイミングは、現在契約している携帯電話の更新月です。
契約更新月にMNP転出するなら契約解除料が発生しないため、10,000円程度お得になります。
MNP予約番号には15日という有効期限があるため、更新月を確認してそれぞれのタイミングを合わせて発行しましょう。
▼まだMNPの乗り換え先を決めていない方は、ぜひおすすめ格安SIMを比較しご紹介している記事をご一読ください!
MNP予約番号発行方法|ドコモ・au・ソフトバンク
ドコモやソフトバンク、auではMNP予約番号の取得は可能です。ただし、それぞれで詳細な方法が異なります。
また、同キャリア内でも取得の方法は複数あり、ケースによってどれを採用するかも異なります。どの方法でも番号が取得できるなら問題はないため、自分に合ったやり方を選びましょう。
ドコモのMNP予約番号取得方法
三大キャリアのひとつであるドコモでは、次の4つの方法でMNP予約番号の取得が可能です。
ただし、一部スマホとガラケーによる取得方法の違いがあるため注意しましょう。
My docomoでオンライン取得する
ドコモと契約中なら、会員サイトのMy docomoで手続きをして予約番号を取得できます。
My docomoからMNP予約番号を取得する流れ
- My docomoへアクセスしdアカウントでログインする
- 「その他のお手続きはこちら」を選択
- 「携帯電話番号ポータビリティ予約」を選択
- 「解約お手続き」を選択
- 注意書きに目を通し「上記中事項を確認しました」をチェックし「次へ」を選択
- 「携帯電話番号ポータビリティを予約する」にチェックが入っていることを確認し「次へ」を選択
- 「手続きを完了する」に進みMNP予約番号をメモする
dアカウントを使ってMy docomoにログインしましょう。最後まで進め、手続きを完了するとMNP予約番号が発行されます。
My docomoでの手続きは全て自分で進めなければなりませんが、時間に関係なくいつでも申し込める点がメリットです。24時間発行可能なため、電話やショップの受付時間に間に合わない人には便利でしょう。
電話で取得する
ドコモのサポートセンターに電話しても、MNP予約番号は取得可能です。フリーダイヤルのため通話料金は無料ですが、受付時間が決まっているため注意しなければなりません。
- 電話番号:151(無料)または0120-800-000
- 受付時間:9~20時
ドコモキャリアで契約している電話回線の場合は「151」にかけると音声ガイダンスに繋がり、「4」→「2」と押すとオペレータ-に素早く回してもらえます。その後MNP予約番号を発行したい旨を伝えましょう。
電話での取得はオペレーターと会話しながら進められる点がメリットですが、時間帯によっては繋がりづらいこともあります。休日や夕方から夜にかけての時間帯は混み合うことも多いため、平日の日中を狙うとよいでしょう。
ガラケーの場合はiモードで取得できる
ガラケーを使用している場合は、My docomoではなくiモードからMNP予約番号の取得が可能です。
iモードからMNP予約番号取得の流れ
- iMenuを開く
- 「お客様サポート」を開き「お申し込み・お手続き」を選択
- 「各種お申し込み・お手続き」を選択し「お手続き開始」へ進む
- ネットワーク暗証番号を入力し「次へ」を選択
- 「各種手続き」を選択し「携帯電話番号ポータビリティ予約」を選択
- 「同意する」に進み「予約する」をチェックし「次へ」を選択
- 注意事項を確認して「次へ」を選択
- 「同意する」を選択し「申し込む」に進み完了
iモードではMNP予約番号は「携帯電話番号ポータビリティ予約」と表示されています。後は画面の案内に沿って申し込みを完了させて、手続きは完了です。
iモードによるMNP予約番号発行も24時間可能です。iモードが使えるのはガラケーだけで、それ以外の機種でオンライン手続きをするならMy docomoでの手続きとなります。
ドコモショップで取得する
最寄りのドコモショップでもMNP予約番号は発行可能です。ドコモショップは店舗によって営業時間が異なるため、利用したい店舗がいつまでチェックしておきましょう。
現在使用している携帯電話を契約した店舗以外でも、MNP予約番号の発行は可能です。手続きは店員にMNP予約番号を発行したいと伝えるだけですが、本人確認書類が必要なため忘れずに持参しましょう。
ソフトバンクのMNP予約番号取得方法
ソフトバンクの場合は、次の3つの方法でMNP予約番号が取得できます。
オンラインでの発行も可能ですが、利用できる機種が限られているため注意が必要です。
電話で取得する
電話で取得する場合は、次の電話番号にかけましょう。
- 電話番号:5533または0800-100-5533
- 受付時間:9~20時
音声ガイダンスに繋がった後は、「1」→「4」で素早くオペレーターに接続できます。後はMNP予約番号を発行したい旨を伝えて、手続きは完了です。
Yahoo!ケータイの場合はMy SoftBankで取得できる
My SoftBankでMNP予約番号取得の流れ
- 「設定・申込」を選択
- 「設定・変更」を選択
- 「契約者情報の変更」を選択し「番号ポータビリティ(MNP)予約関連手続き」を選択
- 「番号ポータビリティ(MNP)予約(予約番号の発行)」を選択し完了
オンラインでの取得は便利ですが、My SoftBankでは9~21時30分までと受付時間が決まっているため、注意しなければなりません。
2021年春からはオンラインでの受付が24時間化されます。
ソフトバンクショップで取得する
ソフトバンクショップで予約番号を取得する場合は、現在契約している携帯電話と本人確認書類を持参しなければなりません。
手続きは店員にMNP予約番号を取得したい旨を伝えるだけのため簡単ですが、混雑状況によっては時間がかかるため注意が必要です。受付時間は店舗ごとの営業時間によっても変わるため、事前に確認しておかなければなりません。
auのMNP予約番号取得方法
auでは、次の3つの方法でMNP予約番号を取得できます。
ガラケーとスマホで若干異なる部分もあるため、この違いにも注意してください。
電話で取得する
auキャリアのMNP予約番号発行の際の電話番号や受付時間は、次の通りです。
- 電話番号:0077-75470
- 受付時間:9~20時
音声ガイダンスに繋がった後、「3」→「2」と押すことでオペレーターへの接続を短縮できます。オペレーターに繋がった後は、MNP予約番号を発行したい旨を伝え手続きを完了させましょう。
ガラケーの場合はez webで取得できる
ez webに接続できるガラケーなら、オンラインでMNP予約番号を取得できます。
ez webでMNP予約番号取得の流れ
- 携帯電話のez webボタンを押しトップから「auお客様サポート」を選択
- 「申し込む/変更する」を選択し「携帯電話番号ポータビリティ(MNP)」を選択
- 暗証番号の入力や確認事項のチェック
- 予約番号を表示させて完了
暗証番号の入力や複数回の確認事項のチェックを経て、番号発行の手順は完了です。オンライン手続きですが、受付時間は9~21時30分までと決まっているため注意が必要です。
auショップで取得する
店員に質問しながら手続きを進めたいなら、auショップでの取得もおすすめです。
受付時間は店舗の営業時間によるため、利用したい店舗の情報を確認しておきましょう。手続きの際には、現在使用している携帯電話と本人確認書類が必要です。
格安SIMのMNP予約番号取得方法
三大キャリアだけではなく、格安SIMでもMNP予約番号の取得は可能です。
- ワイモバイル
- UQモバイル
- 楽天モバイル
- mineo
- LINEモバイル
ここでは代表的な5つの携帯事業者の手続き方法をご紹介します。
ワイモバイルのMNP予約番号取得方法

