iPhone 6を格安SIMで使う方法|ドコモ・au・ソフトバンク回線のおすすめ格安SIM
iPhone 6を格安SIMで使う際の注意点と、iPhone 6を使ううえでおすすめの格安SIMを紹介しています。iPhone 6は2014年に発売された端末ですが、まだまだ根強い人気があり格安SIMで使いたいというニーズが高いスマホです。そんなiPhone 6を格安SIMで使いたい人はぜひ参考にご覧ください。
この記事の目次
iPhoneシリーズは日本では老若男女を問わず大きな人気を集めていますが、価格がやや高いのが難点です。そのため中古のiPhoneを買って格安SIMで使いたいと考えている人もいるのではないでしょうか。iPhoneシリーズは人気が高いため、中古スマホ市場には程度や値段がさまざまなiPhoneが豊富に流通しており、自分に合ったものを見つけやすいのが特徴です。
そこで今回は2014年に発売されたiPhone 6にスポットをあて、格安SIMで使う方法、注意点やおすすめの格安SIMについてまとめました。iPhoneの買い替えでお手元に使わなくなったiPhone 6がある人も、これを機会に格安SIMでの活用を考えてみてはいかがでしょうか。
iPhone 6は格安SIMでも使える
docomoやau、SoftBankといったキャリアに比べて格安な料金で使うことができる格安SIMですが、もちろんiPhone 6でも格安SIMを使うえます。
まず最初に、iPhone 6はその発売元によって4つに大別されます。
- docomoで販売されたiPhone 6(以下「docomo版iPhone 6」と表記)
- auで販売されたiPhone 6(以下「au版iPhone 6」と表記)
- SoftBankで販売されたiPhone 6(以下「SoftBank版iPhone 6と表記)
- Apple Storeや中古ショップで販売されたiPhone 6(以下「SIMフリー版iPhone 6」と表記)
※docomo、au、SoftBankで販売されたiPhone 6を以下「キャリア版iPhone 6」とも表記
そしてこの4つのうち、どのiPhone 6を格安SIMで使いたいかによって今後の話が変わってきます。
結論から先に述べてしまうと以下のようになります。
- docomo版iPhone 6
- 原則としてdocomo回線の格安SIMであればどこでも使える
- au版iPhone 6
- 「LTE用SIM」を用意しているau回線の格安SIMで使える
- SoftBank版iPhone 6
- 原則としてSoftBank回線の格安SIMであればどこでも使える
- SIMフリー版iPhone 6
- 原則としてどこの格安SIMでも使える
docomo版iPhone 6とSoftBank版iPhone 6に関しては一般的にキャリアで販売されたスマートフォンを格安SIMで使う場合の考え方と同じです。
docomo版iPhone 6を格安SIMで使いたい場合、格安SIMの選択肢は山ほどありますので予算や好みに応じて選べます。
SoftBank版iPhone 6も最近はSoftBank回線の格安SIMが増えてきたおかげで選択肢が広がりました。
SoftBank回線の格安SIMは当サイトの別記事にまとめてあります。
そして、若干ややこしいのがau版iPhone 6です。
au版iPhone 6は「LTE用SIM」を使う必要がある
au版iPhone 6をau回線の格安SIMで使う場合は1点だけ注意が必要です。
それは、マルチSIMではなく「LTE用SIM」を使う必要がある、ということです。
この点はちょっと難しいので順を追ってわかりやすく説明します。au版iPhone 6をau回線の格安SIMで使いたい人は頑張ってついてきてください。
「マルチSIM」と「LTE用SIM」の違い
au回線の格安SIMで発行されるSIMカードは「マルチSIM」と呼ばれるものと、マルチSIM以外のもの(以下「LTE用SIM」)の2種類があります。
この2つの違いはLTE回線を使ったより高音質な音声通話サービスである「au VoLTE」に対応しているかどうかです。
マルチSIMはau VoLTEに対応しており、LTE用SIMはau VoLTEに対応していません。
マルチSIMはSIMロック解除端末・SIMフリー端末でしか使えない