ソフトバンクのサブブランドであるワイモバイルは、電話とオンラインの2つで手続きができます。電話をかけた後は音声ガイダンスに従って操作を進め、オペレーターに要件を伝えて番号を発行してもらいましょう。
- 電話番号:151または0570-039-151
- 受付時間:9~20時
オンラインでの手続きはMy ワイモバイルにログインし、「オンラインサポート」→「MNP予約」と進み、手続きを行います。
ガラケーの場合は、「料金・各種申込」→「MNP予約」→「MNP予約申込」と手順が若干異なります。また、オンラインでの手続きならスマホもガラケーも24時間利用可能です。
UQモバイルのMNP予約番号取得方法

UQモバイルでのMNP予約番号の発行は電話にて行います。
- 電話番号:0120-929-818
- 受付時間:9~21時
MNP予約番号によって乗り換えができるのは音声データ付きのプランのみで、データプランでは利用できないため注意しましょう。
楽天モバイルのMNP予約番号取得方法

楽天モバイルは、会員サイトのメンバーステーションから手続きを行います。
メンバーステーションから手続き
- メンバーステーションにログイン
- 「会員メニュー」から「登録情報・設定変更」を選択
- 「MNP予約番号発行・確認」から画面の案内に沿って手続きを完了させる
メンバーステーションへのログインは、楽天IDかSIM電話番号を使って行います。
mineoのMNP予約番号取得方法

mineoは全体の手続きの方法は共通しているものの、利用する回線によって受付時間が変わるため注意しなければなりません。
回線ごとの受付時間
- auプラン:9~21時
- ドコモプラン:9~21時
- ソフトバンクプラン:10~19時
ソフトバンクプランのみ受付時間が短いため、早めに手続きをしなければなりません。
mineoのMNP予約番号取得の流れ
- mineoのマイページにログインする
- 「携帯電話番号ポータビリティ(MNP)予約番号取得」に進む
- 注意事項を確認して「同意する」を選択
- 任意でアンケートに答え「予約番号取得」に進む
最後のアンケートは任意のため、絶対に答えなければならないわけではありません。
LINEモバイルのMNP予約番号取得方法
出典:LINEモバイル
LINEモバイルはオンラインで手続きを行います。
LINEモバイルのMNP予約番号取得の流れ
- LINEモバイルにログインする
- 「MNP転出・解約」を選択
- 「MNP予約番号の発行・MNP転出手続き」の右横「発行する」を選択
- MNP予約番号を発行
- MNP予約番号発行受付完了
手続きはスマホだけではなく、PCからでも行えます。
自分の状況に合ったMNP予約番号取得方法を選ぼう
他社乗り換えの際に携帯電話の番号を引き継げるMNP転出は、契約している携帯事業者によって手続きの方法が異なります。
電話や店舗、オンラインなどで手続きができるため、自分の状況に合った方法を利用することが大切です。自分にとってもっとも便利な方法を用いて、上手にMNPを完了させましょう。