ただしこのマルチSIMは「SIMロック」を解除した端末やもともとSIMロックがかけられていないSIMフリー端末でしか使えません。
つまりSIMロックがかけられている端末では使えないということです。
SIMロックとはその端末が販売されたキャリアとそのキャリアの回線を借りている格安SIM以外の回線を使えないようにかけられた制限のことです。例えばdocomoで販売された端末はSIMロックを解除しない限りdocomo、もしくはdocomoから回線を借りている格安SIMでしか使えず、auやSoftBankのSIMカードを挿しても使えません。
2015年春以降は総務省の指導もあって、各キャリアから発売された端末は利用者の求めがあればキャリアはSIMロック解除に応じるようになりましたが、それ以前に発売した端末のSIMロック解除は各キャリアの裁量に任されていました。
そしてiPhone 6は2014年9月19日に発売された端末のためキャリアがSIMロック解除に応じる義務がなく、SIMロック解除ができません。
SIMロック解除ができないということは「マルチSIMが使えない=LTE用SIMしか使えない」ということになります。
LTE用SIMを提供する格安SIMは限られている
au版iPhone 6をau回線の格安SIMで使いたい場合はLTE用SIMを使う必要がある、ということはここまでの説明でおわかりいただけたかと思いますが、実はau回線の格安SIMの中にはマルチSIMしか用意しておらず、LTE用SIMは用意していないところがあります。
つまりdocomo版iPhone 6をdocomo回線の格安SIMで、あるいはSoftBank版iPhone 6をSoftBank回線の格安SIMで使うときのように、au版iPhone 6は「au回線の格安SIMであれば基本的にどこでも使えますよ」ということは言えないわけです。
au回線の格安SIMの中から「LTE用SIMを用意している格安SIM」を使う必要があるということです。
2018年7月現在、主なau回線の格安SIMの中でLTE用SIMを用意しているのは以下の格安SIMです。
- mineo
- UQモバイル
- QTモバイル
- Fiimo
これらの格安SIMはau版iPhone 6の動作が公式に確認されています。au版iPhone 6を格安SIMで使いたい場合は上記4つの格安SIMのいずれかを使うようにしてください。
iPhone 6で使いたいおすすめの格安SIM3選
それでは最後にiPhone 6で使うのにおすすめな格安SIMをdocomo回線の格安SIM、au回線の格安SIM、SoftBank回線の格安SIMからそれぞれ1つずつをピックアップして紹介しましょう。
▼今回は1社ずつしか紹介していませんが、SIMチェンジではiPhone向けのおすすめ格安SIMを比較しご紹介しています。より多くの選択肢から選びたいという方はこちらの記事をご一読ください。
【docomo・SIMフリー版】安い料金・豊富なサポートが魅力のmineo
出典:mineo
docomo回線の格安SIMはおすすめしたいところがたくさんあって1つに絞るのはなかなか難しいのですが、その中から今回選んだのはmineoです。
とは言っても、mineoはドコモ・UQ・ソフトバンク回線に対応しているためすべてのキャリア・SIMフリー版のiPhone 6におすすめの格安SIMと言えます。
その魅力はなんといっても料金。新料金プランの「マイピタ」はキャリアの新料金に対抗して発表された安価なプランです。
また、豊富なサポートも魅力のひとつ。ユーザー同士でデータ通信量を分け合える・コミュニケーションを取れるのは他のMVNOにない魅力です。
mineoの料金プラン
デュアルタイプ(データ通信のみ) | |||
---|---|---|---|
auプラン | ドコモプラン | ソフトバンクプラン | |
1GB | 1,298円(税込) | ||
5GB | 1,518円(税込) | ||
10GB | 1,958円(税込) | ||
20GB | 2,178円(税込) |
シングルタイプ(データ通信のみ) | |||
---|---|---|---|
auプラン | ドコモプラン | ソフトバンクプラン | |
1GB | 880円(税込) | ||
5GB | 1,265円(税込) | ||
10GB | 1,705円(税込) | ||
20GB | 1,925円(税込) |
mineoにはドコモ回線以外にもau、ソフトバンク回線でも利用可能です。mineoのaプラン、dプラン、sプランの違いについて解説した記事がありますので、あわせてご覧ください。
【mineoのキャンペーン】特典内容条件期間一覧
ほかにも、通話を安く利用できたり、人気端末が格安で手に入ったりといった魅力的なキャンペーンが豊富です。
キャンペーン名 キャンペーンの概要 条件 期間 【mineo10周年感謝祭 第1弾】全員もらえる!10カ月連続1GB mineoユーザー全員に最大10ヵ月1GB/月のパケットをプレゼント 専用QRコードを読み取り、プレゼント用ページよりエントリー 受け取り:2024年11月1日~2024年11月30日 トク増し割 ①デュアルタイプのマイピタに新規もしくは変更で
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出典:mineo
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出典:mineo
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出典:mineo
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EJOICAセレクトギフトはAmazonギフト券やnanaco、WAONポイント、楽天Edyなど、さまざまな電子マネーなどと交換可能です。
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出典:mineo
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対象の機種は、高性能カメラとAI画像編集機能を備えた5Gスマホ「OPPO Reno11 A」となり、端末価格は43,560円(税込)となります。
夜間フリー
出典:mineo
特典 毎日22:30~7:30までに間は、通常のmineo回線速度でパケット消費せず使い放題 適用条件 マイピタ(1GB・5GB・10GB・20GB)、マイそく(スタンダード、プレミアムコース)を利用している、もしくはmineo回線の契約と同時に申し込み 期間 2024年7月1日~終了日未定 mineoの「夜間フリー(月額990円税込)」は毎日22:30~7:30までの間、通常のmineo回線速度でパケット消費せず使い放題になるサービスを実施中です。
アプリ更新やOSアップデートなど、高速通信で通信量を気にせず更新やアップデートがしたい方や朝早くから通勤したり、活動する方におすすめです。
安心バックアップ 初回限定2カ月無料体験
出典:mineo
特典 初回申し込み時限定で2カ月の間無料 適用条件 オプション「安心バックアップ」に申し込み 期間 2024年6月1日~終了日未定 mineoでは、大切なデータを安全&かんたんにクラウド上に保管する「安心バックアップ(月額550円税込)」を用意していますが、今なら初回申し込み限定で最大2ヵ月間無料で利用できます。
安心バックアップは以下の4つのポイントがあります。
安心バックアップ特徴
- 容量無制限でバックアップ
- 全自動でかんたん、データ消失の心配なし
- 暗号化による強固なセキュリティーで安全
- 1ライセンスで3端末までバックアップ可能
写真や音楽、電話帳など大切なデータをクラウド上に安全に保管できるサービスです。
各端末の動作環境(対応OS)は、Android™端末はAndroid™ 9.0以降、iOS端末はiOS 12.0以降、iPad端末はiPadOS 12.0以降となります。
また、バックアップできるデータは以下の端末によって異なります。
Android™ iOS 連絡先 〇 〇 SMS 〇 ― 発信/着信履歴 〇 ― 画像/写真 〇 〇 音楽 〇 ― 書類 〇 ― 動画 〇 〇 ブックマーク 〇 ― 履歴 〇 ― カレンダー 〇 〇 システム設定 〇 ―
【au】au回線の格安SIMならここ「UQモバイル」
次にau回線の格安SIMですが、前述のようにau版iPhone 6で使えるLTE用SIMを用意している格安SIMは「mineo」「UQモバイル」「QTモバイル」「Fiimo」の4つしかなく、この中からおすすめを1つ選ぶとしたらUQモバイルになります。
UQモバイルをおすすめする1番の理由はなんと言っても「回線速度が安定して速い」ということです。
当サイトでは毎週「格安SIM通信速度ランキング」を作成するにあたって主要格安SIMの速度調査を行っていますが、UQモバイルは常に上位に食い込んでいます。
顧客満足度調査やコンサルティングを行う専門機関・J.D.パワーが行った「2018年格安スマートフォン/格安SIMカードサービス顧客満足度調査」では「通信品質」「提供端末」「手続き・サポート対応」の3要素で1位、総合満足度でも1位となっており、回線速度の速さが顧客満足度の高さにつながっていることが伺えます。
UQモバイルを運営しているUQコミュニケーションズ株式会社はauを運営しているKDDI株式会社の傘下にあるので、バックボーンの確かさという点でも安心して使えるでしょう。
【SoftBank】SoftBank(ソフトバンク)回線の格安SIMの元祖「b-mobile(ビーモバイル) S」
従来SoftBank回線を使った格安SIMは存在しませんでしたが、2017年に格安SIMの老舗、日本通信が「b-mobile S 開幕SIM」を発表してここに風穴を開けました。以降、数社の格安SIMがSoftBank回線の格安SIMを提供するようになっています。
その中から特におすすめしたいのは、やはり「b-mobile S」です。b-mobile(ビーモバイル)はdocomo回線の格安SIMも提供していますが、SoftBank向けは「b-mobile S」となり、音声通話も可能なプランは「b-mobile S 990ジャストフィットSIM」のみです。
出典:日本通信
このプランをおすすめする理由は「音声通話と高速データ通信の両方が月額1,089円(税込)から使える」「高速データ通信は使った分だけ支払う段階料金制」という2つにあります。
iPhone 6は登場からすでに4年近くが経過していますが、メインの端末とは別にサブの端末として格安SIMを入れて活用したい、という人もいるでしょう。そのような場合に最低でも毎月1,089円(税込)負担すれば回線を維持することができるうえ、いざ何かのときに本格的に使っても高速データ通信容量の上限がないので速度制限がかからないのはとても使い勝手がよいでしょう。
使い道がなくて困っているSoftBank版iPhone 6を有効活用したい、中古スマホ市場で他社版に比べて格安で売られているSoftBank版iPhone 6を買って使ってみたい、という人にはおすすめです。
ワイモバイルでSoftBank(ソフトバンク)版iPhone 6は使えない
ワイモバイルは他社で販売された端末を持ち込み契約をする場合、その端末はSIMロック解除されている必要があります。SoftBank版iPhone 6はSIMロックを解除できませんので、ワイモバイルでは使えません。
iPhone 6を格安SIMで使うには必ず「動作確認端末一覧」を確認しよう
これはiPhone 6に限った話ではありませんが、格安SIMで使いたい端末がすでに決まっている場合、格安SIMのサイトの「動作確認端末一覧」などでその端末の動作確認の有無を必ず事前に確認するようにしてください。
動作確認一覧のページに自分の使いたい端末が対応端末として載っていれば安心して使えます。逆に載っていない場合はカスタマーセンターなどに確認を取る必要があります。
上で紹介したようなマルチSIMやLTE用SIMの件も、結局は動作確認端末一覧を見ればわかる話です。
例えばIIJmioの「動作確認済み端末一覧(タイプD/docomo網)」でiPhone 6を検索すると、上から3番目に「iPhone 6 SIMフリー版/docomo版」と出ています。このことからIIJmioの「タイプD」(docomo回線)のSIMカードはSIMフリー版とdocomo版が使えるのがわかります。
出典:Internet Initiative Japan Inc.
IIJmioはau回線の「タイプA」も提供しているので「動作確認済み端末一覧(タイプA/au網)を検索してみると以下のような結果となりました。
出典:Internet Initiative Japan Inc.
上から3番目に「iPhone 6 SIMフリー版」とあります。つまりタイプAで使えるのはSIMフリー版のみで、au版iPhone 6は使えないということがわかります。
これはIIJmioはau回線を提供しているものの、用意しているSIMカードがマルチSIMのみでLTE用SIMがないからです。
mineoのau回線の「Aプラン」でiPhone 6を検索した結果も見てみましょう。
出典:mineo
SIMフリー版iPhone 6の「SIMカード種別」の項目が「nano」「au VoLTE(nano)」と分かれているのがわかると思います。nanoというのがLTE用SIMのことで、au VoLTE(nano)というのがマルチSIMです。
つまりmineoにはLTE用SIMとマルチSIMの両方が用意されていて、SIMフリー版iPhone 6はそのどちらでも使えるということです。
さらにその下のau版iPhone 6を見ると、こちらはnano、つまりLTE版SIMしか対応していません。これは先ほども紹介したようにキャリア版iPhone 6はSIMロック解除ができないので、SIMロック解除が必須となるマルチSIMは使えないからです。
iPhone 6を格安SIMで使うには「構成プロファイル」のインストールが必要
先ほどからいくつかの格安SIMの動作確認端末一覧の画面キャプチャを紹介していますが、その中に必ず「構成プロファイルのインストールが必要です」と書いてあるのに気づかれたと思います。
キャリア版iPhone 6、SIMフリー版iPhone 6共に格安SIMで使う場合には必ずこの「『構成プロファイル』のインストール」というステップを踏まなくてはなりません。
構成プロファイルはAPNの設定に必要
構成プロファイルとはiPhoneやiPadといった「iOS」独自の仕組みで、端末の機能制限やWiFi関連、電子メール関連など多くの設定を可能にするファイルのことです。そして格安SIM各社が構成プロファイルと呼んでいるのは端末のインターネット接続に必要なAPN設定情報を収めた「APN構成プロファイル」を指しています。
Android OSを搭載した端末はAPN設定を設定画面から手動で設定できるようになっていますが、キャリア版iPhoneはAPN設定を設定画面から設定できません(SIMフリー版はできます)。そのキャリアで使うことを前提としているため、設定画面から変更する必要がないという考えからです。
しかしキャリア版iPhone 6を格安SIMで使う場合はその格安SIMのAPN設定情報をiPhone 6側に設定する必要があるため、構成プロファイルという形で用意されています。
mineoの構成プロファイルのインストールの流れ
構成用プロファイルのインストールは簡単ですが、ここではmineoを例にとってその流れを紹介しましょう。
mineoで使いたいiPhone 6を手元に用意したら、WiFiのある環境からインターネットに接続してmineoの構成プロファイルダウンロードページへ移動します。
mineoの公式サイトから動作確認端末一覧のページへ行き、使いたいタイプ(docomo回線の場合はDプラン、au回線の場合はAプラン)を選んだうえでiPhone 6を選び、該当の端末のところに表示された「構成プロファイルのインストール」という箇所をタップします。
この画面になったら「もしくはサファリで…」以下に書かれたURLへジャンプすると構成プロファイルのダウンロードとインストールが始まります。iPhone 6にQRコードリーダーアプリが入っていればパソコンでこの画面を出して上記画面のQRコードを読み取ることでもインストールできます。
出典:mineo
「プロファイルをインストール」の画面が開いたら「インストール」をクリックし、パスコード(iPhoneを起動する際の暗証番号)を入力すればインストールは完了です(パスコードを設定していない場合は入力不要)。
iPhone 6はまだまだ使える!格安SIMでお得に運用しよう
ここまでiPhone 6を格安SIMで使う際の注意点、おすすめの格安SIMについて紹介しました。
iPhone 6はすでに新品を購入することはほぼ不可能となり、これから入手する場合は中古品を探すしかありません。
iPhone 6はとてもよく売れた端末なので、中古スマホ市場には多くの数が流通しています。購入ときに注意する必要があるのはなんと言ってもSIMフリー版iPhone 6以外は販売元のキャリアかその回線を借りている格安SIMでしか使えないということです。
これから中古のiPhone 6を買うならキャリアに縛られないSIMフリー版を買うべきです。しかしSIMフリー版は相場が比較的高めなので、docomo回線の格安SIMを使うつもりならdocomo版iPhone 6でも十分と言えます。
とにかく安くiPhone 6を入手したいのであればSoftBank版がおすすめです。しかしSoftBank回線の格安SIMは数が少ないので買った後の選択肢が狭まります。
au版iPhone 6は判断に迷うところです。少なくともKDDI傘下のUQモバイルやau回線の格安SIMとしては先駆けのmineoなど魅力的な格安SIMが使えるのは間違いないですが、端末側がau VoLTEに対応しているのにSIMカード側が対応していないといったように、iPhone 6のパフォーマンスを出し切れないところが気になります。
SoftBank版以上に買った後の選択肢が狭くなるので、au回線に特別なこだわりがないのであればあまりおすすめできない、というのが正直なところです。